【 2018年01月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

今度は堤防鵯? 貝塚の海のイソヒヨドリ

 貝塚市の自然遊学館の展示の半分以上は、多分山と里の生きもの。
 でも海のすぐそばにあります。

 遊学館の見物を終わり、海の方へ行くと、堤防の上に1羽の鳥が。
 大きさは、ムクドリかヒヨドリくらい。
 少し青味がかった灰色。
 翼とお腹には鱗模様。


 イソヒヨドリ(磯鵯)。
 そのメスです。


 名前に「磯」とついていますが、海から数十キロ離れた内陸でもよく見かけます。
 今回は海のそばですが、岩礁がある磯じゃなくて堤防。

 ということで、テイボウヒヨドリ(堤防鵯)?
 というか、そもそもツグミの仲間でヒヨドリの仲間じゃなかったりします。

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タグ: イソヒヨドリ海の鳥貝塚市

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2月中旬に咲いたあわてんぼう?の梅 八重唐梅

 一週間ほど前の錦織公園の梅の里。
 もう梅が咲いていました。
 といっても、慌て者のようです。


 八重唐梅。
 早咲きじゃなくて、標準咲き。
 今月上旬の冷え込みから中旬にちょっと回復したことが刺激になったのでしょうか。


 でも、まだ1月。
 早咲きもまだの中、標準咲きで咲いちゃったのですから、慌て者のようです。
 あとは、急いで咲き終わってしまわなければ、いいのですが。

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タグ: 八重唐梅ウメ冬の花赤い花錦織公園梅の里

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貝塚市立の自然遊学館でオオバンとカイツブリの弁足を見比べてみました。

 貝塚市立の自然遊学館。
 何の施設かちょっとわかりにくいかもしれませんが、簡単に言えば自然史博物館。自然の博物館。
 こじんまりとしているからか、入館料は無料。
 魚や昆虫のような生きものから、剥製や標本まで色々な生き物が展示されています。
 そのほとんどが貝塚市や周辺にいる生き物たち。

アンモナイト化石を元にしたデザインの自然遊学館
自然遊学館
でも中央が盛り上がっているのでどちらかと言うと巻貝型

 鳥の剥製も色々展示されています。
 身近な鳥ばかり。
 しかし、野生の鳥を間近でじっくり観察する機会はありません。
 それができるのが、剥製。

 ということで、たくさんある剥製の中から選んだのが、オオバンとカイツブリ。
 オオバン(大鷭)は、鳥綱 ツル目 クイナ科 オオバン属の水鳥。

オオバンの剥製
オオバンの剥製

 カイツブリ(鳰)は、鳥綱 カイツブリ目 カイツブリ科 カイツブリ属の水鳥。

カイツブリの剥製
カイツブリの剥製

 オオバンの鳥綱とツル目の間には新顎類とNeoaves(まだ日本語の名前が定着していないようです)が入り、カイツブリでは新顎類とNeoavesとさらにMirandornithes(まだ日本語の名前が定着していないようです)が入ります。
 つまり、オオバンとカイツブリは、共通点が水鳥くらいのそんなに遠くないけど近いというわけではないくらいの関係。

 ところが、水鳥以外にも共通点があります。
 それが弁足(べんそく)。
 足の指の皮が伸びて泳ぐ時にヒレのように水をかくことができます。
 しかし、ヒレのように指と指の間はつながっていません。
 指の左右に広がるだけです。

 標本の弁足を見比べてみました。
 指の関節ごとにくびれがあるオオバン。


 それに対して、指全体が太くなったようなカイツブリ。


 同じ弁足でも微妙にちがいます。
 それぞれが独自に弁足を発達させたからでしょうか。

 ちなみに、足ヒレを持つ鳥も必ずしも近い仲間同士ではありません。
 ヒレの付き方にも色々なパターンがあり、こちらも独自に進化したようです。
 水鳥の弁足と足ひれのちがいがどこで分かれるのか。
 それとも、弁足が発達していった結果が足ひれになるのか。
 不思議です。

■参考外部リンク■
トップページ/自然遊学館

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タグ: 自然遊学館オオバンカイツブリ弁足剥製水鳥平行進化

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現代まで生き残ったたった2亜種の日本在来猫 対馬山猫 京都市動物園

 京都市動物園。
 いろいろな動物がいますが、他ではあまり見られない動物の一つが、ツシマヤマネコ(対馬山猫)。
 日本と韓国の間にある長崎県の島、対馬に生息する、ネコです。


 日本在来のネコ科動物で、唯一の種であり、2つしか生息していない亜種の一つ。
 もう一つは、沖縄県西表島のイリオモテヤマネコ。
 どちらもベンガルヤマネコの亜種ですが、ツシマヤマネコは亜種アムールヤマネコの変種という、ちょっとかわった位置づけ。
 このちがいは、日本に渡ってきた時期と、場所のちがいでしょう。
 イリオモテヤマネコのほうが古くに渡ってきたので固有な亜種になり、ツシマヤマネコは亜種になるほど時間がなかったのかもしれません。


 顔を見ると、ネコのようですが、なんかちょっとちがうようにも感じます。
 それはネコ(イエネコ)はヨーロッパヤマネコの亜種で、ちがう種だからかもしれません。


 京都市動物園のツシマヤマネコは、ネコらしいというのかあまり動かず丸まっているだけ。
 そして目の細かい網のせいであまり良く見えず、残念です。


 ツシマヤマネコは、環境省のレッドリストでは絶滅危惧種最高ランクの絶滅危惧IA類(CR)に指定されています。
 そして種の保存法の国内希少野生動植物種、国の天然記念物に指定されています。

■参考外部リンク■
京都市動物園
環境省_環境省レッドリスト2017の公表について
環境省_国内希少野生動植物種及び緊急指定種一覧
国指定文化財等データベース:主情報詳細

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タグ: ツシマヤマネコ京都市動物園ネコ環境省CR長崎CR絶滅危惧種国内希少野生動植物種国天然記念物

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genre : 学問・文化・芸術

2000年前の日本犬に会いに行く! 大阪府立弥生文化博物館

 生き物のことを知りたかったら、自然科学系博物館施設。
 自然史博物館、恐竜博物館、動物園に水族館の植物園などいろいろ。
 でも、人文社会科学系博物館だって、生き物のことを知ることができます。

 戌年にちなんで、犬が展示されている人文社会科学系博物館を。
 大阪府立弥生文化博物館。
 名前からわかるように、弥生時代がテーマの博物館。
 国史跡に指定されることになる弥生時代中期の大きな環濠集落遺跡が見つかったことで、隣に作られた博物館。
 池上・曽根遺跡と名付けられたその遺跡だけでなく、弥生時代について様々な角度からの展示が行なわれています。

弥生文化博物館
弥生文化博物館

 その一つが、犬、弥生犬。
 1万5千年前に東アジアでオオカミから作り出されたと言われる犬。
 日本には縄文時代の早い時期からいて、誕生してすぐに、当時は大陸とつながっていたかもしれない日本に渡ってきていたことがわかります。
 もちろん、縄文時代に続く弥生時代にも犬はいました。
 しかし、弥生犬は縄文犬とはちがう特徴がありました。
 弥生人は縄文人とはちがう特徴を持ち、東アジアの大陸から当時は島になっていた渡ってきたと考えられています。
 きっと犬も一緒に渡ってきたのでしょう。

竪穴式住居に住む弥生人一家と弥生犬
竪穴式住居


 弥生文化博物館では、大阪府八尾市の亀井遺跡から見つかった全身骨格を元に復元された弥生犬が展示されています。

 名前は「海渡(カイト)」。

 尾は丸まっていないので、柴犬っぽくはありません。

弥生犬 海渡
海渡

 でも、竪穴式住居にいる弥生犬の尾は丸まっていて、柴犬っぽくなっています。

こちらは尾が丸くなってます

 横顔は額から上顎までに段差が小さいタイリクオオカミっぽい特徴が残っています。

弥生犬の横顔

 先に渡ってきた縄文犬ともども、日本犬のルーツになりました。

■参考外部リンク■
大阪府立弥生文化博物館

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タグ: 弥生犬日本犬弥生文化博物館弥生時代非生物系muse.人文社会muse.

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一気にできた白い山は雨で解けてしまう儚い世界 冬の金剛山

 この冬も霧氷の季節が来ました。
 大阪と奈良の境の金剛山に。
 去年は少しマシでしたが、ここ数年は何度も雪が解けるほどの暖かさ。
 この冬は12月に雪が積もりはじめたのでいい感じ。
 と思っていたら、年明けの暖かい雨で解けてしまいました。
 と思っていたら、その後の大寒波で雪がつもりました!

 金剛山の霧氷を見るのにおすすめは千早本道。
 今は減りましたが小学生が耐寒登山で登る道で、わかりやすく、他より安全な道。
 雪は登山口からありましたが、霧氷は七合目手前から。


 八合目からの迂回をはブナ林の中を通る道。


 見上げると絶妙な間がブナ同士の間にあることがわかります。


 そして「山頂」の転法輪寺。


 そして本当の山頂の前に本殿を置く葛木神社。


 金剛山は山頂が禁足地となっている山。
 神社の前が最も高い場所となっています。
 グレートトラバースでも、ここが山頂扱いになっていました。

 せっかく積もった雪も、数日後の暖かい雨でまたすべて解けてしまうでしょう。
 今年も積もっては解けるを繰り返す冬になりそうです。

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タグ: 霧氷樹氷冬の金剛山金剛山

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正月なのでニホンオオカミに会いに海南市の和歌山県立自然博物館に行きました。

 今年は戌年ということで、イヌに関係することを続けています。
 今回は、イヌの先祖にあたるオオカミ。
 それもニホンオオカミについて。

 もちろん、ニホンオオカミは100年前に見られなくなり、環境省のレッドリストで絶滅(EX)とされる動物。
 日本固有亜種なので今は世界中どこを探してもいないはず。
 生きているものは。

 虎は死して皮を残すといわれますが、絶滅したニホンオオカミも皮と骨を残しています。
 ただ、全身が揃って生きていたときの姿を再現した剥製は世界でたった4体。
 内、日本には3体。
 その一つが、この和歌山立自然博物館。残り2体は東京の国立科学博物館と東京大学農学部。

ニホンオオカミ

 和歌山県立自然博物館では、2018年1月4日から31日までニホンオオカミの剥製標本を展示しています。
 これは戌年にちなんだ展示、ではなく毎年同じような時期に公開しているものです。
 このニホンオオカミ、ここに展示されるまでにはいろいろとあったようです。
 解説によると、和歌山大学教育学部が所有していて、長い間「正体不明のイヌ」でした。
 それが頭の骨を調べてみると、ニホンオオカミであることがわかったのです。
 このニホンオオカミが捕まったのは1904年から1905年と言われています。
 1905年に奈良県で捕まったのが最後の発見と言われていますので、そういう点でも貴重な標本といえると思います。
 もちろん和歌山県のレッドデータブック(2012改訂版)でも絶滅(EX)になっています。


 剥製は目的によって大きく2つに分けることができます。
 動物が生きていたときの姿を再現して残すための標本としての剥製。
 そして鑑賞を目的とした美術品・工芸品としての剥製。
 標本の場合、生きているときの姿をどれだけ再現できるかが重要です。
 しかし観賞用の場合は、見る人が求める姿になります。
 自然界ではありえないような姿になったり、場合によっては牙など他の動物の物を使うこともあります。

 このニホンオオカミは額から鼻にかけての途中にはっきりとした段があります。
 これは日本犬の特徴とされるもので、オオカミはそれほどはっきりしません。
 作った人はあまりオオカミの知識がなく、身近な日本犬を参考にしてしまったのかもしれません。

和歌山県立自然博物館のニホンオオカミの剥製の横顔


天王寺動物園のチュウゴクオオカミの横顔
チュウゴクオオカミ

 でも、その分を差し引いたとしてもなんだか「オオカミっぽくない」と思う人は少なくないかもしれません。
 たしかにテレビで見る機会が多い別種のアメリカオオカミのような精悍さは感じられません。
 むしろ柴犬のほうが近いような気がしないわけでもありません。
 しかし大阪市にある天王寺動物園の同種別亜種のチュウゴクオオカミと比べてみると、よく似た雰囲気。
 ということで、南海やJRを使って大阪から来た場合は、天王寺動物園もおすすめです。
 そして今年のニホンオオカミの剥製の展示は、2018年1月31日までになっています。

 ちなみに、「虎は死して皮を残す」は、正しくは「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」または「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」と言われます。

■参考外部リンク■
教育学部 | 和歌山大学
和歌山県立自然博物館公式ホームページ
天王寺動物園
環境省_環境省レッドリスト2017の公表について
和歌山県レッドデータブック【2012改訂版】|和歌山県ホームページ

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タグ: ニホンオオカミオオカミ和歌山県立自然博物館絶滅種環境省EX和歌山EX

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genre : 学問・文化・芸術

小判と同じ模様は実は吸盤 たくさんあれば強力だ! 小判鮫

 コバンザメ(小判鮫)。
 クジラなど大きな魚にひっついている魚。
 スズキ目コバンザメ科の魚。

 ひっつくのは頭にある名前の由来となった小判型の「吸盤」。
 水槽のガラス面にひっついていたので観察。

細長い部屋がたくさん並んだコバンザメの吸盤

 小判型全体が吸盤じゃなくて、中には2列になった細い線が。
 これも小判っぽく見えます。
 よく見ると、横長の細い部屋がたくさん並んでいるようです。
 この小さな部屋一つ一つが吸盤。
 たくさん集まってるから力もすごいでしょう。
 特に尾に向かっての力には強力な吸引力を発揮。
 泳いでいる魚にひっついたら、自動的に強くひっつくようになっています。

和歌山県立自然博物館の水族館コーナーのコバンザメ

 ただ、頭に向かっての力には吸引力がなくなってしまいます。
 だからでしょうか、動かない水槽のガラスではうまくひっつくことはできなさそうです。

■参考外部リンク■
和歌山県立自然博物館公式ホームページ

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タグ: コバンザメ片利共生和歌山県立自然博物館

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genre : 学問・文化・芸術

冬の落ち葉の下の生き物たち トビムシ

 ちょっと調べてみた冬の里山の落葉の下の生き物。
 ハネカクシに続く第二弾!。
 トビムシ。

この記事にはの画像があります。


 とても小さい虫。
 大きさはミリ単位なので見えないわけではありませんが、注意をしてなければ見逃してしまうような大きさ。
 でも、実はたくさんいて、ありきたりな虫。
 たとえば、花の植え替えをしているとき、小さな虫がいませんか?
 それも、「虫」と思ったら、一瞬で消えてしまったら、きっとトビムシ。
 お腹側に跳躍器があって、名前のように一瞬で飛んでいってしまいます。

 そんなトビムシを大きさ順に。

3.5mm背面


3.5mm腹面 跳躍器が見えます


3mm横面


2.5mm背面


2.5mm腹面 跳躍器が見えます


 トビムシは小さいだけでなくちょっとかわった虫。
 それは、翅がありません。
 もともと持っていたのが退化したのではなく、元から無いのです。痕跡も。
 実は、翅が生える前に別の道に進んでしまった昆虫なのです。

 だから古い姿のままかというと、口の周りにある大顎や小顎などのしくみが内側にへこんだ内顎類。
 これは独自に進化したもので、翅が無いからと言って決して原始的な形というわけではありません。
 トビムシたちなりに進化した結果で、だから翅が無くても何億年も生き残ってこれたのです。
 それに、数だけなら他の昆虫にも負けません。
 見えないだけで、落ち葉の下などには、ものすごくたくさんいます。

 嘘だと思ったら、虫眼鏡を持って落ち葉の下をのぞいてみてください。

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タグ: トビムシ落葉の下の生物ハンドソーティング冬の虫

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犬はいつ日本にやってきたのかな?

 自然界には存在しないイヌ。
 およそ1万5千年前に、東アジアに住む人間によってオオカミから作り出されたと言われています。

チュウゴクオオカミ(天王寺動物園)

 その後、世界に広がっていったのですが、日本にいつからイヌが現れたのかは、よくわかりません。
 少なくとも歴史が始まった時(古墳時代ごろ)にはにいるのが当たり前になってたようです。
 もっと昔の縄文時代の早い時期(1万年以上前)の遺跡からイヌの骨が見つかっているようです。
 縄文時代がはじまった1万5千年前ごろは、日本が大陸と地続きになっていた時期があります。
 ちょうどそのころに東アジアで誕生したイヌが人間とともに日本にやってきたとすると、腑に落ちます。

柴犬っぽいチュウゴクオオカミ(天王寺動物園)

 その後日本は大陸から離れ、二度とつながることはありませんでした。
 イヌの誕生が遅れていたら、日本にイヌがやってくるのはもっと遅れていたかもしれません。

 縄文時代の後、弥生時代がはじまります。
 弥生時代にもイヌがいて弥生犬とよばれ、縄文犬とはちがう特徴をもつとされます。
 弥生人は、稲作の技術を持って大陸からやってきたと考えられています。
 そのとき一緒に犬を連れてきたのでしょう。

弥生犬復元「海渡(カイト)」と
弥生時代の竪穴住居に住む4人家族の食事どきの団らん風景
(大阪府立弥生文化博物館)

 弥生時代の遺跡から、壺に納められたイヌの骨がみつかっています。
 一度埋葬されたあと、骨を壺に納め直したことからも、今と変わらぬほど大切にされていたことが伺われます。

犬の棺(長頸壺)と収められていた犬の骨
(弥生時代後期2世紀 奈良県桜井市大福遺跡
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館)



 そして国家が統一されていく古墳時代。
 前期から中期にかけて、力を誇示するため盛んに巨大な古墳が作られました。
 古墳には様々なものを象った陶器の埴輪がおかれます。
 日用品らしきものから武具、さまざまな動物、よくわからない抽象的なものなど、多岐にわたります。
 その中にイヌとされる埴輪もあります。

動物形埴輪 犬
(堺市 仁徳陵古墳(大仙陵古墳)5世紀 近つ飛鳥博物館)

 その後もイヌの飼育は続けられ、日本各地でさまざまな犬種が誕生しました。
 江戸時代には中国からペットとしてのイヌが持ち込まれ、さらに種類が増えます。
 明治時代になると、欧米から様々な洋犬が持ち込まれ、広がっていきました。
 と同時にそれまで日本にいたイヌたちが消えていき、絶滅したといわれるイヌもいます。
 明治後期に日本唯一の野生の犬ともいえるニホンオオカミが絶滅したのは皮肉な一致なのかもしれません。

 日本で人間が家を作り定住はじめたころから人間とともにいたイヌ。
 時代の変化とともに新しいイヌが現れ、どんどん変わってきましたが、常に人間のそばにいることはかわりないようです。

■参考外部リンク■
天王寺動物園
大阪府立弥生文化博物館
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館[トップページ]
近つ飛鳥博物館

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タグ: オオカミタイリクオオカミチュウゴクオオカミ弥生犬縄文犬天王寺動物園弥生文化博物館橿原考古学研究所附属博物館近つ飛鳥博物館

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