金剛山に真っ赤な猛毒キノコが登場!?その2
1ヵ月ほど前。
金剛山(こんごうざん)で赤い指がたくさん生えたようなキノコを見ました。

赤い指がたくさん生えたようなキノコというと、たとえばカエンタケ。
とんでもない毒キノコ。
毒キノコは、食べるといけませんが触るだけではなんともありません。
食べなければ全く怖くありません。
でも、カエンタケは触っただけでも怪我をしてしまいます。
もちろん、食べてもいけません。
ここ数年は金剛山がある金剛山地につながる生駒山地の生駒山(いこまやま)でみつかって話題になっています。
その影響で、「金剛山でも見つかった!」と話題になることもあります。
ところが、それがカエンタケのそっくりさんタケだったりします。
2014年はベニナギナタタケでした。
今年は本物だったのでしょうか。
金剛山で見かけたキノコは赤みがかったオレンジ色。
指をまっすぐ伸ばしたような姿で、まるで宇宙人の手のようです。
ところが、手のひら方手首に当たるところが白。
色がついているのは、指だけ。

カエンタケは図鑑などを見ると、赤から濃いオレンジ色。
腫れ上がったような太い指がたくさん生え、手首まで同じ色。
どうやら、金剛山のキノコはカエンタケではないようです。
ではなんというキノコでしょうか。
ベニナギナタタケでもないようです。
おそらく、サンコタケ(三鈷茸)。
アカカゴタケ科の担子菌キノコ。
ただ、サンコタケは名前のように指の先がつながって輪になっています。
これはばらばら。
悪臭を放つキノコですが、周りにはもうニオイはありません。
古くなってしおれてバラバラになったのかもしれません。

ただ、自然にしおれたのではなく、誰かが倒したようにも見えます。
自然に無関心と思われる登山者がキノコなどを折ることは少なくないので、これもそういった被害なのかもしれません。
もしかしたら、危険なカエンタケと思ってた倒したのでしょうか。
山は自然の中にあります。
自然は人間の都合なんてまったく気にしていません。
自然の中で自分を守れるのは自分だけ。
興味をもつだけでなく、ちゃんとした知識を持つことも大切だと思います。
タグ: サンコタケ 梅雨のキノコ 金剛山のキノコ キノコ 金剛山

- 関連記事
-
- 今年の梅雨のキノコらしくないキノコいろいろ (2016/07/22)
- 金剛山に真っ赤な猛毒キノコが登場!?その2 (2016/06/30)
- 秋の錦織公園でであったヘンなキノコ (2015/10/04)