【 2016年05月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

特別展「生命大躍進展」にはカンブリア爆発のいろんな動物がたくさん!〈大阪市立自然史博物館〉

 40億年分の動物がたくさん並んでいる「生命大躍進展」。
 最初にやってくるたくさんの展示がカンブリア爆発。
 今からおよそ5億年前にいきなり動物の種類が増えたできごとです。
 ものすごく昔のようですが、地球に生命が誕生しておよそ40億年。
 と考えると、結構最近の事かもしれません。

●今までの「生命大躍進展」の記事
【生命誕生から人類まで40億年の本物の証拠がたくさん!】
【5億年分のいろんな動物がたくさん!】

この記事にはの化石の画像があります。


地下駐車場入口近くの看板

 このカンブリア爆発は動物にとってはとてつもなく大きなできごとです。
 動物の体の基本的な体のつくりで分類する「門」。
 その基本的な「門」のほとんどがそろったのが、カンブリア爆発。
 その前まではもう動物かどうかもわからない生き物しかいなかったのに、突然です。

エディアカラ紀の動物かどうかもよくわからないディッキンソニア

 その「カンブリア爆発」が見つかるきっかけとなった、カナダのブリティッシュコロンビア州のバージェス山のバージェス頁岩(けつがん)化石の実物が山のように展示されています。
 興味がある人ならいろんな本やテレビなどで見た写真やスケッチの実物も数多く展示されています。
 そしてバージェス動物群よりも地質学的にちょとだけ古い中国雲南省の澄江(チェンジャン)動物群の化石も。

 ということで、展示されている中からほんの少しだけですが、見た目の形で分けてみました。

ぞわぞわ系

「虫(節足動物)」風に見える動物

アノマロカリス(節足動物)


オダライア(節足動物)


オパビニア(節足動物)


オレノイデス(節足動物)


マルレラ(節足動物)


ぞろぞろ系

歩く足がたくさんついている動物

アイシェアイア(有爪動物)


ハルキゲニア(葉足動物)


ミクロディクチオン(葉足動物/澄江動物)


いがいが系

棘のようなものに覆われている動物


ウィワクシア(軟体動物)


オルスロザンクルス(軟体動物)


にょろにょろ系

足がなくて細長い動物

オットイア(鰓曳動物)


バージェソケタ(環形動物)


すいすい系

およぐ動物

ピカイア(脊索動物)


ハイコウイクティス(脊椎動物/澄江動物)


ペチュリコラ(不明/澄江動物)


ひらひら系

平たく柔らかそうな動物

オドントグリオフス(軟体動物)


アミスクウィア(不明)


ゆらゆら系

海底から植物のように生える動物

シフソークタム(不明)


ディノミスクス(不明)


 この時代の化石を見て思うことは、小さい。
 ほとんどが「虫」くらいの大きさ。
 虫に興味のあるひとにとっては、なんとなく見たことがあるような姿の生き物が少なくないこと。
 とはいえ、虫のような生き物が多い反面、人間を含む脊椎動物はほとんど目立ちません。
 いないわけではありませんが、手足のない虫のようで、まだ魚の形になっていません。
 現在の動物のほとんどの体の基本デザインがそろったといっても、文字通りまだまだ基本的なものが多かったようです。

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タグ: 生命大躍進カンブリア爆発バージェス動物群澄江動物群オダライアオルスロザンクルスバージェソケタペチュリコラ大阪市立自然史博物館seimeidaiyakusin

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里山で足下にころがっていたのは何のタマゴ?

 ネタの宝庫の錦織公園。
 ある日のこと。
 遊歩道へ上がろうと階段を登っていると、卵が足下に。
 ニワトリの卵と同じ形なので、鳥の卵。
 大きさはニワトリもちょっと小さく、ヒヨドリよりもずっと大きい。


 キーウィのような例外もありますが、だいたい鳥の体の大きさと卵の大きさは比例します。
 ということで、この卵はヒヨドリよりもずっと大きい鳥。
 たとえば、カラス?
 カラスの卵は薄緑色に茶色っぽい斑模様に大きさは5センチほど。
 まったくちがいます。


 ハト?
 大きさは4センチほどでだいたい同じですが、色は白。
 ちがいます。
 繁殖する可能性のある鳥で、そんな大きさの鳥が錦織公園にはほかにいるのでしょうか。

 いました!
 コジュケイ。
 中国原産のキジの仲間で、ペットとして持ち込まれたものが野生化した鳥。
 すでに錦織公園で目撃済み。
 大きさと色や模様も繁殖期も一致。


 コジュケイは藪の中に巣をつくり卵を産みます。
 この卵は巣から転げ出たようです。
 ひっくり返すとヒビが入っていて、中身が染み出しています。
 もうだめでしょう。


 野生動物が生き残っていくためある意味最も重要な要素。
 運。
 このコジュケイはなかったようです。

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タグ: コジュケイタマゴ錦織公園の鳥鳥の卵

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あとわずかで絶滅危惧種 山の神のいたずら? 薩摩稲森

 春の大型連休より少し前のダイヤモンドトレール。
 金剛山地と和泉山脈の一部に連なる稜線を通る全長45kmのトレッキングルート。
 うわさでは生駒山脈から和泉山脈のすべてを通って大阪湾に至る長大なルートになるとか。

 その道で咲いていた小さな白い花。
 サツマイナモリ。
 漢字では「薩摩稲森」。
 アカネ科サツマイナモリ属の多年草。


 山野の林床で咲きます。
 名前に「薩摩」とついていますが、関東から沖縄まで分布。
 特に鹿児島県の固有種というわけではありません。

 花が咲いていたのは和泉山脈の稜線。
 大阪と和歌山の境。
 和歌山側では、「絶滅の危険が増大している種」の絶滅危惧II類(VU)。
 大阪ではランク外。
 そこはGPSではわずかに大阪。ランク外。
 わずかにずれていれば、絶滅危惧種。
 山の神のいたずらでしょうか。


 和歌山は「木の国」ともいわれるほど県内の大部分が山林に覆われています。
 林野庁のデータでは森林化率は77%で同率6位の多さ。
 それに対して大阪の森林化率は45%で同率最下位。
 大阪がランク外で和歌山が絶滅しそうになりそうとは思えません。
 どう考えても、逆。


 ところが和歌山の人工林率は60%の同率10位。
 大阪は意外な49%で同率17位。
 和歌山は森林が多いわりに多くが植林されたものということになります。
 ただ、林野庁の「人工林」は、植林された樹木が50%以上のものとされます。
 つまり、植林されていても天然林とされることもあります。
 50%以下でも植林されていれば人工林として考えると、90%以上に達するともいわれています。

 木がたくさん生えていると豊かな自然と思われることも少なくありません。
 もちろん量も大切ですが、質はとても大切だと思います。

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タグ: サツマイナモリ白い花春の花ダイヤモンドトレール和泉山脈

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標高150メートルの源流にカワゲラ発見!? 錦織公園

 タイトルのとおりです。
 錦織公園は大阪の南河内地域、羽曳野丘陵の南にある里山の雰囲気を残した公園。
 まわりは住宅街。
 公園の西にあるやんちゃの里の奥、アメンボ池に流れこむ小川。
 そこにいました。

この記事にはの画像があります。


ザリガニ釣りのメッカのやんちゃの里の奥のアメンボ池

 カワゲラは幼虫が水中に住み、サナギにならず、幼虫から脱皮していきなり成虫になると、翅をはやして空を飛びます。
 身近な昆虫で言うと、トンボに似ています。
 幼虫は川のきれい・きたないを表す指標生物。
 カワゲラの幼虫がいる川は、「きれいな川」ということになっています。

最初は成虫(コナガカワゲラの仲間?)の目撃

と思ったのですがいろいろ調べてみるとオナシカワゲラのようです
2018/3/8追記

 「きれいな川」というと、山の中の上流。
 サワガニがいるようなところ。
 実際、サワガニも「きれいな川」の指標生物です。
 しかし、錦織公園にはサワガニはいません。

水の中には幼虫

 しかしよく考えてみると、錦織公園は付近でも最も高い場所。
 たった150メートルほどですが。
 ですから錦織公園に流れ込んでくる川はありません。
 ということは、公園内に流れる川は、源流から流れでたものか、水道水。
 アメンボ池の小川の場合、すぐ先の谷から流れだしています。
 ということは、上流の中の上流。
 カワゲラがいてもおかしくない?

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園
環境省_平成25年度全国水生生物調査の結果及び平成26年度の調査の実施について(お知らせ)

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タグ: オナシカワゲラカワゲラ水生昆虫川虫錦織公園錦織公園の虫

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theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

巨樹・古樹・老樹 その38 高野山の不動坂のバス専用道手前の1本樅

 高野山に積極的に植えられた6種類の木。
 「高野六木(こうやりくぼく)」と呼ばれます。
 ヒノキ・スギ・モミ・ツガ・アカマツ・コウヤマキ。
 高野山というと、奥の院参道のスギの巨木が有名ですが、このようにいろいろな針葉樹があります。

不動坂の入り口の極楽橋

 女人堂と極楽橋駅をつなぐ参道、不動坂。
 少し下りたところにすっくと立つ1本の針葉樹があります。
 そこは斜面が崩れて木が生えていないところ。
 ちょうどその木の前が崩れてよく見えるようになったのです。

 その木はモミ(樅)。
 高野六木の一つ。
 まわりに光を取り合うような木がないためか、クリスマスツリーのような形をしています。
 でも下の方に枝がないのは、急斜面に生えているので光が当たらないからでしょうか。

高野山の不動坂のバス専用道手前の1本樅(2016年1月)

 モミの葉は細くて平たくなっています。
 そして葉先が左右に分かれ、2本の角のようにとがっているのが特徴。
 ところが、落ちている葉は先が丸くなっていて、モミらしくありません。
 これは、年老いたモミの証。

先が丸いモミの葉

 ところが、モミの寿命は短く、100年から150年と言われます。
 実は、明治以降に芽生えた高野山では子供の木なのかもしれません。

巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木

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タグ: 巨樹・古樹・老樹モミ高野六木高野山

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2015年のプランター稲の1368倍!

 2016年の準備がはじまりましたが、その前に2015年のまとめを。

 2015年も前年と同じように葉が白くなり成長が悪くなる病気が発生。
 そして数年ぶりにプランター稲の底の水の調子が悪くなりました。
 この2つの影響か、収穫は少なめ。


 はじめから感じていたことですが、バケツやプランターという小さなビオトープでは、水の管理が重要で、たいへんです。
 バケツ稲の育て方では、結構簡単そうに書いているのが不思議です。

 2015年は、バケツには1本の苗しか植えませんでした。
 ですから、バケツ稲から収穫したモミの数は、1粒のモミからの収穫。
 その数は1368粒。
 なんと1粒が1000倍以上。
 もっとも、うまく育てると10000粒を超えることもあるそうなので、まだまだですが。
 重さは32グラム。プランターは65グラム。
 プランター稲が6株、6粒からですから、効率はバケツ稲の3分の1。
 病気の影響かもしれません。


 当然のことですが、植物は一粒のタネからたくさんのタネを作り出します。
 そうしなければ、簡単に絶滅してしまいますから。
 その性質を利用して、人間にとって都合よく作り変えたのが野菜。
 お米も野菜です。
 それも主食になる。

 理屈は簡単で、わかりやすくて、理にかなっています。
 でも、実際に具体的な数として目にすると、理屈とちがうおどろきがありました。

タグ♦ プランター稲の索引

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タグ: プランター稲バケツ稲プランター稲2015プランター稲の収穫プランター稲の考察

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奈良・大阪なのに西国が絶滅危惧種で東国が普通種のふしぎ 西国鯖の尾と東国鯖の尾

 奈良と大阪の境にある金剛山。
 杉や桧が植林された山ですが、かろうじて本来あるべき自然がのこっています。
 そういうものにサバノオの仲間があります。
 キンポウゲ科シロカネソウ属の多年草で、果実がサバの尾ビレに似ているとされるのが由来。
 金剛山にはゴールデンウイーク頃に咲くサイコクサバノオ(西国鯖の尾)とトウゴクサバノオ(東国鯖の尾)があります。
 どちらも見落としてしまいそうなほど小さな、足下で咲く花です。

サイコクサバノオ


トウゴクサバノオ

 どちらも日本の固有種で、なぜかサイコクサバノオだけが奈良・大阪とも絶滅危惧 I 類(CR+EN)。
 これは「絶滅の危機に瀕している種」ということで、絶滅していない中では最も危険度が高いランクになります。

 サイコクサバノオは近畿以西の西日本に分布していますので、名は体を表しているようです。
 ところが、トウゴクサバノオは宮城県あたりから九州にかけて分布。
 ちょっと名前に偽りあり系のようですが、関東でよく見られるとされています。
 ともあれ、トウゴクサバノオのほうが分布が広いだけに、絶滅危惧種になりにくいのかもしれません。

 これがサイコクサバノオとトウゴクサバノオの果実。

サイコクサバノオの実


トウゴクサバノオの実

 熟すと合わせ目の線で割れ、タネをこぼす袋果(たいか)。
 袋が左右に分かれてV字型。
 魚の尾ビレというと、三角形か扇型をイメージします。
 ところが名前の由来となったサバの尾ビレは真ん中が大きく切れ込み上下にわかれたV字型。
 確かにサバの尾ビレにも見えないことはありません。

 でも、もうちょっと小さく可愛くきれいな花をイメージできる名前はなかったのかな、と思います。

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タグ: サイコクサバノオトウゴクサバノオ金剛山の花絶滅危惧種奈良CR+EN大阪CR+ENキンポウゲ科の花

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公園ネコを考える3 人間との関係でネコを分類してみることにしました。

これまでの【公園ネコを考える】
【1 ノラネコについて考えてみることにしました。】
【2 分類学的にネコについて考えてみることにしました。】

 公園のノラネコへのエサやり問題を考えるため、「ノラネコ」という生き物を考えることにしました。
 まずは分類学的に生物としてネコを分類して、「ネコ」と呼ばれる動物にもいろいろな種類があることを学名から見ました。
 でも、野生種も飼猫もノラネコもみんな同じ。
 ノラネコを考えるとき、学名のちがいはあまり役に立ちそうにありません。
 ということで、人間との関わり方でネコを分類する方法で考えてみました。

野猫(のねこ)

あまり聞き慣れない言葉かもしれません。
そこれもそのはず、人間に頼らないで生きている猫のことです。
言い換えれば、野生に戻ったネコです。
人間から食べ物をもらったりはしません。
つまりイノシシやクマなどの野生動物と同じ。
ですので、人間の前に姿を現すのはまれ。
そういう意味ではヤマネコと同じですが、分類学上ではイエネコ。ノラネコと同じです。
公園ネコを考えるときにはおそらく関係のないネコでしょう。


野良猫(のらねこ)

今度は聞き慣れた言葉だと思います。
基本的なイメージとしてはノラネコそのものです。
少し具体的に書くと、特定の人に家にすみつくのではなく、不特定の人から餌をもらったりするような、人間に依存しつつもはっきりとした飼い主がいない状態のネコです。
直接エサを貰わないでも、ゴミを漁るなど人間の生活に依存し、誰からも管理されないネコも含みます。
公園ネコを考えるときに対象となるネコです。

地域猫(ちいきねこ)

最近は不幸な野良猫を減らすため、地域で飼っていこうと考えることも増えてきました。
特定の地域に住んでいる人々がルールを決め、エサやりや不妊の手術をするなどの世話をします。
地域の人々にゆるやかに管理されているような状態で、特定の飼い主がいるわけでなく、不特定多数の人から餌をもらう点では野良猫です。
しかし、ルールが決められて管理されているという点では、同じ地域に住む不特定多数の人に飼われているネコで、野良猫とはちょっとちがってきます。
イメージとしては、野良猫と飼猫の中間。


飼猫(かいねこ)

はっきりとした飼い主がいるネコ。
基本的に飼い主と一緒に住み、室内で飼われているので飼い主からしか餌を貰わないことがはっきりしている、室内猫。
自分が飼っているネコと思っていても、自由に外を出歩かせている場合は、見えていないところで何をしているかわかりませんので、野良猫として考えます。
野猫・野良猫との関係からIWO(いきもの は おもしろい!)独自の定義ですので、人前で使うときにはご注意ください。

 少しは具体的にネコの生活を意識することができるようになりました。
 ということで、公園ネコを考えるときは、上の「野良猫」が基本的な対象になります。
 また、状況によっては「地域猫」も対象になることもあるでしょう。
 これでよりノラネコがイメージしやすくなりました。

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タグ: 公園ネコを考えるノラネコ公園ネコネコイエネコ野猫野良猫地域猫飼猫ネコの分類

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公園の樹の葉の上で見かけた虫はシリアゲムシだと思ったら

 公園を散歩していると、木の葉に細い虫がとまっていました。
 細長い腹部の先が曲がっています。
 これはシリアゲムシ!

この記事にはの画像があります。


 と思いましたが、離れたところから数枚の写真をとったところで飛んでいってしまい、近づいた写真は取れませんでした。


 家に帰って種類を調べてみると……
 そんなめずらしい種類がいるとは思えないのですが、なかなか見つかりません。

 いろいろな角度から探した結果、実はガガンボの仲間。
 ベッコウガガンボ。
 遠い親戚くらいの関係ですが、シリアゲムシではありません。


 シリアゲムシのオスは、名前のように上に曲げた腹部の先が膨らんでいるのが特徴。
 そして馬面なので、よく見ればガガンボと簡単に見分けることができるのですが、近寄れず、背中からの写真しか撮れなかったので勘違い。
 ということで、腹部が反り返るガガンボにだまされてしまいました。
 というか、ガガンボにとってシリアゲムシに擬態する意味があるようには思えませんので、勝手なかんちがいでした。

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タグ: ベッコウガガンボガガンボ

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晩春の金剛山の白い谷 二輪草と一輪草の谷

 ゴールデンウイークの金剛山は花の季節。
 いろいろな花が咲きはじめますが、そのひとつがニリンソウ(二輪草)。
 この花を見るために多くの人は北西面のカトラ谷を目指します。

カトラ谷のニリンソウの涸沢
カトラ谷

 実は、その途中にはイチリンソウ(一輪草)が咲いています。

カトラ谷のイチリンソウ

 ニリンソウもイチリンソウもキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
 イチリンソウ属は学名では「Anemone」。
 「アネモネ」です。
 園芸植物のアネモネはヨーロッパ原産。
 同じイチリンソウ属でもかなり派手。

 ニリンソウの由来は、名前のように1本の茎の先に2輪の花が咲くことが由来。
 ただ同時に咲かないので、咲きはじめは“イチリンソウ”。

2輪咲いたニリンソウ
ニリンソウ

 となると、イチリンソウの由来は予想通り、1本の茎に1輪しか咲かないため。
 ちなみに、サンリンソウもあります。

1輪咲きのイチリンソウ
イチリンソウ

 どちらもよく似ていますが、イチリンソウのほうが大きな花。
 そして葉の切れ込みも深くなります。

 どちらも落葉樹が葉を茂らせる前に花を咲かせて、種ができると枯れてしまう春植物(スプリング・エフェメラル)。
 一面のニリンソウも、夏にはなにもなかったかのような落ち葉の積もった薄暗い林床になってしまいます。

大鳥居下のモミジ谷支流の涸沢のニリンソウ

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タグ: ニリンソウイチリンソウ春植物春の花白い花金剛山の花金剛山キンポウゲ科の花

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