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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

学研の図鑑LIVE昆虫の新版はすごい図鑑です! 伊丹市昆虫館の特別展「昆虫ずかんだいさくせん」

 学研の図鑑、LIVEシリーズの昆虫が新版になりました。
 前代未聞のすごい図鑑です。

この記事にはの画像があります。



 昆虫がたくさん載っています。
 約2800種。
 それで税込2420円。
 1種約0.9円。
 1000種ほどのハンディ図鑑でも千数百円ですから、特別高いというわけではないでしょう。
 いや、むしろ安いくらい。
 この値段でこれだけの量というのは、昆虫図鑑であまりないと思います。

 そして写真が生きている昆虫の白バック。
 屋外で活動している写真は、昆虫の体が植物などに隠れたり、背景と混ざりどこまでが昆虫の体なのかわからないことがあります。
 白いバックだと、昆虫の体だけを見ることができます。

 当然ですが生きている昆虫はよく動きます。
 全体をきれいに写すことが難しく、とても大変です。
 にもかかわらず白バック撮影をすべてでやっているのです。
 それも惜しくも掲載されなかったものもふくめて約7000種。
 とんでもない。

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 さらに写真が実物大か、実物大の影があり、捕まえた昆虫と大きさを比べることもできます。

 トビムシのように図鑑ではあまり取り上げられないような虫や、クモやザトウムシにムカデなど昆虫でないものも普通に載っています。

 そして制作中に新種の昆虫が見つかることも起こっています。

 このような他にはない図鑑ができたのは、多くの人の協力があってのこと。
 撮影だけでも40人を超えるそうです。
 もちろん、そのまわりには虫を捕まえたり、情報を集めたりするなど大勢の協力があってのこと。

 でも、そういうことは図鑑からはわかりません。
 実物を見ながらちょっと覗き見できるのが、伊丹市昆虫館の特別展「昆虫ずかんだいさくせん」。
 伊丹市昆虫館も館長と学芸員の方々が参加されています。


 一部屋だけの展示ですが、壁一面を使った昆虫ずかん全部見せ! の大迫力。


 見開きで全ページと表紙が展示されています。

図鑑制作中に見つかって和名に「ガッケン」がついた新種のカワゲラ

 ところどころに担当した方の一言が。



オオセンチコガネだけでなくセンチコガネの色バリエーションも

 図鑑にかける想いが伝わってきます。


■参考外部リンク■
伊丹市昆虫館へようこそ

 そして図鑑の監修をされた九州大学総合研究博物館准教授の丸山宗利さんの『昆虫学者、奇跡の図鑑を作る』にはもっといっぱい書かれているそうです。

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タグ: 図鑑LIVE昆虫学者、奇跡の図鑑を作る昆虫図鑑図鑑

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genre : 学問・文化・芸術

見た目と同じように生き方もちょっとちがう雀蜂

 まだ暑かったころ。
 樹液が染み出すクヌギに、スズメバチ?

この記事にはの画像があります。


 スズメバチといえば黒と色の縞模様。
 このスズメバチ風の昆虫は黒と濃い赤茶色。
 縞模様はありません。
 スズメバチの擬態を失敗した虫?

茶色雀蜂

 この虫はチャイロスズメバチのようです。
 名前の通りスズメバチの仲間。

チャイロスズメバチ

 変わっているのは色だけではありません。
 モンスズメバチやキイロスズメバチなどの巣を乗っ取る社会寄生性スズメバチ。
 女王蜂を殺し、残った働き蜂に自分が産んだ幼虫の世話をさせて増えていきます。
 生態もちょっと変わったスズメバチです。

チャイロスズメバチ
茶色雀蜂
Vespa dybowskii
ハチ目 スズメバチ科 スズメバチ属

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タグ: チャイロスズメバチスズメバチ

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genre : 趣味・実用

長い脚でアスファルトの上を歩いていた大きめのクモ

 公園のアスファルトの上をクモが歩いていました。
 理由はわかりません。

この記事にはの画像があります。


 大きめのクモで、足が長いので巣を張るタイプ?
 脚がついてる頭胸部は、なんか短い毛に覆われているような白。
 細長い腹部は、黄色地に黒で複雑な模様。

Trichonephila clavata

 ジョロウグモのメス?

女郎蜘蛛

 ジョロウグモというと、もうちょっと寒くなって虫の姿をあまり見なくなった頃、腹部がまるまるとふくらんで模様まで薄くなった産卵直前の姿が目立ちます。
 このクモがそうなるのはまだ先のようです。

ジョロウグモ

 ところで、どうしてジョロウグモが道を横切っていたのでしょうか。
 謎です。

ジョロウグモ
女郎蜘蛛、上臈蜘蛛
Trichonephila clavata
クモ目 ジョロウグモ科 ジョロウグモ属

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タグ: ジョロウグモクモ秋のクモ

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genre : 趣味・実用

キノコは見て楽しむのがいいと思う 鬼茸

 秋の公園を歩いていると、キノコ。


 すっくと立ち上がってばっと傘を広げたキノコっぽいキノコ。

 傘は横に開いて円盤型、直径は7センチくらい。
 色は茶色の地がひび割れて白っぽくなったような感じ。

オニタケ

 傘の裏はヒダ。
 ヒダの間隔は狭く、柄の周りは凹んでいます。

鬼茸

 柄の色は色で、上も下も同じくらいの太さ。
 真ん中より少し上に膜のようなものが下がっていますが、根本にはそのようなものは見えません。
 広葉樹林の林縁の苔に覆われた地面から1本だけ生えています。

Lepiota aspera

 これらの特徴に近い普通のキノコは?

 オニタケ?

 ただ、オニタケは落ち葉が溜まったところや地面の上で朽ちかけた木から生える腐朽菌(ふきゅうきん)。
 そこは苔に覆われていますが、その下は土の地面のよう。
 オニタケとはちがうキノコかもしれません。

オニタケ
鬼茸
Lepiota aspera
坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ハラタケ目 ハラタケ科 キツネノカラカサ属の腐朽菌

 オニタケは毒があるようです。
 キノコはよく似たものが多く、食用キノコと毒キノコがよく似てることも珍しくはありません。
 毒があるかどうかを図鑑やネット画像などで判断するのはおすすめしません。
 食べるつもりなら、専門家の指導の元で。
 キノコは見て楽しむことをおすすめします。

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タグ: オニタケ茶色いキノコ秋のキノコ

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theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

イトトンボはむずかしいのがおもしろい。

 秋の公園を歩いていたら、イトトンボが。

この記事にはの画像があります。


 イトトンボは種類が多いのが悩み。
 基本、捕まえないのでとにかく写真を撮りまくり。
 図鑑では大抵横から見た画像が使われるので真横から撮りたいのですが、無理でした。


 画像を見ると。
 細い腹部は全体か、少なくとも大部分が黒。
 ただし先の2節だけが薄い水色。
 そして節ごとにも薄い水色の線。
 となると、モノサシトンボかグンバイトンボ。


 脚を見ると、平たい部分はありません。
 ということは、モノサシトンボ?

 そのほか頭部の模様とか見てもモノサシトンボの雄っぽいイトトンボです。

モノサシトンボ
物差蜻蛉
Copera annulata
トンボ目 イトトンボ亜目 モノサシトンボ科 モノサシトンボ属

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タグ: モノサシトンボイトトンボトンボ秋の虫

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キノコって本当に難しい。チチアワタケ

 公園を歩いているとキノコが。
 傘がまるいいかにもなキノコ型。
 茶色い色の表面がぬめっています。
 ナメコの仲間?

チチアワタケ

 用事があったので観察もそこそこに、写真を撮ってその場を去りました。

 後ほど画像を拡大して見ると。
 あれ?
 ヒダが無い?

乳粟茸

 ということは、ナメコの仲間ではありません。
 キノコ型でヒダがないということは、イグチの仲間?

 ここキノコの特徴は、柄が白く概ね同じような太さ。
 傘の裏は自然な形で柄について隙間がない。
 柄の上の方には袋のようなものはついてなく、柄の根元にも袋のようなものはついてない。

Suillus granulatus

 調べてみると、チチアワタケが一番似てるような気が。
 チチアワタケの特徴の一つは、松の木下に生えること。
 しかしそこはコンクリートブロックの下。

 でも、その2メートルほど上には松が生えているので松の下なのはまちがいない?  チチアワタケでいい?

 キノコって本当に難しい。
 山のキノコを食べてる人は本当にすごいと思う。

チチアワタケ
乳粟茸
Suillus granulatus
担子菌門 ハラタケ綱 イグチ目 ヌメリイグチ科 ヌメリイグチ属

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タグ: チチアワタケ秋のキノコ担子菌

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theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

リコリス・ラジアータ

 そろそろ秋のお彼岸。
 今年もヒガンバナが咲き始めているようです。

ヒガンバナ

 キジカクシ目ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。
 まず秋に突然花を咲かせ、その後に葉を伸ばし冬の間も枯れずにいますが、春には他の草と入れ替わるように見えなくなってしまいます。

 和名のヒガンバナは漢字で書くと「彼岸花」。
 別名は曼珠沙華。
 学名はLycoris radiata、カタカナで書けば「リコリス・ラジアータ」。

彼岸花

 花言葉は「悲しき思い出」「あきらめ」「独立」「情熱」「再会」「転生」「悲しい思い出」「思うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」など。

 中国原産ですが日本には歴史が始まる以前に持ち込まれたと思われ、まるで日本在来種のように身近でみられます。
 ただ、日本にあるのはタネができない種類なので地面の下にできる鱗茎でしか増えることができません。
 人の手で広げられたようです。

Lycoris radiata

 鱗茎には毒がありユリのようには食用にされませんが、農作物が不作のときには毒抜きをして食べられることもあったようです。
 アク抜きが大変な栃の実が栃餅のような民俗食として残っているのに対して、ヒガンバナを食べるという話は聞かないので、おいしくないかもしれません。

 そのヒガンバナの別名リコリスがキーワードになっている作品『リコリス・リコイル』。
 人知れず日本の治安を守る組織と、それを潰そうとする敵。
 わかりやすい善悪の対立の物語のように見えて、様々な謎が散りばめられています。
 作品の考察は専門的な方におまかせするとして、タイトルにもなり、主人公たちが所属するチームの名前でもあるのがリコリス。
 ヒガンバナのどの属性が物語に関係しているのか。
 それとも、深い意味はないのか。
 残るは、あと2話。

ヒガンバナ
彼岸花
Lycoris radiata
単子葉類 キジカクシ目ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草

リコリス・リコイル Ordinary days (電撃文庫)

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タグ: ヒガンバナ秋の花赤い花リコリスリコリス・リコイル

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やっぱり大阪の低山では無印センチコガネ

 今年2回めのセンチコガネ。

この記事にはの画像があります。


 大阪の低山で出会ったセンチコガネ。

 すでに寿命を終えているようですが、まだ生きているような体の光沢。

センチコガネ
Phelotrupes laevistriatus

 頭を見ると、盾の部分が半円形。

雪隠金亀子

 やっぱり大阪中南部に連なる山地山脈で出会うのはオオセンチコガネではなく、無印センチコガネでした。

センチコガネ
雪隠金亀子,雪隠黄金虫
Phelotrupes laevistriatus
コウチュウ目 カブトムシ亜目 コガネムシ上科 センチコガネ科 オオセンチコガネ属

くらべてわかる甲虫1062種

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タグ: センチコガネ糞虫コガネムシ甲虫

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theme : 散策・自然観察
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動く若菜色 わきぐろさつまのみだまし

 道をクモが横切っていました。

この記事にはの画像があります。


 鮮やかな黄緑色、若菜色のクモ。
 サツマノミダマシ。
 それかワキグロサツマノミダマシ。

Neoscona mellotteei

 どちらもヒメオニグモ属の丸い巣を貼るクモ。
 見た目がよく似ていて、背中側から見ると、そっくり。

ワキグロサツマノミダマシ

 ちがいは、名前のように腹部の横が緑色でなく黒や褐色ならワキグロサツマノミダマシ。
 このクモは?

脇黒薩摩の実騙し

 ワキグロサツマノミダマシです。

 きれいな色をしています。

ワキグロサツマノミダマシ
脇黒薩摩の実騙し
Neoscona mellotteei
鋏角亜門 クモ綱 クモ目 コガネグモ科 ヒメオニグモ属

クモハンドブック

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タグ: ワキグロサツマノミダマシクモオニグモ

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theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

見た目が似ていても食べることはできません。かえでどころ

 低山へ向かう途中。
 集落のはずれ。
 コンクリート擁壁の上からつる植物が垂れています。
 小さい花がたくさん咲いています。

Dioscorea quinquelobata

 ヤマノイモ?

 と思ったら、葉の根本が大きく飛び出した形になっています。
 ヤマノイモは細長いハート型。

楓野老

 オニドコロ?

 オニドコロの葉も形はヤマノイモより幅広のハート型。

 よく見ると、雄花が濃い黄色。
 ヤマノイモは白くて丸まっています。
 オニドコロは薄い緑色。

カエデドコロ

 この植物は、カエデドコロ。
 ヤマノイモやオニドコロと同じヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。
 オニドコロと同じように地面の下のイモは有毒。
 ヤマノイモのように食べることはできません。

カエデドコロ
楓野老
Dioscorea quinquelobata
ヤマノイモ目 ヤマノイモ科 ヤマノイモ属の蔓性多年草

この花なに?がひと目でわかる! 散歩の山野草図鑑

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タグ: カエデドコロ秋の花オレンジ色の花黄色い花

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