【 2020年06月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

今年の金剛山のギンリョウソウ 2020

 都道府県境を越えた移動の規制が解除されたので金剛山へ行ってきました。
 なぜなら、金剛山の八合目あたりから上は奈良県。
 大阪府民が金剛山に登ると府県境を越えることになります。

 梅雨の時期はギンリョウソウの季節。
 まだちょっと早いもの、もう実が熟し始めているもの様々でした。

ギンリョウソウ
銀竜草
Monotropastrum humile

 光合成をしないため真っ白な姿。
 栄養は土の中のキノコを介して樹木からもらいます。
 花が咲いて、実が熟したら地面の上から消えてしまいます。
 そして地面の上に出てくるのは、来年の梅雨。

ギンリョウソウ
銀竜草
Monotropastrum humile
ツツジ目 ツツジ科 シャクジョウソウ亜科 ギンリョウソウ属の多年草

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タグ: ギンリョウソウ白い花夏の花梅雨の花寄生植物

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2020年の最初のセンチコガネ

 初夏を迎え、2020年の最初のセンチコガネ。

 センチコガネは動物のうんちを食べるので掃除屋と呼ばれることもあります。
 キラキラ光る体がきれいな甲虫で、特にオオセンチコガネは地域よって色が変わるなど人気があります(のはずです)。

この記事にはの画像があります。


 場所は旗尾岳。
 大阪府河内長野市の低山。
 ここでも何度か出会っています。

センチコガネ

 出会ったのは、頭についている平らな盾のようなものが半円形なのでセンチコガネ。
 台形っぽかったらオオセンチコガネ。


 だいたい大阪南部の山で出会うのはセンチコガネ。

 オオセンチコガネは紀伊山地や奈良公園、京都まで行かないと出会ったことがほぼありません。

 今年もいろいろなところでセンチコガネたちと出会えますように。

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タグ: センチコガネ糞虫旗尾岳金剛山地

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知るからはじめる外来生物~未来へつなぐ地域の自然~〈大阪市立自然史博物館〉はじまっています!

 待ってました!

 ほんとにそう思う特別展。
 何年も前からミニ展示などいろいろやっていて、今か今かと待っていました。
 そして、満を持して今年はじまる!
 と思ったらコロナ禍で延期。
 そして緊急事態宣言の解除の前に会期が終わってしまいました。

 自然史博物館では夏と春に特別展を行うことが基本だったので(最近はなんか変わってきたようですが)、来年まで延期と思っていました。
 ところが緊急事態宣言解除後、開催が決まりました!
 来年まで待たなくてよかった!

地下鉄長居駅から出てきたら看板が出迎え

 外来生物展。
 大阪を中心に外来種の標本と、博物館や友の会の人たちが時間をかけて集めたデータが展示されています。

池の水を抜く番組ではレギュラーのカミツキガメ

 まず最初に外来種とは何か。

密かに広がっている外来種のアカハネオンブバッタ

 展示パネルによると「本来の生息域ではない場所へ、意図的であるかどうかに関わらず、人間によって運ばれ人間の管理下を離れた生き物」のこと。
 例えでこうありました。
 「ネコは、室内で飼育されていれば外来生物ではありませんが、野外で自由に生活していたら外来生物です。」
 「管理された水田に植えられているイネは外来生物ではありませんが、勝手に湿地に広がれば外来生物です。」

竹箒についてやってきた外来種ムネアカハラビロカマキリの卵鞘

 ポイントは2つあるようです。
 一つは、人間によって運ばれた生き物。
 つまり、自分の力でやってくる渡り鳥などはちがいます。
 もう一つは、人間の管理の外にいる生き物。
 田畑で栽培されていたり、動物園などで飼育されている生き物はちがいます。

小笠原の在来種を食べまくっているグリーンアノール

 大阪の博物館ですので、大阪が中心ですが、近畿、そして日本、さらに世界へと展示は広がっていきます。

ヒアリも展示されていますが小さい!

 意外な生き物が外来種だったり、見知らぬ外来種が気付かないうちに定着していたり、それらによって在来種がいなくなっていたり。
 外来生物を知る機会です。

お味噌汁の具になるワカメも外国では侵略的外来種!

 もちろん、解説書もおすすめです。

絶滅したと思われていたクニマスも見つかった西湖では外来種!

■参考外部リンク■
知るからはじめる外来生物|大阪市立自然史博物館 #外来生物展
大阪市立自然史博物館

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タグ: 知るからはじめる外来生物外来生物展大阪市立自然史博物館カミツキガメアカハネオンブバッタムネアカハラビロカマキリグリーンアノールヒアリワカメクニマス

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古い写真の中からみつけたいきもの キツツキが甘味好きでもいいじゃないか!

 数年前の4月。
 桜の花を見に行ったとき。
 いろいろな鳥たちもやってきていました。
 ただ、鳥たちの目的は花見ではありません。
 蜜です。

 スズメ、メジロ、ヒヨドリなんかが定番です。
 ところが、違う鳥が。

 コゲラです。

コゲラ
小啄木鳥

 コゲラは小さなキツツキで、身近にいます。
 公園や街路樹をつついていますが、音が小さいので、だれも気づかなかったりします。
 キツツキですから木の中にいる虫を食べるのですが、蜜の誘惑には逆らえなかったようです?

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タグ: コゲラキツツキスズメくらいの大きさの鳥留鳥ソメイヨシノ

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細い茎に小さい花で思わず見逃してしまいそうなソクシンラン

 6月。
 里山で咲く小さな白い花。
 ソクシンラン。

ソクシンラン

 名前に「ラン」とつきますが、ランではありません。
 ランはラン目、ソクシンランはヤマノイモ目。
 単子葉植物までは共通していますが。

束心蘭

 どうやら、地面から葉を伸ばし(ロゼット状)、あまり大きくない花をつけた茎を伸ばす植物の総称として「ラン」が使われていたようです。
 ロゼット状になるのは単子葉植物ではよく見る特徴なので、ラン目でないのに名前に「ラン」とつく植物はいろいろあります。

 ソクシンラン
 束心蘭
 Aletris spicata
 単子葉類 ヤマノイモ目 キンコウカ科 ソクシンラン属の多年草

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タグ: ソクシンラン白い花初夏の花夏の花

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意外と種類がたくさんで多様化している水生カメムシ チビミズムシ

 人工の小さな池で見つけた小さな虫。
 おそらく、カメムシの仲間の水生昆虫。

この記事にはの画像があります。


 カメムシの仲間は種類が多く、水のあるところに住む種類もたくさんあります。
 例えば、タガメ、アメンボ、マツモムシなど。
 そして、ほかにもあまり有名でない種類がたくさん!!!

チビミズムシ

 翅がないので多分幼虫。
 なかなか個性がありそうな背中の模様。
 そんな珍しい種類じゃないだろうし、きっとすぐ分かるはず。

太い線の枠はおよそ1センチ四方
Micronecta sendula

 と思ったのですが、なかなか苦労しました。
 で、その結果。
 チビミズムシ?
 限りなく近いような気がしますが、微妙に違うような気もします。

 チビミズムシ
 Micronecta sendula
 カメムシ目 カメムシ亜目 タイコウチ下目 ミズムシ上科 チビミズムシ属

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タグ: チビミズムシミズムシ水生カメムシ

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いつもハエトリグモはこちらを見ている? ネコハエトリ雄

 葉っぱの上で動く黒くて小さい生き物。

この記事にはの画像があります。


 じっとしていて、動くのは一瞬。
 またじっとして、一瞬動く。
 この動きは、ハエトリグモ!

 お腹が小さいのはだいたいオス。

ネコハエトリ

 頭と胸が一緒になった頭胸部が真っ黒。
 脚も真っ黒。
 小さいお腹は虎縞。
 多分、ネコハエトリのオス?

猫蝿捕蜘蛛

 ネコハエトリ。
 猫蝿捕蜘蛛。
 Carrhotus xanthogramma
 節足動物門 鋏角亜門 クモ綱 クモ目 ハエトリグモ科 コゲチャハエトリグモ属。

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タグ: ネコハエトリハエトリグモクモ

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うすぐらい林の中だから咲く? 小さな白い花 いちやくそう

 大型連休が終わった初夏。
 思ってもいなかったところで出会いました。
 イチヤクソウ。

Pyrola japonica

 イチヤクソウはツツジ科イチヤクソウ亜科イチヤクソウ属の多年草。
 ツツジの仲間というと変な感じがしますが、小さな花を近くから見ていると、花の中央から1本ひょういと飛び出し、先がくにゅっと曲がるところはツツジの花に似ているようにも思います。

イチヤクソウ

 ツツジ科で近い仲間にギンリョウソウがあります。

 ギンリョウソウは真っ白な植物で、光合成をやめて地面の下にいるキノコの仲間の菌類から栄養をもらって、というか盗んで生きています。

 その菌類は周りに生えている樹木と持ちつ持たれつの共生関係を作っています。

 ギンリョウソウは菌類を介して樹木の栄養を掠め取っている、とも言えます。

一薬草

 イチヤクソウはギンリョウソウとちがって濃い緑色をしています。
 もしや、と思って調べてみると。
 どうやギンリョウソウと同じように菌類から栄養をとっているようです。
 そういえば、生えていたのは明るいけど直射日光があまり当たらない場所。
 念のため光合成もするけど、まわりの樹木から栄養をもらっているのでしょうか。
 それとも、まわりの樹木から栄養もらうだけだとやってられないので、光合成もするようになったのでしょうか。


 一度失った葉緑体を取り戻すより、葉緑体を失うことを思いとどまる方が現実的なような気がしますが……
 謎です。

 イチヤクソウ。
 一薬草。
 Pyrola japonica
 ツツジ目 ツツジ科 イチヤクソウ亜科 イチヤクソウ属の多年草

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タグ: イチヤクソウ白い花初夏の花夏の花

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初夏の低山でいきなりヘビさんを驚かせてしまいました。ジムグリさん?

 新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が解除されましたので府県境を越えないよう、大阪府内の低山に登りました。

 落葉樹の下を歩いていると、いきない「ガサッ!」。

 音の大きさ、方向、距離からすると、ヘビ?

この記事にはヘビの画像があります。


Elaphe conspicillata

 そろりそろりと音のした方を見ると、やっぱりヘビ。
 黄土色っぽい色はシマヘビのようですが、肝心の黒い縞がない!

 えーと、ジムグリ?
 ジムグリの特徴の一つは、首がないこと。
 正しくは、首のクビレがないこと。
 ヘビは顎の付け根あたりが広がり、三角形っぽい頭をしていることがよくあります。
 毒のあるマムシは目立ちますが、毒のないシマヘビもちょこっと飛び出しています。
 ところがジムグリは、頭からそのまま胴へと流れるようにつながっています。

ジムグリ

 さて、そろりそろりと頭を上から見える位置に移動して、写してみると。
 首はないようです。
 それに薄っすらと頭に「Λ」模様。
 ジムグリのようです。

地潜

 ちょうど写真を写し終わった頃、森の中へ消えていきました。

 ジムグリ。
 地潜。
 Elaphe conspicillata
 爬虫綱 有鱗目 ヘビ亜目 ナミヘビ科 ナメラ属の固有種。

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タグ: ジムグリヘビナミヘビ科固有種

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初夏の低山で出会ったハナワラビ それはナツノハナワラビ? それともナガホノナツノハナワラビ?

 『新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言』解除されました。
 ということで府県境を越えないよう、大阪府内の低山に登りました。

 尾根道を登っているいると。独特な形をした植物が。
 高さは30センチくらい?
 小さな葉がたくさんついているように細かく分かれた葉を水平に何枚も伸ばし、中央から1本だけ葉のついていない茎を伸ばしています。
 その茎の先には何やら小さい粒のようなものが穂のようにたくさん並んでいます。
 これは?!

ナガホノナツノハナワラビ

 きっとシダのハナワラビの仲間です。
 今は暦の上では夏。
 ということは、ナツノハナワラビ?

長穂の夏の花蕨

 帰ってからしらべてみると、ちょっと混乱してしまいました。
 ナツノハナワラビだけでなく、よく似たナガホノナツノハナワラビというシダがあります。
 そして、手元の図鑑、いろいろなWebサイトをみていても、なかなかわかりやすい画像がありません。
 それだけでなく、まるでゲシュタルト崩壊を起こしたかのようにナツノハナワラビとホナガナツノハナワラビが同じに見えてきます。

Botrychium strictum

 見れば見るほどわからなくなるところを胞子嚢穂の広がり方と、葉の下の茎の色で区別することにしました。
 胞子嚢穂が上の方が狭く下のほうが広い円錐形に広がっていたらナツノハナワラビ、上の方も下の方もそれほど差がない広がり方ならナガホノナツノハナワラビ。
 葉の下の茎が緑色ならナツノハナワラビ、ちょっと茶色がかっていたらナガホノナツノハナワラビ。


 出会ったのは、胞子嚢穂は下はそれほど広がっていません。
 茎の色はわかりにくいですが、どうやら緑の中に少し茶色をしているように見えます。


 ということで、低山で出会ったのはナガホノナツノハナワラビということになりました。

 ナガホノナツノハナワラビ
 長穂の夏の花蕨
 Botrychium strictum
 シダ植物門 マツバラン綱 ハナヤスリ目 ハナヤスリ科 ハナワラビ属の夏緑性シダ

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タグ: ナガホノナツノハナワラビナツノハナワラビハナワラビシダ夏力性シダ

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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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