猛禽も気になる棚田の稲刈り 下赤阪の棚田とノスリ
稲刈り中の下赤阪(しもあかさか)の棚田。
大阪南東部の金剛山の麓の棚田です。

稲刈りが進む下赤阪の棚田
ふと空を見上げると大きな鳥が気流に乗って飛んでいます。
白くありませんし羽ばたいていないのでサギの類ではありません。
こういう鳥を見た時にまずチェックするのはカラスかどうか。
色は黒くないのでカラスではありません。
次はトビかどうか。
広げた尾羽(おばね)は扇型(円尾(えんび))なのでトビではありません。
トビは真ん中がへこんだ凹型(凹尾(おうび))。

棚田の空を舞う猛禽と思われる鳥
軽く空を舞っている鳥の翼の裏は白い色。
そして少し角度がついたところに斑(まだら)の模様が。
よく見ると翼の後の風切羽(かざきりばね)と尾羽に特徴的な縞模様があります。
これらの特徴を合わせてみると。
どうやら、ノスリのようです。
翼の斑模様は「ノスリ斑(はん)」とも呼ばれます。
ノスリ(※)鳥綱 タカ目 タカ科 ノスリ属漂鳥 カラスくらい |
![]() |
※「のすり」の漢字は鳥脚に狂(「鳥」の上に「狂」) |
ノスリは渡りはしないけど季節で住む所替える漂鳥(ひょうちょう)、田畑の近くにもやってくる猛禽(もうきん)です。
猛禽というと小さな鳥を刈るイメージがありますが、ノスリが食べるのはネズミやトカゲヘビなどの小さな脊椎動物(せきついどうぶつ)。
ですから田畑のような開けた所にやってくるのでしょう。
見ているとくるくると空を回りながら林の向こうに消えていき、戻ってくることはありませんでした。
この日も棚田に食べ物を探しに来たところ、稲刈りで人間が多かったのであきらめて別の田んぼに向かったのかもしれません。
それとも、ノスリも棚田の稲刈りを見に来たのでしょうか。

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