ざくりしつつほどよい大きさのシダ ししがしら
8月に出会った赤いキノコの根本に生えていたシダ。
なんかいい形です。

シダというと、地面から茎のような細い葉柄を伸ばし、どこまでが1枚かわからないほど細かく分かれた葉をたくさん広げたこしゃこしゃとした植物。
花が咲かないので、葉しか見るところがない。
そんな感じです。

ところがこのシダは地面から直接葉を伸ばしたような感じで、葉の切れ込みも1回だけ。
しかも先があまりとがってなくて柔らかい感じ。
全体がぴゅうと引き伸ばしたような長めの楕円形というのも柔らかい感じ。
ほかのシダとちがって全体に優しい感じがします。
このシダはシシガシラ。
斜面によく生え、たくさんの葉が垂れる様子を獅子のたてがみに見立てたことが由来とか。
一点から四方八方に葉を出しながらも下の方に向かって垂れている様子は、髪の毛がもじゃもじゃの頭に、見えるような見えないような。

日本固有種ですが、北海道から九州まで分布し、里山ではよく見かけるシダです。
シシガシラ
獅子頭
Blechnum nipponicum
シダ植物門 シダ綱 ウラボシ目 シシガシラ科 ヒリュウシダ属
1回羽状複葉の常緑シダ植物

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