【 2022年04月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

いつも思うことがあります。「動物」の範囲はどこからどこまで?

 いつも思うことがあります。

 「動物」の範囲ってどこからどこまでなんだろう。
 と。

 いろいろな人の話聞いたり、ブログ見たりして感じるのは、「動物」が意味するのはだいたい哺乳類。
 そこに微妙に鳥やときには爬虫類が入ることも。
 魚は境界から微妙にずれて、昆虫はだいたい「虫」。
 ミミズも「ミミズ」。
 そんな感じ。

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 それなら哺乳類は「哺乳類」じゃないのかな?

 そもそも「動物」の範囲ってあるのでしょうか?

 生き物を科学的に分ける分類学。
 そこにでてくるシンプルな「動物」は動物界。
 「界」は生物の分類の相当上の階級を表しています。
 そこに含まれる生き物は、文字通り動物。
 哺乳類や爬虫類の脊椎動物から、虫もミミズも貝も。
 ざっくりいうと、動くことができる多細胞の生物のグループ。
 とんでもなくものすごい広い範囲です。
ただ、最近は分類が細かくなり、「界」階級は使われないこともありますが。

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 ところで。
 生き物の保護活動をしている団体は数多くあります。
 そういう団体の主張を聞いていると、その人達が保護しようとしている生き物以外の視点で見れば、「それは保護じゃなく破壊じゃないの?」と思うことがときおりあります。
 自然や環境は、見える生き物から見えない生き物まで無数の生き物が複雑な関係を結んで成り立っています。
 特定の生き物の数をむやみに増やしたり減らしたりすると、そのバランスが崩れてしまうことがあります。
 無数の生き物がいる中、たった1つや2つの生き物しか見ていないのなら、それは特定の生き物の保護でしかなく、自然や環境の保護ではありません。
 そして生き物が生きている環境が崩れてしまうと、結局保護しようとしている生き物も悪い影響を受けてしまうでしょう。

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 日常的な会話なら意味が伝わればざっくりでも十分でしょう。
 でも、「自然」や「環境」という言葉を使うときは、できるだけ視野は広く、言葉も漠然とつかうのではなく、ちゃんと範囲をイメージして。
 それは「動物」の場合も同じ、ような気がします。

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タグ: 動物環境自然生態系

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genre : 学問・文化・芸術

オスとメスでは全然見た目がちがいます。おおわらじかいがらむし

 4月下旬。
 だいぶ暖かくなってきて、いろいろな虫たちが活動をはじめています。

この記事にはの画像があります。


 この虫はオオワラジカイガラムシ。
 名前のように、岩場にはりつくヒザラガイのように植物にはりついて樹液を吸うカイガラムシの仲間。

 でも、この虫はカイガラムシというより、アブラムシ。
 カイガラムシっぽいのはメスの方。
 こちらはオス。
 全く別の虫のよう。

オオワラジカイガラムシのオス

 メスは幼虫がそのまま大きくなったような形をしています。

こちらがメス(別の日別の場所)
メス

 オスは幼虫とかなり形が違います。
 これがカブトムシのような完全変態の昆虫なら、サナギの間に姿を変えるので納得できます。
 でも、カイガラムシはカメムシの仲間。
 サナギにならない不完全変態。

 いったいどんなタイミングでアブラムシみたいになるのかと思ったら、オスは成虫になる前に儀蛹というサナギっぽい状態を経て羽化するようです。

 そんな変わったオスですが、口はなく、メスと交尾するだけ。
 寿命も数日とか。

 生き方は、生き物によって様々です。

オオワラジカイガラムシ
Drosicha corpulenta
カメムシ目 腹吻亜目 カイガラムシ上科 ワタフキカイガラムシ科

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タグ: オオワラジカイガラムシカイガラムシカメムシ目

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細くて小さいはかなそうな花。実は…… マツバウンラン

 小さな花咲いていました。


 大きさは1センチくらい。
 それが40センチくらいの細い茎の先の方についています。
 枝分かれもせず、ついてないかと思うほど小さい葉。
 花の色も薄い紫で、見過ごしてしまいそうな植物。

 でも、外来種。


 マツバウンラン。
 花の根元の細長い距が特徴。
 日当たりのいい場所を好むので、密かに身近で咲いているかもしれません。

マツバウンラン
松葉海蘭
Nuttallanthus canadensis
シソ目 オオバコ科 マツバウンラン属の一年草

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タグ: マツバウンラン紫の花春の花外来種

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夏の到来を教えてくれる山に咲く淡瑠璃色の花 やまるりそう

 ヤマルリソウが咲いていました。
 いつのまにかそんな時期になっていたのです。

山瑠璃草

 ヤマルリソウは山に生える小さな小さな多年草。
 水色から青紫の小さな花が咲きます。

ヤマルリソウ

 ついこの前、桜が満開だったと思っていたのですが、次の二十四節気は立夏。
 もう夏です。

ヤマルリソウ
山瑠璃草
Omphalodes japonica
ムラサキ目 ムラサキ科 ルリソウ属の多年草
固有種

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タグ: ヤマルリソウルリソウ青い花春の花晩春の花

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ちょっと早く咲いたツボスミレにやってきた春の虫 もふもふつりあぶ

 まだ4月だというのにツボスミレが咲いていました。
 いつもは多くのスミレが咲き終わってから遅れてさきますが、今年はずいぶんはやいようです。

この記事にはの画像があります。


ツボスミレ

 そのスミレの花の蜜に虫がやってきました。

 まるいもふもふのからだ。
 針のような長い口を花に差し込んでいます。

ビロウド吊虻

 見ついた名前はもふもふつりあぶ。
 ではなくてビロウドツリアブ。
 またはビロードツリアブ。

 ビロードは肌さわりが柔らかい布のこと。
 でも、今はもふもふのほうがよく雰囲気が伝わるようなきがします。

ビロウドツリアブ

ビロウドツリアブ
ビロウド吊虻(天鵞絨吊虻)
Bombylius major
ハエ目 ムシヒキアブ下目 ツリアブ科

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タグ: ビロウドツリアブビロードツリアブツリアブポリネーターツボスミレニョイスミレ

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まとまって咲く黄色い花はよく目につきます。みやまきけまん

 低山の林道に咲いていた黄色い花。

Corydalis pallida var. tenuis

 ミヤマキケマン。

深山黄華鬘

 漢字では「深山黄華鬘」。
 「深山」と名前につく動植物は、たいてい山深いところに生息し、人の手が入りまくった大阪周辺の低山ではなかなか出会えなかったりします。
 ところがミヤマキケマンは大阪の低山の麓の林道の脇に生えていたりするわりと普通の植物。

ミヤマキケマン

 普通種でも道端で出会うと、なごみます。

ミヤマキケマン
深山黄華鬘
Corydalis pallida var. tenuis
キンポウゲ目 ケシ科 キケマン属 種フウロケマン 変種ミヤマキケマン
越年草
有毒

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タグ: ミヤマキケマン華鬘黄色い花春の花

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春に花咲く鮮やかなこばのみつばつつじ

 里山の落葉樹たちも徐々に葉を広げはじめています。

 道端の雑木林のなかにひときわ目を引く色。
 蛍光色のような明るくほのかに紫がかったピンク色。

Rhododendron reticulatum

 コバノミツバツツジです。
 名前のように葉が3枚まとまってつくミツバツツジ(三葉躑躅)の仲間。
 葉が小さめなのでコバ(小葉)がつきます。

コバノミツバツツジ

 ほかのツツジよりも早く、ソメイヨシノが散るころ、葉が無い枝に一斉に花を咲かせます。
 葉の中に鮮やかな花を広げるヒラドツツジやサツキと同じツツジ属ですが、ちがううつくしさがあります。

小葉の三葉躑躅

コバノミツバツツジ
小葉の三葉躑躅
Rhododendron reticulatum
ツツジ目 ツツジ科 ツツジ属の落葉低木

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タグ: コバノミツバツツジ躑躅春の花ピンク色の花落葉低木

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あたたかくなり木も芽吹いています。山香ばし

 いろいろな花が咲きはじめる春。
 木の芽も開きはじめています。

ヤマコウバシ

 冬目を割って淡い緑色の柔らかそうな葉が顔をのぞかせています。

 これはヤマコウバシ。
 クスノキ科で、和菓子のようじの材料になるクロモジの仲間。
 名前の由来は枝を折ると香ばしいかおりがすることからというのも、わかります。

山香ばし

 冬芽は葉と花が一緒に入った混芽。
 クロモジ属でもヤマコウバシだけの特徴。

 よく見ると葉の下から小さな花が顔を出しています。
 クスノキの仲間らしく、花は小さくて地味です。

Lindera glauca

ヤマコウバシ
山香ばし
Lindera glauca
クスノキ目 クスノキ科 クロモジ属の落葉低木

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タグ: ヤマコウバシ新芽落葉樹

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春にしか現れないまるで寄生植物のようなツクシの実の姿は、

 春。
 いろいろな植物が色んなところから顔をのぞかせています。


 これは、ツクシ。
 シダの仲間。
 植物ですが、花も咲かず、種もできず、キノコのように胞子で増えます。

 シダの仲間には胞子を飛ばすための葉と、光合成をするための葉があります。
 光合成をする葉に胞子をつけるものもありますが、ツクシは完全に分業したタイプ。
 緑色をしていないので光合成はやめ、春先に一気に成長し、すぐに胞子をとばし、あっという間にしおれてしまいます。


 そして光合成をするスギナが現れます。
 ツクシとはあまり似ていないスギナは、実は同じ植物だったのです。
 たとえるなら、ツクシは花でスギナは葉と枝。
 そして茎は地面の下。
 見えないところでじわじわと勢力を広げていたりします。


 春先に現れ、一瞬で消えてしまうツクシですが、実は春から秋まで茂っているスギナの一部でした。
 ツクシが含まれるトクサの仲間が現れたのは3億年くらい前。
 大絶滅を4度も乗り越えてきたしたたかな植物です。

スギナ
杉菜,接続草
Equisetum arvense
シダ植物門 トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属

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タグ: ツクシスギナシダ春のシダ山菜

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染井吉野と大島桜が並んで咲いていました。

 桜の花の季節です。

 染井吉野が満開です。

 そのなかにわずかに白い花が。
 いや。ほのかに黄緑がかって見えます。
 大島桜です。


 大島桜の花の色は白ですが、咲きながら若葉を出します。
 花と若葉が重なり、遠目には淡い黄緑色に見えます。


 淡いピンク色の染井吉野と淡い黄緑の大島桜。
 わずかな色のちがいが桜の花のアクセント。
 きれいです。


 惜しむらくは、手にしたコンデジではこのちがいを目で見えるように表せないこと。
 自然はその場で見るのが一番。

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タグ: ソメイヨシノオオシマザクラ春の花ピンク色の花白い花

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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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