【 2023年10月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

変形菌はおもしろい! コナラのムラサキホコリの仲間

 コナラの幹にしわしわの茶色いキクラゲのようなものがついていました。
 クシャクシャなのでまだ芽吹いたばかりのようです。


 近づいてみると、キクラゲではありません。
 小さくて細いものがかたまって生えています。


 変形菌です。
 色と形からムラサキホコリの仲間のようです。

 色は明るい茶色。
 柄は黒くて、茶色いところの半分くらい。


 ということはサビムラサキホリ?

 変形菌はカビやキノコのようにも見えますが、まったくちがう種類の生き物。

 木の中に菌糸を伸ばすこともなく、見えているのが全体。

 今は胞子を飛ばす状態で、このあとしおれてなくなります。

 胞子が成長できそうの場所に落ちると中からアメーバのようなものが現れ、次の世代がはじまります。
 実は変形菌の生涯はもっと複雑で、とてもおもしろい生き物です。

サビムラサキホコリ
銹紫埃
Stemonitis axifera (Bull). T. Macbr.
アメーボゾア門 コノーサ綱  ムラサキホコリ目 ムラサキホコリ科 ムラサキホコリ属

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タグ: サビムラサキホコリムラサキホコリ変形菌粘菌

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まだ10月なのにお茶の花が咲いていました。ちょっと早い冬の訪れ

 お茶の花が咲いていました。
 腰くらの高さかしかない、まだ小さな木。
 普通、咲くのはもうちょっと寒くなってから。
 ちょっと早いような。

 ツバキやサザンカと同じツバキ科ツバキ属ですが、小さくくしゃっとした花です。

チャノキ

 お茶の和名はチャノキ。
 植物としては日本茶も紅茶も烏龍茶もすべてチャノキの葉が使われます。
 変種としてアッサムチャがありますが、多くは作物としての品種の違いによってお茶の種類に合う合わないがあります。
 たとえば、日本茶に向く品種は烏龍茶や紅茶にはあわない、とか。
 もちろん加工はできますが、味や香りがよくないようです。

 公園の園路の脇の藪の中。
 このお茶は意図的に植えられたのではなく、何かの偶然でここに種が落ち、芽吹き、花を咲かせるまで育ったようです。

 お茶の実はどんぐりのような大きさで、動物に運んでもらわなければ坂を転げ落ちる以外に遠くへ行く方法はありません。
 そしてお茶の実は乾燥に弱く、うまく落ち葉の下に潜り込まなければ芽を出すことはできません。

 見渡せる範囲にほかのお茶はありません。
 ここでここまで大きく育つことができたのは、いくつもの偶然が重なった結果なのでしょう。

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タグ: チャノキ白い花秋の花

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少しずつ冬が来ています。マガモ

 運河で冬鳥のマガモを見てからおよそ2週間。

 いつもカモがたくさん来る池にもカモがきていました。

真鴨

 画像を拡大してみると。
 藍色のような緑のような頭に黄色いクチバシ。

 マガモです。

マガモ

 冬になったらやってくるカモの一種。
 北海道と中部の山地で繁殖するのもほんの少しいるようですが、多くは夏には北へ帰る冬鳥。
 この池には他にもいろいろカモがやってきますが、まだマガモだけのようです。
 ヒドリガモが大量にやってきて、種類も増えれば、冬到来です。

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タグ: マガモ冬鳥カラスより大きい鳥

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日本にハエトリグモは100種以上いる!

 公園のビジターセンターのような建物の中で展示を見ていると、机の上を小さな黒いものが移動しています。

この記事にはの画像があります。


 ハエトリグモです。

 ハエトリグモは獲物を捕えるための巣を作らないクモ。
 走り回って小さな虫を捕まえます。

 日本には100種類以上いて、とても身近なクモです。

Adanson蝿取蜘蛛

 さて、100種類の中のどのハエトリグモでしょうか。
 在来のハエトリグモをほぼ網羅している『ハエトリグモハンドブック』。
 増補改訂版を見ても特徴が一致するクモはみつかりません。
 種類によっては体の色や模様が変化するものがあり、さらにオスとメスの違いまですべての画像をそろえるのはかなり難しいでしょうからしかたありません。

アダンソンハエトリ

 『ハエトリグモハンドブック』でもっとも似てると思ったのが、アダンソンハエトリのメス。
 ネットでいろいろな角度の画像を探し、特徴を照らし合わせてみると。
 やっぱりアダンソンハエトリのメスのように思えます。
 建物の中にいる一般的なハエトリグモという点も一致します。

 アダンソンハエトリの「アダンソン」はフランス人の博物学者に献名されたもの。
 オスは黒地に白い筋が入るちょっと渋い色です。

アダンソンハエトリ
Adanson蝿取蜘蛛
Hasarius adansoni
クモ綱 クモ目 ハエトリグモ科 オビジロハエトリグモ属

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タグ: アダンソンハエトリハエトリグモクモ

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まだ秋なのに寒そうに見えるアオサギ

 10月初旬。
 運河にアオサギ。

10月のアオサギ

 アオサギは体は大きく、足も長く、首も長いサギの仲間。
 それが体を丸め、首を縮めてちがう生き物のようになっています。
 よく見ると片足を羽毛の中に入れています。
 これは真冬の寒いときの姿。

 一週間ほど前はTシャツでも大丈夫なほど暑くそれから随分気温が下がったとはいえ、まだ20度以上。
 真冬に比べれば遥かに温かい。
 今からこんなに寒がっていて、冬を越せるのでしょうか。

10月のアオサギ

 秋は鳥の羽根が生え変わる換羽の季節。
 飛ぶための羽根だけでなく、保温のためのふわふわの羽根も生え変わります。
 アオサギは夏の終わりくらいから冬にかけて生え変わるようです。
 まだ冬の寒さに耐えられるだけ保温の冬毛に生え変わっていないのでしょうか。

 いきなり寒くなったので、丸まったアオサギを見ているともう冬になったような気がしてきます。
 まだ暦の上でも秋なのに。

 と思ったら、8月にも同じような格好をしている写真がありました。
 実はアオサギが休むときのおなじみの格好かもしれません。

8月のアオサギ

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タグ: アオサギ留鳥秋の鳥カラスよりずっと大きい鳥

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少し遅くても季節は移りかわっています。金木犀

 いつもの道を歩いていると、街路樹がオレンジ色に染まっていました。
 近づくと、ほのかに香ります。
 キンモクセイです。

キンモクセイ

 10月中旬。
 いまごろ咲いてる?

 過去の写真を見てみると、キンモクセイが咲くのはだいたい9月下旬から10月の頭まで。
 今年は少し遅い。

 真夏のような気温が続いても生き物たちは冬に向かって変わっていました。
 それでもに今年の暑さにキンモクセイはひとやすみしていたようです。

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タグ: キンモクセイ黄色い花橙色の花秋の花

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またまた遅れて10月15日はきのこの日でした。

 10月15日は化石の日ですが、きのこの日でもあります。
 きのこの化石があると最強ですが、残念ながら見たことがありません。
 あるようですが。

 きのこの日は「きのこの消費拡大と生産振興を図るため、きのこに対する正しい知識の普及、啓蒙活動を積極的に推進して、消費者にきのこの健康食品としての有用性や調理、利用方法の浸透を図るため」日本特用林産振興会によって制定されました。

 キノコというとシイタケのような傘のあるものがよく描かれますが、色々な形があります。
 たとえばキクラゲの仲間。

コナラのキクラゲ(コガネニカワタケ?)

 くしゃっとした柔らかいものが重なり合うように枝に並びます。
 食べるキクラゲは黒い色をしていますが、鮮やかな黄色のキクラゲもあります。

クリノキのキクラゲ(コガネニカワタケ?)

 キクラゲは担子菌の仲間。
 木を分解して食べますので、枯れ枝でときおり見かけます。
 キクラゲのように木を分解する担子菌がいるので、森は倒木や落ち葉で埋まることがなく、生き物と物質は循環して何世代も続いていくことができます。

ヤマザクラのキクラゲ(コガネニカワタケ?)

 キノコを作る菌類は木を分解するだけでなく、植物と共生して生きていくものもいます。
 そういう菌類がいなければ育つことができない植物も少なくないでしょう。

 きのこの日は食用キノコのために作られたようですが、この日をきっかけにして、キノコと植物の関係に少しだけでも興味を持てば、まわりの世界が少しだけちがって見るかもしれません。

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タグ: コガネニカワタケキクラゲ類担子菌キノコきのこの日

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きのうは化石の日でした。

 また遅れてしまいましたが、10月15日は化石の日でした。
 2017年に国際古生物学協会が10月第2週の土日を「国際化石の日」と制定したことにちなみ、日本古生物学会が毎年10月15日を「化石の日」になりました。
 今もいる生物の化石もありますが、やっぱり今はどこにも存在しない大昔の化石には興味を惹かれます。

 2021年の植物展で展示されていたパレオオスムンダ・ウィリアムシイの茎の断面が見える化石。
 後期ペルム紀、今から2億年以上前の植物、木生シダです。


 木のように数メートル、時には10メートルを超えるような大きく育つシダの仲間が木生シダです。
 木は大きくなる体を支えるために年輪を刻んで幹を太くしていきますが、シダは普通茎を幹のように太くできません。
 今も数メートルの高さの木生シダがありますが、茎は何年たっても太くならないようです。
 そこで水や栄養を送る管の集まりの維管束を太くしたり、無数の根で茎を何重にも覆うなどして見た目の茎を太くして大きく育っていきました。

 化石をよく見ると無数のひし形が同心円状に並んでいます。
 それが維管束。
 今の木とくらべると信じられないほどの太さ。


 説明によると根もあるようなので、外側の菱形がない部分がそうかもしれません。


 化石は今いる生き物がすべてでないことを教えてくれます。

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タグ: パレオオスムンダ・ウィリアムシイシダ木生シダ化石ペルム紀植物展

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2023年10月14日は世界渡り鳥の日です

 今日は世界渡り鳥の日。
 国連が定める渡り鳥とその生息地を世界的規模で保全していくための普及啓発キャンペーン。
 渡り鳥の素晴らしい生態や、直面する脅威、渡りの経路全体を保全していくことの重要性について、より多くの人に伝えるための普及啓発活動の日、だそうです。

 ということで今年の春のコガモ。
 冬に日本にやってくる冬鳥。

コガモ

 夏をすぎてからはまだ出会えていません。
 北の国を出発して日本へ向かっている途中でしょうか。

 世界渡り鳥の日は年に2回。
 5月と10月の第2土曜日。
 次は2024年5月11日です。

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2日遅れでハエトリグモの日

 すっかり乗り遅れてしまいましたが、2日遅れのハエトリグモの日。

この記事にはの画像があります。


 由来はわかりませんが、10月10日は国際ハエトリグモの日(International Jumping Spider Day)ということで、一番最近出会ったハエトリグモ。

 マミジロハエトリ。

 北海道から九州までいるふつうのハエトリグモ。
 名前の由来としか思えない目の上の白い筋が特徴です。

マミジロハエトリ

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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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