近畿で歴史の古いところというと、京都か奈良。
まちがっても大阪がでてくることはないでしょう。
ところが。
大阪は京都よりも古く、奈良に肩を並べるくらい歴史の古いところだったのです?
そんな古い歴史を持っているところの一つが、上町台地の上にある、生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)。
大阪では「生玉さん」とよばれることもあります。

ビルに囲まれてしまった生國魂神社
神武天皇の東征の時に神様を祀ったことが始まりとされています。
ということは、奈良以上に古い歴史を持つ場所、なのかもしれません。
境内には大きな木がいくつもありますが、その中の一つ。
皇大神宮(こうたいじんぐう)の黒鉄黐(クロガネモチ)。
生國魂神社の皇大神宮の黒鉄黐(2015年9月)
この神社では御神木となっている木もありますが、この木はそうではないようです。
そもそも皇大神宮は伊勢神宮の内宮(ないくう)の神様の御分霊を祀ったもの。
クロガネモチを祀ったものではないようです。

下から見るとすごい枝ぶりの黒鉄黐
生玉さんがある上町台地の上は、千数百年前は海の底だった現在の大阪市の中でそのころから陸地だったところ。
ですから千年を超える歴史の遺址の多くは上町台地の上。
そして神社とお寺に囲まれたこの一帯は、大阪の古い植生が残っている数少ない場所。
ただし、都市としての歴史の長い場所で、戦争でも焼けているので、激しい撹乱(かくらん)を受けていますが。
クロガネモチは、このあたりでの基本的な樹木の一つだそうです。
「巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
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