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いきもの は おもしろい!の「こよみ」のはなし 二十四節気と七十二候を計算する


 最近、二十四節気(にじゅうしせっき)や七十二候(しちじゅうにこう)の本が出版されるなど徐々に注目を集めています。

 この2つは現在の「新暦」が日本に導入される以前に使われていたため「旧暦」とひとまとめにされることがあります。



 「旧暦」でよく想像されるのが「太陰暦(たいいんれき)」。

 太陽の動きの1周期を1年とする太陽暦(たいようれき)とちがい、月の満ちかけの周期を1月とするのが太陰暦。

 ですから1年の長さは太陽暦とちがってきます。

 月の動きと海の干満と関係がありますので、漁業をしている人にとっては、太陰暦はわかりやすい暦(こよみ)になります。



 日本のように四季があるところ。
 北極圏のように極端に冬が長いもの。
 熱帯地域のように雨季と乾季にわかれるもの。

 地域によって様々ですが、気候の移り変わりは生活に直接結びつきます。

 季節は地球が太陽の周りをまわる動きと関係しています。

 言い換えると、地球からみたときの太陽の動きが季節と関係しているのです。

 つまり、季節の移り変わりは太陽暦のほうがわかりやすいのです。



1日と1年のサイクルをつくる太陽(正しくは地球の自転と公転ですが)
1日と1年のサイクルをつくる太陽(正しくは地球の自転と公転ですが)
太陽観察グラスを使用 右下の黒い点は金星




 日本の太陰暦の場合、太陽暦と比べると毎年10日ほど少なくなりズレが出てきます。

 ズレは3年ごと1月増やして1年を13ヶ月にして調整しますが、それでも農業をしている人にとっては農作業の基準にしずらいでしょう。

 それで、太陽の動きを基準とした二十四節気と七十二候をつくって農作業の基準にしたのです。



 このように二十四節気も七十二候も月ではなく太陽の動きをもとに作られたものなのです。
 つまり太陽暦。

 そのため日本の「旧暦」は太陰暦と太陽暦を合わせていたので「太陰太陽暦」とも呼ばれています。

 ですから「旧暦」=「太陰暦」というのは半分ちがいます。



海の干満の周期をつくる月
海の干満の周期をつくる月




 二十四節気は1年を24等分するのですが、その分け方には二通りあります。

 ひとつは「平気法(へいきほう)」と呼ばれ、冬至から次の冬至までの時間を24等分するもの。
 もちろん、すべての節気は等間隔の時間で分けられます。
 ただ、24時間で割り切れませんので、カレンダー上は1日程度ずれることもあります。



 もう一つは「定気法(ていきほう)」と呼ばれ、地球から見た太陽の通り道(黄道)を春分の場所をはじまりとして24等分するもの。

 地球の軌道は楕円ですので、定気法では節気と節気の間の時間は厳密には一致しません。

 こちらの方法ではそれぞれ間隔の時間が変わってきます。



 といってもそんなに大きなちがいはないのですが、冬至や夏至の頃では1日ずれることもあります。
 そうなると、どちらかに統一しなければ、ちょっと具合が悪くなります。

 現在、日本の天文観測の中心といえる国立天文台の二十四節気は定気法で行われていますので、このブログも二十四節気は定気法に合わせています。



太陽と月が一緒に見られるのが日蝕
太陽と月が一緒に見られるのが日蝕



 二十四節気が定気法なのですから、二十四節気をさらに3分して、1年を72に分ける七十二候も定気法で行うのが自然です。

 ところが国立天文台が公開しているのは二十四節気まで。

 さらに天体運行の高度な計算はできないので、この記事を公開した時点では、このブログでは七十二候については節気と節気の間の時間を平気法のように3等分しています。



 ただ、少しでも定気法に近づけるために、国立天文台が公表している分単位まで計算に入れています。

 ですので、「定気平気法」ともいえるような方法で七十二候の計算をしています。

 そのため他の個人や団体などの発表する七十二候の日付とずれている可能性があります。

 ご了承ください。



◆タグ 太陽暦 太陰暦 二十四節気 七十二候 ◆

■参考外部リンク■
国立天文台 天文情報センター 暦計算室国立天文台


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