巨樹・古樹・老樹 その44 金剛山地南西の大阪・奈良・和歌山境界の行者杉
大阪と奈良と和歌山の境界を走る金剛山地。
主峰金剛山は、修験道(しゅげんどう)の開祖、役行者(えんのぎょうしゃ)の修行の地。
紀見峠でつながる和泉山脈と合わせて役行者の縁の場所がたくさんあります。
その一つが、行者杉。
南北に走る金剛山地が西に向きをかえるところに大阪の河内長野市と奈良の五條市と和歌山の橋本市の境界があります。
そこには昔から役行者を祀る祠(ほこら)があり、そのまわりを囲むように立つ数本の杉が「行者杉」。

たしかにまわりの杉とちがい、落とされない枝が自由に伸び、老杉の風格があります。

ただ、どの杉も高野山奥の院参道の老杉とくらべれば、まだまだ小さいようです。
役行者は今から1350年ほど昔の人。
そして高野山を開山した空海よりもおよそ150年前の人。
そんな齢を重ねたようには見えません。
役行者を慕う後の人々が、大切に守ってきた杉のようです。
「巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
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