【 2023年06月】

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かっこいいのに「ゴミムシ」はちょっと残念。畑のヒョウタンゴミムシ

 ヒョウタンゴミムシの話題が出たので、2年前のナガヒョウタンゴミムシを。

この記事にはの画像があります。


 ゴミムシの仲間で、翅のない前胸と、鞘翅がある中胸の間がくびれていることが名前「瓢箪(ひょうたん)」の由来のようです。


 ゴミムシといってもゴミを食べるのではなく、ほかの昆虫などの小さな動物や、その死骸などを食べる肉食性の甲虫です。


 目立つ大顎を持っている種類が多いゴミムシの中でも、大きな顎を持つのがヒョウタンゴミムシの仲間。
 まるでクワガタムシのメスか小型のクワガタみたいです。
 というか、チビクワガタよりも大きな顎です。


 ヒョウタンゴミムシの仲間は海岸に住むものと、畑などに住むものがいて、これは畑に住む方。
 図鑑を見ると、畑に住むのはナガヒョウタンゴミムシとホソヒョウタンゴミムシがいるようです。
 ちがいは真ん中の脚、中脚の脛節の外側にトゲが1本ならナガヒョウタンゴミムシ、2本ならホソヒョウタンゴミムシ。


 クワガタムシとちがって動き回るのでなかなかきれいな写真が撮れませんが、どうやら1本のようです。
 ナガヒョウタンゴミムシ。

 また出会えればうれしいな。

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タグ: ナガヒョウタンゴミムシヒョウタンゴミムシゴミムシ甲虫

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ちっちゃいクワガタムシは只者じゃない チビクワガタ

 里山の朽木に黒い甲虫が。
 小さくちょっと細長い。

この記事にはの画像があります。


 ゴミムシの仲間?
 ヒョウタンゴミムシ?


 よく見ると、結構大顎がしっかりしているような。
 体もくびれてないし触角がL字型。
 ゴミムシの仲間はだいたいムチのように伸びます。

Figulus binodulus

 大顎がしっかりして、触角がL字の甲虫というと。
 クワガタムシの仲間?

矮鍬形虫

 大顎は頭部より小さいのでメス?

 にしては体が小さすぎるような。
 顎の付け根から腹部の先までが1.5センチほど。

チビクワガタ

 ということは。
 チビクワガタの仲間?

 図鑑などによく載ってるチビクワガタの仲間にはチビクワガタとマメクワガタがいます。
 どちらもよく似ています。
 この虫は、顎がしっかりしていたり、体が楕円形っぽかったりして、体長が15ミリくらい。
マメクワガタは大きくても10ミリちょっとくらい。
ということで、チビクワガタ?

 チビクワガタの仲間は成虫が幼虫の世話をするという珍しい生態を持っています。
 今はまだ朽木の中に集団で住む程度のようですが、人類が絶滅する頃にはハチのように巣を作り、働きクワガタや兵隊クワガタなど様々な役割を持ったクワガタが現れているかもしれません。

チビクワガタ
矮鍬形虫
Figulus binodulus
コウチュウ目 カブトムシ亜目 コガネムシ上科 クワガタムシ科 チビクワガタ属

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2023年6月1日から アカミミガメとの関係が変わりました。

 池でミドリガメが泳いでいました。
 子供のミシシッピアカミミガメ。


 この池のまわりではときおりアカミミガメの産卵を見ることがありますので、そうして生まれた子亀でしょう。


 今月からこのアカミミガメとの関係がかわりました。

 「条件付特定外来生物」に指定されました。
 ミシシッピアカミミガメだけでなく、アカミミガメ属の他の種も含まれます。
 特定外来生物よりも少しゆるい規制です。
 捕まえることも、許可なく家で飼うこともできますが、飼っているアカミミガメを池や川に放すことはできませんし、売ることも買うこともできません。

 今までとそれほど変わりがないように思えますが、飼うからには20~30年と言われる寿命を見届ける覚悟が必要になります。
 そうでなければ、捕まえてもその場所に放ちましょう。
 他の場所へ放すこともできません。
 それがアカミミガメとの新しい関係です。

■参考外部リンク■
2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まります! | 日本の外来種対策 | 外来生物法

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コメツキムシに米搗かせるのは気が引ける。さびきこり

 公園の石垣に平たい甲虫が。

この記事にはの画像があります。


 これは、コメツキムシ?

 焦げ茶色とくすんだ白の地味な、いや樹皮の上では保護色になりそうな色。


 たぶんサビキコリ。
 北海道から九州まで分布するよくいるコメツキムシ。


 漢字では錆木樵。
 錆は見た目のまま。
 でも、どこが木樵?
 謎です。

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2023年、ネジバナ界に激震走る?

 最も身近な蘭のネジバナの花の季節です。
 今年は今までとちょっとちがいます。

 2023年3月に日本のネジバナの新種が発表されました。
 といっても新しく見つかったのではなく、今までネジバナと思っていたのがちがう種だと分かったと発表されたのです。


 その名はハチジョウネジバナ。
 漢字では八丈捩花。
 学名はSpiranthes hachijoensis
 ネジバナ(学名:Spiranthes sinensis var. amoena)の亜種でも変種でもなく、別の種です。
 名前は八丈ですが、関東から九州にかけて分布しています。

 見た目そっくりのようですが、幸い遺伝子を見なくても見分ける方法があります。
 小さい花が螺旋状に(まっすぐのこともありますが)並んでいる花茎に短い毛がたくさん生えていれば、ネジバナ。
 毛がなければハチジョウネジバナ。
 ただ、奄美群島から南はナンゴクネジバナ(学名:Spiranthes sinensis var. sinensis)という亜種の可能性があります。


これはネジバナ

 ネジバナを見かけたら、ぐっと顔を近づけるか、マクロ撮影してみてください。
 花茎に毛がなければハチジョウネジバナかもしれません。
 そして、その地域で最初の発見かもしれません。

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ねじばな 咲いています。

 ネジバナが咲く季節がやってきました。

Spiranthes sinensis var. amoena

 ネジバナはよく草刈りされるような場所に咲くランの仲間。

捩花

 マクロで見ると、ちゃんとランの花の特徴を持っています。
 ちょっと控えめなところが、かわいい。

ネジバナ

 ランというと絶滅危惧種が多い貴重な植物。
 というイメージですが、ネジバナについては、雑草。
 ランのイメージを一新させる植物です。

 もっとも、人の生活の場の外では見たことがないので、自然の中ではとても貴重なランかもしれません。

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白と黒で古いコンクリートだと保護色になるクモ

 道を歩いているとクモが!
 黒くてちょっと小さめのクモがコンクリート上を走っていました。

この記事にはの画像があります。


 巣を張らない、動き回るタイプのちょっと小さめのクモと言うと、ハエトリグモ?

 クモが立ち止まったので、ゆっくり近づいて見ると。

 体前半分の頭胸部がちょっと細長いような。
 ハエトリグモは頭胸部は先がバッサリ切り落としたような四角くなっているのが多いですが、このクモは円く楕円形のような感じに見えます。
 それに8本の脚が長いような。
 ということは、走り回り型のクモ。

Tricca japonica

 頭胸部と腹部の模様と、第一脚に白い帯があるので、ヒノマルコモリグモ?
 卵嚢を腹側に抱え、子グモを背中に乗せて守るのでコモリグモ。

ヒノマルコモリグモ

 まだ初夏なので、子守はしていないようです。

ヒノマルコモリグモ
Tricca japonica
鋏角亜門 クモ綱 クモ目 コモリグモ科

ところで、どこがひのまる?

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小さくてもあなどれない? いちやくそう

 イチヤクソウがひっそりと咲いていました。

一薬草

 下向きに咲く小さな白い花。
 葉は地面に広がり、花の茎も20センチほどとそれほど高くありません。
 さらに雑木林の中で咲くのでなかなか気づかれないかもしれません。

 偶然見つけた場所。
 毎年見に来ます。

イチヤクソウ

 イチヤクソウはツツジ科 シャクジョウソウ亜科 イチヤクソウ属の多年草。
 担子菌の菌類と外生菌根を作り、土の中の栄養の少ない場所に適応しているそうです。

 しかしここは雑木林。
 落ち葉が積もり、栄養が少ないと言うよりも、栄養を取り合う大きな樹木に負けないように、すきまで生きていくしたたかな方法でしょうか。
 自分の持てる武器を最大限活用し、隙間にするりと入り込む。
 雑木林は植物の静かな戦いの場、のようです。

イチヤクソウ
一薬草
Pyrola japonica Klenze ex Alefeld
ツツジ目 ツツジ科 シャクジョウソウ亜科 イチヤクソウ属
多年草

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キノコはいろいろな虫が集まる小さな生態系みたい

 クヌギの切り株のキノコ
 顔を近づけて見ていると、いろいろな生き物がみつかります。
 キノコを食べているようです。

この記事にはの画像があります。



 キノコは人間だけでなく、いろいろな生き物の食べ物になります。
 中には、キノコの胞子を運ぶために利用されているものも。

 黒い甲虫がキノコに頭を突っ込んでいます。


 キノコを食べる甲虫と言うとキノコムシの仲間でしょうか。
 拡大してみると、黒と思っていたのが虹色に輝いています。


 背中が虹色に輝きキノコを食べる丸い甲虫で調べてみると。
 ヒメナガニジゴミムシダマシに似ています。
 ゴミムシはオサムシ亜目、ゴミムシダマシはカブトムシ亜目。
 名前は似ていますが、遠い親戚です。

ちょうど木の上にもいました

 さらに甲虫のハムシっぽい幼虫が。


 ヒメナガニジゴミムシダマシの幼虫。
 ではありません。
 ゴミムシダマシの仲間の幼虫は、竹細工のような固い筒を連ねた細長い虫。
 ペットショップなどで売られているミールワームです。

 今度はキノコムシで調べてみると。
 ヒメオビオオキノコに似ています。
 今度はキノコムシのようです。

 キノコを食べるもの、それを食べるもの、いろいろな生き物が集まります。
 キノコは一つのビオトープ。
 一時のあいだ、小さな小さな世界が現れます。

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タグ: ヒメナガニジゴミムシダマシヒメオビオオキノコキノコムシ初夏の鳥

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クヌギの切り株にたくさん生えたた謎のきのこ

 公園のクヌギの切り株にたくさんキノコが生えていました。


 傘がくたびれてるヒラタケ?
 柄が太くなり、そのままヒダになるような感じはヒラタケですが、まだくたびれてないキノコの傘の表面には短い毛が生えているようです。
 ヒラタケの傘には毛はないので別のキノコ。


 調べてみると、アラゲカワキタケに似ています。
 出現時期も初夏から秋ですし。


 食用としてスーパーでも普通に販売されているヒラタケ科のヒラタケに似て近い仲間とされたこともあるようですが、アラゲカワキタケはタマチョレイタケ科。
 タマチョレイタケ科はサルノコシカケ科とも言われます。
 まるで木のように固いサルノコシカケと同じように食用には向かないようです。
 それ以前に野山のキノコを安易に食べるのはおすすめできませんが。

 このキノコを観察しているとそこにはたくさんの生き物たちが。
 それは別の機会に。

アラゲカワキタケ
粗毛乾茸
Panus lecomtei (Fr.) Corner
担子菌門 ハラタケ綱 タマチョレイタケ目 タマチョレイタケ科 カワキタケ属

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