【 2015年11月】

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フィールドワーク 専門家にならない理由のふたつめは、標本

 IWOでは、専門家にならないことをテーマにしています。
 もちろん専門家を否定しているわけではありません。
 専門家のおかげで、さまざまな不思議な事がわかってくるのですから。
 それでも専門家にならない理由の一つは、すでに書いたように偏らない広い視野と知識を持つため
 心構えのような話でしたが、今回は現実的な話です。

 専門家にならないもう一つのことは、標本。

ノラネコ
身近なノラネコもすぐ逃げていってしまいます

標本と専門家

 生き物の専門家になると避けて通れないのは、標本。
 生き物の種類を決めるために必要なのは、標本。
 標本があれば、何よりの証拠。
 そして標本があれば後に様々な研究に使うことができます。
 写真も決して不必要なわけではありませんが、多くの場合決定的なのは、標本です。
 もちろん、大きすぎたり組織が保存に適してなかったりと、標本にできないものもありますが、基本的に生き物の専門家は、その生き物の標本つくりの専門家でもあります。

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標本と保管

 標本はつくるだけでなく、保管や管理も大切です。
 標本を作っていくと、保管するスペースも必要となります。
 たとえばこのブログで追いかけている下赤阪の棚田で出会った生き物をみんな標本にするとなると。
 保管するための場所がいったいどれだけ必要になるのでしょうか。
 そして標本を作る時間、さらに標本作りのために必要な道具や薬品をそろえるとなると……

ツバメ
高速で飛び回るツバメを写すのはたいへんです

画像標本

 ということで、標本をつくらない、つまり専門家にならないのです。
 その分、生き物たちの区別をするポイントを知り、写真を写すときはその特徴が写るようにします。
 画像標本です。

 しかし、子供の頃に夏休みに出会った生き物の写真を博物館に持って行って専門家に見てもらったら、「標本でないとはっきりとした種類はわからない」と言われたことがあるかもしれません。
 それは、写真に必要な情報が写ってなかったから。
 いいかえれば、生き物の区別をすめるための必要な情報が写っていれば、写真でも役に立つことがあるというわけです。

ブルーギル
魚も泳ぎまわってもぐってじっとしていません

生き物の特徴

 生き物の特徴がわかる部分というのは、たくさんあります。
 そして種類によって変わります。
 その知識がなければ、いくら生き物の写真を写しても、種類はわからないかもしれません。

 そして動物の場合、たとえば昆虫などはすぐ逃げて近寄れなかったり、すばやく動きまわったりします。
 つかまえて動かなくしないかぎり特徴を写すことができないことは、当たり前のようにあります。
 また、その特徴が体内など見えないところにあったら。
 このように動物を傷つけず特徴を写すことは、結構限界が低いところにあります。残念ながら。

セイヨウミツバチ
ミツバチは花から花へと飛び回っています

大切なこと

 そんな困難を乗り越え、写真を標本のかわりにするためには、見分けるポイントなど生き物の専門的な知識が必要です。
 もちろん、そういった部分を綺麗に写すための様々な写真の道具や技術や経験も必要になってきます。
 まるで、専門家のようです。
 そう、専門家にならないと言いつつ、専門家に近づかなければならないのです。

 実は専門家になることは、とても大切なことなのです。
 言っていることが大きく矛盾してきました!
 それはどういうこと!?
 この矛盾については、またの機会に。

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タグ: フィールドワーク  標本  画像標本  専門家 

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冬の里山公園の紫色の小さな実 ヤブムラサキ

 大阪南河内にある大阪府営の公園、錦織(にしこおり)公園。
 田んぼと住宅街の中に残った里山を元にした公園です。
 作るときに広範囲に植樹されたと聞きます。
 確かに大阪の平野部や丘陵部には生えていないと思える樹木も少なくありません。
 そういうのは植栽されたと考えられるのですが、生えていても不思議でない木の場合、一体どれが植栽されたもので、どれが自然に生えたものかわかりにくいところがあります。

ヤブムラサキの実

 冬の里山を彩る小さな紫色の実がなる落葉樹。
 ムラサキシキブ属。
 公園の北部にある河内地方の農家をイメージした河内の里には、実の小さなコムラサキが植えられています。
 そして、公園のはずれにはコムラサキよりも実の大きなムラサキシキブがあります。
 ただし、実のまわりや枝に毛がたくさんはえているので、ヤブムラサキ。

大きさは5ミリくらい

 木ですがシソ科。
 ですから、葉は2枚が左右に並んでつく対生(たいせい)。

対生の葉

 花の季節はは5月から6月にかけて。
 小さく葉にかくれて咲きますので、実ほど目立ちません。

花が咲くのは5月から6月

 コムラサキは植栽されたものだと思いますが、ヤブムラサキがはえていたのはあまり人がやってこない場所。
 こちらは元から生えていたか、実を食べた鳥によって運ばれてきたのかもしれません。
 まわりから孤立した里山ですが、明治神宮に匹敵するほどの広さのある公園です。
 じっくり見て回ると、ときおりおもしろい出会いがあったりします。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: ヤブムラサキ  紫色の実  冬の実  錦織公園 

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genre : 趣味・実用

下赤阪の棚田の2015年 10月上旬の脊椎動物編

 10月上旬の下赤阪の棚田。
 稲刈りがはじまると鳥が増えるかなと思ったのですが、稲刈りの人があちこちにいるからでしょうか、田んぼに降りている鳥はほとんどいませんでした。

この記事にはカエルの画像があります。



下から見上げた下赤阪の棚田

動物界
脊索動物門 脊椎動物亜門
哺乳綱 タグ:下赤阪の棚田の哺乳類

アライグマ(洗熊,浣熊)Procyon lotor の足跡

ネコ目 アライグマ科 アライグマ属
北アメリカ原産の外来種
タグ:アライグマ

ちょっと不明瞭でわかりにくいのですが、一つながりとなった足跡を見ると、大きさがちがう、指が長い、大きさが人間の赤ちゃんくらい。
ということでアライグマ。

アライグマはイヌやネコと同じ食肉目ですが、後足は人間と同じように足の裏をぺたりとつけます。

そして、指も5本前を向いていますので、人間が四つん這いになったような足跡を残します。

ということで、上の画像は、左が後足(左足)、右が前足になると思います。

哺乳綱
動物界 脊索動物門 脊椎動物亜門
鳥綱 タグ:下赤阪の棚田の鳥

ハクセキレイ(白鶺鴒)
Motacilla alba lugens

スズメ目
セキレイ科
セキレイ属
スズメより大きい
漂鳥
タグ:ハクセキレイ

黒っぽい模様がありますが、白い顔に黒い過眼線ですので、ハクセキレイ。

鳥のペリット?

種不明

ペリットは、鳥が消化しきれないものをまとめて吐き出したもの。

ワシやタカやふくろうなどの猛禽類が有名ですが、様々な鳥のものがあります。

鳥は砂嚢という歯のかわりになる力の強い胃袋を持っていますが、消化できないものをまとめて口から吐き出します。

それがペリットです。

はじめはイタチの糞と思いましたが、綺麗などんぐり型をしていて、食べかす以外の糞物質らしきものがほとんどみられないので、イタチの糞ではなさそう。

それできれいなどんぐり状なので、ペリットとしました。

大きさからすると、スズメかそれより大きいくらいの鳥ではないかと思います。

内容物は、甲虫類は無いようで、イネ科植物の破片のように見えます。

ということで、下赤阪の棚田で見かける植物食中心の小型の鳥というと、スズメやホオジロなどが考えられると思います。

鳥綱
動物界 脊索動物門 脊椎動物亜門
両生綱 タグ:下赤阪の棚田の両生類

トノサマガエル(殿様蛙)
Rana nigromaculata

カエル目
アカガエル科
アカガエル属
タグ:トノサマガエル

ツチガエル(土蛙)
Rana rugosa

カエル目
アカガエル科
アカガエル属
タグ:>ツチガエル

ヌマガエル(沼蛙)
Fejervarya kawamurai

カエル目
アカガエル科
ヌマガエル属
タグ:ヌマガエル

両生綱
脊索動物門 脊椎動物亜門
動物界

 リペットと思えるものを見ることができました。
 脊椎動物の多くは、あまり人の目に付くところに出てきてくれませんが、よく見てみるといろいろな動物たちの生活の跡(フィールドサイン)を見つけることができます。
 そういうものも拾っていくと、棚田ビオトープに住むいきものたちの姿が見えてきます。

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

冬の小さな赤い実いろいろ モチノキ・シリーズ

 冬になると目立ってくる赤い実があります。
 一年中葉がついている常緑樹の緑と、よく目立つ赤い実。
 でも、小さくあまり美味しそうに見えません。
 そんな冬の赤い実をつける木は何種類もありますが、中でもモチノキ科のモチノキ属の木々は、関東より西ではよく見かけます。

 ということで、里山公園の錦織公園で出会った赤い実をつけたモチノキ属を集めてみました。

モチノキ(黐の木)


常緑高木
丸い果実についている柄(果柄)が短く、果実もほかのよりちょっと大きめで、表面がちょっとつや消し風。
葉は先がくちばしみたいにちょっとだけ飛び出していますが、先は丸くなっています。
葉の表面がなめし革のようにヌメッとした感じが特徴。
名前からするとモチノキ属を代表する木のようですが、錦織公園は河内の里の端に数本あるだけのようです。
おそらく植栽されたものでしょう。
樹皮からとりもちを作ったことが名前の由来。

クロガネモチ(黒金黐)


常緑高木
葉の付け根にたくさんの丸い果実がかたまってつくのが特徴。
葉はモチノキほどではありませんがヌメッと感があり、葉脈で内側に折り曲げたような感じになっています。
葉の先はモチノキのように飛び出していますが、こちらはとんがっています。
街路樹や公園木としてもよく見かけます。
錦織公園では舗装された園路周辺でよく見かけますので、あちこちに植栽されたようです。

ナナミノキ(七実の木)


常緑高木
果実が楕円体になっているのが特徴。
葉は飛びだした葉先に向かってすぼまっていく長楕円形。
縁は浅いギザギザ(鋸歯)になっているのが特徴。
錦織公園では舗装されていない林の中の園路でよく見かけますので、自然に生えたものが多いのかもしれません。

ソヨゴ(冬青)


常緑小高木
長い果柄の先に一つだけ果実がついたさくらんぼのような姿。
果実を見れはすぐわかります。
葉はナナミノキのようにとがった葉先へすぼまっていく長楕円形ですが、鋸歯はありません(全縁)。
葉の縁がうねうねと波打っているのが特徴。
果実がなくても葉を見れば見当がつきます。
舗装園路周辺でも林の中の園路でもよく見かけますので、植栽されたものと自然に生えたものと両方あるのかもしれません。

ウメモドキ(梅擬)


落葉低木
落葉樹で、モチノキっぽくないですが、モチノキ属。
枝にそってたくさんの果実がつきます。
.熟しはじめるころはまだ葉が残っていますが、あっという間に赤い果実だけ残して落ちてしまいます。
葉は名前のようにウメに似て薄めで光沢がなくしわしわっとした感じ。
河内の里ややんちゃの里など限られたところにしかないようですので、植栽されたものでしょう。

 錦織公園には、モチノキ属を含めてほかにも冬の赤い実があります。
 それらはまたの機会に。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: 冬の実  赤い実  モチノキ  クロガネモチ  ナナミノキ  ソヨゴ  ウメモドキ  錦織公園 

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theme : 樹木・花木
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下赤阪の棚田の2015年 10月上旬の昆虫・クモ編

 冬が目前に迫ってきているというのに、まだまだいろいろな虫たちが活動している下赤阪の棚田ビオトープ。
 越冬するものもしないものも、ぎりぎりまでがんばっているようです。

この記事にはの画像があります。



すっかり稲刈りが終わった棚田もある10月上旬の下赤阪の棚田

動物界
節足動物門
昆虫綱 タグ:下赤阪の棚田の昆虫
旧翅節 トンボ目

アキアカネ(秋茜)Sympetrum frequens

トンボ目 トンボ科 アカネ属
タグ:アキアカネ

旧翅節 トンボ目
節足動物門 昆虫綱
新翅節
多新翅上目 バッタ目

クルマバッタモドキ
(車飛蝗擬)
Oedaleus infernalis

バッタ目
バッタ科
Oedaleus属
タグ:クルマバッタモドキ

名前にあるようにクルマバッタに似ています。

クルマバッタは背中に盛り上がりがあり、クルマバッタモドキは白い「><」模様があります。

コバネイナゴ(小翅稲子)
Oxya yezoensis

バッタ目
バッタ科
イナゴ属
タグ:コバネイナゴ

ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)Acrida cinerea

バッタ目 バッタ科 ショウリョウバッタ属
タグ:ショウリョウバッタ

多新翅上目 バッタ目
節足動物門 昆虫綱 新翅節
外翅上目 カメムシ目

ヒメナガカメムシ
(姫長亀虫)
Nysius plebeius

カメムシ目
マダラナガカメムシ科
Nysius属

体が小さい(5mmくらい)上に、花にやってくるのでコバエのように見えます。

でもじっくり見ると、細めのカメムシです。

外翅上目 カメムシ目
節足動物門 昆虫綱 新翅節
内翅上目
ハエ目

ツマグロキンバエ(褄黒金蝿)Stomorhina obsoleta

ハエ目 クロバエ科 Stomorhina属

メタリック風の体に、横縞模様の複眼が特徴のハエ。

幼虫は動物の死骸などを食べますが、成虫は花粉や花の蜜を食べます。

見た目と合わせてギャップハエ。

ハエ目
節足動物門 昆虫綱 新翅節 内翅上目
チョウ目

ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)Curetis acuta paracuta

チョウ目 シジミチョウ科 ウラギンシジミ属

シジミチョウとしては大きいチョウ。
普通の蝶としては、小さい中型って感じですが。

名前のように翅の裏側が銀色のシジミチョウ。

飛んでるとよく目立ちます。

翅の表はかなり渋め模様。

ヤマトシジミ
(大和小灰蝶,大和蜆蝶)
Pseudozizeeria maha

チョウ目
シジミチョウ科
ヤマトシジミ属
タグ:ヤマトシジミ

キタテハ(黄立羽)
Polygonia c-aureum

チョウ目
タテハチョウ科
キタテハ属
タグ:キタテハ

「“黄”立羽」ですが、翅の裏を見ていると落葉のようで、本当は「“木”立羽」じゃないかと思えてきます。

チャバネセセリ(茶羽挵)
Pelopidas mathias

チョウ目
セセリチョウ科
チャバネセセリ属
タグ:チャバネセセリ

チョウ目
節足動物門 昆虫綱 新翅節 内翅上目
ハチ目

スミスハキリバチ
Megachile humilis

ハチ目
ハキリバチ科
Megachile属

葉を切り取るハキリバチ。

土の中に切った葉を詰めて巣をつくります。

ところが、幼虫が食べるのは花の蜜と花粉を混ぜたものです。

ハチ目
内翅上目
新翅節
昆虫綱
節足動物門
クモ綱 クモ目 タグ:下赤阪の棚田のクモ

イオウイロハシリグモ
(硫黄色走蜘蛛)
Dolomedes sulfueus

クモ目
キシダグモ科
ハシリグモ属
タグ:イオウイロハシリグモ

下赤阪の棚田では、よく見るクモ。

オオシロカネグモ(大銀蜘蛛)
Leucauge magnifica

クモ目
アシナガグモ科
Leucauge属
タグ:オオシロカネグモ

ササグモ(笹蜘蛛)
Oxyopes sertatus

クモ目
ササグモ科
ササグモ属
タグ:ササグモ

イオウイロハシリグモと同じように下赤阪の棚田では、よく見るクモ。

ジョロウグモ(女郎蜘蛛)Nephila clavata

クモ目 ジョロウグモ科 ジョロウグモ属
タグ:ジョロウグモ

どちらもメス。

左は産卵前でお腹がふくらんだメス。

右は産卵終わったメス?

どちらも脚が取れているので、ここにくるまでの間に色々あったようです。

クモ綱 クモ目
節足動物門
動物界

 10月になって、いつものように赤とんぼがよくとまってくれるようになりました。
 やるべきことはすべて終わったのたのでしょうか。
 冬が近づいてきたことを感じます。

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会


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タグ: 下赤阪の棚田2015  下赤阪の棚田2015/10  10月の下赤阪の棚田の動物  クルマバッタモドキ  ヒメナガカメムシ  ツマグロキンバエ  ウラギンシジミ  スミスハキリバチ  昆虫/SA-tanada  クモ/SA-tanada 

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theme : 山野草
genre : 趣味・実用

下赤阪の棚田の2015年 10月上旬の閉果・漿果編

 10月の下赤阪の棚田ビオトープは、稲刈りが進んでいきます。
 いろいろな植物が実をつけますが、地味ながら増えているのがイネ目です。


稲を干している稲木が並ぶ10月上旬の下赤阪の棚田

植物界 被子植物門
果実 タグ:下赤阪の棚田の果実
〉乾果 かんか:汁気の少ない果実 タグ:乾果
〉〉閉果 へいか:熟しても割れない乾果 タグ:閉果
〉〉〉痩果 そうか:皮と種が分かれない閉果

イヌタデ(犬蓼)
Persicaria longiseta

双子葉植物綱
ナデシコ目
タデ科
ソバカズラ属
一年草
タグ:イヌタデ

タデのように辛くないので役に立たないことを意味する「イヌ」が名前についてしまったタデ。

タデは薬味に使われました。

赤い色をして花のようですが、それは花被片が咲き終わっても色を残しているため。

タデ科の植物にはよくある特徴です。

花は順番に咲いていくので、この中にも咲いている花やツボミもはいっています。

エゾノギシギシ(蝦夷の羊蹄)Rumex obtusifolius

双子葉植物綱 ナデシコ目 タデ科 スイバ属
多年草
ヨーロッパ原産
タグ:エゾノギシギシ

在来種位のギシギシに似ていますが、痩果を載せた内花被片の端が外来種っぽく長いトゲが付いています。

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)Taraxacum officinale

双子葉植物綱 キク目 キク科 タンポポ属
多年草
ヨーロッパ原産の帰化植物
要注意外来生物
日本の侵略的外来種ワースト100
タグ:セイヨウタンポポ

外来種のタンポポ。

痩果が少し赤味がかっているように見えるので、もしかしたら同じ外来種のアカミタンポポかも?

コゴメガヤツリ(小米蚊帳吊)Cyperus iria

単子葉植物綱 イネ目 カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
一年草

カヤツリグサは、小穂の先に細いトゲがあります。

コゴメガヤツリにはありません。

ハマスゲ(浜菅)Cyperus rotundus

単子葉植物綱 イネ目 カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
多年草
タグ:ハマスゲ

名前に「浜」がついていますが、内陸の乾燥気味のところにも生えます。

名前に「スゲ(菅)」とありますが、スゲ属ではなくカヤツリグサ属。

看板に偽りあり系です。

ヒメクグ(姫莎草)
Kyllinga brevifolia
var. leiolepis

単子葉植物綱
イネ目
カヤツリグサ科
ヒメクグ属
一年草
タグ:ヒメクグ

果序の下の葉のような苞葉が3枚なのはカヤツリグサの特徴。

〉〉〉痩果
果実 〉乾果 〉〉閉果
〉〉〉穎果 えいか:痩果よりも皮と種が密着した閉果

イネ(稲,稻,禾)Oryza sativa

単子葉植物綱 イネ目 イネ科 イネ属
多年草(日本では一年草的栽培)
インドから中国南部原産と言われる食用作物
タグ:イネ

稲穂はすっかりたれ、もう稲刈りが終わった田んぼもあります。

ここの棚田は複数の人が稲を育てているので、田植えも稲刈りもズレがあります。

今の時期は、そのズレが棚田の模様になっている。

イヌビエ(犬稗)
Echinochloa crusgalli
var. crusgalli

単子葉植物綱
イネ目
イネ科
ヒエ属
一年草
タグ:イヌビエ

エノコログサ(狗尾草)
Setaria viridis

単子葉植物綱
イネ目
イネ科
エノコログサ属
一年草
タグ:エノコログサ

キンエノコロ(金狗尾)
Setaria pumila

単子葉植物綱
イネ目
イネ科
エノコログサ属
一年草
ヨーロッパ原産
タグ:キンエノコロ

シマスズメノヒエ(島雀の稗)
Paspalum dilatatum

単子葉植物綱
イネ目
イネ科
スズメノヒエ属
多年草
タグ:シマスズメノヒエ

柱頭と葯が黒。

黒いのが見ていれば、花が咲いているか、咲き終わったとこ。

ススキ(芒,薄)Miscanthus sinensis

単子葉植物綱 イネ目 イネ科 ススキ属
多年草
タグ:ススキ

ヒメモロコシ(姫蜀黍)Sorghum halepense f. muticum

単子葉植物綱 イネ目 イネ科 モロコシ属
多年草
別名:ノギナシセイバンモロコシ

セイバンモロコシに似ていますが、小穂に芒がないのが特徴。

メヒシバ(雌日芝)
Digitaria ciliaris

単子葉植物綱
イネ目
イネ科
メヒシバ属
一年草
タグ:メヒシバ

〉〉〉穎果
果実 〉乾果 〉〉閉果
〉〉〉堅果 けんか:木質化した果皮に種子が覆われた閉果

クヌギ(櫟)
Quercus acutissima

双子葉植物綱
ブナ目
ブナ科
コナラ属
落葉高木
タグ:クヌギ

クリ(栗)Castanea crenata

双子葉植物綱
ブナ目
ブナ科
クリ属
落葉高木
タグ:クリ

〉〉〉穎果
〉〉閉果
〉乾果
果実
〉液果 えきか:汁気の多い果実 タグ:下赤阪の棚田の液果
〉〉漿果 しょうか:種のまわりが柔らかい液果

カキノキ(柿の木)
Diospyros kaki

双子葉植物綱
ツツジ目
カキノキ科
カキノキ属
落葉低木
タグ:カキノキ

ユズ(柚子)Citrus junos

双子葉植物綱 ムクロジ目 ミカン科 ミカン属
常緑小高木
タグ:ユズ

ヨウシュヤマゴボウ
(洋種山牛蒡)
Phytolacca americana

双子葉植物綱
ナデシコ目
ヤマゴボウ科
ヤマゴボウ属
多年草
アメリカ原産の帰化植物
タグ:ヨウシュヤマゴボウ

サルトリイバラ(猿捕茨)
Smilax china

単子葉植物綱
ユリ目
サルトリイバラ科
シオデ属
半低木
タグ:サルトリイバラ

〉〉漿果
〉液果
果実
植物界 被子植物門

 イネ目の雑草には田んぼに生えるものが少なくありません。
 そして、ちょうど稲刈りのころに実るものも。
 もともと稲と同じような環境を好む雑草の内、果実が稲と同じ時期に実るものが稲に混じって広がったのかもしれません。

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次
■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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初冬の公園で見つけた金色の花 フユノハナワラビ

好きなシダってありますか?

 好きな草花や好きが樹木がある人は少なく無いと思います。
 でも、好きなシダがある人はどうでしょうか。

 好きなシダがあります。
 それがハナワラビ。


草本でもないシダでもないちょっとかわったハナワラビ

ハナワラビ

 ハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物。
 細かく枝分かれを繰り返す羽状複葉の葉はシダらしいのですが、全体で多角形っぽい形にまとまっています。
 さらに葉は1枚だけ。羽状複葉なのでたくさんあるように見えますが、葉柄はひとつ。
 このようにちょっとかわったシダ。

 そしてシダが多く含まれるシダ綱ではなく、マツバラン綱に含められています。それもとりあえず。
 そんなちょっとかわったシダです。
 そして一番の特徴は、胞子葉の先についた胞子嚢(ほうしのう)が、まるで金色の花が咲いているように見えます。


まるで金色の花が咲いているようなハナワラビの胞子嚢

里のハナワラビ

 今までは高野山などの山で見ていましたが、ついに公園で出会うことができました。
 場所はお馴染みの錦織公園。
 丘陵地帯に残った里山を利用した公園です。
 生えていたのはフユノハナワラビ(冬の花蕨)。
 高野山などの山で出会ったオオハナワラビよりもちょっと小さく、里のような人手の入ったところに生えるハナワラビです。


フユノハナワラビの鋸歯
鋸歯の先が針のようになっていたらオオハナワラビかも

 それがいつも通っているとことに生えていました。
 狭い範囲ですが何箇所も。
 群生しているところもありました。
 今まで気づかなかったのに驚きです。


ちょっと大きめのフユノハナワラビ

フユノハナワラビ

 フユノハナワラビは、冬の間だけ葉を広げ、夏の間は枯れてしまう冬緑性のシダ。
 胞子葉が枯れてしまったら地面に張り付くような低い丈。
 そして同じような葉のセリバオウレンの中に埋もれたいたりしたら、胞子葉が出ていなければ気づかないのも当然。
 それでも見逃したのは、観察力が足りなかったかも。
 残念です。
 でも、今気付けたのはうれしいことです。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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下赤阪の棚田の2015年 10月上旬の裂開果編

 花が多い10月上旬の下赤阪の棚田。
 花が多いということは、もちろん果実も多いということ。
 棚田ビオトープにはいろんな果実がありました。


揺れる10月の稲穂と下赤阪の棚田

植物界 被子植物門
果実 タグ:下赤阪の棚田の果実
〉乾果 かんか:汁気の少ない果実 タグ:乾果
〉〉裂開果 れっかいか:熟すと割れる乾果 タグ:裂開果
〉〉〉豆果 とうか:1部屋で左右に割れる裂開果

フジ(藤)Wisteria floribunda

双子葉植物綱
マメ目 マメ科 フジ属
蔓性落葉樹
別名:ノダフジ(野田藤)
タグ:フジ

5月頃に綺麗な花を咲かせるフジはマメ科なので果実はマメ。

熟すとねじれながら二つに分かれてタネが落ちます。

〉〉〉豆果
果実 〉乾果 〉〉裂開果
〉〉〉蒴果 さくか:放射状に分かれる裂開果

ゲンノショウコ(現の証拠)
Geranium thunbergii

双子葉植物綱
フウロソウ目
フウロソウ科
フウロソウ属
多年草
タグ:ゲンノショウコ

カタバミに似ていますが、カタバミと同じように熟すと種を弾き飛ばします。

オオニシキソウ(大錦草)
Euphorbia nutans

双子葉植物綱
キントラノオ目
トウダイグサ科
トウダイグサ属
一年草
アメリカ原産の帰化植物
タグ:オオニシキソウ

オニドコロ(鬼野老)Dioscorea tokoro

単子葉植物綱 ユリ目 ヤマノイモ科 ヤマノイモ属
蔓性多年草
タグ:オニドコロ

ヤマノイモに似ていて、毒を持っている植物。

ただし、ムカゴはできませんし、芋はたくさん枝分かれして形が全然ちがいますので、普通は間違えないでしょう。

葉の幅が広いのがオニドコロ、雌花と果実が垂れるのがオニドコロ。

ということで、この果実は上を向いて葉も幅広の心形なのでオニドコロ。

ヒガンバナ(彼岸花)
Lycoris radiata

単子葉植物綱
クサスギカズラ目
ヒガンバナ科
ヒガンバナ属
多年草
タグ:ヒガンバナ

日本の彼岸花は中国から伝わったもので、実ができないもの(不稔)と言われています。

この実も熟すことなく枯れていっているのでしょう。

〉〉〉蒴果
果実 〉乾果 〉〉裂開果
〉〉〉角果 かくか:2部屋の裂開果
〉〉〉〉長角果 ちょうかくか:長い角果

イヌガラシ(犬芥子)Rorippa indica

双子葉植物綱 アブラナ目 アブラナ科 イヌガラシ属
多年草
タグ:イヌガラシ

細長い棒状の中にタネが入っています。

熟すと2つにわかれた種をばらまきます。

アブラナ科の特徴で、タネツケバナなども細長い長角果です。

〉〉〉〉長角果
〉〉〉角果
〉〉裂開果
〉乾果
果実
植物界 被子植物門

 水分の少ない果実の乾果。
 その中の裂開果は名前のように熟すと開いて種を落とします。
 そのとき、種を勢い良く飛ばすゲンノショウコや、翼でひらひら飛ばすオニドコロなどいろいろな方法があります。

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立冬の 消えぬ初雪 雪の虫

白くてふわふわ

 冬。
 白いふわふわしたものが飛ぶことがあります。
 雪のようですが、落ちることなくふわふわ漂っています。
 近づいてみて、虫だったら、それは雪虫。

ふわふわ飛ぶ雪虫

雪虫

 アブラムシの一種で、体に白いふわふわしたロウ物質をまとい、初冬に冬越の場所を求めて飛び立ちます。
 いろいろな種類があり、北海道のトドノネオオワタムシが有名ですが、寄生するトドマツは大阪にはありませんので、あまり有名でない種類でしょう。

白いところが目立ちます

冬がきました

 北海道では、雪虫を見かけると初雪があると言われますが、大阪では冬の到来を感じさせてくれる風物詩です。
 今年は晩秋から平年よりも高い気温が続いて冬になったという感じがしません。
 でも、舞っている雪虫を見ると、季節が確実に進んでいることを感じます。

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タグ: 雪虫  冬の虫  アブラムシ 

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下赤阪の棚田の2015年 10月上旬の赤~赤紫~紫~青い花編

 冬を前にして、昆虫がいる内に受粉をしようと考えているのかどうかわかりませんが、花がたくさんの10月上旬の下赤阪の棚田ビオトープ。
 赤から青までの花。
 この間はいろいろな色の花が連なっています。


黄金色が風になびく10月上旬の下赤阪の棚田

赤い花 タグ:下赤阪の棚田の赤い花
植物界 被子植物門
双子葉植物綱

オオハルシャギク(大春車菊)Cosmos bipinnatus

キク目 キク科 コスモス属
一年草
タグ:オオハルシャギク

一般的には「コスモス」と呼ばれています。

園芸品種らしくいろいろな色があります。

11月のライトアップに合わせて咲くように調節しているそうなので、まだ少ししか咲いていません。

イヌタデ(犬蓼)
Persicaria longiseta

ナデシコ目
タデ科
ソバカズラ属
一年草
タグ:イヌタデ

ケイトウ (鶏頭)
Celosia argentea

ナデシコ目
ヒユ科
ケイトウ属
一年草
アジア・アフリカ産と思われる
タグ:ケイトウ

カナムグラ(鉄葎)の雌花
Humulus japonicus

バラ目
アサ科
カラハナソウ属
一年草
タグ:カナムグラ

色づいてますので、果実ができかけている可能性も。

ゲンノショウコ
(現の証拠)
Geranium thunbergii

フウロソウ目
フウロソウ科
フウロソウ属
多年草
タグ:ゲンノショウコ

民間の胃腸薬として使われていました。

白花もありますが、この日は赤花しか見つけられませんでした。

双子葉植物綱
植物界 被子植物門
単子葉植物綱

チカラシバ(力芝)Pennisetum alopecuroides

イネ目 イネ科 チカラシバ属
多年草
タグ:チカラシバ

ハマスゲ(浜菅)
Cyperus rotundus

イネ目
カヤツリグサ科
カヤツリグサ属
多年草
タグ:ハマスゲ

ヒガンバナ(彼岸花)
Lycoris radiata

クサスギカズラ目
ヒガンバナ科
ヒガンバナ属
多年草
タグ:ヒガンバナ

単子葉植物綱
植物界 被子植物門
赤い花
赤紫色の花 タグ:下赤阪の棚田の赤紫色の花
植物界 被子植物門
双子葉植物綱

キツネノマゴ(狐の孫)
Justicia procumbens

シソ目
キツネノマゴ科
キツネノマゴ属
一年草
タグ:キツネノマゴ

トウバナ(塔花)
Clinopodium gracile

シソ目
シソ科
トウバナ属
多年草
タグ:トウバナ

双子葉植物綱
植物界 被子植物門
赤紫色の花
紫色の花 タグ:下赤阪の棚田の紫色の花
植物界 被子植物門
双子葉植物綱

ツリガネニンジン
(釣鐘人参)
Adenophora triphylla
var. japonica

キキョウ目
キキョウ科
ツリガネニンジン属
多年草
タグ:ツリガネニンジン

よく見るとメシベが飛び出していて、これを鐘に当たって鳴らす舌(ぜっつ)に見立てたのかも。

アキノタムラソウ
(秋の田村草)
Salvia japonica

シソ目
シソ科
アキギリ属
多年草
タグ:アキノタムラソウ

トキワハゼ(常磐爆)
Mazus pumilus

シソ目
ハエドクソウ科
サギゴケ属
一年草
タグ:トキワハゼ

ヨメナ(嫁菜)Aster yomena

キク目 キク科 シオン属
多年草
タグ:ヨメナ

双子葉植物綱
植物界 被子植物門
紫色の花
青い花 タグ:下赤阪の棚田の青い花
植物界 被子植物門
双子葉植物綱

ハナイバナ(葉内花)Bothriospermum tenellum

ムラサキ科 ハナイバナ属
一年草・越年草

キュウリグサのように見えますが、キュウリグサは春の花。

さらに花の中央のポンデリングのようなところ(副花冠)が白。
キュウリグサは黄色。

じっくり見るとちがうところもありますが、よく似ています。

新しいAPGIIIの分類ではムラサキ科はまだ目がはっきりしません。
古い分類のクロンキストではシソ目にされていましたが、現在はシソ目からはなれていると考えられています。

双子葉植物綱
植物界 被子植物門
単子葉植物綱

ツユクサ(露草)Commelina communis

ツユクサ目 ツユクサ科 ツユクサ属
一年草
タグ:ツユクサ

青い花の中央にある黄色い花のようなものは、オシベ。
その下に伸びている3本の雄しべのようなものは、2本がオシベ。
真ん中の長いのがメシベ。

よく見ると変わった形の花です。

単子葉植物綱
植物界 被子植物門
青い花

 赤から青までの色の花は、種類も多く、あまりかたよりがないのが特徴。
 それでもこっそりキク科も混ざりこんでいます。
 さすがしたたかな雑草王です。

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新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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