ヘビだって身を守るためにがんばってます。じむぐり
晴天でも薄暗い低山の登山道を類ていると、突然道の上をにょろと動くものが。
ヘビ!
濃いめの肌色というか、黒い黄土色というか。
体は細長いしとりあえずマムシではないような。
ジムグリ?
するすると落ち枝の中に入っていき、ちょっと離れたところこちらの出方を伺うようにとまっていました。

体の色が違っています。
赤地に黒くて短い筋。
見るからにやばそうな色と模様です。
薄暗い上に動いていたので赤と黒が混ざって見えたようです。

毒があるようにしか見えない派手なヘビですが、本州にいる毒ヘビはたった2種。
マムシとヤマカガシ。
マムシは薄い茶色期で人を死に至らしめるほどの毒がありながら、かなり地味。
ヤマカガシは色使いは似ていますが、このヘビほどいかにもってほどではありません。

いったい、このヤバそうなヘビは?
それはジムグリの子供。
親になれば黒っぽい黄土色の地味なヘビですが、子供はまるで別の種類ような派手さ。
ジムグリに限らず、本州のヘビの子供の頃は派手な模様だったり、マムシのような模様だったりします。
いかにも毒があるように見せて捕食者から逃れるため、とも言われます。

とはいえ、ヘビが自分の意志で体の模様を決めるわけではないので、気が遠くなるような試行錯誤の結果と考えると、とても尊い模様に思えてきます。
ジムグリ
地潜
Elaphe conspicillata (Boie, 1826)
爬虫綱 有鱗目 ヘビ亜目 ナミヘビ科 ナメラ属

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