冬の落ち葉の下の生き物たち トビムシ
ちょっと調べてみた冬の里山の落葉の下の生き物。
ハネカクシに続く第二弾!。
トビムシ。
とても小さい虫。
大きさはミリ単位なので見えないわけではありませんが、注意をしてなければ見逃してしまうような大きさ。
でも、実はたくさんいて、ありきたりな虫。
たとえば、花の植え替えをしているとき、小さな虫がいませんか?
それも、「虫」と思ったら、一瞬で消えてしまったら、きっとトビムシ。
お腹側に跳躍器があって、名前のように一瞬で飛んでいってしまいます。
そんなトビムシを大きさ順に。

3.5mm腹面 跳躍器が見えます

3mm横面

2.5mm背面

2.5mm腹面 跳躍器が見えます

トビムシは小さいだけでなくちょっとかわった虫。
それは、翅がありません。
もともと持っていたのが退化したのではなく、元から無いのです。痕跡も。
実は、翅が生える前に別の道に進んでしまった昆虫なのです。
だから古い姿のままかというと、口の周りにある大顎や小顎などのしくみが内側にへこんだ内顎類。
これは独自に進化したもので、翅が無いからと言って決して原始的な形というわけではありません。
トビムシたちなりに進化した結果で、だから翅が無くても何億年も生き残ってこれたのです。
それに、数だけなら他の昆虫にも負けません。
見えないだけで、落ち葉の下などには、ものすごくたくさんいます。
嘘だと思ったら、虫眼鏡を持って落ち葉の下をのぞいてみてください。

タグ: トビムシ 落葉の下の生物 ハンドソーティング 冬の虫

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