【 2017年12月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

古い写真の中からみつけたいきもの こいつもやけど虫だよ青擬天牛

 昔の写真を見ていると、思わぬ出会いがあります。

 このブログをはじめるまえの写真はすっかり忘れているものばかり、思いがけない発見もあります。

この記事にはの画像があります。


 写したこともまったく覚えていない虫。
 壁の雰囲気からヒメクロゴキブリと同じ場所?

 やたらと目がでかいカミキリムシ?
 ところが、カミキリムシではありません。
 カミキリムシはカミキリムシ科。
 こちらはカミキリモドキ科のアオカミキリモドキ(青擬天牛)。


 カミキリモドキ科は
甲虫目>カブトムシ亜目>ゴミムシダマシ上科>カミキリモドキ科
 カミキリムシ科は
甲虫目>カブトムシ亜目>ハムシ上科>カミキリムシ科
 近い親戚ですが、ちがう種類です。

 カミキリモドキ科の仲間は、柔らかい体をしています。
 甲虫なのに、ヘンな虫。
 甲虫は体を硬くすることで防御していると考えられています。
 にもかかわらず、柔らかく進化したのは、他に防御策をもっているからかもしれません。。
 それがカンタリジン。
 触れると水ぶくれができる毒です。
 体液に含まれています。


 カンタリジンは、柔らかい系の甲虫がよく持つ毒。
 柔らかいのでうっかり潰してしまったら、水ぶくれができていまします。
 そういう甲虫は「やけど虫」と呼ばれることもあります。  昔、やけど虫をわざと腕で潰す度胸試しが、子供の間で行われていたそうです。

 しかし、柔らかい甲虫がカンタリジンで一矢報いたときは、おそらくそのまま命が尽きるような状態でしょう。
 毒は自分を守ることも救うこともできません。
 しかし、死なない程度の苦しい毒なら、もう二度と同じ虫を襲おうとは思わなくなるでしょう。
 見た目が同じ仲間を救うことはできるかもしれません。
 それが世代越えて「食べてはだめな虫」の情報が伝わるような動物なら、なおさら。

 体が硬い甲虫は相手が昆虫なら防御できることも多いと思いますが、鳥や爬虫類、哺乳類には役に立たないことも多いでしょう。
 実際、イタチやそれよりも大きい哺乳類の糞にコガネムシの破片が混ざっているの時折見かけます。
 そういう相手には、硬い体よりも毒のほうが効果が高いような気がします。

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タグ: アオカミキリモドキカミキリモドキ科毒虫やけど虫

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冬に咲く花には冬に咲く花なりの事情がある? 寒椿

 12月に咲いていた花。
 カンツバキ。
 名前に「ツバキ」とついていますが、サザンカとツバキを交配させた園芸品種。
 見た目はサザンカっぽいし、花弁も1枚1枚散るサザンカの特徴を持ってますが、なぜがツバキ。


 目立つ花は花粉を運んでもらう動物を呼ぶため。
 でも、12月にチョウチョなんて飛んでるのでしょうか。
 寒い時期に咲くサザンカやツバキは、鳥に花粉を運んでもらっています。
 鳥の食べ物が少なくなる季節。
 ほんのちょっとの蜜でも大切な食べ物でしょう。


 と思っていたら、虫が。
 セイヨウミツバチ。
 働き蜂も越冬します。
 冬でも暖かければ、蜜を集めに飛ぶこともあります。
 はたして、ミツバチは花粉を運んでくれるのでしょうか。
 そもそも人間が交雑させて作った園芸品種は、実をつくることができるのでしょうか。

 謎がいくつも湧いてきました。

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タグ: カンツバキサザンカ冬の花赤い花セイヨウミツバチ

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冬の落ち葉の下の生き物たち ハネカクシ

 冬。
 変温動物にとっては活動できない季節。
 と思われていますが、果たして。
 ということで、里山の落葉の生き物をちょっと調べてみました。

この記事にはの画像があります。


 落葉の下の生き物を調べるというと、ツルグレン装置やベールマン装置ですが、今回は簡易ハンドソーティング。
 ツルグレン装置は、土の上から白熱灯の光と熱を当てて、中の生き物たちを下へ下へと追い立て、それを集めて一網打尽にする装置。
 土を水でひたひたにして同じことをするのがベルーマン装置。
 どちらも土の中にいる小さな生き物たちを調べるときによく使われる装置です。
 それに対して、一つ一つピンセットを使って土や落ち葉や虫をより分けていくのが、ハンドソーティング。


 諸事情で少々荒っぽくなったハンドソーティングの結果。
 まずは、ハネカクシたち。
 見た目はアリかハサミのないハサミムシのようですが、カブトムシと同じ甲虫。
 普通は胸半部と腹を覆う硬い鞘羽を小さくして、その下に飛ぶハネを小さく折りたたんでいるかわった甲虫。
 そして種類が多いのに研究者が少ない昆虫なので、名前を探すのが大変。
 それで、大雑把に大きさで分けました。

7mm


5mm


4mm


3.5mm


3mm



2mm


 手持ちの道具で、ミリ単位の小さな昆虫の撮影が手探りのため、あまりいい写真が撮れませんでした。
 なのにこんなにいろいろな形や大きさのハネカクシが見つかりました。
 それもたった30cm四方もない狭い範囲だけで。
 落ち葉の下のハネカクシは地味で目立たない昆虫ですが、なかなかあなどれないおもしろそうな昆虫のようです。
 きっと装置を使ったら、もっとたくさんの種類のハネカクシが見つかることでしょう。

 冬も落ち葉の下には動物がいっぱい!

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タグ: ハネカクシ落葉の下の生物ハンドソーティングツルグレン装置ベールマン装置冬の虫

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巨樹・古樹・老樹 その65 流谷八幡神社の鼠黐の大楠

 大阪府の天然記念物の大銀杏がある流谷八幡神社。
 大阪府河内長野市の天見にある1000年以上の歴史のある神社です。

 この神社にはじめてきた8月。
 実は最初に目についてのは、大イチョウではありません。
 山に埋もれるように生えているイチョウですから、葉が緑の夏はまったく目立ちません。
 よく目立っていたのが、この大きなクスノキ。
 このクスノキを見るために神社に立ち寄ったのです。

流谷八幡神社の鼠黐の大楠(2017年11月)

 神社のとなり、イチョウと反対側の石垣の上に立つクスノキは、枝が届く範囲には他に木がないので、クスノキらしいまるい樹形になっています。
 クスノキは成長が早いので背が高いからと言って年を取っているとはいえません。
 しかし太い幹周りは、齢を重ねていることが想像できます。


 よくみると、一度幹が折れたか切られたのか、人の背丈よりずっと上の方で蘖(ひこばえ)のようにいくつもの細い幹が輪になって伸びているところがあります。
 そして、幹の間にクスノキじゃない木が生えています。


 鋸歯が無いつるりとした葉は先が尖り、真ん中の葉脈のところで少し内側に折れ曲がっています。
 そして枝で向かい合うように葉が生える対生。
 多分ネズミモチ。


 ネズミモチであろうとなかろうと、芽を出して何年もたっていることは確か。
 蘖のように生えた枝の間に落ち葉が溜まり、それが朽ちて土になり、木が育つ土台ができたのでしょう。
 葉が朽ちた土なら、地面がなくても植物が成長するために必要な栄養は揃うでしょう。

 長生きのクスノキはいろいろな植物を着生させています。
 よく見るのはシダのノキシノブですが、このクスノキは樹木。
 ネズミモチはクスノキほど大きくなりませんから、これからも一緒に育っていくのでしょう。

流谷八幡神社の鼠黐の大楠(2017年11月)

巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自に選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木

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タグ: 巨樹・古樹・老樹流谷八幡神社の鼠黐の大樟クスノキ八幡神社流谷八幡神社

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古い写真の中からみつけたいきもの 害虫じゃない林に住む姫黒御器囓

 昔の写真を見ていると、思わぬ出会いがあります。
 このブログをはじめるまえの写真はすっかり忘れているものばかりで、新しい発見もあります。

この記事にはの画像があります。


 いつ写したのかはわかりますが、どこで写したのかはもう何も覚えていません。
 人工物のあるところ、ほかの写真がない、きっと近所なのでしょう。
 一見チャバネゴキブリのようですが、よく見ると色がちがいます。
 そこまでわかって写したのか、チャバネゴキブリと思って写したのかも定かではありません。

ゴキブリ

 特徴は前胸、つまり翅より前の部分の背中側が透明なこと。
 翅脈がはっきりと見えて、分類名「網翅類」のとおりの網目模様。

網翅類

 このゴキブリはヒメクロゴキブリ(姫黒蜚蠊)。
 名前に「クロゴキブリ」とありますが、家に住むクロゴキブリの仲間ではなく、チャバネゴキブリの仲間。
 たしかに雰囲気が似ています。

ヒメクロゴキブリ

 しかし、人間の生活の場所にいるチャバネゴキブリとちがい、森や林など人間の生活の場所から離れたところにいます。
 それがなぜ白い壁のところにいたのか、白い壁はどんなところにあったのか、今となってはなにもわかりません。

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タグ: ヒメクロゴキブリゴキブリ

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ヒサカキ(姫榊)-薄暗い林冠下二傑のもうひとつ〈錦織公園の樹木〉

 照葉樹林ではありふれた木ですが、ほとんど目立ちません。

常緑樹 林冠下の木

ヒサカキ(姫榊)Eurya japonica

被子植物門 真正双子葉類 ツツジ目 モッコク科 ヒサカキ属
別名:ビシャコ,ビシャ,ヘンダラ,ササキ
タグ:ヒサカキ

常緑小高木 半陰樹 林冠下の木
花期:2~4月 雌雄異株(一部両全種) 束生花序
果熟期:9~12月 核果 黒
葉:単葉 互生 楕円形 単鋸歯
樹皮:平滑(皮目)
自生地:本州~沖縄
成長適地:照葉樹林の二次林から極相林
レッドリスト:大阪府2014-記載なし/環境省2017-記載なし
錦織公園内分布:園内林各所(一部を除きほぼ全域)

照葉樹林の林床ならどこでも生えているような陰樹。
陰樹とは、植物の成長に必要なはずの太陽の光が少ない林の中でも成長できるしたたかな樹木。
ただし、成長がとても遅くなります。

錦織公園でも、同じように林床のあちこちに生えいますが、薄暗い林床で、ほかの木よりも低いため目立ちません。
じつは、錦織公園内の林ではどこでも生えているようなありきたりの木です。

上の写真は左が雌花で右が雄花。

花は春先に咲きます。
雌雄異株なので、雄花だけの木、雌花だけの木になりますが、オシベとメシベのそろった両性花がつくこともあります。

クリーム色の花ですが、小さく下向きで、そもそもヒサカキは林床に生えるのであまり目立ちません。
ただ、都市ガスみたいとも、たくあんみたいとも言われる強い匂いを発し、それで咲いていることに気づく場合もあります。
錦織公園でも春の訪れを教えてくれるにおいとなっています。

赤味がかった花もあります。

果実は、晩秋から初冬にかけて黒く熟して花と同じように枝にたくさん並びます。

水分の多い果肉の中に硬い殻に覆われたタネがはいる核果。
核果はタネごと実を食べてもらって、離れた場所で糞と一緒にタネをまいてもらうことを狙った果実。
例外もありますが、ヒサカキはそのタイプ。

大きさは5ミリほどですので、鳥向け。
鳥向けということは、人間が食べても美味しくないということです。

名前も見た目もにているサカキは神仏へのお供えなどに使われます。
ただサカキは暖かいところを好むので、東日本では手に入らないところがあります。
そういう地域では、このヒサカキが代用されることもあります。

公園内の林にはいたるところに生えています。
林床で小さな葉を密生させた枝を傘のように四方に広げるイヌツゲに対して、背は低いながらも上へ上へと伸びるヒサカキはあまり目立ちません。

樹皮は少し赤みを帯びています。
中の材も赤みを帯び、年輪の間隔も詰まり滑らかで綺麗です。
また年輪が詰まっているので乾燥すると硬くなります。
ただ、成長が遅く、人の腕くらいの太さでも樹齢30年ということもあります。
そのため材が家具などに使われることはないようです。

錦織公園にはヒサカキはおそらく1本も植樹されていないと思います。
にも関わらず、植林されて作られた園内の林に広がっているのは、ヒサカキの繁殖力の強さの現れでしょう。

常緑樹 林冠下の木

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: ヒサカキ錦織公園の樹木錦織公園樹木/Nishikoori-park陰樹/Nishikoori-park常緑樹/Nishikoori-park少高木/Nishikoori-parkモッコク科/Nishikoori-park林冠下の木/Nishikoori-park

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巨樹・古樹・老樹 その64 大阪府指定天然記念物の流谷八幡神社のいちょう 其ノ貮 初冬

 8月に訪れた大阪府河内長野市の流谷八幡のいちょう。
 齢四百年。
 黄葉する姿を是非見てみたいと思いました。

 ということで行ってきました。
 11月中旬。
 暦の上では、冬。
 全体が黄葉していました。
 すべての葉が黄色く色づき、それが落ちた地面も黄色くなっています。

大阪府指定天然記念物の流谷八幡神社のいちょうの黄葉
(2017年11月)

 夏は、常緑に紛れて遠くからは目立ちませんでした。
 それがイチョウ全体が黄色いに染まり、緑の山にはめ込まれたようになっています。


 イチョウは幹を真っすぐ伸ばしたきれいな樹形になる木。
 それが山の急斜面、しかも岩だらけのところで大地をつかむように根を這わせています。

大阪府指定天然記念物の流谷八幡神社のいちょうの黄葉と根
(2017年11月)

 まわりは植樹された針葉樹などの常緑樹。
 夏には気が付かなかったのですが、イチョウが山に飲み込まれようとしているみたいです。
 長寿のイチョウ。
 周りの木々との戦いはまだまだ続きそうです。

巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自に選んだものです。
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2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
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■参考外部リンク■
『流谷八幡神社の大いちょう』 - ブログ | 河内長野市観光協会
樹木・大阪府の天然記念物(植物)概要 冊子15-18 [PDFファイル/874KB]

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冬のキノコはホコリを吐き出すちょっとかわったキノコ ホコリタケ

 キノコというと、秋をイメージするかもしれません。
 梅雨時というイメージかもしれません。
 たしかに秋や梅雨時にはキノコをたくさん見かけます。
 でも、冬にだってキノコはあります。

 12月。
 冬の林床で落ち葉の間に顔を覗かせていた焦茶色のキノコ。
 ホコリタケ。


 担子菌門 ハラタケ綱 ハラタケ目 ハラタケ科 ホコリタケ属。
 担子菌のハラタケというと傘を開いた「キノコ型」のキノコ。
 でも、ホコリタケは丸い袋でてっぺんに穴が開いているというヘンなかたち。


 穴はなんのために開いてるかというと、胞子を飛ばすため。
 普通、キノコは傘の裏のひだの間から風に乗せて胞子を飛ばします。
 ホコリタケは、ちょっとユニーク。
 それはその穴から胞子を吐き出すのです。
 それも他人の力を使って。


 袋は柔らかく、木の枝や実、雨粒が当たるとへこみ、その勢いで中の空気と一緒にホコリを吐き出すのです。
 もちろん、手で触っても胞子を吐き出します。
 その様子がまるでホコリが飛び出したようなので、ホコリタケ。
 多分。

 キノコ型をしてないだけでなく、胞子の飛ばし方もユニークなキノコです。

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タグ: ホコリタケキノコ冬のキノコハラタケ錦織公園のキノコ錦織公園

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下赤阪の棚田の9月の液果・偽果・珠芽

 液果や偽果は、タネごと果実を食べてもらって、いろんなところに運んでもらうことが目的です。
 もちろん、例外もありますが。

果実 タグ:下赤阪の棚田の果実9月の果実
 単果 たんか 一つの雌蕊を持つ花からできた果実
 〉液果 えきか 汁気の多い果実 タグ:下赤阪の棚田の液果
 〉〉漿果 しょうか 種のまわりが柔らかい液果 タグ:漿果

ウンシュウミカン(温州蜜柑)?
Citrus unshiu

被子植物門 双子葉類 ムクロジ目 ミカン科 ミカン属
常緑低木
タグ:ウンシュウミカン


2017年下旬

カキノキ(柿の木)
Diospyros kaki

被子植物門 双子葉類
ツツジ目
カキノキ科
カキノキ属
落葉低木
タグ:カキノキ


2017年下旬

ノブドウ(野葡萄)
Ampelopsis glandulosa
var. heterophylla

被子植物門 双子葉類
ブドウ目
ブドウ科
ノブドウ属
蔓性落葉低木
タグ:ノブドウ


2017年下旬

サルトリイバラ(猿捕茨)
Smilax china

被子植物門 単子葉類
ユリ目
サルトリイバラ科
シオデ属
半低木
タグ:サルトリイバラ


2015年中旬

アメリカイヌホオズキ
(あめりか犬酸漿)
Solanum ptychanthum

被子植物門 双子葉類
ナス目 ナス科 ナス属
一年草
北アメリカ原産
タグ:アメリカイヌホオズキ

1房に果実が1~4個。


2014年下旬

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)Phytolacca americana

被子植物門 双子葉類 ナデシコ目 ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属
多年草
アメリカ原産
タグ:ヨウシュヤマゴボウ


2014年下旬
 〉〉漿果
 〉〉核果 かくか 種が硬い殻に覆われている液果 タグ:核果

ヤマハゼ(山黄櫨)Toxicodendron sylvestre

被子植物門 双子葉類 ムクロジ目 ウルシ科 ウルシ属
落葉小高木
タグ:ヤマハゼ


2017年下旬

熟した果実の表面にシワが寄り、割れていないのでヤマハゼ。

 〉〉核果
 偽果 ぎか 子房や果皮以外が大きくなった果実 タグ:偽果
 〉ウリ状果 果肉の中に種がたくさん入っている偽果

オオカラスウリ(烏瓜)
Trichosanthes bracteata

被子植物門 双子葉類
スミレ目
ウリ科
カラスウリ属
蔓性多年草
タグ:オオカラスウリ


2015年中旬

果実が丸く熟すと赤みの強いオレンジ色。

カラスウリ(烏瓜)
Trichosanthes cucumeroides

被子植物門 双子葉類
ウリ目
ウリ科
カラスウリ属
蔓性多年草
タグ:カラスウリ


2013年上旬

果実が楕円形で熟すと黄色みが強いオレンジ色になリます。

 〉ウリ状果
珠芽 しゅが 茎などにできる種子のようなもの タグ:珠芽
 〉肉芽 にくが 茎が肥大してできた珠芽

ヤマノイモ(山の芋)
Dioscorea japonica

被子植物門 単子葉類
ユリ目
ヤマノイモ科
ヤマノイモ属
蔓性多年草
タグ:ヤマノイモ


2015年中旬
 〉肉芽

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次

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タグ: 9月の果実/SA-tanada9月の液果/SA-tanada9月の漿果/SA-tanada9月の偽果/SA-tanada9月の珠芽/SA-tanada果実/SA-tanada漿果/SA-tanada偽果/SA-tanada珠芽/SA-tanada9月の下赤阪の棚田の植物

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積もった落葉の放射状の白い糸と炭素循環

 冬。
 里山で、林に厚く積もった落葉をとってみると。
 表面に放射状に白い“糸”が張り付いていました。

 落葉はまだ黄土色で、分解は進んでいません。
 この白い糸は、多分、放線菌。
 簡単に言えば、カビ。


 植物は酸素と炭素と水素の塊。
 この酸素と炭素と水素の塊は「植物繊維」と言われることもあります。
 実は動物は植物繊維を消化して吸収することはできません。
 草食の動物は内臓に植物繊維を分解できる微生物を住まわせ、その微生物が分解してできた養分を吸収したり、植物繊維を食べて増えた微生物の方を消化したりしています。

 落葉に伸びた放射状の糸はおそらく、菌類の菌糸。
 落葉を分解し、水と二酸化炭素に変え、再び植物が光合成をして成長するための糧をつくっています。
 実は、森の地面はただひたすらに落ち葉や倒木に埋められているのではなく、こうやって分解され、循環しているのです。
 つまり、植物が蓄えた二酸化炭素も、いずれ空気の中に戻っていきます。
 「炭素循環」です。

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