【 2018年03月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

巨樹・古樹・老樹 その70 金剛山の山頂の転法輪寺のしだれ桜 其ノ肆

 山頂は思いっきり奈良県の金剛山。
 山頂のすぐ下には修験道のお寺、転法輪寺があります。
 その境内の大きなしだれ桜
 樹齢は300年といわれます。

 今までは花の時期でしたが、今回は冬。
 霧氷をまとった姿です。

金剛山の山頂の転法輪寺のしだれ桜(2018年1月)

 まわりの杉の背が高すぎてあまり大きく感じないかもしれません。
 でも、枝の広がりは年老いた杉にも負けていません。


 古い桜だからでしょうか、花の色が薄いので霧氷のほうが映えるような気がします。

巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木

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これぞウメノキゴケ!? 梅の木じゃないけど

 ウメノキゴケ。
 漢字では「梅ノ樹木毛」。
 名前に「コケ」とありますが、地衣類というコケとはまったくちがう生き物。
 コケは植物ですが、地衣類は、強いて言うなら菌類。
 キノコかカビ。
 それが光合成をする藻類と共生したもの。

 地衣類の代表格と言えるウメノキゴケ。
 名前のように梅の木についていることが多いですが、ほかの木にもつきますし、石などにもつきます。
 そのウメノキゴケと出会いました。


 場所は和歌山県九度山町の丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)の石造大鳥居。
 ここは、高野山の参道の一つ、町石道(ちょういしみち)のスタート地点、慈尊院の上にあります。
 慈尊院と丹生官省符神社を結ぶ石階段の途中に町石道の始まりを表す百八十町の石の卒塔婆(そとば)がたてられています。
 その隣りにあるのが、石造大鳥居。


 梅の木についていないこと以外は典型的とも言えるウメノキゴケかもしれません。
 『「木毛」ウォッチングのための手引き 中級編 近畿の地衣類』によるとウメノキゴケの特徴は。

灰白色から灰緑色
葉状(平たい苔類のコケのような形)
大きさは10cm以上になることも
地衣体の中央部に裂芽(ちいさなつぶ)がある
通常は子器(胞子をつくるところ)はつけない
樹皮状や岩上で生育する普通種

腹面は黒だけど先端は淡褐色
葉縁にはシリア(黒くて短い毛のようなもの)がない

 おお、ぴったり!
 ウメノキゴケです。

 ウメノキゴケなどが木に寄生して枯らすという人が時折います。
 石(多分、栄養がないことで有名な花崗岩)の上でこれだけ大きくなるのですから、樹木からの栄養で育っているわけでないことは明らかでしょう。

 この鳥居が立てられたのは宝永ニ(1705)年。
 ただし、この場所には明治四十三(1910)年に移されたそうです。
 それからおよそ100年。


 地衣類はとても成長が遅く、1年で数ミリと言われます。
 10センチ育つためには数十年。
 このウメノキゴケはここに移されてしばらくたってから芽を出したようです。
 人間の寿命と同じくらい生きているかもしれません。
 町石道の歴史とくべると一瞬ですが、それでもかぞえきれないほどの巡礼者を見送ってきたのでしょう。

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タグ: ウメノキゴケ地衣類丹生官省符神社石造大鳥居高野山町石道

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もう原始的とは言わせない? ナミウズムシ

 錦織公園で見つけたナミウズムシ
 通称プラナリア。
 結構面白くて変な生き物です。

この記事にはやわらかい虫の画像があります。


 分類をカブトムシや人間と比べて見ましょうい。

ナミウズムシカブトムシ人間(ヒト)
動物界
旧口動物新口動物
上門 冠輪動物上門脱皮動物上門
扁形動物門節足動物門脊索動物門
ウズムシ綱昆虫綱哺乳綱
ウズムシ目甲虫目霊長目
亜目 ウズムシ亜目カブトムシ亜目直鼻猿亜目
サンカクアタマウズムシ科コガネムシ科ヒト科
ナミウズムシ属カブトムシ属ヒト属

 見てのように人間とは思いっきり遠くて、カブトムシともかなり遠い生きものです。
 ナミウズムシのような扁形動物(へんけいどうぶつ)の特徴は、呼吸器も循環器も無いということ。
 消化器は一応はありますが、入口と出口は同じ、袋状になって体の中に広がっているだけ。
 食べ物は袋の中に広がり、吸収されます。
 呼吸は体の表面で行います。


 このような仕組みの欠点は、体を大きくすることができないこと。
 ですからほとんどが小さく、長さが1mを超すようなオオミスジコウガイビルでも幅は1センチもありません。
 ナミウズムシも含まれるプラナリアの仲間は、体がバラバラにされても、それぞれが一つのプラナリアに成長できます。
 それも、このような単純な仕組みだからかもしれません。

 それでも頭はあり、2つの目や神経が集まった脳もあります。
 頭の上に2つの白い部分があり、中には瞳のような黒い点があります。
 ちょっと寄り目のようにみえて可愛いのですが、光を感じる程度で、人間のように物の形が見えるわけではありません。


 観察してみると、意外と動くのが早く、泳ぐようにスイスイと這っていきます。
 小さなケースの縁から逃げようとするのですが、さすがに水のないところへは行けないようです。
 一緒に捕まえた甲殻類のミズムシは逃げていってしまいましたが。


 呼吸器も循環器もないような単純な体の作りで、原始的な生き物とされています。
 でも、気がつかないだけで、当たり前の生き物として繁栄しているのですから、原始的というより、複雑にする必要がないほど十分な作りなのでしょう。
 ナミウズムシ、おそるべし。

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タグ: ナミウズムシプラナリア扁形動物錦織公園の虫水生生物底生生物指標生物錦織公園

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巨樹・古樹・老樹 その69 金剛山の葛木神社の大鳥居の墓碑守の山毛欅 其ノ貮

 金剛山の山頂から少し離れた大鳥居の近くにある小さなブナ林。
 山頂周辺のブナ林から離れた杉林の中。
 どうしてここだけブナが残されたのかはわかりません。
 ブナ林の中には墓碑がいくつも並んでいます。
 その墓碑を守るためでしょうか。

金剛山の葛木神社の大鳥居の墓碑守の山毛欅(2018年1月)

 ここのブナ林にはよく来ます。
 霧氷の季節に惹かれます。
 ほかの植物に邪魔されることなく、真下から、離れたところから、いろいろなところからブナを見ることができる場所です。

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やっと出会ったキノコの驚くべき真実! ツバキキンカクチャワンタケ

 春の公園でやっと出会うことができました。
 キノコに。

やっと出会えたキノコ

 名前は「ツバキキンカクチャワンタケ」。
 漢字では「椿菌核茶椀茸」。
 名前のようにツバキの病害菌ですが、キノコはツバキにはできません。
 地面の上。
 できるのは、春。
 ツバキが咲いている時。

ツバキキンカクチャワンタケ
ツバキキンカクチャワンタケ

 落ちた椿の花についた胞子が菌糸を伸ばし、菌核という塊になり、翌年の花が咲くころにキノコを作り、胞子を飛ばします。
 ということは、生きているツバキを食べるわけではありませんから、病害菌ではないように思います。
 どうやら、咲いている花についた胞子が成長すると、見栄えが悪くなるようです。

 インターネットで見るツバキキンカクチャワンタケの写真は、いつも落ちたばかりの花びらがあるので、ツボミに寄生して花が落ちるとすぐキノコを作るものすごく成長の早いキノコだな、とふしぎに思っていました。
 どうやら、そういった写真はちょっとした「演出」をされたものが多いようです。
 実際、いくつものツバキキンカクチャワンタケを見ましたが、落ちた花と関係なく、すべて地面の中から生えていました。
 細長い柄を伸ばして。

予想に反した地面から生えた長い柄

 ツバキが咲いていて、落葉が積もっているところならわりと簡単に見つけることができました。
 今まで何度も探していたところですが、一度も出会ったことがありません。
 多分、時期が微妙に早かったり遅かったりしたのでしょう。
 もしかしたら、「演出」のため無意識のうちに落ちた花ばかり注意していたのかもしれません。

こんなところに生えてます

 でも、名前から想像するのとちがって地面の上から生えているのがツバキキンカクチャワンタケ。
 ただし、ツバキの木の下、落葉が積もって腐葉土になっているようなところに限るようです。
 この場所でもツバキが植えられてないところまで行くと、急に一つも見えなくなりました。

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タグ: ツバキキンカクチャワンタケチャワンタケキノコ春のキノコ錦織公園錦織公園のキノコ子嚢菌

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「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」巨大な恐竜も最初は卵だった!(結構おっきいけど)〈大阪市立自然史博物館〉

 「恐竜の卵」。
 副題は「恐竜誕生に秘められた謎」
 タイトルのように恐竜の卵がこれでもか! と展示。
 これだけ恐竜の卵がまとまって見られる機会は、ほかにない! とも言われます。
 恐竜展というと、大人の恐竜のでっかい復元骨格がやたらを並ぶのが定番のイメージですが、今回は卵。
 もちろん、大人の恐竜もありますが、とにかく卵。
 卵とその誕生から、恐竜の大繁栄の秘密を探るのです。

おなじみ長居公園南西入口の大看板

 恐竜というと爬虫類。
 そして鳥の先祖。
 というか、今では鳥は恐竜に含まれるということは、有名になってきました。
 ということで、会場では鳥や爬虫類の卵も展示され、恐竜と比べることができます。

ヒクイドリとエミューの卵

 卵の化石も、割れた殻のかけらが展示されているのではなく、ほとんどが卵の形が残り、見つかった状態のもの。
 いくつもの卵が集まったまま化石になったやつです。
 つまり、恐竜は卵をまとめて産んだということで、巣があったのです。
 もっとも、産みっぱなしの恐竜もいたようなので、「巣」と言っていいのかちょっと不安です。
 でも、覆いかぶさって卵を守っていたと思える恐竜もいるので、「巣」と言っていいでしょう。
 地面の上に巣をつくる鳥と同じです。
 「鳥は恐竜」というのも、納得できます。

産みっぱなし型?の卵 デンドロウーリトゥス卵科の一種

 でも、大きさといい形といい、到底鳥とは思えないものばかり。
 今いる爬虫類でもいろいろな卵の殻の仕組みがあり、鳥も独自の特徴があります。
 もちろん恐竜もいろいろな卵があり、形も産み方もさまざま。
 単純に「恐竜」ってひとくくりにはできそうにありません。
 それに鳥も言われているほど恐竜ではないような気もしてきます。
 恐竜にはいろいろな型があるということなのでしょう。

きっちり型の卵 エロンガトウーリトゥス卵科の一種

 と、卵だけしないような感じがしてきますが、ちゃんと肉食恐竜やでっかい恐竜もいます。
 卵の中の赤ちゃん恐竜、卵を持った恐竜や翼竜もいます。
 ほかの恐竜展では見られないようなものがいっぱい。
 日本初公開もあり、実物化石もたくさん!

肉食恐竜のトルヴォサウルス・タネリ

体が大きい竜脚類のエウヘロプス・ツダンスキィ

オヴィラプトロサウルス類の胚 つまり卵の中の赤ちゃん恐竜

体内に卵を含むオヴィラプトロサウルス類 お腹の黒いのが卵

翼竜ダーウィノプテルス・モデュラリスのメス 赤い矢印の先が卵

卵を守る? トロオドン生態復元模型

 そして忘れてはいけないのが、卵の分類。
 言うまでもないことですが、卵だけではどの恐竜かわかりません。
 というか、恐竜かどうかもわかりません。
 そこで、卵化石も形や大きさ、殻の仕組みなどから分類されています。
 会場のはじめの方にあるので、見ておくと卵の見え方も変わってくるかもしれません。

様々な卵化石 丸いのや細長いの 大きいのや小さいの

 巨大な恐竜も最初は卵だった。
 「恐竜の卵」ではリアルな生き物、恐竜を体感できます!

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タグ: 恐竜の卵dino-eggsトルヴォサウルスエウヘロプスオヴィラプトロサウルストロオドンダーウィノプテルス恐竜大阪市立自然史博物館

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雪が残る早春の金剛山の登山道で出会ったちょっと大きめのうんちをしたのは だれ?

 タイトルのとおりなので、経緯は省略。
 金剛山を知らない人は、タグ「金剛山」を。

この記事にはうんちの画像があります。


 同じ日に同じようなうんちに2回出会いました。
 全くちがう場所なので、ちがう個体でしょう。
 でも、どちらも特徴はよく似ています。
 20センチ四方くらいの範囲に収まり、太さは5センチくらい。
 だいたい、つながってなく、ばらばら。
 中身は植物のタネがたくさんのと、ドングリの殻っぽいのや繊維質っぽいのがたくさんの。
 昆虫の体や動物の毛や羽はみあたりません。

種がいっぱい入ってるヤツ


 うんちの太さと言うのは大切です。
 だいたい体の大きさに比例します。
 太さが5センチというと、イタチ類には大きすぎます。
 だいたいイノシシやタヌキくらい。

 あまりつながらずばらばらっぽいのは、雑食性が強い動物。
 イヌやネコの食肉目(ネコ目)ではなさそう。

ドングリのかけらっぽいのが入ってるヤツ


 昆虫の体がないのは、冬なので昆虫がいないためかもしれません。
 植物の実は食肉目も食べますが、ネズミや鳥の毛や羽が見当たらないので、動物食ではなさそう。

 これらを総合すると、こんな動物。
 体の大きさは中型犬から大型犬くらい。
 植物食か植物食が強い雑食。
 多分、食肉目じゃない。

 これに金剛山に住んでいると思われる哺乳類を当てはめると。

 答えは、イノシシ。

 さあ、正解はなんでしょうか?

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タグ: フィールドサイン金剛山の脊椎動物金剛山イノシシ

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金剛山で一度も姿を見たことのないノウサギとまた出会いました。今回も痕だけ。

 金剛山の山道を歩いていると、スパッと切れた笹の葉が。
 周りを見るといくつもあります。


 これは、草食の哺乳類が食べた痕。
 その動物は?


 実はかんたん。
 金剛山にいる、地面から生えるイネ科植物の葉をかみ切って食べる哺乳類は、ウサギくらい。
 シカはいません。


 食べられているのは、地面すれすれの葉ばかり。
 これもウサギっぽい。
 そもそも、シカはこんなにスパッと葉を切ることができません。
 繊維が少し残ります。

 ということで、ノウサギ(ニホンノウサギ)の食痕でした。

ニホンノウサギ雪上迷彩仕様(兵庫県立人と自然の博物館)

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巨樹・古樹・老樹 その68 金剛山の葛木神社の裏参道の隣の霧氷の仁王杉 其ノ貮

 今年はここ数年の中でも一番の寒さ。
 金剛山も長い間雪が残っています。
 山頂は神社の聖域で、周辺の杉は切られることもなく、自由に枝を伸ばしているものがいくつもあります。
 しかし、名前がついているものはわずか。
 そのひとつが葛木神社の裏参道隣の仁王杉

金剛山の葛木神社裏参道隣の霧氷の仁王杉(2018年1月)

 前回と同じように冬の姿。
 意識はしていませんが、氷をまとった姿には普通の樹木にはないものを感じます。
 樹齢500年と言われています。
 確かに腕のように突き出されたいくつもの太い枝には風格があります。

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雪の上で出会った謎の足跡 金剛山のUMA?

 冬の金剛山の沢。
 氷の上に雪が積もっています。
 そこに足跡が。


 ヘンな足跡。
 足の裏をぺたりとつけて歩くように細長く、そして指も細長い。
 大きさは15センチ。
 正直、こんな足跡みたことがありません。
 どんな生きものか見当もつきません。


 ヘンなところはいくつもあります。
 足の裏の大きさに対して細長すぎる指。
 狭い歩幅。
 というか、まるで両足を揃えてぴょんぴょん横へ跳ねているよう。
 鳥のように。


 まさか、鳥?
 いや、鳥の足痕は細長指の跡が放射状に3本、または4本。
 足の裏のような痕はつきません。
 しかし、四足の哺乳類の足跡が横に一筋並ぶなんてことは、ちょっと考えられません。
 やはり鳥?

 実はこの場所の数十メートル上流、さっき通り過ぎたところで1羽の鳥を見ました。
 雪の上を歩いて行く、後ろ姿を。
 大きさも雰囲気もツグミくらい。
 でも、体の色は黒っぽいくお尻だけが白。
 ツグミではありません。
 冬のツグミっぽい鳥というと、シロハラ?

シロハラ

 にしては、足痕の長さは15センチほど。
 大きすぎます。
 しかし、細い指のところは5センチくらい。
 ツグミの仲間ならありうる大きさです。

 ということは、ツグミの仲間がつけた足跡?
 そんなに大きな鳥じゃないので、雪に体が埋もれて跡がついた。

 しかしそれでは足の裏のような凹みは説明できませんし、足の幅も広すぎます。
 そもそも、そこまでして鳥が歩くだろうかという気もします。
 飛ぶでしょう。
 それにここまで雪が凹むほど体重があるとも思えません。

 それくらいの体重がある動物というと、体の小さな哺乳類。
 金剛山に生息している動物ではテン。
 傾斜があるので体を滑らせながら登っていった。
 足が滑ったので指が長いような跡になった。

テンの剥製(兵庫県立人と自然の博物館)

 それでもまだスッキリとは納得はできません。
 やはり、謎の足跡。
 つけたのは金剛山に住む謎の動物、UMAなのかもしれません。

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