【 2023年07月】

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岩湧山の登山道で出会ったセンチコガネの仲間は、やっぱり?

 大阪南部の低山、岩湧山の登山道で出会ったセンチコガネの仲間。
 光沢がきれいな甲虫。

この記事にはの画像があります。


 このあたりにいそうなセンチコガネの仲間は、オオセンチコガネと、センチコガネの2種。
 見分け方は、頭部の平らなところが半円形ならセンチコガネ、台形っぽい三角形ならオオセンチコガネ。


 このセンチコガネ類は。



 半円形。
 センチコガネでした。

 大阪と奈良・和歌山の府県境に連なる生駒山地・金剛山地・和泉山脈で出会うのはいつもセンチコガネ。
 不思議です。

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秋の七草じゃないけれど。大思草

 真夏の岩湧山山頂の茅場を彩る植物。
 忘れてならないのは、ナンバンギセル。
 万葉集では思草(おもいぐさ)。
 ススキなどイネ科植物に寄生する植物。
 そのちょっと大きいオオナンバンギセルが咲きます。

大南蛮煙管

 オオナンバンギセルは一年草ですが、だいたい同じ場所で咲くので、適した環境では多年草のようです。
 ただ、今年はちょっと少ない。

オオナンバンギセル

 来年はたくさん咲いていると、いいな。

オオナンバンギセル
大南蛮煙管
Aeginetia sinensis G.Beck
ゴマノハグサ目 ハマウツボ科 ナンバンギセル属
一年草寄生植物

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里山の茅場に咲く秋の七草 ききょう

 もうすぐ8月。

 大阪南部の低山、岩湧山山頂の茅場ではいろいろな花が咲く季節。

 青紫色の花がたくさん咲いていました。
 キキョウ。

Platycodon grandiflorus

 ここは今も茅場として使われている場所。
 春にはススキが刈られ、焼かれ、焼け残った木があれば刈られます。
 そうやって林になるのを抑え、ススキは維持されます。
 そのような場所を好む植物も同じように維持されることになります。
 キキョウもそういった植物の一つでしょう。

キキョウ

 ここでは秋の七草のほとんどが見られます。
 身近では見ることができない花も多い秋の七草。
 それが人の手が入る里山で見ることができるということは、昔は身近な植物ばかりだったのでしょう。

紙風船のようなキキョウのツボミ
桔梗

 ただ、キキョウは環境省のレッドリストも大阪府のレッドリストも「絶滅の危険が増大している種」の絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
 ここのキキョウは誰かが持ち込んだタネからはじまったのか。
 それとも鳥か何か動物や風が運んできたタネからはじまったのか。
 気になります。

キキョウ
桔梗
Platycodon grandiflorus (Jacq.) A.DC. (1830)
キク目 キキョウ科 キキョウ属
多年草

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なんとかまにあった土木通の花

 だいたい梅雨のおわりくらいに咲く花。
 ツチアケビ。
 名前にアケビと付きますが、ランの仲間。
 菌類に寄生して、地面の上に現れるのは花を咲かせて、タネをばらまく間だけ。

 多年草ですが、花は数年に一度くらいしか咲かないようです。
 ここは運良く群生地のようで、ほぼ毎年出会うことができます。
 果たして今年は。

 薄暗い林床でほのかに赤みがかったクリーム色のツチアケビ。


 根本にも同じ色の花被片がちらばり散ってしまったかな、と思ったら、まだ咲いていました。


 このあと赤い実をつけることになります。
 その実をアケビに見立てたことが由来のようです。
 アケビと言うにはちょっと細長いような気がしますが、ランの中では大きい方かもしれません。

 もう少ししたら見られるでしょう。

ツチアケビ
土木通
Cyrtosia septentrionalis (Rchb.f.) Garay
キジカクシ目 ラン ツチアケビ属

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タマムシはきれいなだけじゃなくてかっこういいな!

 久しぶりのタマムシ。
 キラキラ輝く甲虫の仲間。

この記事にはの画像があります。


 タマムシの名前を出すと必ずといっていいほどついてくるのが玉虫厨子。
 仏像などを室内に安置するためのもの。
 その装飾に使われたほど、タマムシの鞘翅は美しい。
 ということらしい。

 実際、タマムシの翅はきれいです。
 これは構造色といういろいろな色の光を複雑に反射して色々な色に見えるもの。
 構造色を持つ虫、特に甲虫は数が多く、その中でもどうしてタマムシが選ばれたのでしょうか。
 よくわかりませんが、単純に大きいから、のような気がします。

玉虫

 どの虫が一番かはともかく、タマムシがきれいなのは確か。

 えのきやけやきなどを食べる植物食ですが、顔を見ると複眼が大きく、昭和の仮面ライダーのよう。
 強うそうな顔です。

タマムシ

タマムシ
玉虫、吉丁虫、金花虫
Chrysochroa fulgidissima (Schonherr, 1817)
甲虫目(鞘翅目) カブトムシ亜目 タマムシ科 ルリタマムシ属

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タグ: タマムシ甲虫昆虫夏の虫構造色

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ちょっとチョウとちゃうんちゃう? ちょうとんぼ

 チョウトンボが舞っていました。

蝶蜻蛉

 トンボのようなチョウじゃなく、チョウのようなトンボです。
 後ろ側の翅が普通のトンボより幅広く、それがチョウをおもわせるのでしょうか。

 翅は黒く、先だけ透明。
 光に当たると色合いが変わるので表面が構造色になっているのでしょうか。
 きれいなトンボです。

チョウトンボ

 チョウのような幅広の翅だから、チョウのようにひらひらと舞う。
 と思っていたら、すいーすいーとトンボっぽいような。
 たしかにヤンマやシオカラトンボのようにスイスイというかんじではありませんが、ひらひらというには。
 同じように幅広翅のハグロトンボのほうがチョウのようにひらひらのような。

 なんか、ちょっと、名前にだまされたような気がします。

チョウトンボ
蝶蜻蛉
Rhyothemis fuliginosa Selys, 1883
昆虫綱 トンボ目 トンボ科 チョウトンボ亜科 チョウトンボ属

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うんちよりはまし? フンホコリ

 梅雨の金剛山を歩いていると、落ちた枝の表面に黒くてボコボコしたものがへばりついていました。


 これは、変形菌の子実体。
 名前は、たぶんフンホコリ。

 確かに黒くてもこもこしてるのでそういう気持ちもわからないではありません。

フンホコリ

 これが植物だったら和名をつけたのは朝ドラらんまんの主人公のモデル、牧野富太郎さんにちがいない、となるのですが、植物ではなく変形菌。

 変形菌というと、牧野さんと同時代の南方熊楠さん。
 確かに熊楠さんがつけそうな感じがします。
 でも熊楠さんはあまり新種の発表に積極的でなかったようで、フンホコリの命名をしたのかわかりません。

 このようにトンデモな感じがする生き物の和名はいろいろあります。
 現在につながる学術的な和名は、百年ちょっと前に0からはじまり、無数にいる生き物に次から次へと名前をつけていかなければならなかったのです。
 ときにトンデモっぽくなってしまうのもしかたないと思います。

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金剛山の登山道でいい感じのツチグリと出会いました。

 金剛山の登山道でいい感じのツチグリと出会いました。

 漢字ではそのまま土栗。
 でもクリの仲間ではなく、キノコ。
 キノコといっても「キノコ型」はしていません。

Astraeus hygrometricus

 謎の宇宙生物のようなおもしろい形は、中に胞子が詰まった球形のまわりを覆っていた部分が開いたため。
 胞子の飛ばし方もユニークで、球形のところに雨粒が当たると、その衝撃で真ん中の穴から胞子が吹き出されます。

土栗

 そのため開くのは雨の日だけ。
 晴れの日には閉じるそうですが、今日は晴れ。
 もう胞子を飛ばしきって、役目を終えたのでしょうか。

ツチグリ

 晴れの日にいい感じのツチグリでした。

ツチグリ
土栗
Astraeus hygrometricus
担子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 イグチ目 ディプロシスティス科 ツチグリ属
宿主範囲の広い外生菌根菌

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朽木の謎の生き物

 金剛山の登山道で出会った、変形菌?
 カビ?

 朽ちた切り株から生えています。
 といっても1センチあるかないか。


 白いのでカビのようですが、塊になっていて、細くて黒い足が何本もはえています。
 カビよりも変形菌の子実体のようですが、こんな感じのものは図鑑でも見た覚えはありません。

 拡大してみると、焦げ茶色のたくさんの足の上で足と同じ色の塊が白いふわふわに包まれています。


 ふわふわには粒がついています。


 焦げ茶色の部分は変形菌のムラサキホコリの仲間そのもの。
 それをカビが覆っているように見えます。

 自然の中にいるカビの種類や名前を探すのはたいへんで、今回も見つけることができませんでした。
 それに写真だけだとどこまでしぼれるのか。
 もちろんすでに名前がついていると思いますが、やっぱり菌類は難しい。

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真っ白いから光合成はしません! ギンリョウソウ

 金剛山のギンリョウソウに間に合いました。
 今年はちょっと早めでもう終わったと思っていました。

ギンリョウソウ

 ギンリョウソウは林床に咲く真っ白な植物。
 全体が真っ白ということは、光合成をしない植物。
 タシロランと同じように菌類から栄養をとっています。

 ただ、タシロランとちがうのは、菌類の種類。
 落ち葉などを分解する菌類から栄養を取るのがタシロラン。
 ギンリョウソウは樹木と共生している菌類から栄養を取っています。
 つまり、菌類を介して樹木の栄養を取っているとも言えます。
 同じ白い植物ですが、ちょっと事情はちがっています。

 ほかの特徴は、タネを虫に運んでもらうこと。
 それも実を食べてもらって。
 つまり、タネは昆虫の消化器を素通りできるほどとても小さい。
 食べてもらう昆虫はカマドウマやモリチャバネゴキブリなど。

花は終わって実がふくらんでいます
銀竜草

 光合成をやめてしまっただけでなく、タネを広める方法もちょっと変わっています。

 学名はMonotropastrum humile (D.Don) H.Hara。
 最近、朝ドラらんまんの主人公のモデル、牧野富太郎さんがギンリョウソウについて書いた手紙のことが報道されていましたが、命名は牧野さんではありません。
 分類を変更した H.Haraさんは、植物学者の原寛さんのこと。
 牧野さんが創刊した『植物研究雑誌』の三代目編集長。
 朝ドラに登場するでしょうか?

ギンリョウソウ
銀竜草
Monotropastrum humile (D.Don) H.Hara
ツツジ目 ツツジ科 シャクジョウソウ亜科 ギンリョウソウ属

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