【 2015年05月】

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晩春に咲いた黄色くてまるまったままの花 キンラン


 ギンランと同じように晩春に咲く黄色い蘭。

 キンラン。

 里山でありふれた植物でしたが、今は環境省のレッドリストでは「VU(絶滅危惧II類/ 絶滅の危険が増大している種)」に指定されています。

 大阪のレッドリスト、前回の2000年版では「要注目」、ランク外でした。

 それが最新の2014年版では環境省と同じ「VU」。

 一気に「NT(準絶滅危惧/変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)」を跳び越しました。



ギンランによく似た黄色い花のキンラン
ギンランによく似た黄色い花のキンラン




 もちろん、キンランが好む丘陵地の林や里山が減ったこともあります。

 それ以外にも心無い人々が勝手に持ち帰る“盗採”があります。

 こういうところもギンランと同じ。



キンランとちがって花は開くのですがもう咲き終わった?
キンランとちがって花は開くのですがもう咲き終わった?




 地面に生えるランの仲間は、地面の下の見えない菌類のネットワークを利用して生きています。

 そういった菌類は樹木と共生して生きています。

 ですからランだけを持ち帰っても、菌類のネットワークが切れてしまい、いずれ枯れてしまいます。



蘭の仲間らしく捻れた子房
蘭の仲間らしく捻れた子房




 そもそも日本の土地には所有者がいるはずですから、その許可を得ないで動植物を持ち帰ることはどろぼうです。

 そしてその結果、貴重な生き物を地球上から減らすことになるのです。

 野生の生き物は、その生き物だけでなく、周りの見えるところも見えないところも含めてのいろいろな生き物が生きている環境、ビオトープがあってこそ生きていられるのです。

 興味がある生き物だけに目を向けるのではなく、一見関係なさそうなまわりも含めて見れば、いろいろなことが見えてくるはず。



タグ♦  絶滅危惧種

■参考外部リンク■
大阪府/大阪府レッドリスト
絶滅危惧種検索(生物多様性情報システム)


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タグ: キンラン絶滅危惧種大阪VU環境省VU黄色い花晩春の花

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下赤阪の棚田の2015年 3月下旬の動物編


 3月を迎えて暖かくなってきた下赤阪の棚田ビオトープ。

 そこそこ虫たちも動き始めました。

 といっても、まだ冬越ししていた虫たちばかりのようですが。



この記事にはの画像があります。






棚田と嶽山




すでに紹介している生き物については、一部画像や説明等を省いていますので、
画像や説明等のあるページへのリンクをつけています。
タグ:3月の下赤阪の棚田の動物



動物界
節足動物門
六脚亜門 昆虫綱
ホタルトビケラ Nothopsyche ruficollis
トビケラ目 エグリトビケラ科 ホタルトビケラ属
水の中に住んで名前が似ていますが、カワゲラとはまったくちがいます。

カワゲラはトンボのように蛹にならない不完全変態。

トビケラは蛹になる完全変態。
幼虫はこのように移動用「家」を持っています。

「家」の形や素材は種類によって変わりますので、調べるときは重要です。

巣から頭を出しているところも写すことができました。

成虫は赤い頭に黒いからだ。
それがホタルに似ていることが由来です。
セイヨウミツバチ(西洋蜜蜂)Apis mellifera
ハチ目 ミツバチ科 ミツバチ属
タグ:セイヨウミツバチ
「黄色く」みえるのでセイヨウミツバチ。

ちょっと離れたところではちみつを売っているところがあるので、そこから飛んできたのでしょうか。
六脚亜門 昆虫綱
動物界 節足動物門
鋏角亜門 蛛形綱
ウヅキコモリグモ Pardosa astrigera
クモ目 コモリグモ科 Pardosa属
冬越ししている虫たちは、暖かくなるとすぐ動き始めます。

卵嚢をお腹に付けたまま動きまわるのが由来。

見ての通り巣を張らないクモです。
鋏角亜門 蛛形綱
節足動物門
動物界
脊索動物門 脊椎動物亜門 鳥綱
ムクドリ(椋鳥)
Sturnus cineraceus
スズメ目
ムクドリ科
ムクドリ属
スズメより大きい
留鳥
タグ:ムクドリ

一見種類がわかりにくそうですが、オレンジ色の趾(あしゆび)とクチバシ、もしゃもしゃした白い顔。

ムクドリです。
脊索動物門 脊椎動物亜門 鳥綱
動物界



 姿を消していた虫たちをみることができました。

 本当に暖かくなってきたことを感じます。



タグ♦ 2月の下赤阪の棚田の動物 下赤阪の棚田の2015年

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会


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タグ: 下赤阪の棚田2015下赤阪の棚田2015/033月の下赤阪の棚田の動物ホタルトビケラウヅキコモリグモセイヨウミツバチムクドリ野鳥トビケラ目/SA-tanada

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特別展「スペイン 奇跡の恐竜たち」と長居植物園で恐竜時代の植物たちを探してみました!〈大阪市立自然史博物館〉


 スペイン 奇跡の恐竜たち。

 残すは1ヶ月もありません。

 今回はちょっと恐竜から離れます。

 テーマは植物。



◆「スペイン 奇跡の恐竜たち」の
  記事をまとめてみる
 【大阪ではじまりました!】
 【恐竜にも肉球があるのか見てみました!】
 【でっかい恐竜が歩く姿を想像してみました!】
 【恐竜と鳥の境界をさがしてみました!】



 恐竜展なのに植物というのは、かなり意外な感じがするかもしれません。

 しかし。

 恐竜を生き物として見るとき、どのような環境で生きていたかを知ることは大切です。

 その一つの目安となるのが植物。

 ですから、恐竜展では同じ時代の植物化石が展示されることがよくあります。

 もちろん「スペイン 奇跡の恐竜たち」でも。




↑と反対でも会場に行けます




 動物は中生代と古生代の境で大型爬虫類から鳥類・哺乳類に交代しますが、植物は白亜紀の間にシダ植物・裸子植物と被子植物が交代します。

 ということで、ラス・オヤスとロ・ウエコの時代、中生代白亜紀の年表を簡単にまとめてみました。



百万年前 植代 産地
56.0 新生代 古第三紀 暁新世
新植代△被子植物の時代▽
66.0 中生代 白亜紀 後期 マーストリヒチアン
72.1


カンパニアン ロ・ウエコ
83.6


サントニアン
86.3


コニアシアン
89.8


チューロニアン
93.9


セノマニアン
100.5

前期 アルビアン 中植代△裸子植物の時代▽
113.0


アブチアン
125.0


バレミアン ラス・オヤス
129.4


オーテリビアン
132.9


バランギニアン
139.8


ベリアシアン
145.0
ジュラ紀 後期


年代と名称は国際年代層序表を参考にしています。
植代については【APG植物分類体系で ものすご~くおおざっぱに被子植物の進化をみてみると】へ。



 このようにラス・オヤスとロ・ウエコの間で植物の交代が起こっているのですが、残念ながら植物が見つかっているのはラス・オヤスだけ。
 白亜紀前期の地層です。

 比較できないのは残念ですが、今と違って裸子植物とシダ植物に覆われていた時代の化石を見てみましょう。

 自然史博物館があるのは植物園の中。

 ということで、今回も植物園にある恐竜時代の植物の子孫と並べてみました。

 よく似た種類を並べましたが、必ずしも種や属が近いものではありません。

 同じというわけではありませんが、コンカベナトールが歩いていた大地はどんな感じだったのか、想像してみましょう。



水中

モントセキア・ヴィダリ
原始的被子植物
水草
展示:スペイン 奇跡の恐竜たち
クラヴァトラキシス・
ロブスタス
車軸藻植物 シャジクモ類
展示:スペイン 奇跡の恐竜たち
シャジクモの仲間は今も水中に生えている緑色の藻類です。

陸上植物に近いと言われています。

モントセキアはシャジクモ類のクラヴァトラキシスと似ていますが、原始的被子植物の水草。

被子植物は裸子植物から進化したと言われていますが、原始的被子植物がシャジクモ類に似ている水草というのは不思議です。

この部分だけ見ていると、被子植物は裸子植物とは別にシャジクモ類から進化したしたかのようです。

その点についてはとても重要なことだと思うのですが、展示にも図録にも書かれていないようなのが残念。
それとも、見落としていた?



陸上

シダ植物

ウェイクセリア・レディキュラタ
シダ植物 ウラジロ類
展示:スペイン 奇跡の恐竜たち
ヒカゲヘゴ
ヘゴ目 ヘゴ科
展示:花と緑と自然の情報センター アトリウム内
ウェイクセリアは、木性シダの1メートルくらいある大きな葉の化石。

この葉が幹の先から四方八方に広がるように生えていたようです。

恐竜時代には当たり前のようにあった木性シダは、今でもわずかに残っています。
ただし温暖な地域、日本では沖縄や小笠原に。

温室のない長居植物園では、会場隣のアトリウムにヒカゲヘゴが置かれています。

さすがに恐竜時代と比べると小さく屋内に収まっていますが、それでも見上げるほどの大きさ。

雰囲気は感じることができそうです。
シダ類
シダ綱
展示:花と緑と自然の情報センター
アトリウム内
ルッフォルディア・
ゴエッペルティ
シダ植物 フサシダ類
展示:スペイン 奇跡の恐竜たち
恐竜時代のシダというとウェイクセリアのような大きな木性シダのイメージがありますが、草サイズもあったようです。

裸子植物の草が恐竜時代にあったのかどうかわかりませんが、もしかしたら草本ニッチ(生育環境)はシダ植物だったのかもしれません。

中心の軸から分かれた軸に小さな葉がつく2回羽状複葉は、シダのよくある葉。
この時代から変わっていないようです。

長居植物園は園内にシダは見当たりません。

ということで、暖かいアトリウムに置かれているシダ。

ここは植物園扱いでないのか、名札がないので種名は不明。

裸子植物

ソテツ
ソテツ目 ソテツ科
展示:長居植物園南東
ライフガーデン
ザミテスの一種
ベネチテス類
(キカデオイデア類)
展示:スペイン 奇跡の恐竜たち
ベネチテス類は中生代で絶滅した植物。今はありません。

外観は今も残る同じソテツ綱のソテツとよく似ていました。

ただ、同じ裸子植物でも細かいところは違っていたようなので、あくまで似てるのは見た目だけ。
アカマツ
マツ目 マツ科
展示:長居植物園北 間氷期植物群
ブラキフィルムの一種
裸子植物 球果類
展示:スペイン 奇跡の恐竜たち
大きめのスギナのようですが、球果植物、つまりマツなどの仲間。

確かに球果の化石をみると、新しいマツカサみたいに鱗片が重なっているようです。

下から見上げるマツの木。

コンカベナトールも同じ景色を見ていたのでしょうか。
いや、真上を向くことはできなかった?
コウヨウザン
マツ目 ヒノキ科
展示:長居植物園北 渓流
パジオフィルムの一種
裸子植物 球果類
展示:スペイン 奇跡の恐竜たち
謎の虫のようですが、球果植物。

となると、細長い三角の葉ならスギ。

パジオフィルムがスギに近い仲間かどうかわかりませんが、コウヨウザンの仲間は白亜紀の地層から見つかっていますので、可能性は0ではないかも。

被子植物

ムラサキケマン
キンポウゲ目 ケシ科
展示:長居植物園北 氷期植物群
イテロフィルム・ロバタム
キンポウゲ類 ケシ科
展示:スペイン 奇跡の恐竜たち
ケシの仲間はラス・オヤスの化石が生きていた時代にはもう登場していました。
結構古い植物です。

イテロフィルムの化石は違う形をしていますが、同じ種類のちがう成長段階のものの可能性もあるそうです。

現在でも成長段階や付く位置で葉の形が変わることは、草ではよくあること。

ムラサキケマンは林床にまとまって生えていました。

特に囲みもありませんので、植栽されたものでなく勝手に生えたものかもしれません。

2000年前には海だった大阪市内にちょっと意外な感じもしますが、植物園は上町台地の上にありますので、住宅地になる前には当たり前の野草だったのかもしれません。



 ラス・オヤスの時代は裸子植物の時代と書きました。

 ところが見つかった植物はほとんどがシダ植物。
 意外です。

 裸子植物がシダ植物よりも化石が残りにくいとは思えません。

 どのような理由でこのようなちがいが生まれたのかわかりませんが、ちょっと想像してみましょう。



 ラス・オヤスは水辺で石灰岩にうもれてできた地層。

 つまり、水がたくさんあったところ。

 シダ植物は性質上乾燥したところは苦手。

 ですから水辺のニッチはシダ植物のものだったのかもしれません。

 裸子植物が増えたのは、シダからニッチを奪ったからではなく、シダ植物が進出できなかった乾燥地へ進出したからでしょうか。

 数を大きく減らした裸子植物の中で、現在唯一繁栄している球果植物は、乾燥地や寒冷地など植物には厳しい環境に育つ種類が少なくありません。




長居植物園でもっとも恐竜時代に近そうな風景の小池
針葉樹のメタセコイアやラクウショウの間からシダ植物のトクサが見えます
ただしラス・オヤスでは針葉樹ではなく木性シダのようです




 水中から現れた植物は、2億年かけてやっと水辺から離れることができるようになりました。

 それまでは、水辺から離れるとどこも砂漠のような状態だったのかもしれません。

 恐竜が出現したのは、シダよりも乾燥に強い裸子植物が現れてから。

 そして恐竜が滅ぶ前には、動物と関係の深い被子植物が現れています。

 まるで、恐竜の絶滅に関係しているように。

 本当のことはわかりませんが、おもしろいですね。



タグ♦ スペイン 奇跡の恐竜たち 白亜紀

■参考外部リンク■
スペイン 奇跡の恐竜たち/2015年3月21日(土・祝)~5月31日(日)/大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ


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タグ: スペイン奇跡の恐竜たちモントセキアクラヴァトラキシスウェイクセリアルッフォルディアブラキフィルムパジオフィルムイテロフィルムspaindino-osaka恐竜ビオトープ

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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

里山の奇数羽状複葉の木には、ちょっとだけ注意を


 晩春に咲くちょっと地味な花。

 1本の軸の左右に楕円の葉をいっぱいつけた羽状複葉。
 先の葉は1枚だけなので、奇数羽状複葉。

 空に向かって伸ばした枝の先にまとめてつける変わった植物。

 ウルシ属。



ウルシ属ヤマウルシの雄花
ウルシ属ヤマウルシの雄花




 ウルシというと、かぶれるので有名。

 人によっては近づくだけでかぶれることもあります。

 実は、ウルシ属の植物は里山のような身近な場所でよく目にします。

 でも、かぶれた記憶はありません。



枝の先に奇数羽状複葉の葉をたくさんつけたヤマウルシ
枝の先に奇数羽状複葉の葉をたくさんつけたヤマウルシ




 そんな時は安心できます。

 それはウルシ属かもしれませんが、ウルシではないようです。

 ヤマウルシかハゼノキ、ヤマハゼかもしれません。

 これらは身近なウルシ属の植物ですが、近づいたり触ったりした程度ではかぶれません。

 そもそもウルシは塗料や接着剤として使われる漆(うるし)をとるために植えられた外来植物。
 どこにでも生えているものではありません。



こんな感じの植物に出会ったらちょっとだけ注意を
こんな感じの植物に出会ったらちょっとだけ注意を




 ただ、樹液がつくとウルシじゃなくてもかぶれますし、肌の弱い人なら触っただけでかぶれることがあるかもしれません。

 近づくのは大丈夫ですが、葉をちぎったり、枝を折ったり、傷つけたりはしないよう気をつけましょう。

 里山には他にもいろいろな奇数羽状複葉の樹木がありますが、とりあえず傷つけたりしないようにすれば大丈夫です。

 あと、ウルシがある場所かどうかの確認もすれば、より確実かかもしれません。



タグ♦ 有毒植物

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タグ: ヤマウルシ有毒植物里山の植物春の花黄緑色の花奇数羽状複葉

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theme : 樹木・花木
genre : 趣味・実用

APG植物分類体系で ものすご~くおおざっぱに被子植物の進化をみてみると


 植物をはじめ生き物の分類にはよく「〇〇科(か)」とか「△△属(ぞく)」と書かれていることがあります。

 これは生き物のことをわかりやすくするため、共通点を持つグループに分類する方法の一つ。

 元は生き物の体の構造で分類していましたが、進化の系統での分け方が主流になってきました。

 植物の遺伝子でそれをやっているのがAPG植物分類体系です。



 遺伝子には生き物の設計図が含まれていています。

 設計図ですから同じ種でもそれぞれの個体によってもわずかなちがいがありますし、グループが離れれば離れるほどちがいが大きくなります。

 そのちがいの大きさで、進化の枝分かれをしたところを見つけて、分けていきます。

 ただし、今のところ被子植物だけ。
 そして2度変更され、まだ完成はしていません。


 そのAPGの分類を時間の流れに沿って、一部の植物だけですが、ものすごく簡単かつものすごく大雑把に表にしてみました。

 「こんな雰囲気かな」程度でお願いします。



億年前














0.00 新生代
新植代 シダ植物 裸子植物 スイレン属 コショウ科 クスノキ属 モクレン属 単子葉類 キンポウゲ科 ケシ科 ナデシコ科 キク科 ツツジ科 ニレ科 ブドウ目
0.66 中生代 白亜紀後期 コショウ目 クスノキ目 モクレン目 ナデシコ目 キク目 ツツジ目 バラ目





1.01 白亜紀前期 中植代

スイレン科 キンポウゲ目

キク類 バラ類




1.45 ジュラ紀


モクレン類





被子植物


2.01 三畳紀
2.52 古生代 ペルム紀

古植代/シダ
2.99 石炭紀
3.59 デボン紀 古植代/コケ等


4.19 シルル紀


4.43 オルドビス紀



年代と名称は国際年代層序表を参考にしています。
古生代までは【年代層序表〈顕生代〉β2 動物と植物】へ。



 植物の分類を大きい方から並べてみると「綱>目>科>属>種」になりますが、まだもっと細かく分類されています。

 表の中で「類」と書かれているのは、上の分類に割り振ることができないグループです。

 「新植代」「中植代」「古植代」は、植物の変化からみた地質年代の分け方。
 「新植代」は被子植物の時代、「中植代」は裸子植物の時代、「古植代」はシダ植物の時代とコケ植物の時代に分かれます。

 「裸子植物」は種になる胚珠(はいしゅ)がむき出しになっていて花粉が直接つく植物。
 「被子植物」は胚珠が子房に覆われてメシベになっている植物。



 表を見てみると、モクレンやキンポウゲ、ドクダミ(コショウ目)など、花弁を持たず、苞(ほう)や萼(がく)が花弁のようになったグループが古い段階で登場しているのがおもしろいところ。

 被子植物の特徴とされる花弁は、花より遅れてできたようです。

 今でも花弁をもたず苞や萼が花のようになっている植物は、結構古いタイプの植物なのかもしれません。



古い時代の名残があるモクレンの花
古い時代の名残があるモクレンの花




 被子植物は恐竜より後に出現して、恐竜時代の中生代にどんどん種類を増やしていきます。

 しかし、それはまだまだ裸子植物が繁栄していた中植代。
 それにシダ植物も衰えていません。

 そんな状態で後発の被子植物が多様化していったのは、シダ植物、そして裸子植物が繁栄しているように見えつつも、被子植物が入り込める隙間(ニッチ)がまだまだ残っていたのかもしれません。



タグ♦ 地質年代表

■参考外部リンク■
Angiosperm Phylogeny Website
Missouri Botanical Garden/英語)
日本地質学会 - 地質系統・年代の日本語記述ガイドライン


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タグ: 年代層序地質時代地質年代地質年代表中生代新生代新植代中植代古植代

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theme : 雑学・情報
genre : 学問・文化・芸術

綺麗だけれどあまりよく見えない花 ユリノキ


 ゴールデンウイークにユリノキの花が咲き始めていました。

 ユリノキはモクレン科ユリノキ属の落葉高木で、北アメリカ原産の外来植物。

 街路樹や公園木としてよく見かけますが、花が高いところで咲くので気づかない人も少なくないでしょう。



ユリノキの花
ユリノキの花




 これは錦織公園のユリノキ。

 やんちゃの里の外れ、河内の里の表門の近くにあります。

 ここのユリノキは低いところで咲きますので、ユリノキの花を間近に見ることができます。



雌蕊が見えるのは珍しいかも
雌蕊が見えるのは珍しいかも




 モクレンの仲間というと、固い花弁を大きく広げるようなイメージが有りますが、ユリノキの花はひょいと上に向かって立ち上がって、「百合の木」というより「チューリップの木」。

 モクレン科とは思えません。

 でも花の中を見ると雌蕊が螺旋状に並び円錐形になっていて、古い時代の名残を残しています。

 確かにモクレン科です。



花の中を見られうのは珍しいかも
花の中を見られうのは珍しいかも




 このような変わったユリノキの花。

 目印はTシャツ型の葉。

 見かけた時は上の方を見てください。

 花が咲いているかもしれません。



Tシャツ型のおもしろい葉
Tシャツ型のおもしろい葉




タグ♦ ユリノキ 錦織公園

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園


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タグ: ユリノキ白い花クリーム色の花初夏の花モクレン科の花錦織公園

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かわいいリスを間近で観察できるリス園


 かわいい動物。

 思い浮かぶのは人それぞれでしょう。

 今回は、リス。



 リスは森の生き物。

 なかなか見られるものでありません。

 それを間近に見るなんて動物園くらい。

 それも柵や網やアクリル板のむこうで。



 そんなリスを本当に間近で見られるところのひとつが、大阪狭山市の市民ふれあいの里。

 ここのリス園では、餌やりもできます。

 というか、場合によってはリスのほうから飛びついてきます。



両手ではさんで食べます
両手ではさんで食べます




 ここのリスは残念ながら日本のリスではなく、タイワンリス。

 日本のリスは北方のキタリスの仲間のようです。

 タイワンリスは南方系のクリハラリスの仲間。

 ちょっと遠いようですが、リスにはかわりありません。



手から食べることもあります(ケガを防ぐためのミトン着用)
手から食べることもあります(ケガを防ぐためのミトン着用)




 自然の時と同じ生態とはいえませんが、生きているリスを間近に観察できるところ。

 ただし、爪が鋭いので夏に行くときは長袖を忘れずに。
 飛びついてきた時に傷だらけになってしまいます。

 足から登ってくることもあるので、素足もやめたほうがいいかもしれません。



タグ♦ 市民ふれあいの里

■参考外部リンク■
市民ふれあいの里/大阪狭山市ホームページ


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タグ: タイワンリスクリハラリス市民ふれあいの里(大阪狭山市)リス

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晩春に咲いた白くて丸い花 ギンラン


 晩春のあまり大きくない花。

 林床に咲く小さな白い花。

 ギンランです。



 漢字では「銀蘭」。

 しかし丸くて小さい花。
 先端が尖った長楕円形の平行脈の葉。
 互いちがいに葉が生える互生。

 ランの花というと、特殊化した6枚の花弁が左右対称の形を作るのが特徴です。

 丸くすぼまったような花は、ランというよりスズランのようなクサスギカズラ科のようです。



 しかしギンランは、ラン科キンラン属。

 ランの花に見えないのは、花弁が開ききらないからだそうです。

 受粉のために目立つように花を変化させたランですが、それに逆行したかのような花。







 ギンランは35都府県でレッドリストに掲載されています。
 過半数で絶滅危惧II類(VU/絶滅の危険が増大している種)以上のランクに。

 絶滅危惧種に指定されるのは、開発などによる環境の変化の影響があるのはもちろんですが、それ以外にも勝手に持ち去ってしまう盗採、つまり泥棒されることも影響しています。



 このようなラン科は野生種でも観賞価値が高いとされるものが少なくなく、ひどい場合になると、大切に保護していた場所から盗まれることがあります。

 ギンランも含めて、特定の場所にしか生えないような植物は、気温や日照、土質や地中に棲む様々な生物との複雑な関係の上で生きているものも少なくありません。

 そういった生き物は、仮に持ち帰ったとしても育てることは困難。

 目に見えない生き物を含めた様々な条件を人間が満たすことは、不可能といってもいいほどのことですから。

 希少な植物を持ち帰ることは、犯罪で、さらに貴重な植物を絶滅へ追いやる行為です。







 植物に限らず、生き物はその生き物だけで生きているわけではありません。

 目に見ないものも含めて様々な生き物たちが相互に影響しあう環境、つまりビオトープがあることで生きることができます。

 そこから切り離されれば、その生き物はどうなってしまうのかは、簡単に想像できることでしょう。



タグ♦  絶滅危惧種

■参考外部リンク■
日本のレッドデータ検索システム


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タグ: ギンラン絶滅危惧種大阪VU白い花晩春の花

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下赤阪の棚田の2015年 3月下旬のロゼット〈切れ込み(長い葉・短い葉)・線形の葉〉編


 金剛山の麓に広がる下赤阪の棚田。

 春を迎えた棚田ビオトープでは、たくさんのロゼットが今にも成長しようとしていました。

 今回は、さまざまな長い葉のロゼットを集めてみました。




田起こしが進む3月下旬の下赤阪の棚田




すでに紹介している生き物については、一部画像や説明等を省いていますので、
画像や説明等のあるページへのリンクをつけています。
タグ:3月の下赤阪の棚田の植物



植物界 被子植物門
ロゼット
葉の形 ≫ 切れ込み(短い葉)
双子葉植物綱
ヨモギ(蓬)Artemisia indica var. maximowiczii
キク目 キク科 ヨモギ属
多年草
タグ:ヨモギ
お餅などに使われるヨモギです。

荒れ地に生える雑草で、空地や道端などに生えています。

ということで、棚田でもありふれた植物になっています。
ゲンノショウコ(現の証拠)Geranium thunbergii
フウロソウ目 フウロソウ科 フウロソウ属
多年草
タグ:ゲンノショウコ
ほかのフウロソウの仲間とよく似たロゼット。

このころのゲンノショウコは、葉の切れ込みはまだまだ小さいようです。
双子葉植物綱
葉の形 ≫ 切れ込み(短い葉)
ロゼット
葉の形 ≫ 切れ込み(短い葉)
双子葉植物綱
タンポポ(蒲公英)Taraxacum
キク目 キク科 タンポポ属
多年草
タグ:タンポポ
タンポポというと在来種と外来種があります。

一応、花で見分けることができますが、ロゼットでは無理なようです。

ということで、とりあえずタンポポ属。
コオニタビラコ(小鬼田平子)Lapsana apogonoides
キク目 キク科 ヤブタビラコ属
越年草
タグ:コオニタビラコ
春の七種の「ほとけのざ」。

湿ったところを好む水田雑草。

4月ころには黄色く小さい花を咲かせます。

果実には毛(冠羽)がないのでオニタビラコなどと見分けることができます。
オニタビラコ(鬼田平子)Youngia japonica
キク目 キク科 オニタビラコ属
一年草
タグ:オニタビラコ
葉の切れ方はコオニタビラコとはずいぶんちがいます。

名前はよく似ていますが、属がちがいますので似ていなくてあたりまえかも?
ナズナ(薺)Capsella bursa-pastoris
フウチョウソウ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草
別名:ペンペングサ
タグ:ナズナ
春の七種のナズナです。

ナズナはロゼットの葉の形が様々で、いつも困ります。

これは、図鑑に出ているようなポピュラーなタイプではありません。
双子葉植物綱
葉の形 ≫ 切れ込み(長い葉)
ロゼット
葉の形 ≫ 線形
単子葉植物綱
オヒシバ(雄日芝)Eleusine indica
イネ目 イネ科 オヒシバ属
一年草
タグ:オヒシバ
空地や公園や道端などに生えるよくある雑草。

似た名前の植物にメヒシバがあります。

オヒシバのほうが「ごつい」感じがするので「日芝」になったそうです。
単子葉植物綱
葉の形 ≫ 線形
ロゼット
植物界 被子植物門



 3月下旬ということで、大きく成長しはじめる直前でしょうか。

 中にはロゼットのまま一気に花を咲かせているものもありました。

 ロゼットハントにはいい季節なのかもしれません。



タグ♦ 下赤阪の棚田の2015年 ロゼット

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会


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本当はキジより強いかも? コジュケイ


 春の錦織公園で、ちょっと大きな鳥と出会いました。

 大阪の南河内地域の住宅地にかこまれた島のようになった里山公園です。



錦織公園で出会った2羽の鳥
錦織公園で出会った2羽の鳥







 公園の人間がいない隅を2羽の鳥が歩いていました。

 大きさは、ハトくらいか、少し大きいくらい。

 ならばハトなのですが、色がちがいます。

 体は薄い茶色に黒いウロコ模様。

 そして首には赤い色。

 ハトではありません。

 コジュケイです。



 コジュケイは漢字で「小綬鶏」。

 キジ目キジ科コジュケイ属。

 中国原産の外来種。

 戦前に狩猟用に全国で放鳥されたそうです。



オスのコジュケイ
オスのコジュケイ

後ろ向きの指(第1趾)の上にトゲ(蹴爪)があるのがオス
後ろ向きの指(第1趾)の上にトゲ(蹴爪)があるのがオス




 コジュケイはキジ科だけあって飛ぶのがめんどくさい鳥のようです。

 ひたすら歩いています。

 人影に気付くと歩いてヤブの中に入っていきます。黙って。

 同じ地面好きのツグミやシロハラのように大騒ぎして飛んで行くことはありません。



 国立環境研究所の「侵入生物データベース」では、「在来種への影響はほとんど無いと考えられている」とされています。

 でも、キジとおもいっきりニッチ(食べ物や生活行動)がかぶっているようなのですが、どうなのでしょう。

 キジがいてもおかしくない錦織公園ですが、なぜかキジの目撃情報がほとんどありません。

 コジュケイが追い出したのでしょうか。

 しかしコジュケイよりキジのほうが大きいので、追い出されるのはコジュケイの方でしょう。



メスのコジュケイ
メスのコジュケイ

第1趾の上の蹴爪がないのがメス
第1趾の上の蹴爪がないのがメス




 それなら、キジは園内各所にいるノラネコ(錦織公園猫)に食べられたのでしょうか。

 よくわかりませんが、キジを襲って食べるほどの猫ならコジュケイなら簡単に捕まえてしまうでしょう。

 ということで、何らかの理由でいなくなった(もとからいなかった)ので空いたニッチにコジュケイが入りこんだのかもしれません。

 これだけ猫が多い中で生きているのですから、こう見えて結構したたかなのでしょう。



■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

コジュケイ / 国立環境研究所 侵入生物DB


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タグ: コジュケイ侵入生物外来種野鳥錦織公園

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