本当はキジより強いかも? コジュケイ
春の錦織公園で、ちょっと大きな鳥と出会いました。
大阪の南河内地域の住宅地にかこまれた島のようになった里山公園です。

錦織公園で出会った2羽の鳥
公園の人間がいない隅を2羽の鳥が歩いていました。
大きさは、ハトくらいか、少し大きいくらい。
ならばハトなのですが、色がちがいます。
体は薄い茶色に黒いウロコ模様。
そして首には赤い色。
ハトではありません。
コジュケイです。
コジュケイは漢字で「小綬鶏」。
キジ目キジ科コジュケイ属。
中国原産の外来種。
戦前に狩猟用に全国で放鳥されたそうです。

オスのコジュケイ

後ろ向きの指(第1趾)の上にトゲ(蹴爪)があるのがオス
コジュケイはキジ科だけあって飛ぶのがめんどくさい鳥のようです。
ひたすら歩いています。
人影に気付くと歩いてヤブの中に入っていきます。黙って。
同じ地面好きのツグミやシロハラのように大騒ぎして飛んで行くことはありません。
国立環境研究所の「侵入生物データベース」では、「在来種への影響はほとんど無いと考えられている」とされています。
でも、キジとおもいっきりニッチ(食べ物や生活行動)がかぶっているようなのですが、どうなのでしょう。
キジがいてもおかしくない錦織公園ですが、なぜかキジの目撃情報がほとんどありません。
コジュケイが追い出したのでしょうか。
しかしコジュケイよりキジのほうが大きいので、追い出されるのはコジュケイの方でしょう。

メスのコジュケイ

第1趾の上の蹴爪がないのがメス
それなら、キジは園内各所にいるノラネコ(錦織公園猫)に食べられたのでしょうか。
よくわかりませんが、キジを襲って食べるほどの猫ならコジュケイなら簡単に捕まえてしまうでしょう。
ということで、何らかの理由でいなくなった(もとからいなかった)ので空いたニッチにコジュケイが入りこんだのかもしれません。
これだけ猫が多い中で生きているのですから、こう見えて結構したたかなのでしょう。


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