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バケツ稲・プランター稲で小さなビオトープ


 小さな田んぼで稲を育てるバケツ稲やプランター稲。

 田んぼに住んでいるカブトエビやカイエビも一緒にバケツやプランターで育てることが出来れば、小さなビオトープになるかもしれません。

 ということで地主さんの田んぼからカブトエビやカイエビを頂いて、バケツやプランターに入れていました。

 それが2年前。



この記事にはいろいろなエビの画像があります。




 去年のプランターやバケツでは、カブトエビやホウネンエビが孵化しましたが、大きくなる前に全滅してしまいました。

 そのためまたカブトエビなどを貰ってくることになりました。

 そして3年目。

 カブトエビなど田んぼの甲殻類の成長をよく見るためにバケツだけ早めに水を張りました。



バケツ田んぼの入水
バケツ田んぼの入水




 入水して濁りが落ち着くと、ところどころに小さくて褐色の丸いものが浮かんでいます。
 多分カブトエビの卵でしょう。

 カブトエビの卵は土や泥にひっつくような仕組みになっていますが、こうして離れることも多いようです。



バケツの縁に浮かんでいる卵
バケツの縁に浮かんでいる卵
大きいほうがカブトエビ(多分)で小さいほうがカイエビ(恐らく)
カブトエビの卵だとすると大きい方は約0.5mm



 入水二日目に動くものを発見。

 このバケツにはカブトエビとカイエビとホウネンエビの3種類を育てていました。

 数はカイエビが一番多く、次がカブトエビ、ホウネンエビは少しですので、単純に言うとカイエビかカブトエビのどちらか。

 卵はカイエビのほうが小さいし、何度も見ているちょっとオレンジがかった色もからしてカブトエビの生まれたてのノープリウス幼生でまちがいないでしょう。

 夜に光を当てて見てみると、カブトエビよりもずっと小さな点がいっぱい動いているので、こちらがカイエビにちがいありません。



多分カブトエビのノープリウス幼生(左上と右下)
多分カブトエビのノープリウス幼生(左上と右下)
なかなかピントをあわせるのが難しい




 幼生を見かけてから3日で小さいながらもカブトエビ型になっていまし。

 カブトエビは生まれた時から大きいだけでなく、早く成長して弱肉強食の田んぼで有利な立場になろうという戦略かもしれません。

 その戦略が功を奏したのか、あれだけいっぱいいた幼生の中、確実に大きくなっているのはカブトエビだけ。

 一度だけ小さなホウネンエビを見かけましたが、それっきり。
 ミジンコみたいな小さなカイエビも1匹見ただけ。

 他の甲殻類から襲われない体の大きさと背甲(甲羅)の上に共食いも辞さない雑食性でバケツビオトープの王者にカブトエビは君臨したようです。



5日目ですでにカブトエビの形に
5日目ですでにカブトエビの形に
5日目だけどまだ小さいカイエビ
5日目だけどまだ小さいカイエビ
下の青い線の幅は約0.5mm



 といいつつ、たくさんいたカブトエビの幼生も大きくなったのは2匹だけ。

 水が合わないのか、水温が合わないのか、餌が足りないのか、それとも共食いしたのか、理由はわかりません。



 そして、生まれて2週間で2匹のカブトエビも死んでしまいました。
 1ヶ月半から2ヶ月生きるといわれるカブトエビですから、何か合わないことがあったのでしょう。

 田んぼで毎年大発生するカブトエビですが、小さなバケツでは田んぼのようにはいかないようです。

 バケツのビオトープは難しいようです。



死ぬ前日のカブトエビ
死ぬ前日のカブトエビ
毎日2回は脱皮しているはずなのに藻がついているような緑色が
これが死ぬ原因?



 と思っていたら、バケツのビオトープが思わぬ方向へ……



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