【 2016年03月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

足下で咲くちょっとかわった春の白い花 富貴草

 おなじみの錦織公園。
 里山をベースに作られた大きな公園。
 植栽されているも、元から生えていたもの、出自が不明なものなどいろいろな植物が生えています。
 ということで、新しい発見がよくあります。
 そのひとつがフッキソウ(富貴草)。


 山地の林床に生える高さ30センチくらいの常緑小低木。
 あまりにも低いので、常緑多年草という方がイメージしやすいかもしれません。


 フッキソウは河内の里の杉林と、公園事務所前のロックガーデンにありましたが、切り詰められていたりとあまり花が咲きません。
 それがたくさんの花をさかせるフッキソウがありました。
 河内の里の東門の近くから林の中のつつじが原へと続くせせらぎの小径。
 小川の向こうでたくさん咲いていました。


 ぴょんぴょん4つの棒が飛び出しているのが雄花。
 隠れるように下の方で先がくるりと丸まっているのが雌花。
 足下で咲くので目につきにくいですが、面白い花です。

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タグ: フッキソウ春の花白い花錦織公園

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公園ネコを考える1 ノラネコについて考えてみることにしました。

 ネコブームと言われています。
 もともとネコはイヌと人気を二分するほどの身近な動物。
 それが、イヌよりも人気が出てきたそうです。


 人気がある反面、各地でノラネコによるトラブルが後を絶ちません。
 そのためノラネコの定着と増えることを防ぐために、エサやりを禁止する条例をつくる自治体も増えてきました。
 ところが、そういった自治体が遠くはなれたところに住む人から非難されるという事態も起こっています。
 大雑把にいうと、ノラネコのエサやり擁護派とエサやり禁止派の対立でしょうか。
 しかし意見も多様で、擁護派は基本的に猫好きのような印象を受けますが、禁止派だからといって猫嫌いというわけではないようです。

 ノラネコのエサやり擁護派の意見も、エサやり禁止派の意見も、感情的に理解できるところはありますが、その理由について納得ができないことは少なくありません。
 どちらも好き嫌いの感情だけが先走っているように見えます。
 そしてどちらも人間とネコのことしか考えられていないようです。
 もちろん、人間社会の人間とネコの間の問題ですからそういう視点も必要です。


 しかし生き物はそんな単純な関係だけで生きているわけではありません。
 ましてや、家の中で飼っているのならともかく、人間の管理の外にいるノラネコ。
 特に公園や空地や川原は人間が知らない生き物だらけ。
 自然が豊かな公園だと、絶滅危惧種がいることもあります。
 当然、屋外にいるネコがそういった生き物たちとまったく関係しないでいるわけはありません。

 ノラネコが与える影響は、人間の日常的な場所だけではありません。
 人間が気付かないような、たくさんの生き物たちとの関係も考えなければなりません。
 よく使われる言葉なら、「環境」や「生態系」、そして「ビオトープ」。
 人間とノラネコの関係だけでは見えないところだらけです。
 人間とノラネコの問題のように見えて、実は自然が相手なのです。


 そしてよく忘れられることですが、自然は人間の感情や都合などまったく関係ありません。
 たとえば、自然災害は人間の都合など一切関係がないことは、だれしも感じることだと思います。
 もちろん、それは身近で日常的な自然でも同じ。
 小さなできごとなので気がつかないだけ。
 つまり自然に関する問題は、人間の感情だけでは解決ができないということです。
 大切なのは、たとえ不都合であったとしても自然の姿を受け入れること。
 そのうえで、いいと思える解決を見つけることです。

 ということで、生き物を広い範囲で扱うブログらしく、ノラネコとういう生き物について考えてみることにしました。

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タグ: 公園ネコを考えるノラネコ公園ネコネコ

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白い桜はちょっと早く咲いたり咲かなかったり それが自然 大島桜

 春分にオオシマザクラが満開になっていました。
 南河内の里山公園、おなじみの錦織公園。
 白い色で、花と一緒に緑色の葉が出てきます。
 時間がたつと葉が開いて遠目には淡い黄緑色に見えます。

大島桜

 園内に一番多いのはソメイヨシノでしょう。
 でも丘の遊歩道にはヤマザクラやオオシマザクラなども生えています。

オオシマザクラ

 ソメイヨシノはまだでしたが、同じように咲いていないオオシマザクラもありました。
 桜というと一斉に咲くイメージがあります。
 それは、よく植えられているソメイヨシノは人間が作った品種の上に、接ぎ木などで増やしたクローンのため、性質がよく似ているから、と言われています。


 それに対してオオシマザクラは日本の自生種。
 性質にばらつきがあるのは、自然なことです。

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タグ: オオシマザクラ春の花白い花錦織公園

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春の黄蘗色の花 ふたつの水木 土佐水木と日向水木

 春は花の季節。
 いくつもの落葉樹が時を争うように葉を出すのも惜しんで花を咲かせるのは、春の風物詩。
 春の花と聞いて多くの人が思い描きそうな桜もそうですが、ほかにもあります。
 錦織公園のふたつのミズキもそういう春の花。
 トサミズキ(土佐水木)とヒュウガミズキ(日向水木)。

トサミズキ
土佐水木

 どちらもユキノシタ目マンサク科トサミズキ属の落葉低木。
 春に黄蘗色(きはだいろ)の花を咲かせます。
 1房に花がたくさんついているのがトサミズキ。
 2~3個しかないのがヒュウガミズキ。
黄檗色(きはだいろ)参考:日本の伝統色 和色大辞典

 トサミズキ(土佐水木)。
 「土佐」は今の高知県の江戸時代までの呼び名。
 蛇紋岩(じゃもんがん)地帯や石灰岩(せっかいがん)地帯などに生える高知県の固有種。

トサミズキ
トサミズキ

 ですからヒュウガミズキ(日向水木)は「日向」が昔の名前だった宮崎県の固有種。
 ではありません。
 どうして「日向水木」というのはいろいろな説があり、はっきりしませんが、宮崎県の固有種でないことは明らかです。

ヒュウガミズキ
ヒュウガミズキ

 そしてどちらもヤマボウシやミズキなどのミズキ目ミズキ科ではありません。
 ということは、ヒュウガミズキは宮崎の固有種でもミズキの仲間でもありません。
 実は日本語には由来がはっきりとしない言葉が山のようにあります。
 ヒュウガミズキもそういう言葉のひとつのようです。

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タグ: トサミズキヒュウガミズキ春の花黄色い花錦織公園

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遅咲の梅に黄緑色の小鳥は目白

 桜のツボミもふくらんできた3月中旬。
 遅咲の梅の花から黄緑色の小鳥が蜜を吸っていました。


 梅の花にやってくる鳥はウグイス。
 と思われていますが、ウグイスはこんな目立つところに出てきません。
 出てきても、人影を見るとすぐやぶのなかにはいってしまいます。
 それにウグイスの色は茶色がかった緑色。
 決してきれいな色ではありません。


 メジロの証拠に目のまわりが白くなっています。


 メジロは木の花の蜜が好きなようで、四季を通じていろいろな花にやってきます。
 そろそろ梅が終わります。
 次は桜の番です。


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タグ: メジロスズメより小さい鳥

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『とりぱん』17巻 存在感が薄くなったような気がしたら、つぐみん大爆発!

 特定の主人公的な鳥がいるのではなく、いろんな鳥が次々と登場するとりぱん。
 身近な野鳥の行動を描いたマンガです。
 今回も遅れて紹介です。

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 毎回毎回出てくる鳥もいれば、たまにしか出てこない鳥もいます。
 そして、突然目立ってくる鳥も。
 16巻に続いてシメが登場。
 太いクチバシを持つので、もちろん小さな実の殻を割って食べます。
 ということで、別名「羽の生えたハムスター」。
 たしかに大きさやズングリしたところはぴったりかもしれません。
 でも、ハムスターよりも迫力がありますが。

草食なのになんか強そうなシメ

 キツツキなのにアカゲラやアオゲラとちがって出番が少ないコゲたん(コゲラ)や、かわいいみそちー(ミソサザイ)も登場。
 そして“最強生物”エナガヒナ登場!
 エナガ自体がもうかわいいのに、ヒナの破壊力はハンパじゃない。
 実物はまだ見たことはありませんが、錦織公園にあれだけエナガがいるのですから、エナガヒナもいるはずです。
 乱暴キャラのヒヨドリだけでなく、愛されキャラのつぐみん大ピンチ。

親でもかわいいエナガ

 それに危機を感じたのか、ツグミのつぐみんが大増殖。
 ヘタレキャラとして揺るがぬ地位を築いたはずのつぐみんに新キャラ登場。
 よわみんとつよみん。
 それにべつみんによそみん、とつぐみんだらけ。
 やっぱりつぐみんはとりぱんの主人公! みたいな鳥です。
 冬しかやってこないのに。

人間を見て固まってるツグミのつぐみん

 野鳥エッセイマンガのとりぱん。
 いつもは作者の住むところの野鳥ですが、時々旅行編があります。
 17巻では京都へ行きます。
 洛中(市街)からちょっと離れた伏見のお稲荷さん。
 とりぱんで伏見のお稲荷さんとくるときっとあれが登場すると思うかもしれません。
 そう、焼き鳥です。

稲の大敵のスズメ

 お稲荷さんは稲の神様。
 実った稲穂を食べるスズメを逆に食べてしまえ!というのがはじまり、とも言われます。
 ですから、食べるのはニワトリじゃなくてスズメ。
 それがどうだったのかは、『とりぱん』17巻で。

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タグ: とりぱんシメエナガつぐみんスズメとりのなん子

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1400年の狭山池のカイツブリ つかまえたごはんはなに?

 築造1400年を迎えた狭山池。
 世界遺産の高野山より長い歴史がある大阪狭山市の池。
 冬には水鳥がたくさん集まる場所です。

 水面に浮かぶカイツブリ。
 なにかくわえているようです。

カイツブリ

 どうやら魚。
 もぐって捕まえたようです。

魚をくわえる

 魚は何でしょう。
 尾びれが丸いのでハゼの仲間。
 カワヨシノボリ?
 狭山池やその上流下流の西除川(にしよけがわ)にもいるようなので、可能性が高そうです。

カワヨシノボリ?

 カワヨシノボリを頭からくわえたカイツブリ。

まるのみ

 あっという間にまるのみ。


 そして次の食べ物を探しにもぐっていきました。

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タグ: カイツブリ水鳥ハトより小さい鳥カワヨシノボリ狭山池

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ついこの前まで赤い実がなっていたのに黄色い花が咲いていました。山茱萸

 冬の赤い実で紹介していた錦織公園のサンシュユ(山茱萸)。
 落葉樹のサンシュユは、春になるとまず花が咲きます。

サンシュユ

 小さい花がまとまって咲いています。
 ところがぽつりぽつりという感じで、きれいな黄色ですがあまり目立ちません。

黄色い花

 赤い実がなっていたのはほんの3ヶ月前。
 そんなにお大きな実ではありませんが、赤く熟すまで十月かかるようです。

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タグ: サンシュユ黄色い花春の花錦織公園

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林縁がガサゴソすると思ったら ひさしぶりのとらつぐみん

 住宅街の中の里山公園。
 錦織公園。
 梅を見に行った時のこと。

 途中、林の縁のところでなにやらガサゴソと音がします。
 冬の林でこういう音を聞くときは、たいていシロハラ
 ツグミ科の鳥で、冬になると渡ってきて林床で落葉の中をごそごそしながら食べ物を探します。
 ガサゴソしていたのは、全身ウロコ模様の鳥。
 それも黄色地に黒のウロコ模様。
 派手なようで林床では迷彩。


 シロハラは薄い褐色の体に褐色の羽。名前ほど白くは見えません。
 よく似たツグミの体は黒いウロコ模様に褐色の羽。
 どちらでもありません。
 黒と黄色のトラ模様は、トラツグミ。


 シロハラやツグミと同じツグミ科の冬鳥。
 大阪では絶滅しそうな絶滅危惧II類(VU)に指定されています。
 錦織公園では毎年のように見ていましたが、去年一昨年と出会っていないので、錦織公園レッドリストにEX(絶滅)と書かなければならないか、と思っていました。
 今年は無事やってきてほっとしました。
 きっとこの2年間は運悪くトラツグミとすれ違っていたのでしょう。

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タグ: トラツグミ冬鳥錦織公園絶滅危惧レッドリスト大阪VU保護色

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今年はちょっと早い金剛山の福寿草

 今年はちょっと早く福寿草が咲き始めました。
 金剛山の話です。


 金剛山山頂尾根にある大阪府民の森ちはや園地。
 園内には山野草が植えられているのですが、その中で一番早く咲くのがフクジュソウ。
 といっても、いつも見頃は3月に入ってから。
 それが今年は2月にもう見頃。


 この冬は記録的な寒さがあったものの、平均すると例年よりも暖かめ。
 金剛山も雪がないのが当たり前のような状態でした。
 フクジュソウが早く咲いたのも、そのためでしょう。


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タグ: フクジュソウ金剛山の花春の花黄色い花金剛山ちはや園地

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