個性的な青紫色の花に思わぬところで出会う かわちぶし
9月中旬の大阪の低山。
思わぬところで花と出会いました。
この山には自生していますし、終わりかけですが花期ですので不思議はありませんが、予想もしていないところでした。

青紫のおもしろい形の花。
トリカブト。
色が少し薄く、花のてっぺんが黄色くなっているので、カワチブシでしょうか。
カワチブシはトリカブトの仲間で、金剛山で発見されたことが由来。
金剛山は大阪と奈良の境の山で、大阪の部分が旧国名で河内国になります。
きっと大阪側でみつかったのでしょう。
ところが金剛山の固有種というわけではなく、関東から近畿の太平洋岸から四国にかけて分布しているようです。

トリカブトの花の面白いところは個性的な形。
なんとも表現しづらい形の花は、実は花びらではなく、萼(がく)。
花びらは萼の中で外からは見えにくくなっています。
トリカブトはキンポウゲ科。
キンポウゲ科は萼が花びらのようになっている種類が多いですが、花らしい形をしたものばかり。
トリカブトはキンポウゲ科の中でも個性的です。

カワチブシ
河内附子
Aconitum grossedentatum (Nakai) Nakai
キンポウゲ目 キンポウゲ科 トリカブト属
多年草
タグ: カワチブシ トリカブト キンポウゲ科 秋の花 青い花 青紫色の花 紫色の花

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