【 2022年12月】

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 地層がアート〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪の地下の様子がいろいろと展示されている「大阪アンダーグラウンドRETURNS」展。
 去年、コロナの影響でたった8日間しか開かれなかった特別展がふたたび。
 新しく加わった展示が、いくつかの地層の剥ぎ取り標本。

「大阪アンダーグラウンドRETURNS」展

 地層を見て作ったレプリカじゃなくて、地層そのもの。
 おもしろい!

 むき出しになった地層の表面を整え、樹脂を塗り、ガーゼなどを貼って、剥ぎ取る。
 剥ぎ取るのは表面だけなので、ポスターのように丸めて保存できるそうです。
 もちろん、砂利があったり落ち葉があったりでいろいろとコツはあると思いますが。

RETURNSで新たに加わった剥ぎ取り地層
「瓜破(うりわり)遺跡に見られる地層の変形と砂脈群」


「恵比寿遺跡に見られる砂浜の堆積物」


「難波御蔵跡・船出遺跡に見られる潮汐や台風でたまった地層」

 地層はタイムカプセルのようなもので、その場所がどのようにできたのか、どんな生き物が住んでいたのか、時には気温などもわかることがあります。
 見た目で違う性質のものが積み上がっていく様子がわかります。
 しかもたいらではなく、ほんとんどが斜めになって歪み、ときには切れ目が入り、ずれています。
 とても複雑。
 しかも同じものはありません。

大阪層群の剥ぎ取り標本(岸和田市産)


大阪層群の剥ぎ取り標本の説明

 自然が作り出した造形、アートとして見てもおもしろいかも。

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タグ: 大阪アンダーグラウンド展大阪アンダーグラウンドRETURNS展大阪市立自然史博物館剥ぎ取り標本

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冬の蝶 うらぎんしじみ

 12月下旬。
 冷え込んで風が強い日。

この記事にはの画像があります。


 道端のコケの上に小さな蝶が。
 背中に合わせた翅の裏側が少し灰色がかった白。
 ウラギンシジミ。
 シジミチョウの仲間。
 蝶とししては小さい方ですが、シジミチョウとしてはかなり大きい。

ウラギンシジミ

 成虫で冬を越すので葉の裏で休んでいたところ、風に飛ばされてしまったのでしょうか。
 冬を越すとはいえ、寒いと動くのはたいへん。
 飛ぶことができなかったのでしょう。

翅の表に白いところがあるのでメス。オスは赤い。
裏銀小灰蝶

 近くのこんもりとした常緑樹の葉陰にそっと移しました。

 無事冬を越えられればいいのですが。

ウラギンシジミ
裏銀小灰蝶
Curetis acuta paracuta
チョウ目 シジミチョウ科 ウラギンシジミ属

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タグ: ウラギンシジミシジミチョウ冬の虫成虫越冬

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12月の十月桜 いつまで咲いているかな

 大阪アンダーグラウンドRETURNS展を見に行った大阪市立自然史博物館がある長居公園で、桜が咲いていました。
 12月なのに。

ジュウガツザクラ

 時折春と間違えて秋や冬に咲く桜がありますが、この桜はちがいます。
 秋から春にかけて咲く桜。
 ジュウガツザクラ。
 十月桜。

十月桜'

 名前は10月ですが、晩秋くらいから咲き始め、早咲きの桜の頃まで咲きます。
 ただ、いつ咲くかはその木次第。
 ずっと咲いているのもあれば、初春にいっきに咲くものもあります。

Cerasus ×subhirtella 'Autumnalis'

 たしかここのはすこしずつ咲き続ける桜だったような。
 またアンダーグラウンド展を見に行くときにも咲いているかな。

ジュウガツザクラ
十月桜
Cerasus ×subhirtella 'Autumnalis'
バラ目 バラ科 サクラ属の落葉高木

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タグ: ジュウガツザクラ冬の花白い花ピンク色の花長居公園

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 地面の下にはいろいろがいっぱい

 大阪アンダーグラウンドRETURNSの展示を紹介する前に。

 なぜ「RETURNS」なのか。


 去年、4月24日から6月20日まで大阪市立自然史博物館で開催予定だった特別展「大阪アンダーグラウンド ~掘ってわかった大地のひみつ~」。
 それが開催翌日に「緊急事態措置に基づく要請」で博物館を閉じることに。
 「緊急事態措置に基づく要請」が終了したのは6月20日。最終日。
 次には巡回の特別展が決まっているので、もう見られないと諦めていました。
 それが関係者の方々のおかげで7日間の延長が決まり、なんとか行くことができました。
 しかし、たった8日間だけの開催。
 その1年半後にやってきたのが「RETURNS」。
 基本的には同じですが、ところどころ変更され、おもしろくなっています。

去年の大阪アンダーグラウンドの様子
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 地面の下というと、土や石や地層といったものをイメージするかもしれません。

新しく加わったボーリング調査でわかった大阪の地下の様子


思っていた以上に一筋縄にはいかないミルフィーユ状態
東西方向につながる調査の赤い線がそれぞれの地層の図


 たしかにそういうものが基本ですが、地面は様々な生き物を育むもの。
 色々な生き物と地面の下との関係が展示されています。

石のようなものはナガスクジラの仲間の化石

干潟に作られたハサミシャコエビの巣の型
だいたい1メートルくらいの大きさ

地下の巣穴に住む哺乳類
左からキツネ、アナグマ、タヌキ、ノウサギ

大阪市の地下から見つかったナガスクジラの骨

 地面の下は化石だけでなく、いろいろないきものが利用します。
 根を張る植物はもちろん、目に見えない小さな虫からアナグマやキツネ、クマまで。
 地面の下にいる動物は、見えません。
 大きな動物でも。
 そういう見えない生き物たちの姿も知ることができる特別展。

 地面の下は知らないことだらけ! です。

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タグ: 大阪アンダーグラウンド展大阪アンダーグラウンドRETURNS展大阪市立自然史博物館

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池に映る褐葉は漣にゆれる

 12月初旬。

 カエデの紅葉も終わり、次はコナラやクヌギの褐葉の季節。

 今年の錦織公園の奥の池の褐葉。
 赤穂池との境の堤の上から見る景色。


 3方を丘に囲まれ、風が通りにくいのでときおり水面が鏡のようになります。
 なかなかの景色ですが、その日は漣(さざなみ)。
 これもいい。

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タグ: 褐葉冬の風景

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コンクリートの汚れではありません 粒橙木毛

 地衣類を見つけました。

 地衣類は不思議な生き物で、簡単に言うと、菌類と藻類が一緒になったもの。
 菌類が家を作り、そこに住み着いた藻類が光合成してつくった栄養を家賃のように菌類に渡して一緒に生活しています。
 分類では形を作っている菌類で分けられます。

痂状地衣類

 このオレンジ色の地衣類はたぶんツブダイダイゴケ。

Caloplaca flavovirescens

 よくコンクリートの上がオレンジ色のしみのように汚れてみることがあります。
 それは、たぶん、ツブダイダイゴケ。

粒橙木毛

 もしかしたら一番身近で、一番目にする地衣類かもしれません。

ツブダイダイゴケ

ツブダイダイゴケ
粒橙木毛
Caloplaca flavovirescens
菌界 子嚢菌門 チャワンタケ亜門 チャシブゴケ菌綱 チャシブゴケ目 チャシブゴケ科 ダイダイゴケ属
痂状地衣類

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タグ: ツブダイダイゴケダイダイゴケ地衣類痂状地衣類

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冬のカモは次々やってきています。はしびろがも

 どんどん冬鳥のカモがやってくる池。
 今年はどんなカモが来ているでしょうか。

 やたらと多いヒドリガモの中に白と黒でわかりやすいキンクロハジロ。
 そして胸が白いカモが。

Anas clypeata

 拡大してみると、なんか、妙にクチバシが太長いような。
 そしてヒドリガモのオスと同じくらいの大きさ。

左がヒドリガモのオス 中央がヒドリガモのメス(多分)
嘴広鴨

 多分ハシビロガモのオス。
 去年の10月下旬にも同じ池で会いました。

 大きいクチバシで水面近くのプランクトンを濾し取って食べるちょっと変わったカモです。

ハシビロガモ

ハシビロガモ
嘴広鴨
Anas clypeata
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タグ: ヒドリガモカモ冬鳥カラスくらいの大きさの鳥

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磯にいなくてカワラヤネヒヨドリ

 瓦屋根の上にいた鳥。

 暗い色のウロコ模様で地味。

イソヒヨドリ

 この鳥はイソヒヨドリ。
 そのメス。

 漢字では「磯鵯」。
 岩の多い海岸にいることが由来。
 でも、ここは海からずいぶん離れた場所。

 最近内陸に進出し、海から離れたところでも見かけるようになりました。
 海外では高山の岩場に生息するとか。
 内陸に住むのは珍しくないのかもしれません。
 でも、ここは、高山ではありませんが。
 ふしぎです。

イソヒヨドリ
磯鵯
Monticola solitarius
スズメ目 ヒタキ科 イソヒヨドリ属の留鳥
ハトより小さい鳥

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タグ: イソヒヨドリ留鳥ハトより小さい鳥冬の鳥

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光を浴びるとややこしいので勝手に命名「雪虫騙し」

 冬を教えてくれる雪虫を見に行った里山

この記事にはの画像があります。


 光の中を舞うちょっと小さめの雪虫発見。
 網で捕まえてみると。

 愛の中には白いふわふわを背負った雪虫がいない!
 いるのはただの小さなアブラムシ。

 ちょっと小さな雪虫と思ったのは、薄い翅が光を反射し白く見えたアブラムシでした。
 どうりで日陰に入ると見失っていたわけです。
 雪虫なら白いふわふわをつけているので日陰でもみえますから。


 アブラムシは種類が多いのに普通の昆虫図鑑では載っていてもほんのちょっと。
 植物についている時は植物の種類から絞り込むこともできますが、空を飛んでる時はそれも無理。
 ということで、このアブラムシは「ユキムシダマシ(雪虫騙し)」と勝手に命名しました。

左が雪虫 右が雪虫騙し

 でも、よく見るとおしりにほのかに白いものが。
 小さいほうも雪虫?

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タグ: 雪虫アブラムシ冬の虫

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オシドリも冬を教えてくれました

 紅葉を見た公園。
 池にはカルガモ以外のカモが。
 冬にやってくる鳥です。

 そのなかに1羽、派手な色のカモが。
 オシドリのオス。

左がオシドリ 右はマガモ
鴛鴦

 東の方では夏に子育てするようですが、このあたりでは冬鳥。

オシドリ

 雪虫、モミジ、オシドリにいろいろなカモ。
 冬がどんどんやってきています。

オシドリ
鴛鴦
Aix galericulata
カモ目 カモ科 オシドリ属
カラスより小さい鳥

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タグ: オシドリ鴛鴦カモカラスより小さい鳥冬鳥水鳥

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