冬の里山公園の紫色の小さな実 ヤブムラサキ
大阪南河内にある大阪府営の公園、錦織(にしこおり)公園。
田んぼと住宅街の中に残った里山を元にした公園です。
作るときに広範囲に植樹されたと聞きます。
確かに大阪の平野部や丘陵部には生えていないと思える樹木も少なくありません。
そういうのは植栽されたと考えられるのですが、生えていても不思議でない木の場合、一体どれが植栽されたもので、どれが自然に生えたものかわかりにくいところがあります。

冬の里山を彩る小さな紫色の実がなる落葉樹。
ムラサキシキブ属。
公園の北部にある河内地方の農家をイメージした河内の里には、実の小さなコムラサキが植えられています。
そして、公園のはずれにはコムラサキよりも実の大きなムラサキシキブがあります。
ただし、実のまわりや枝に毛がたくさんはえているので、ヤブムラサキ。

木ですがシソ科。
ですから、葉は2枚が左右に並んでつく対生(たいせい)。

花の季節はは5月から6月にかけて。
小さく葉にかくれて咲きますので、実ほど目立ちません。

コムラサキは植栽されたものだと思いますが、ヤブムラサキがはえていたのはあまり人がやってこない場所。
こちらは元から生えていたか、実を食べた鳥によって運ばれてきたのかもしれません。
まわりから孤立した里山ですが、明治神宮に匹敵するほどの広さのある公園です。
じっくり見て回ると、ときおりおもしろい出会いがあったりします。
■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園


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