【 2021年07月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

黒地に白い水玉 おしゃれなガ しろもんのめいが

 里山で小さな黒いガ。
 よく見ると、黒地に白い水玉。

この記事にはの画像があります。


 これはシロモンノメイガ。
 ツトガ科のガ。

白紋野螟蛾

 日本中に分布するのに、幼虫が何を食べるのか謎。
 ということは、幼虫はまだ見つかっていないということ?

 名前にはちょっと注意が必要。
 「白紋のメイガ」ではありません。
 「白紋 野メイガ」です。
 「ノ」は連体修飾の格助詞じゃなくて、野原を表す名詞の「ノ」。
 動植物の名前では、お約束のパターンです。

シロモンノメイガ

シロモンノメイガ
白紋野螟蛾
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チョウ目 ツトガ科  ノメイガ亜科

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秋のたむらそう 咲きはじめました。

 7月下旬。
 アキノタムラソウが咲きはじめました。

Salvia japonica

 すっと茎を伸ばして小さな花をぐるりとつける。それがとびとびに茎に並んでいく。ちょっとおもしろい草。

アキノタムラソウ

 小さな花は、黒っぽいオシベの先が2つ飛び出し、まるでカニの目のよう。

秋の田村草

 まだまだこれから暑くなるところ。
 そして暦の上でもまだ夏。
 実は、夏から咲きはじめる秋の花でした。

アキノタムラソウ
秋の田村草
Salvia japonica
シソ目 シソ科 イヌハッカ亜科 アキギリ属の多年草

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やっと出会えた山頂の茅場のなんばんぎせる

 7月下旬の低山。
 茅場でナンバンギセルが咲いていました。

オオナンバンギセル

 ここの茅場はススキ。
 ナンバンギセルが咲いているという話は耳にしますが、茅場はいわば畑のようなもの。
 立ち居入り禁止になっているので、なかなか出会えません。
 たまたま登山道の脇に生えていたので出会うことができました。

 ナンバンギセルには種類があります。
 ナンバンギセルという和名の種類は、花の根本にある葉の萼(がく)の先が尖っています。
 オオナンバンギセルという和名の種類は、萼の先は尖っていません。
 それに名前のように花も花柄も大きめ。

 これは。
 丈は低く茎も細いですが、花は大きめ。
 そして葉緑素がないのでわかりにくいですが、萼の先は丸く尖っていません。
 オオナンバンギセル。

大南蛮煙管

 オオナンバンギセルは一年草。
 来年のことはわかりません。
 落ちたタネがこの場所と相性が良ければ芽を出し咲きますし、そうでなければ生えません。

 ただ、まわりにオオナンバンギセルはこの1本だけ。
 それもちょっと小さめ。
 この場所は、ナンバンギセルにとってギリの環境なのかもしれません。

Aeginetia sinensis

 来年は咲いているでしょうか。

オオナンバンギセル
大南蛮煙管
Aeginetia sinensis
双子葉植物綱 ゴマノハグサ目 ハマウツボ科 ナンバンギセル属
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枝一筋と思ったら、ちょっとはバリエーションがあります?

 公園のまだ若いケヤキの幹に、ツタの茎が張りついています。
 と思ったのですが、なんかへんです。

この記事にはの画像があります。


Phraortes illepidus

 10センチくらいしかありません。
 緑色ですが、上も下もなく、ぷつりと切れています。

枝竹節虫

 これは。
 もしや?

 はたして、ナナフシでした。
 ここでよく見るのはナナフシモドキですが、これはエダナナフシ?

エダナナフシ

 ナナフシは枝に擬態すると思っていたのですが、ツタの蔓にも擬態するようです?

エダナナフシ
枝竹節虫
Phraortes illepidus
ナナフシ目 トビナナフシ科 エダナナフシ亜科

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タグ: エダナナフシナナフシ擬態

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おどってる? ぴょこぴょこ 青帯はえとり

 公園の休憩所で一休み。

 テーブルの上で何やら小さくて黒いものが動いています。
 これは、もしや。

この記事にはの画像があります。


 ハエトリグモ。


 クモというと、ベタベタする糸で巣を作り、そこにひかかった虫を食べる生き物。
 と思われているかもしれません。
 もちろん、そういうクモがよく目立ちますが、巣をつくらないクモもたくさんいます。
 ハエトリグモはそういうクモの仲間。

ハエトリグモ

 小さいので顔を近づけてみると、なにやら前肢を振り上げています。
 威嚇?

アオオビハエトリ

 四角い頭胸部と楕円形の腹部。
 全体に擦り切れた感じの白っぽい黒ですが、腹部が楕円形に真っ黒なところが。その後ろに白い帯。
 図鑑を見ると、アオオビハエトリの雌?
 よく見ると頭胸部の脚の付け根あたりに青い帯。
 これが名前の由来?

青帯蠅捕蜘蛛

 小さいながら、両手を振り上げぴょこぴょこ。
 逃げるような、逃げないような。

Siler vittatus

 かわいい。

 人気があるの、わかります。

アオオビハエトリ
青帯蠅捕蜘蛛
Siler vittatus
クモ綱 クモ目 ハエトリグモ科 オビハエトリグモ属

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赤いきのこはよく目立ちます。 たまごたけ

 梅雨明け前。
 低山を登っていると、登山道の脇に赤いキノコ。

タマゴタケ

 これは?

卵茸

 たぶん。
 タマゴタケ。

Amanita caesareoides

 赤くて傘を広げたところがどうしてタマゴなのかわかりませんが、傘を広げる前の姿がタマゴそっくり
 ただし、色は真っ赤ですが。
 こうなってしまうと、もうどこがタマゴかわかりません。

タマゴタケ
卵茸
Amanita caesareoides
菌界 担子菌門 真正担子菌綱 ハラタケ目 テングタケ科 テングタケ属 タマゴタケ節
担子菌

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時期が遅かったからと信じたい 銀竜草

 7月中旬。
 久しぶりの金剛山。
 いつもなら4月5月は花の季節で、ときには毎週のように行くこともあります。
 しかし、去年同様新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言を受け、登りませんでした。

 この時期の目的は、ギンリョウソウ。
 ただ、今年は天気が悪い日が多く、こんな時期になってしまいました。
 金剛山でギンリョウソウというと、メインルートの千早本道。
 しかし、年々数は減り、時期が遅れた今年はどれだけ出会えるでしょうか。

ギンリョウソウ
銀竜草

 結果、2本。
 それ以外は咲き終わって実がふくらんでいるものも見ませんでした。

 ギンリョウソウは光合成をしない白い植物。
 花を咲かせるために地面の上に出て、実が熟したら枯れて地面の上から消えてしまいます。
 多年草なので、地面の下にはちゃんといて、翌年も同じところから顔を出します。

 来年はもっと早く来なければ。
 そうすれば、もっとたくさんのギンリョウソウと出会えるでしょう。
 そう思いたい。

ギンリョウソウ
銀竜草
Monotropastrum humile
ツツジ目 ツツジ科 ギンリョウソウ属の多年草
菌従属栄養植物

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公園の石垣の陰にいた虫は?【閲覧注意!】

この記事にはの画像があります。


 公園の石垣に、なんか、違和感が。
 ゴミ? のようなものがついています。
 なんでしょう?

 植物のクズ?
 どうしてここに?

 虫?

 虫が脱皮してる?

 なにの虫?

 これは!

 ゴキブリ!
 それも森に住むゴキブリじゃなく、家に住む害虫の。

Periplaneta fuliginosa

 上半身が抜けているので色が薄くなっているのかもしれませんが、濃い赤茶色。
 クロゴキブリの、幼虫。

 害虫のゴキブリは、必ずしも家の中だけにいるのではありません。
 家の周辺に出てくることもあるそうです。
 たしかに家の外に出られないと、広がることはできません。
 公園とはいえ、数十メートル離れると住宅街。
 だからここで脱皮した?

クロゴキブリ

 そんなに家の中は危険がいっぱいなのでしょうか?
 むしろ公園のほうがアシダカグモなど危険がいっぱいのような気が。

黒蜚蠊

クロゴキブリ
黒蜚蠊
Periplaneta fuliginosa
昆虫綱 ゴキブリ目 ゴキブリ科 ゴキブリ属
屋内に生息する衛生害虫

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草が刈られた地面に白いくさひらのわ おおしろからかさたけ

 梅雨の雨上がり。
 地面の上に点々と白いものがありました。
 たどっていくと、直径2メートルほどの円になります。

菌輪

 これは、菌輪。
 どうしてできるのかはよくわかってないようですが、菌類が円形に菌糸を伸ばし、その所々にキノコをつけるので丸く並んで見えます。

幼菌

 フェアリーリング、エルフサークルともいわれますが、カタカナではおもむきがありません。
 それは菌輪(きんりん)と漢語で読んでも同じ。
 古語風に「くさひらのわ」とよむと、どうでしょう。
 おもむきがでてきした。

オオシロカラカサタケ

 閑話休題。
 菌輪はそれほど珍しいものではありませんが、よく見かけるのは円というより、弧。
 これは一部が欠けていますが、だいたい円に見えます。

成菌

 この菌輪を作っているキノコはオオシロカラカサタケ?
 熱帯性のキノコで、外来種とも言われます。
 だからでしょうか、身近なキノコで、公園や道端などにも生えることがあります。

老菌

 それだけ身近なのに食用にされないということは、毒キノコ。
 見るだけです。

襞

オオシロカラカサタケ
大白唐傘茸
Chlorophyllum molybdites
菌界 担子菌門 菌蕈亜門 真正担子菌綱 ハラタケ目 ハラタケ科 カラカサタケ属
有毒

ポケット図鑑 日本のキノコ262

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地面をもぐもぐ? はらぺこ、こべそまいまい

 梅雨に元気になる生き物。
 そういうイメージがあるのがかたつむり。

この記事にはの画像があります。


 里山で出会いました。
 雨は降ってないものの、いつ降り出してもいいようなじめっとした曇り。
 踏み固められ、表面にうっすらと藻類がついている地面の上で体を伸ばしています。

 殻の直径は2~3センチくらいで、赤茶色地に黒いまだら模様。
 体は茶色。
 目のある大触角を長くのばしています。
 よく見ると、殻の出口がちょっと反り返っています。

小臍蝸牛

 コベソマイマイでしょうか。
 地面が好きなカタツムリ。

コベソマイマイ

 よく見ると、あまり動きません。
 このカタツムリを見かけるときは、いつも体をいっぱい伸ばしてどこかへ向かって移動しています。
 でも、なんか、その場でもぐもぐしているようです。
 地面の上に張りついた緑の藻類を食べているのでしょうか。

 かわいい。

コベソマイマイ
小臍蝸牛
Satsuma myomphala myomphala
軟体動物門 腹足綱 有肺目 ナンバンマイマイ科 ニッポンマイマイ属
関東西部以西の本州(山陰地方を除く)、四国、九州
近畿以西では普通種

カタツムリハント?フ?ック

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