マテバシイの雌花は花に見えない!
梅雨に入った里山公園。
たった1本しか無い(と思われる)マテバシイの花が咲きました。

名前を見ればわかるように、シイの仲間。
どんぐりの木です。
クリと同じような時期に咲くということは、同じ虫媒花。

でも、トゲ状の苞に覆われていませんし、花は一つずつ。
そういうところはコナラやアラカシに似ています。
どんぐりの形もコナラやアラカシの方に似ています。
メシベの先(柱頭)が3つに分かれているのもコナラやアラカシと同じ。

そこで『どんぐりハンドブック』を参考にして、マテバシイとクリとコナラとアラカシを分類して並べてみました。
クリ | マテバシイ | コナラ | アラカシ |
クリ属 | マテバシイ属 | コナラ属 | |
クリ亜科 | コナラ亜科 | ||
ブナ科 | |||
殻斗はトゲ状で実を覆う | 殻斗は帽子状で実が見える | ||
雌花は3個で1セット | 雌花は1個ずつ | ||
柱頭はトゲ状で3本以上 | 柱頭は短く3個 | ||
虫媒花 | 風媒花 | ||
雄花花序の根本に雌花花序 | 雄花花序と雌花花序は別 |
分類としては、コナラやアラカシよりもクリのほうが近い。
でも、見た目はクリよりずっとコナラやアラカシのほうが近いように感じる。
とするとクリは、理由はよくわからないけど、突然ものすごく変わってしまったどんぐりなのかもしれません。
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