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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

山頂の茅場のフィールドサイン カヤネズミの巣


 3月下旬、山焼直前の岩湧山(いわわきさん)山頂のキトラの茅場(かやば)。

 大阪の南部にある低山の山頂に作られた茅場です。

 「茅」は白川郷の合掌造りのように伝統的な建物の屋根などに使われるイネ科の数種類の植物で、岩湧山ではススキが育てられています。



山焼前の岩湧山山頂キトラの茅場
山焼前の岩湧山山頂キトラの茅場




 茅場ではほかの植物が育たないように定期的に焼きます。

 岩湧山では3月の下旬から4月上旬に行われます。

 山焼の直前ということでススキの多くは刈り取られていました。

 お陰で山頂尾根に立つと見通しが良くなっています。

 ここは野草の多いところなので、なにかないかなと思っていると、枯れ草が丸くなっているものが落ちていました。

 何かの巣のようです。



ススキが刈られた後に“落ちていた”巣
ススキが刈られた後に“落ちていた”巣




 これによく似た写真を見たことがあります。

 カヤネズミの巣。

 カヤネズミは背の高い草原に住む日本在来種の小さなネズミです。

 名前のように「カヤ」原によく住んでいます。



カヤネズミ(萱鼠)
哺乳綱 ネズミ目 ネズミ科 カヤネズミ属
日本で一番小さなネズミ

カヤネズミ(萱鼠) カヤネズミ(萱鼠)
天王寺動物園のカヤネズミとカヤネズミの巣




 というわけでカヤネズミというと、下流の河原の芦原に住む生き物と思い込んでいました。

 まさか川から離れた山の頂上に住んでいるとは思いもしません。

 それに巣はカヤの上の方に作るのですが、見つけたのは刈られた根本。

 複数の茅を取り込んで巣を作るので、刈られた衝撃で落ちできたとは考えにくく、これもイメージとは違います。



幅10センチほど
幅10センチほど




 調べてみると、岩湧山の茅場にカヤネズミが住んでいることは確認されているようです。

 また冬には根本に巣をつくるらしいということも。

 ということでカヤネズミの巣でいいようです。

 山頂でカヤネズミというのは変な感じがしますが、カヤネズミは水辺が好きなのではなく、カヤが生い茂る場所が好きなのだと思うと納得できます。

 つまり、カヤネズミは水辺ビオトープの住人ではなく、茅場ビオトープの住人ということです。



高さ?5センチほど
高さ?5センチほど




 しかし気になるのは、この茅場はこれから焼かれます。

 もちろん、カヤネズミもただでは済みません。
 どうなるのでしょう。



裏側には広葉樹の葉っぱが使われています
裏側には広葉樹の葉っぱが使われています




 茅場の南側には焼かれないススキの原が帯状にあります。狭いですが。

 きっと今はそこに逃げ込み、ススキが再び伸びてくるのをまっていることでしょう。

 もちろん、逃げる場所があるからこそこの茅場に住み着いているわけです。



巣の中は細くて柔らかそうな葉が使われています
巣の中は細くて柔らかそうな葉が使われています




 山頂のカヤネズミ。

 ちょっと意外でしたが、よくよく考えれば納得もできます。

 しかしこんな杉の植林の中にぽつんとある茅場に、一体いつどこからやってきのか。

 謎は残りますが、そろそろススキも伸び、カヤネズミも戻ってきていることでしょう。



タグ♦ カヤネズミ 岩湧山 茅場

■参考外部リンク■
岩湧の森 「四季彩館」|河内長野市 岩湧の森 「四季彩館」

天王寺動物園HOMEPAGE


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日本で一番小さいネズミの山登り

** bluetittit さん へ **
低山とはいえ、あんなちっちゃい体で上までやってくるとは、すごい移動能力です。

現在の金剛山には茅場はありませんから、カヤネズミが住みそうな場所は思いつきません。

昔は和泉葛城山にも茅場があったようですから、大阪周辺の山々にはあちこちにカヤネズミが住んでいたのでしょうね。

山頂のカヤネズミ

初めまして。岩湧山山頂にいることは確実なようですね。高い場所に造られた巣も確認できました。先日、大阪府最高峰ということになっている(らしい)大和葛城山の山頂にも巣がありました。でも、金剛山となるとどうでしょうね?? いつか探してみたいと思います。
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