跳ぶのが苦手でもトビムシ。だからもこもこ? ムラサキトビムシ
冬の里山公園。
丘に降った雨が染み出して湿地のようになり、そこから流れ出した小さな沢。
去年から水質浄化のためが竹炭が敷き詰められています。
ここはカワケラやミズムシたちのすみかでした。
今、どうなっているかふと気になって竹炭をひっくり返してみました。
いました。
カワゲラやミズムシ。
そして、はじめて見るちっちゃい虫が。
大きさは2ミリくらい。
ほのかに青味がかった黒。
体は丸いお餅をいくつも積み上げたようなもこもこ。
頭の触角は短いけど太い。

画像を拡大すると、全身に短い毛がはえています。
これは、ムラサキトビムシ。

トビムシというと、細い体でテレポートするように高速で跳ねるイメージですが、これはむしろワラジムシのよう。
跳躍器はあるものの、跳ぶのはあまり得意でないようです。

トビムシは分類では六脚上綱の内顎綱。
いわゆる昆虫は六脚上綱の昆虫綱。
ということで「昆虫」に入れてもらえないこともあります。

内顎綱の特徴は、翅がないことと、顎が頭のなかに少し引っ込んでいること。
飛べないことで原始的な「昆虫」と思われることもありますが、顎が引っ込んでいるのは進化した結果です。
顎が引っ込むとどのような得があるのかわかりませんが。
トビムシの仲間は見えないだけでそこらじゅうにいます。
地球にいるトビムシの仲間は、地球上の全昆虫を合わせたよりも数が多いと言われるほど繁栄しています。
人間が気づいてないだけで、地球はトビムシの惑星かもしれません。

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