【 2019年08月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

山間の集落でであった青空を舞う鳥は?

 登山口まで山間の集落を歩いていると。
 ふと見上げれば、カラスくらい? の1羽の鳥が。


 鳥素人は、まずこういうときはカラスかどうかのチェック。
 1羽しかいないようなので、多分カラスじゃない。

 次はトビかどうかのチェック。
 これはかんたん。
 開いた尾羽根の形。
 扇型の逆というか、中央が凹んで左右が飛び出す凹型だったらトビ。
 中央がふくらんだ扇型なので、トビじゃない。


 ここが限界。  あとはできるだけ写真を撮り、後日、図鑑などで調べます。

 背景がない青空。
 常に動き、高度も変えていく鳥を撮るのはたいへん。
 広角で写せば小さくて画像がはっきりしない。
 望遠にすると追いかけるのが大変で、ピントも合いにくい。
 コンデジを信じてひたすら鳥を追いかけシャッターを押し続けました。

 ほとんどが写ってなかったり、見切れたり、ぼやけていたりする中、判別できそうな画像を拡大して、特徴を簡単にまとめると。
 胸から腹は白、羽の半分くらい? に何重もの黒縞、尾羽根には少し太い黒縞、顔は目の辺りから頬にかけて黒い帯。
 これに最も近かったのが、クマタカ。

羽の所々が欠けている勇者?
熊鷹

 え?!

 クマタカは環境省のレッドリスト(2019年)で絶滅危惧IB類(EN)、大阪のレッドリスト(2014年)でも絶滅危惧I類(CR+EN)。
 絶滅危惧I類は「絶滅の危機に瀕している種」。
 まさかそんな珍しい生き物に出会うはずはない。
 図鑑やWEBで調べ直します。

クマタカ

 気になるのが尾羽根の縞。
 同じような間隔で4本か5本。
 それらしいのはハチクマやオオタカ、ハヤブサなどがいます。
 しかしほかの特徴がもっとも当てはまる鳥はクマタカしか見つけることができませんでした。
 ただ、クマタカにはクチバシから喉に向かって黒い筋があり、胸から腹にかけても黒い縞があります。
 スッキリしませんが、幼鳥はアゴに黒筋はなく、胸から腹に黒い縞は無いので、クマタカ幼鳥?

 それなら、幸運!

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タグ: クマタカ猛禽カラスより大きい鳥絶滅危惧種大阪CR+EN環境省EN

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なかなか名前が見つからない謎のチョウ その正体は?

 8月。
 長い間使われていない林道の終点。
 いよいよ登山道が始まるというところに小さなチョウが。

この記事にはの画像があります。


 ちょっとかわったシジミチョウ?
 と思いながら写真を撮り、山を登りはじめました。


 後日、名前を調べてみることに。
 よく見るとシジミチョウというには少しい大きく、翅も角ばっています。
 大型のシジミチョウのウラギンシジミににているような気がします。

 でも、手元のコンパとな昆虫図鑑には載っていません。
 昆虫図鑑のページでも見当たりません。
 そんな珍しいシジミチョウでしょうか。


 いつも、出会う生き物は珍しい生き物のはずはない! と思って探します。
 ということで、シジミチョウではなく別のチョウかもしれない、画像をじっくり見ます。

 なんか、足が4本しか無いように見えます。
 チョウは昆虫ですから足は6本。
 それが4本に見えるということは、タテハチョウの仲間?


 しかし、タテハチョウでも見つかりません。
 もしかしたら、奇跡的に珍しいチョウだったのでしょうか。

 どうしたものか、と思いながらハンディの昆虫図鑑をめくっていると。
 いました!
 みつけました!
 アゲハモドキのとなりに。
 アゲハモドキは黒いアゲハチョウのような、ガ。
 チョウそっくりのガです。
 チョウと思っていたのはガだったようです。
 チョウのところばかり見ていたので、見つけられなかったのです。

 そのガはイカリモンガ。
 イカリモンガ科。

 でも、微妙に模様がちがっています。
 昆虫図鑑ページで調べ直してみると、同じイカリモンガ科のベニイカリモンガ(紅碇紋蛾)のようです。
 名前を調べるのに苦労しましたが、特別珍しい種類ではないようです。

ベニイカリモンガ

 ガは種類が多い上に、成虫は初心者では姿から科レベルまで絞り込めないものも少なくなく、調べるのにとても手間がかかります。
 ほんと、ガの世界は奥が深いと思います。

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タグ: ベニイカリモンガモンガ

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侵略!クビアカツヤ天牛

 8月。
 ついに来てしまいました。
 黒くて艶があり、クビだけが赤い侵略者が。

この記事にはの画像があります。


 クビアカツヤカミキリ。
 首赤艶天牛。
 コウチュウ目 カブトムシ亜目 カミキリムシ科 ジャコウカミキリ属。
 東アジアの大陸部分に生息します。
 つまり日本では外来種。


 サクラ、ウメ、モモなどのバラ科樹木に寄生し、食べ、時には枯らしてしまいます。
 日本には天敵となるものはいないようで、最初に確認された2012年からたった6年、2018年に特定外来生物に指定されました。
 さらに生態系被害防止外来種リストの総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)のその他の総合対策外来種にも指定されています。


 特定外来生物は飼育や販売だけでなく、移動も禁止されています。
 このクビアカツヤカミキリはもう死んでいてどこかへ飛んでいく心配はありませんので、このまま。
 公園の管理事務所に連絡したら、すでに園内への侵入を確認しているとのこと。

 着実に侵入しています。
 いずれセアカゴケグモのように大阪では当たり前の特定外来生物になるのかもしれません。
 しかし、さわいでいた割には実害がほとんどないセアカゴケグモとちがい、クビアカツヤカミキリは身近な樹木サクラを食害してしまいます。
 広がれば桃や梨などのバラ科果樹にも影響が出てくるでしょう。
 長い戦いになります。

■参考外部リンク■
クビアカツヤカミキリ / 国立環境研究所 侵入生物DB
大阪府/特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」に関するお知らせ
クビアカツヤカミキリ被害対策の手引書 〔(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所〕[PDFファイル/1.65MB]
生態系被害防止外来種リスト | 日本の外来種対策 | 外来生物法

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ニイニイゼミは夏とともにやってきて 夏とともに去っていく

 暑い日が続く8月中旬。
 里山公園を歩いていると、見つけました。
 セミの脱殻。

この記事にはの画像があります。


 小さくて、泥だらけ。
 ニイニイゼミです。

 ニイニイゼミは梅雨明けのころから鳴きはじめます。
 ちょうどクマゼミが鳴きはじめるのでどうしてもそちらの方ばかり気になってしまいますが。

ニイニイゼミ

 8月中旬は暦の上で秋。
 ニイニイゼミのピークはすぎています。
 殻を脱ぎ捨てたセミはまだどこかで鳴いているでしょうか。


 メスかもしれませんが。

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タグ: ニイニイゼミセミ錦織公園の昆虫錦織公園

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アーモンドの実はちょっと変わった実?

 8月の上旬。
 5月の下旬、まだ枝にぶら下がっていたアーモンドの実
 地面に落ちてました。
 どれも2つに割れて、タネがありません。


 アーモンドはよくチョコレートの中に入ってるカリッとした実ができる木。  バラ科サクラ属のモモ亜属の植物。
 桃の仲間です。
 確かに表面に短い毛が生え、縦に浅い割れ目が入っているところは、桃に似ているような気もします。

桃というにはちょっと硬そうですが

 でも、割れている実を見ると、果肉の部分はほとんどありません。

果肉が薄い

 アーモンドなどのサクラ属の樹木の実は、タネを硬い殻で覆い、そのまわりを水分が多くて柔らかい果肉で覆った核果(かくか)。
 食用になるものも多く、身近な果物ではさくらんぼ、桃、梅などがあります。
 核果は動物に実をまるごと食べてもらい、タネは消化されないよう硬い殻で覆い、どこか離れたところでうんちと一緒に出してもらい、広がっていこうとする作戦の果実。
 でも、アーモンドの実は果肉は少なく種が大きく、核果作戦は使えそうにありません。

桃のタネの殻に似ています

 アーモンドは果肉が食用にならなくても、硬い殻の中のタネが食べ物になります。
 食べられる果肉がなく、タネが大きい植物の一つにクルミがあります。
 クルミはネズミやリスなどの食料になります。
 寒い冬に食べるために貯蔵もされます。
 貯蔵したまま食べるのを忘れたクルミは芽を出し、その場所が悪くなければそのまま成長していきます。
 ネズミやリスを使って広がるクルミ作戦です。

 アーモンドはどういうわけかほかのサクラ属と違い、クルミ作戦で広がっていくことを選んだようです。
 ただ、ネズミやリスのように小さな哺乳類に運ばれてもそんなに遠くへ行けないでしょう。
 広がることを考えれば、ほかのサクラ属のように大きな哺乳類に実ごと食べてもらうほうがいいはずです。
 それでも、わざわざクルミ作戦を選んだのはどうしてでしょうか。

実が枝についているときから割れはじめています

 遠くへ運んでもらえないクルミ作戦の利点は、たとえば種を大きくできることかもしれません。
 タネが大きければ、栄養も多く、多くの動物に貯蔵してもらえるでしょう。
 もちろん、タネが大きく栄養豊富ということは、芽を出すときもより早く、より大きく成長することができるでしょう。

 ほかに単純な理由として、アーモンドがもともと自生していた場所は、種ごと身を食べてくれる中型大型の雑食性哺乳類がおらず、ネズミやリスがいる場所だったのかもしれません。
 そう考えれば、アーモンドが核果作戦を捨て、クルミ作戦を選んだことも納得できますが、真実はどうなのでしょうか。

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タグ: アーモンド核果夏の実長居公園

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夏に咲く白い花の蔓植物 仙人草

 8月。
 お盆前の一番暑い時期。
 山間の田んぼで咲いていた白い花。
 センニンソウ(仙人草)。
 キンポウゲ目 キンポウゲ科 センニンソウ属のつる植物。

センニンソウ

 白い花びらのように見えるのは白くなった萼。
 細いのはオシベ。
 たくさんのオシベで割と派手目。

仙人草

 でも、園芸植物のクレマチと同じ属。
 ヨーロッパ人が作り出したのか、クレマチスは色も形ももっと派手。
 センニンソウはいい感じの花だと思います。

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タグ: センニンソウクレマチスキンポウゲ科の花白い花夏の花

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「特別展 昆虫」〈大阪市立自然史博物館〉は、ぜひ、ぜひ、本館も!

 昆虫のことならなんでもそろっているに違いない!
 と思ってしまう「特別展昆虫」。
 標本を中心にいろいろと「昆虫」が展示されています。

全体についてざっくり書いたのはこちら
「特別展 昆虫」〈大阪市立自然史博物館〉は、む、む、む、む、むしだらけっ!

しょくぽんが見えたらもうすぐ!

 2メートルの巨大昆虫模型がある最初のエリア。
 その壁の年表みたいなパネル。
 最大の昆虫、メガネウラの生体復元模型の上にあります。
 昆虫の出現時期の年表です。

540000000年の年表!

 カンブリア爆発から数千万年で昆虫の出現。
 このころの昆虫はまだ水中にいたのか、もう陸上にいたのか気になります。
 そして、昆虫の特徴とも言える翅(はね)の出現。

カンブリア紀の次のオルドビス紀に昆虫は登場

 その翅を、飛ばないときにはじゃまにならないように折りたためるようになり、そしてカブトムシやチョウのように幼虫と成虫が全くちがう生活をする完全変態の昆虫の出現。
 それがなんと、恐竜の出現より1億年も前。
 昆虫はこんなに昔に、現在に続く基本的な体を作り上げていたのです。
 巨大恐竜が繁栄したジュラ紀には現在の目(もく)のほとんどが出揃いました。
 つまり、チョウやガのチョウ目やカブトムシの甲虫目などがもうそろっていたのです。

古生代に完全変態昆虫が登場しジュラ紀には現在の形に落ち着く

 そして鳥以外の恐竜が絶滅した中生代末(白亜紀末)の大絶滅も乗り越え、今まで生き残っています。
 それよりももっとひどかった古生代末(ペルム紀末)の大絶滅も乗り越えているのですから、当然のことかもしれません。
 それどころか、オルドビス紀末、デボン紀末、三畳紀末と「ビッグファイブ」と呼ばれる5つの大絶滅すべてを生き抜いてきました。
 昆虫はすごい!

 そしてコーナータイトルの横の昆虫の系統研究最前線。

なぜか1億5千万年ころ多様化がピタリと止まるのがふしぎ

 昆虫の目レベルと節足動物がどのように分かれてきたのかを表しています。

ほかの節足動物と分かれたのは5億年以上前

不完全変態の昆虫もどんどん多様化しています

大絶滅など関係ないようです

 大絶滅を物ともせず、恐竜時代に目が出そろっています。
 中生代は恐竜の時代と言われますが、昆虫もそれ以上に繁栄していたようです。

 ただ、この表にはちょっと不満があります。
 昆虫の「翅を持つ昆虫」が「不完全変態群」と「完全変態群」の2つにしか分けられていないこと。
 もちろん、昆虫を理解する上で不完全変態と完全変態という分け方はとても便利です。
 ただ、これでは上の年表が反映されていません。
 もう少し細かく、昆虫の進化に合わせた分類をしてほしかったと思います。

 でも、ご安心を。
 ここは自然史博物館。
 本館の展示室に、あります。
 2階の第3展示室。
 様々な動物の標本が展示されています。
 もちろん、昆虫も。

クジラが出迎えてくれる本館

 昆虫展には及ばないものの、いろいろな形でたくさんの標本が展示されています。
 それだけでなく、昆虫の解説も。

年表はありませんが標本と種数付きで昆虫を分類

 特別展でみたかったのが、これ。
 ちょっと古いかな、という気もしますが、昆虫にはいろいろと仕組みの違いがあることがわかります。

 もともと昆虫は翅がなかった(無翅亜綱)ところに翅のある昆虫(有翅亜綱)が現れます。

このあたりは翅を基準に考えるとわかりやすい

 その翅も最初はトンボのように羽ばたく方向にしか動かせなかった(旧翅群)ところ、腹部に重ねてたためる昆虫(新翅群)が現れます。
 翅をたためる昆虫も古い順からバッタなどの多新翅群、セミなどの準新翅群、カブトムシやチョウなどの貧新翅群と分かれます。
 ただ出現から3億年以上たちそれぞれのグループの中でいろいろ変化しているので、翅以外の特徴のほうがわかりやすいかもしれません。

 多新翅群は大きな後翅を折りたたんで前翅で覆っています。

不完全変態のグループ

 そしてお尻の角(尾角)がなくなりスマートになり、セミやカメムシのような準新翅群と、蛹になり幼虫と成虫が全く違う形をしている貧新翅群に分かれます。
 貧新翅群は完全変態昆虫、それ以外の有翅昆虫は不完全変態昆虫とよばれます。

完全変態(貧新翅群)のグループ

 この自然史博物館の常設展のように、もうちょっと細かく分けてみると昆虫への理解も深まってくる、かもしれません。

昆虫標本の上はクジラの骨

 本館へは特別展のチケットで入場ができます。
 ぜひ、昆虫展の後には本館へ。
 常設展では昆虫以外にも恐竜や植物など様々な生き物が展示されています。

 ただ特別展昆虫は再入場不可なので、本館を先に行って予習する方が良いか、先に特別展を堪能して行くか。
 どちらがいいかな?

■参考外部リンク■
特別展 昆虫 | イベント | 関西テレビ放送 カンテレ
大阪市立自然史博物館

教養のための昆虫学

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タグ: 特別展昆虫大阪市立自然史博物館不完全変態完全変態有翅亜綱旧翅群新翅群多新翅群準新翅群貧新翅群

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夏の田んぼの隅で咲く小さな白い花 沢瀉

 山の間にある集落の田んぼで見かけた白い花。
 オモダカ(沢瀉)。
 オモダカ目オモダカ科の単子葉類の多年性抽水植物。

オモダカ

 いわゆる「田んぼの雑草」と言われますが、繁茂しているところは見たことはありません。
 いつも多くて数株。
 稲よりもずっと低く、積極的な駆除の対象にはなっていないのかもしれません。

沢瀉

 やじり型の葉もおもしろく、好きな花です。
 農家の方がどう思っているのかはわかりませんが。

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タグ: オモダカ白い花田んぼの花夏の花

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あつ~い時期の すずしい~花? イワタバコ

 夏の低山の花。
 イワタバコ。

イワタバコ

 岩煙草。
 「タバコ」と言ってもナス目ナス科のタバコとちがい、シソ目イワタバコ科の多年草。
 葉がタバコに似ていることが由来のようです。

岩煙草

 岩湧山の峰の一つ根古峰への登山道。
 林道の岩壁に咲いていました。

 一番暑い時期に咲く花ですが、谷筋で直射日光の当たらないところで咲いているので、涼しいイメージがあります。

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タグ: イワタバコ紫色の花夏の花初秋の花岩湧山の花岩湧山根古峰

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theme : 山野草
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黄色い網のような大きな単細胞生物 変形菌

 これも梅雨明け直後の金剛山。
 登山道の脇に黄色い網状の生物が。
 変形菌の、多分モジホコリの仲間。
 その変形体。

変形菌

 変形体は、あちこち移動してバクテリアなどを食べます。
 ですから、変形体はどの変形菌もとる姿のはずですが、だいたい眼にするのはこのモジホコリの仲間ばかり。
 理由はよくわかりませんが、普通の変形菌は朽木の中や落ち葉の下など目に見えないところを徘徊し、モジホコリの仲間は目立とところを徘徊するのでしょうか。

モジホコリ

 この黄色い塊で一つの細胞。
 単細胞生物です。
 といっても、複数の細胞が一つに融合したもので、細胞核はたくさんあります。
 細胞がたくさん集まって、細胞の区切りを取っ払って、中身をみんな一緒にしてしまったもの。

変形体

 なんかすごい究極の平和生物。
 ところが、一つになれるのは遺伝的にとても近い仲間だけで、同じ種類でも遺伝的にはなれた細胞とは一つになれないようです。
 なかなか生き物が持つ垣根を取り払うのは難しそうです。

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