【 2023年02月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

雪はいろいろな動物の跡を残します。

 暦の上では春の金剛山。
 山頂広場のベンチの上にうっすらと雪。
 夜の間に降ったようです。

 そこに足跡。
 鳥です。


 はっきりとした指の形が残っているのでそこそこ大きい鳥。


 指は4本。

 後ろ向きの親指が長いので、枝によくとまる鳥。
 前に向いた人差し指と薬指の開き具合が90度より狭いのも、よく枝によくとまる鳥の特徴。

 金剛山に住む大きな鳥にヤマドリがいます。
 地面の上によくいる、キジの仲間。
 親指が短く、人差し指と薬指の開きも90度くらい。
 ヤマドリではありません。

 ほかに金剛山にいるそれくらいの大きい鳥というと、カラス。
 よく見かけるカラスというとハシブトガラスとハシボソガラス。
 どちらも人家周辺にいますが、山を好むのはハシブトガラスの方。

 違いは名前のようにクチバシが太か細いか。
 それ以外はハシボソガラスのほうがちょっと小さいのですが、並んでくれないとわからないほどの小さな差。
 体の大きさの違いは、足痕にも出ます。
 中指の先の爪痕から、親指の先の爪痕までが、ハシブトガラスは10センチ、ハシボソガラスは9センチ。
 体の大きさと同じようになかなか微妙なちがい。

 それで、この足跡は。


 10センチほど。

 どうやら山も好きなハシブトガラスのようです。

以前見かけた金剛山のハシブトガラス

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タグ: ハシブトガラス足跡足痕フィールドサイン金剛山カラス

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シュッとしてないまんまるカワセミ 冬は寒いね

 池にカワセミが飛んできました。

 枝にとまったところで写真を撮って拡大してみると。


 なんかへんです。


 丸い。
 真冬のスズメのようです。

カワセミ
嘴の下側が赤いのでメス

 水に飛び込み一瞬で魚を捕まえるカワセミ。
 シュッとしたイメージでしたが、寒いときはまんまるでした。

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タグ: カワセミ青い鳥冬の鳥留鳥スズメより大きい鳥

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ルリビタキのオス かな?

 梅が咲きはじめた公園。

 本体よりもとんでもなく大きなレンズをつけたカメラを構えている人がたくさん。
 レンズは水平を向いています。
 その先を見ると。

 梅の枝に鳥がとまっています。
 まわりからはルリビタキという声が。


 ルリビタキはオオルリ、コルリとともに「瑠璃三鳥」に数えられるほど青い鳥。
 ところが、この鳥はちょっとくすんでいます。

 いろいろ調べてみると、ルリビタキのオスの第2回冬羽に似ています。
 つまり、生まれて2回めの冬を迎えたオス。
 色は薄いですが成鳥扱いだそうです。


 来年はもっと青くなってもどってくるかな。

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タグ: ルリビタキスズメくらいの大きさの鳥冬鳥初春の鳥

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! ランと菌類〈大阪市立自然史博物館〉

 地球の中身から足元の地面の下を教えてくれる大阪アンダーグラウンドRETURNS展。


 地面の下で見えないのが菌類。
 菌類にはいろいろな種類があります。
 植物に病気を起こすものがいますが、水や養分などを渡し、かわりに栄養をもらいながら共生するものもいます。

 それがツチアケビの模型で再現されていました。
 ツチアケビはランの仲間で赤い実がアケビの実の形に似ていることが由来。


 根が露出した状態の模型の端にはキノコの模型が。
 ナラタケです。


 解説写真を見ると白いツチアケビの根に刺さる黒いひものようなものがナラタケの菌糸束のようです。


 ただ、ツチアケビとの関係は共生ではないようです。
 光合成をするランは菌類に栄養を渡していることもあるそうですが、ツチアケビは光合成をしないラン。
 根の細胞に入ったナラタケの菌糸束を消化しているというか、食べているとか。
 栄養はナラタケからとっているようです。

 でもよく見るとツチアケビがナラタケを捕まえているのではなく、ナラタケの方からツチアケビの根に入り込んでいるようです。
 損ばかりしている、と言うか食べられているのに、どうして自分から向かっていき、離れないのか。
 生き物の世界は不思議だらけです。

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タグ: 大阪アンダーグラウンド展大阪アンダーグラウンドRETURNS展大阪市立自然史博物館ツチアケビナラタケ

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岩湧山の山頂にも春の兆しが

 大阪の南にある低山、岩湧山。
 山頂の茅場が色づいています。

山頂から西方の三国山を望む

山頂から東方の金剛山を望む

 大阪周辺の低山には茅場が作られていましたが、今も手入れがされている数少ない、もしかすると最後の場所。
 毎年4月初旬に山焼きをします。

 もう刈り取りが始まっていました。


 岩湧山は一年に3度景色が変わります。
 その準備がはじまっていました。

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タグ: 岩湧山茅場キトラの茅場ススキ初春の岩湧山

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素心蝋梅は春の訪れを感じているようです

 ソシンロウバイが咲きはじめました。
 ほどよい香りが漂っています。

ソシンロウバイ

 山間の集落のはずれ。
 標高200メートルあまり。
 平地よりも寒いところ。

素心蝋梅

 寒波で冷え込むことがあっても、立春がぎたことがわかるようです。

ソシンロウバイ
素心蝋梅
Chimonanthus praecox f. concolor
クスノキ目 ロウバイ科 ロウバイ属

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タグ: ソシンロウバイ黄色い花春の花

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オシドリはちょっとかわった恥ずかしがり屋?

 ちょっと水位が下がった冬の池。
 遠くにカモが浮かんでます。
 その奥、波が削ってできた水際のくぼみにも鳥が。

Aix galericulata

 望遠で写して拡大してみると。

鴛鴦

 白いお腹に派手な色どり。
 オシドリ?

オシドリ

 もっと寒いときでも池に浮かんでいるのに、どうして外にいたのでしょうか。
 ほかの種類のカモはいないようなので、オシドリ固有の生態?

 よくわかりませんが、なんかオシドリっぽいような気がします。

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タグ: オシドリ冬鳥カモ水鳥カラスより小さい鳥

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クジラと大阪市立自然史博物館の関係 日本でもっともクジラの標本化に適した博物館かもしれない

 淀川河口付近で亡くなったマッコウクジラが紀伊水道近くの海底に還り2週間ほど。
 もう話題に上ることもなくなりました。

 話題になっていたころのネットニュースのコメントを見ていると、標本化の意思表示していた大阪市立自然史博物館について知らなさそうなものが少なくありませんでした。

 「自然史」は生き物やその環境の移り変わりなどをまとめたもの。
 大阪市立自然史博物館では、地面とそこで活動している動植物から、地面の下、地球の奥深くまでが対象になっています。
 空から上は大阪市立科学館が担当しています。

本館のホールで出迎えてくれるヤベオオツノジカとナウマンゾウ

 この自然史博物館の名物の一つがクジラの全身骨格標本。
 なかでも大阪近辺に流れ着いたクジラの遺体を標本にしたもの。
 今回自然史博物館が申し出たのは、こういった経験に基づいたことでもあったのでしょう。

本館入口前の大阪に流れ着いたクジラたち

 現在博物館の入口前のポーチに展示されている3体のクジラもそうですし、去年の年末には堺市の泉北に埋葬されていたニタリクジラを掘り起こしたところです。
 この自然史博物館を拠点としているなにわホネホネ団というサークルがあり、そのニタリクジラの掘り起こしも行ったそうです。
外部リンク:大阪府/続編:漂流した死体鯨の対応について

 今回のマッコウクジラより大きい19メートルのナガスクジラも標本にしました。
 博物館だけでなく、ボランティアや重機オペレーターなど関係する人々にも経験者が多数。
 臭く汚れる掘り起こしの作業に自ら進んで参加するボランティアが何人もいるという、日本でもっともクジラの標本化に適した博物館、かもしれません。

 クジラの展示もここだけでなく、本館内部にも全身骨格や部分的な骨などが展示されています。
 さらに2月26日までの特別展でも大阪の地下から見つかった複数の骨が展示されています。

 そこで常設展示されているクジラを探してみました。

大阪府堺泉北港で見つかった全長19mのナガスクジラのナガスケ

大阪府岬町で見つかった全長7mのザトウクジラのザットン

大阪府堺泉北港で見つかった
全長9.1mのメスのマッコウクジラのマッコ

鶴見区の地下から見つかったナガスクジラ類の下あごの骨

イルカ類(小型のクジラ)の胸椎と脊椎骨

ナガスクジラの鯨ひげ(歯のかわりに食べ物をこし取る器官)

1952年に北海道でとれたナガスクジラの全身骨格

大阪湾にも住んでるスナメリ

 まるでクジラの博物館のようです。
 まだまだ見逃したクジラがいるかも知れません。
 興味がある方は、探してみてください。

 このような博物館が、どうして今回はクジラの標本化に向けた作業ができなかったのか。
 不思議でなりません。
 大阪府が対応したときは無事標本化できましたが、大阪市では無理でした。
 謎です。

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タグ: 大阪市立自然史博物館クジラナガスクジラザトウクジラマッコウクジラ自然史博物館

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寒い冬だって活動している昆虫がいます。冬尺蛾

 真冬の公園にガがいました。

この記事にはの画像があります。


 壁にぺたりととまっているので、生きているようです。
 冬に生きている虫というのはちょっと不思議。

 でも、冬だから現れるガもいます。
 フユシャクの仲間。
 成虫が冬から初春にかけて現れるシャクガのグループ。

シモフリトゲエダシャク

 フユシャクの仲間はメスの翅が退化したものが多いので、多分オス。

 調べてみると、シモフリトゲエダシャクのオスに似ているようです。
 模様が微妙に違いますが、ほかのフユシャクはもっとちがっています。
 いろいろ写真を見ているとそれぞれ少しづつ模様がちがっているので、バリエーションのひとつ?
 それに幼虫はコナラやクヌギの葉を食べるようなので、この公園にいてもおかしくはありません。

 冬だからこそ現れる昆虫もいます。

シモフリトゲエダシャク
霜降棘枝尺蛾
Phigalia sinuosaria
チョウ目 シャクガ科 エダシャク亜科

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タグ: シモフリトゲエダシャクシャクガエダシャクフユシャク冬の虫

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 見えないところに広がるしたたかな植物たち〈大阪市立自然史博物館〉

 地面の下の土や石がメインのようなイメージのアンダーグラウンド展。
 意外と生き物関係の展示がたくさんあります。

この階段を登って会場へ

 特に地面のすぐ下はいろいろな生き物たちの生活の場になっています。
 見えませんが。

 展示されているケカモノハシの標本。
 砂浜に生えるイネ科の多年草。
 花穂が2本出ている様子を鳥のカモのクチバシに見立てたカモノハシ。
 そのカモノハシより毛が多いということが由来。


 展示されているケカモノハシは、茶色く変色した、乾燥したよくあるそんなに大きくないイネ科の雑草のようです。
 ところが、下の方を見ると左右に根が広がっています。
 いくつもの展示物を超えて何メートルも。


 これだけ根を伸ばしていれば風で砂が飛ばされたとしても結構頑張れるでしょう。

 そして向かいのモウソウチクの地下茎と根。
 とんでもない密度で地下茎か根かわからないほどです。


 竹林は地面の下がこれで覆われていると思うと、足を踏み入れるとタケに捕まっているようなもの。
 なにしろ、自分の周囲が同じタケ個体かもしれないのだから。
 地面の上でも樹木が何十年もかかって届く高さまでに半年もかからず達してしまうとでもない生き物ですが、地面の下でもとんでもないようです。


 イネ科はあなどれない!

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タグ: 大阪アンダーグラウンド展大阪アンダーグラウンドRETURNS展大阪市立自然史博物館ケカモノハシモウソウチク

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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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