【 2015年07月】

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里山で見つけたちっちゃな赤いダンゴムシは、実はトビムシ

 里山で変形菌を見つけた時、となりに赤い小さなダンゴムシを見つけました。
 いや、ダンゴムシというには、赤すぎます。

この記事にはの画像があります。


 それになかゴツゴツしています。
 かなり変です。

 この小さな虫は、ダンゴムシではなくアカイボトビムシの仲間。
 トビムシです。


一緒に写ってるコケと比べてもすごく小さい!アカイボトビムシ

 トビムシは脚が6本ある節足動物門六脚亜門の虫。
 昆虫と同じです。
 しかし、「昆虫」ではありません。
 え?!

 「昆虫」は六脚亜門の昆虫綱の虫のこと。
 トビムシは六脚亜門の内顎綱。
 見ての通り昆虫のとなりの生物です。


ヘンな色のダンゴムシ?

 昆虫というと、成虫になると翅を持つのが特徴です。
 翅を持たない昆虫もいますが、それは翅が退化したもの。
 トビムシは脚が6本ですが翅がないので昆虫ではない!
 と思いますが、実は昆虫のシミも翅がないので、翅の有無ではないようです。

 ヒントは「内額綱」。
 昆虫の仲間は口の周りに脚が変化した「顎」などがありますが、それが頭部に「入って」いるのです。
 「顎」が内にあるから「内顎綱」。


ダンゴムシよりも柔軟そうな体のアカイボトビムシ

 翅を持たないので原始的な昆虫、のように感じますが、そうではなく昆虫とは別に進化してきた生き物のようです。
 でも今の内顎綱はたった3目。
 昆虫は小さいのも含めると20目ほど。
 種の数は比べようがないほどの差があります。

 それだけ昆虫のほうが生き物として優れているような気もします。
 でも、トビムシは小さくて見えないだけで、そこら中に様々な種類が星の数ほどいます。
 昆虫たちとニッチの奪い合いをして今まで生き残っているのですから、トビムシも結構したたかな生き物にちがいありません。

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タグ: アカイボトビムシトビムシ内顎綱土壌生物節足動物

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特別展「たまごとたね -いのちのはじまりと不思議-」は鳥の卵がものすご~くいっぱい!〈大阪市立自然史博物館〉

 新しい生命のはじまりとなるタマゴとタネをくらべてみようという企画です。
 もちろん、展示はタマゴとタネが中心。
 そのなかで目をひくのが、鳥のタマゴ。
 剥製や巣の標本と一緒に並べられています。
 形はほとんどがタマゴ型ですが、大きさや模様には色々なバリエーションがあります。

◆「たまごとたね -いのちのはじまりと不思議-」の記事をまとめてみる
 【知っているのに知らないタマゴとタネがいっぱい!】


会場までまだまだあるぞ!

 タマゴを見比べてみると、白などの模様のないタマゴと、模様があるタマゴに分けられます。
 タマゴの特徴は、動かないことと栄養豊富なこと。
 つまり、お腹がすいている生き物に狙われる、ということ。
 それで、まわりのものに紛れるように模様がついている、つまり保護色や擬態というわけです。
 石や土の上、枝の上など上から見えるタマゴは、模様がついているのです。
 会場では巣が作られる場所も再現されています。


河原などの礫地に巣をつくるイカルチドリのタマゴは模様付き


砂浜などに巣をつくるコアジサシのタマゴは模様付き


河原などの砂地に巣をつくるシロチドリのタマゴは河原迷彩

 ということは、模様のないタマゴは見えない所、たとえば洞窟とか穴の中に巣がある鳥のタマゴということになります。
 木の上に巣をつくるハトのタマゴも白いのですが、一日中親鳥が温めているのでタマゴが見えないからだとか。


山の森のなかに巣をつくるヤマドリのタマゴは白


常に親が卵を温めてるキジバトのタマゴは白


土手に穴を掘って巣をつくるカワセミもヤマセミもタマゴは白

 タマゴの特徴は、展示によると、自由に動き回れる動物が自由に動き回れない時。
 もちろん、動物の多様性は植物以上で、一部の海洋生物などは、タマゴの状態で世界周遊をしたりしますが、身近な動物のタマゴは、普通動きません。
 つまり、動物が最も弱い状態がタマゴ、とも言えます。
 それをいかに守るか。
 鳥たちの戦術の一端がタマゴと巣から見えてきます。

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タグ: たまごとたね大阪市立自然史博物館タマゴイカルチドリコアジサシシロチドリヤマドリカワセミヤマセミ46th-tamagototane

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アシボソノボリリュウタケはやっぱり子嚢菌のチャワンタケの仲間だった!

 この前紹介したアシボソノボリリュウタケ
 子嚢菌ですが、柄があってつぶれた傘みたいになって担子菌(キノコ型のキノコ)みたい。


この前のアシボソノボリリュウタケ

 でも、傘の裏に胞子をつける担子菌にたいして、ノボリリュウタケの仲間は「傘の表面」に胞子をつけます。

 この前と同じ里山のちがう場所で、どうやら成長途中のアシボソノボリリュウタケと出会いました。


成長途中のアシボソノボリリュウタケ

 ちょうど傘のような子嚢盤が開きかけたよう。
 これが反り返ると、この前のアシボソノボリリュウタケ。

 アシボソノボリリュウタケはチャワンタケ目。
 チャワンタケは、名前のようにお茶碗みたいなキノコ。
 この前の状態では、チャワンタケよりも担子菌みたいでした。
 が、今回は、足がついたチャワンタケ。
 上から見ると立派なチャワンタケ。


上から見たら確かにチャワンタケの仲間っぽい

 なっとくです。


横から見るとたくさんの小さな毛に覆われています

 ところで、もしかしたクロアシボソノボリリュウタケでは? と思う今日このごろです。

タグ♦ アシボソノボリリュウタケ 子嚢菌

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タグ: アシボソノボリリュウタケ子嚢菌チャワンタケキノコ

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特別展「たまごとたね -いのちのはじまりと不思議-」は知っているのに知らないタマゴとタネがいっぱい!〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪市立自然史博物館の夏の特別展「たまごとたね -いのちのはじまりと不思議-」がはじまりました。

 多くの動植物の「はじまり」になるタマゴとタネを比べています。

 動きまわることができる動物と、動くことができない植物。

 昔からちがう生き物と考えられてきました。

 でも、そのはじまりのタマゴとタネは、なんとなく似ているような気もします。

 果たして、タマゴとタネは似ているのでしょうか。


内覧会だったので「予告」付きの看板

 まず、入り口にとんでもなく大きな葉。

 人間よりも、ずっとずっと大きい葉。

 タネの特別展なのに、一番目立つところに葉?

 これは世界一大きなタネと言われるフタゴヤシの葉。

 長さ60センチ、重さ20キロにもなる大きなタネ。

 もちろん、たったひとつのタネの大きさです。

 葉が大きいのも納得できます。


でかい!フタゴヤシの葉

 動物や植物の展示は決して珍しくはありませんが、タマゴやタネがこんなに並ぶことは、そうあることではないでしょう。

 珍しい生き物はもちろん、身近な生き物でもタマゴやタネを目にする機会は意外となかったりします。

 そんな身近な生き物、野鳥のタマゴが本当にたくさん並んでいます。

 コチドリにコアジサシ、オオタカやトビびやハチクマのようなあまり身近にいない鳥から、メジロにキジバトにハシボソガラスのような身近な鳥まで。

 毎日のように見かける鳥でも、タマゴは見たことがなかったります。

 こんなで形こんな模様だったのです!


鳥はよく見てもタマゴははじめてのカラス

 珍しいタネだってあります。

 先が曲がった太いトゲが何本も飛び出た武器のようなタネ。

 大きさは10センチほど。

 その名も「ライオンゴロシ」。

 体にひっついた実をとろうとくわえたら最後、口に刺さって取れなくなり、エサが食べられなくなったライオンついには餓死してしまう。

 という伝説を持つ世界最大級のひっつき虫。

 たしかに伝説を真実と思わせるほど、ひっつき虫の限界を超えた大きさと形をしています。


確かにライオンを殺しそうな凶悪な実

 標本だけでなく、生きている状態の生体展示もあります。

 タマゴとタネ展らしくニホンイシガメ、クサガメ、ニホンヤモリのタマゴの生体展示?

 会期中に孵化するのでしょうか。


親つき?のニホンヤモリのタマゴ

 そして大きさ対決。

 最大のタマゴはダチョウ。

 最大のタネは入り口にもあったフタゴヤシ。

 並べてみると圧倒的な差でフタゴヤシの勝ち!

 なにしろ、葉1枚がダチョウよりずっと大きいのですから、しかたありません。

左のケースで一番大きいのがダチョウのタマゴ
右のケースで一番大きいのがフタゴヤシのタネ
※画像スライドできます ⇒⇒

 それなら、タマゴを産む最大の生き物、恐竜はどうでしょう。

 ちょっと離れたところに恐竜のタマゴがあります。

 全長30メートルに達することもある、恐竜の中でも最大級のティタノサウルス類のものと思われるタマゴの化石です。

 それならタマゴが勝てるかも?

 と思ったのですが、実は、恐竜は小さく生んで大きく育てる型の生き物。

 ティタノサウスル類の場合、タマゴから大人になると重さでなんと1750倍になるのです!

 人間にたとえると、3000グラムの赤ちゃんが、大人になったら50トンになるということ。

 50トンというと、自然史博物館入口にいるナガスクジラのナガスケが生きていた時より重いのです!

 やっぱりタマゴはタネに勝てないのでしょうか。

 9月には最大のタマゴと言われる絶滅鳥類のエピオルニスのタマゴがやってくるそうなので、タネに一矢報いることができるかもしれません?!


体の割に意外と小さい恐竜のタマゴ

 と、いろいろなありとあらゆるタマゴとタネが集められています。

 体の半分くらいありそうなキウイのタマゴと剥製。

 哺乳類なのにタマゴを産むカモノハシのタマゴと剥製。

 そして、身近な食べ物なのにおそらく見たことがある人はほとどいないじゃないかなと思うパイナップルのタネ。

 本当に、紹介しきれないほどたくさんのタマゴとタネが展示されています。


今度食べるときは確認しようと思うパイナップルのタネ

 見たことも聞いたこともないめずらしいタマゴとタネから、よく知っている生き物のタマゴとタネまで。

 初めて見るタマゴとタネばかりでした。

 タマゴとタネは大きな役割と見た目はなんとなく似ているように思いますが、やっぱり動物と植物ほどの隔たりがるように感じました。

 実際どうなのかは、ぜひ博物館で確認して下さい。

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タグ: たまごとたね大阪市立自然史博物館タマゴタネフタゴヤシカラスライオンゴロシニホンヤモリパイナップル46th-tamagototane

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2015年のプランター稲ビオトープです。いつもならがむずかしいです。

 今年もプランター稲が始まりました。

 ということで、自動的にプランター稲ビオトープもはじまりました。

 稲を育てるプランターで、カブトエビなどの田んぼの小さい生き物も一緒に育てる。

 カブトエビやカイエビ、ホウネンエビなどをプランター稲やバケツ稲と一緒に育てて、翌年、産んでいるはずの卵から育ててみようという、小さなビオトープ。

 今まで数度挑戦しましたが、水を入れて1ヶ月も立たずカブトエビなどが全滅してしまいます。

 カブトエビは水質の変化に敏感な生き物。

 たとえば、肥料がたくさん溶けると富栄養化して、カブトエビにとってはいい環境ではなくなってしまいます。

 なんとなく心当たりがあります。

 ということで、今年は肥料の量をいつもの4分の1に減らし、底の方に入れました。

 これで、肥料が水に一度に大量に溶けることを防ぐことができるでしょう。


生まれたてのカブトエビ
中心の小さなピンク色のナスビみたいなもの

 5月。

 ちょっと遅目の入水。
 気温も高かったのか、数時間後には大量に孵化が始まります。

 みんな小さいので孵化したてではどの生き物かわかりませんが、カブトエビだけは大きいのでわかります。

 小さな甲殻類たちの成長は早く、数日で小さいながらも親と同じ形になり、種類がわかるようになります。

 一番多いのはカイエビのようで、カブトエビはとても少なく、確認できたのはわずか数匹。


大人と同じ形になったホウネンエビ

 そんな甲殻類が大きくなるにつれ、徐々に数が減っていきます。

 理由はいくつかあるでしょうが、一つはカブトエビ。

 なんでも食べる雑食のカブトエビは、卵自体がほかの甲殻類のよりも大きく、もちろん孵化してからも飛び抜けた大きさ。

 そして獰猛。


小さくても獰猛なカブトエビ

 気がつけば大きくなったカブトエビが1匹。

 ほかのカブトエビも、カイエビも、ホウネンエビもいなくなっていました。

 全てではないでしょうが、カブトエビが食べたのでしょう。

 生き残ったのは、小さくてカブトエビもあまり食べないカイミジンコだけ。


小さいけど結構しぶといカイミジンコ

 そのカブトエビも1ヶ月たたずに死んでしまいました。

 今はカブトエビがいなくなってやたら増えた数種類のカイミジンコと、カブトエビがいなくなってから奇跡的に見つかったホウネンエビだけ。

 ということは、水質はそれほど悪くないのかもしれません。

 やはりプランターという小さな入れ物で、田んぼの真似をするのはむずかしい、ということなのでしょう。

 それでも挑戦します!

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タグ: プランター稲ビオトーププランター稲バケツ稲カブトエビホウネンエビカイミジンコビオトーププランター稲の入水

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理由はよくわからないけれど色がかわいい変形菌

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 梅雨時の里山で出会える変わった生き物、変形菌。

 アメーバのように食べ物を求めて動きまわり、単細胞だけど時には10センチをこえるものすごく大きく、カビやキノコみたいになって胞子で増える。

 ほんとうに変な生き物です。

 そして、どうしてそんな必要があるのかわからないほどカラフル。

 黄色い変形菌はこの前紹介しました。

 今度はオレンジの変形菌。

 まずは、まんまるのかわいいマメホコリ。

 この前は動きまわる変形体でしたが、今回は胞子をつくる子実体。

 キノコのようなものです。


 でもこれは胞子を作っている最中のもの。

 胞子が完成するとこげ茶色になって、かわいくなくなります。

 次はクダホコリ。

 こちらも胞子を作っている最中の子実体。


 胞子ができるとやっぱり茶色になってしまいます。

 どちらの変形菌もきれいな色で現れるのは、わずかな間だけ。

 里山で朽ちかけた切り株を見つけたら、そこにいるかもしれません。

タグ♦ 変形菌

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変形菌の変形体と出会ったら、時間をあけて見てみましょう。動いています。

 変形菌。

 粘菌とも呼ばれるちょっとかわった生き物。

 「変形体」と呼ばれる細かく枝分かれしたスライムのような状態と、「子実体」と呼ばれる胞子を飛ばすためのカビのような状態があります。

 そして、動きます。

 と言っても、見てわかるほど早くはありません。

 筋肉ではなく細胞の中にある原形質を移動させながら細胞の形を変えて、移動します。
 ですから早く動くことができません。

 しかし、ちょっと時間をあけてから見ると、明らかに動いています。

 里山で出会った変形菌。

 おそらくススホコリかモジホコリなどのモジホコリ科。


 拡大してみると変形体が立体的な感じがするのでムシホコリでしょうか。


 ともあれ、変形体を発見したので、時間をあけてみてみましょう。


 そして1時間半後。


 ほら、動いていたでしょう。

 というか、木の中から湧きだしたような感じ。

 変形菌は朽木の中などで休んでいて、条件が良くなるとで出てくることもあります。

 ということで、目覚めて動きはじめたところかもしれません。

 不思議な生き物変形菌は、わりと身近にいます。

 バクテリアを食べるので朽木や落ち葉が多いところに。

 湿気がすきなので、梅雨はいろいろな変形菌に出会える季節です。

タグ♦ 変形菌

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梅雨の里山で出会っただれかがはさんでつぶしたようなヘンなキノコ?

 梅雨の里山を歩いていると、遊歩道の法面(のりめん)から変な物体が生えていました。

 高さは10センチくらい。

 細い柄の先に何かがついているのでキノコのよう。

 しかし傘を左右からはさんで潰してグニャッとしたような感じの変なキノコです。


 これはノボリリュウタケ科のキノコ。

 多分アシボソノボリリュウタケ。

 子嚢菌(しのうきん)門チャワンタケ目。

 グニャッとした形が普通の形。


 子嚢菌はキノコ以外にもいろいろな形がある菌類です。

 キノコでは、傘が無いキノコっぽくないものがいくつもあります。

 アシボソノボリリュウタケが潰れたキノコっぽいのもうなづけます。

 むしろ子嚢菌の中ではキノコっぽいほうかもしれません。


 里山でキノコがたくさん見られる季節も残りわずか。

 おもしろいキノコにもっと出会えれば、うれしいですね。

タグ♦ キノコ 子嚢菌

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タグ: アシボソノボリリュウタケキノコ子嚢菌梅雨のキノコ

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背の高い木のちょっとかわった花が落ちてたのでじっくり見ました。ねむのき

 マメ科なのにマメ科らしくないかわった花のネムノキ


3週間前のネムノキの花

 花が散りはじめていました。


花ごとなので「散った」というより「落ちた」花

 黄緑色の管から吹き出すように先が赤くなった糸が飛び出しています。

 黄緑色の管がひとつの花の花弁。

 糸一つ一つがオシベ。

 一つの管とたくさんのオシベで花。

 それがいくつも集まって一つの花にみえていたのです。


やたらと長いオシベばかり目立つ花

 マメ科特有の蝶形花の名残はありません。


マメ科らしい蝶形花のフジの花

 遠目にフワフワした感じに見えた花は、ちょっと変わった形の花です。

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タグ: ネムノキ夏の花梅雨の花赤紫色の花

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梅雨の芝生の上に咲くネジバナのねじねじは毎年同じ?

 梅雨の頃に咲く花、ネジバナ。

 愛好者が多いランの仲間ですが、そこら辺に生えている雑草。

 多年草で、葉は年中地面にはりつくようなロゼット状。

 花が咲くこの時期が過ぎると、どこにあるのかわからなくなります。


 別名「ねじり草」。

 名前のとおり、花がぐるりとねじれてつくのが特徴。

 「ねじれ」には必ずつきものの右巻き左巻き。

 ややこしいのでこのブログでは、横から見て巻いている方向をそのまま文字にして「ミ巻」「彡巻(さんまき)」と言っています。


 ネジバナの面白いところは、ミ巻き彡巻きがだいたい同じ数ということ。

 次に気になるのは、毎年同じ巻き方かどうか。

 ネジバナは太い根の数箇所から芽を出しますが、ひとつの芽から咲くのは1本だけのよう。

 ということで、鉢植えの同じネジバナの今年と去年の写真を比べてみました。


2014年のネジバナ
ちょっとわかりにくいですが
どちらも彡巻
右側の巻きが乱れてる

2015年のネジバナ
わかりやすい
彡巻とミ巻
巻きもきれい

 すると、去年はどちらも彡巻。

 しかし今年はミ巻と彡巻。

 ネジバナは株分けしても同じ性質にならなこともあるとか。

 同じ株でも巻き方は毎年ちがうようです。

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タグ: ネジバナ梅雨の花赤紫色の花

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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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