下赤阪の棚田の2014年 3月下旬には つくし
金剛山が育む下赤阪の棚田ビオトープもだんだん春らしくなってきています。

梅満開の3月下旬の下赤阪の棚田
3月下旬には春の山菜、ツクシも生えていました。
土の中からニョきりと生えた肌色の棒は、なんか植物っぽくありません。
緑色をしていないので、寄生植物なのでしょうか。

いっぱい生えてるツクシ
いえいえ、ツクシは立派な植物。
ただし、花は咲かず種もできないシダ植物です。
ツクシが緑色をしていないのは、胞子を飛ばしたら枯れる茎(胞子茎)のためだからでしょう。

つくしの本体のスギナ(近つ飛鳥風土記の丘)
ツクシの栄養を作る部分、つまり緑色の部分はスギナといいます。
ツクシがしおれるくらいから芽を出し始めますが、ツクシを作らないで直接生えてくることもあります。
ツクシよりもスギナのほうが「本体」っぽいので、種としては「スギナ」の方の名前を使います。
スギナは緑色ですが葉っぱといえるようなものはなく、緑色の細い棒が節ごとに生えているだけ。
これが葉っぱということになります。
スギナ(杉菜)の胞子茎のツクシ(土筆)
植物界 シダ植物門 トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属 |
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今から4億年くらい前の古生代のシルル紀からデボン紀のあたりの原始的な植物には、葉といえるようなものはありませんでした。
もしかしたら、ツクシは何億年も昔の植物の姿を残した生きた化石なのかもしれません。
春の山菜として食べられるツクシ。
古生代の植物を想像しながら食べると、ひと味ちがうかもしれません?

ここにもツクシいっぱい

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