【 恐竜と化石爬虫類のはなし】

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京セラドーム「世界大恐竜展」とATCホール「大恐竜帝国」。ちがいは“毛がある”か、“毛がない”か?


 2013年の夏の大阪では、いくつか恐竜関連の展示イベントが行われています。

 京セラドーム大阪の「世界大恐竜展」。

 ATCホールの「大恐竜帝国2013」。

 大阪大学総合学術博物館の「日本にいた!“絶滅”古生物」。




京セラドーム大阪の「世界大恐竜展」

ATCホールの「大恐竜帝国2013」



 「世界大恐竜展」と「大恐竜帝国2013」は恐竜の化石と生きていた時の姿を復元した生態モデルや動くロボットがいくつも展示されています。

 奇しくも基本コンセプトががっちりぶつかっています。

 大阪大学総合学術博物館の「日本にいた!“絶滅”古生物」は、去年の「巨大ワニと恐竜の世界」から派生したもので、タイトルのように恐竜だけでなく、もっと新しい時代の生き物もいるようです。

 ということで、他の二つとはちょっと毛色の違ったというか、こちらは完全に博物館仕様。
 そもそも会場が博物館ですから。

 ということで、同じコンセプトの「世界大恐竜展」と「大恐竜帝国2013」を比べてみました(実は阪大博物館にはまだ行ってなかったりして……)。

 どちらも始まって10日ほどすぎた7月の終わりと8月の頭ごろの様子です。




京セラドーム前のティラノサウルスは記念撮影ポイント
なぜかここのは毛が無い!



 まずは化石。

 複製が多いものの、数は断然「世界大恐竜展」。
 恐竜の歯やうんち(しかもさわれる!)、中生代の植物なんてものもあります。
 そして三畳紀の恐竜の誕生から白亜紀の絶滅まで、時代ごとに恐竜の進化のあらましをたどっていくことになっています。

 そして生態モデルと復元骨格が並んでいたりと、なかなかおもしろい展示もあります。




アロサウルスとディプロドクスの「世界大恐竜展」ジュラ紀コーナー




 「大恐竜帝国2013」はそういった細かい展示はないものの、ほとんどが全身の復元骨格。

 そして全面協力の福井県立恐竜博物館と同じように、壁を少なくして、いろいろな方向から見ることができる迫力ある展示。




福井県立恐竜博物館風の「大恐竜帝国2013」アロサウルス・フラギリス




 ただ、迫力で言えば「世界大恐竜展」の入り口前(なんと無料のスペース!)の全長17mのスピノサウルス全身骨格模型が一番かも。



IWO的一番の迫力「世界大恐竜展」スピノサウルス
※画像スライドできます ⇒⇒


 そして生態モデルとロボット。

 数は「世界大恐竜展」のほうが多いのですが、小さい恐竜が多く動かないものもあるので、迫力という点では大きくの動くものばかりの「大恐竜帝国2013」。




去年の「巨大ワニと恐竜の世界」には復元骨格がいたアマルガサウルス
「大恐竜帝国2013」



 数と大きさ以外で気になるのが「毛」。

 昔の恐竜は爬虫類らしく毛が無く鱗(うろこ)に覆われた形で復元されていました。

 しかし今は羽毛のあとを持った恐竜化石がたくさん見つかっています。

 そこで、羽毛恐竜型の復元が多いのが「世界大恐竜展」。

 そして従来の毛の無い鱗型の復元ばかりなのが「大恐竜帝国2013」。




つるっとした頭は大きすぎ?のパキケファロサウルス「大恐竜帝国2013」




 毛のあるなしでわかりやすいのがティラノサウルス。
 どちらでも見どころ指定になっています。

 「世界大恐竜展」は「キョウリュウジャー」のように最近よく見る羽毛型ティラノサウルス。
 「羽毛」といっても鳥の飛ぶ羽根とちがって、見た目は哺乳類のような「毛」です。

 ただモデルが亜成体(まだ大人になってない)のジェーンということで、ちょっと小ぶりのティラノサウルスになっています。




「世界大恐竜展」のロボット“有毛”ティラノサウルスのジェーン




 「大恐竜帝国2013」は、会場で一番目立つ13mの毛の無い鱗型ティラノサウルス。
 表面には「毛」らしき物は見えません。
 「鱗」ですからざらざらなんでしょうが、見た目はどちらかと言うと「テカテカ」?

 こちらは大人ということで、見上げるような大きさです。
 ただこの日は調子悪かったのがでっぷりとした体はあまり動かず、ぶんぶん頭を回していた2009年の「大恐竜帝国」のティラノサウルスよりはかなりおとなしくなっています。




「大恐竜帝国2013」のロボットでっぷり“無毛”ティラノサウルス




 同じようなコンセプトですが、切り口がまったく違う二つの恐竜イベント。
 IWO(いきもの は おもしろい!)的に簡単にまとめてみましょう。
 恐竜好きはもちろん、恐竜に興味があっていろいろ見たい知りたいという人は「世界大恐竜展」。

 まだ恐竜に詳しくないけど恐竜をもっと知るきっかけにしたいという人には「大恐竜帝国2013」。

 ビジュアル的には、“毛がある”「世界大恐竜展」に、“毛がない”「大恐竜帝国2013」。



 そしてIWO的に強引に年齢分けしてしまうと、「世界大恐竜展」は小学生中学年以上向き、「大恐竜帝国2013」は未就学児童幼児向き。

 小学校低学年は、恐竜の興味や知識次第で、さあどちらにしようかな、という感じかも。




これが「世界大恐竜展」のさわれる竜脚類のうんこ!の化石



 最後に売店。

 広さと量は圧倒的に選び放題?の「大恐竜帝国2013」。
 ただ売り場が暗くてなんかごちゃごちゃ。
 そこまでの恐竜展示部分とがらっと雰囲気が変わってしまいちょっと違和感。

 「世界大恐竜展」はその何分の一という小さい売り場ですが、明るく綺麗にまとまっていて、「おっ!」って商品もよく目に付き、恐竜展にきました!って感じ。
 種類は少なくてもツボを抑えているので子供もあまり悩まずに選びやすそう。
 ただ種類が少なすぎて気に入るのが無い可能性も、けっこうあるかも?



 博物館のミュージアムショップのように品揃えも陳列もプロっぽいスッキリとした京セラドームの「世界大恐竜展」。

 量は多いですが、品揃えも陳列も雰囲気も素人っぽいおもちゃ箱のようなごちゃごちゃしたATCの「大恐竜帝国2013」。

 ごちゃごちゃ感は子供が喜びそうですが、いくらなんでももう少しきれいにしたほうがいいかな、と大人的には思ってしまいます。
 これでは売っている商品の価値が半減してしまいそう。


 もちろん目的は売店じゃなく恐竜たちですね。




気がつかない人もいそうな「世界大恐竜展」翼竜ランフォリンクス?




 ということで、同じコンセプトで切り口を変えた二つの恐竜イベント。
 両方行けないときは、どちらに行くか。

 ただ、こうしたイベントは生き物。

 たった1ヶ月ほどの間でもどんどん変わっていくこともあります。

 常に最新の情報を確認することをおすすめします。



◆タグ 恐竜 世界大恐竜展 大恐竜帝国 ◆

■参考外部リンク■
よみがえる地球の覇者!世界大恐竜展 T-REXジェーン関西初上陸
TVO テレビ大阪 | 大恐竜帝国 2013年7月20日(土)~9月1日(日)10:00~17:00 ATCホール
大阪大学総合学術博物館 2013夏期ミニ企画展 日本にいた!“絶滅”古生物


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