【 2015年02月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

錦織公園の河内の里の春の花


 もふもふのネコヤナギと出会った春の錦織公園の河内の里。

 ほかにも春の花が咲いていました。



 春と言ったらフクジュソウ。


フクジュソウ


 もちろん植栽されたものです。

 河内の里は昔の農家を模したエリアですが、河内地方にはフクジュソウは自生していなかったと思います。

 でも江戸時代からの園芸植物ですから、庭に植えられていたかもしれません。



 梅も咲きはじめていました。


早咲きの八重の紅梅


 といっても、見頃はまだ先。

 早咲きです。

 早咲きの八重の紅梅ですから、八重寒紅梅でしょうか。



 そしてヒメオドリコソウ。


ヒメオドリコソウ


 一見どこにでもあるホトケノザのようですが、上の方の葉が赤くなっていて、形も先が尖った三角形なので、ヒメオドリコソウ。

 畑でホトケノザのように咲いていましたので、これは自然に生えた雑草でしょう。

 もちろんホトケノザもいっぱい咲いていました。



 ここには他にもいろいろな山野草が植えられていて、まるで植物園のよう。

 もうしばらくはいろんな花が楽しめそうです。



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タグ: フクジュソウヒメオドリコソウ春の花錦織公園河内の里

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錦織公園で“本当に”春の七種さがし


 1月7日です。

 春の七種(ななくさ)です。



 「おや?」と思う人も少なくでしょう。

 なぜなら、今は2月下旬。



 そもそも春の七種は明治よりもずっと昔から1月7日の風習でした(一部地域を除く)。

 そう、本来は昔の暦(こよみ)、旧暦、太陰暦(たいいんれき)の1月7日なのです。

 太陰暦は月の動きに合わせた暦で、太陽暦と比べると毎年ずれが生じます。

 そのため1月1日は、二十四節気の雨水(うすい)直前の新月の日と決められています。

 2015年は2月19日が旧正月。

 そして2月25日が1月7日になります。



 ということで、旧正月前の錦織公園(にしこおりこうえん)の河内(かわち)の里に春の七種を探しに行きました。

 里山を残した大きな公園に中にある河内地方の農家を模したエリアです。

 毎年年末年始には春の七種が展示されていますが、さすがに旧正月までは置かれていません。

 ここには擬似的な田畑が作られていますので、「田畑の雑草」と言われる春の七種もあるかもしれません。



芹(せり)
和名:セリ(芹)
セリ目 セリ科 セリ属
多年草 丈.20-50cm 冬.常緑
分布:北海道~九州
適地:湿地や畦道
水分の多い土壌や水の流れがゆるやかな浅瀬などを好む水田雑草。
タグ:セリ
野菜でもありますが、水辺の雑草。

周囲に田んぼがあるため池は多いのですが、安全確保のために近寄れません。

そんな中で水辺に近寄れる場所の一つが河内の里。

でも、セリが生えているのは田んぼの角。

ここにはオモダカも生えていますので、意図的に生やしているのかもしれません。

薺(なずな)
和名:ナズナ(薺)
アブラナ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草 丈.10-50cm 冬.ロゼット
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
田んぼの畦などにも生える水田雑草。
タグ:ナズナ
乾燥気味のところでも生えるありきたりの雑草なのですが、よく手入れされている錦織公園ではあまり多くありません。

丈が高いため簡単に刈られてしまうのでしょうか。

この日は花を咲かせているのはもちろん、ロゼットも見つかりませんでした。

右の画像はお正月展示のナズナです。
御形(ごぎょう)
和名:ハハコグサ(母子草)
キク目 キク科 ハハコグサ属
越年草 丈.10-30cm 冬.ロゼット
分布:北海道~沖縄
適地:人里の道端、田の畦
全体が綿毛に覆われ白っぽく見える。
タグ:ハハコグサ
ナズナ同様乾燥気味のところでもよく生える雑草。

河内の里でもよく見かけます。

越年草ですので、去年芽を出して、ロゼット状態で暖かくなるのを待っているのでしょう。

繁縷(はこべら)
和名:コハコベ(小繁縷)
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草 丈.10-20cm 冬.常緑
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
花柱3個,雄蕊1~7本。
タグ:コハコベ
これもありふれた雑草です。

地面を這うように成長するので草刈りから逃れやすいのでしょうか、よく見かけます。

仏の座(ほとけのざ)
和名:コオニタビラコ(小鬼田平子)
キク目 キク科 ヤブタビラコ属
越年草 丈.5-25cm 冬.ロゼット
分布:本州~九州
適地:湿地を好む
水田雑草。
タグ:コオニタビラコ
水田雑草ということで、公園ではなかなか見かけません。

右の画像はナズナと同じようにお正月展示のものです。
下の画像は河内の里でみつけたもの。

一見コオニタビラコのようですが、大きいのでヤブタビラコではないかと思います。
菘(すずな)
和名:カブ(蕪)
アブラナ目 アブラナ科 アブラナ属
越年草 丈.20-60cm 冬.ロゼット
分布:アフガニスタン原産
適地:代表的な野菜
食用部分は胚軸。
タグ:カブ
これは雑草ではなく野菜です。

外来種で野生化はしていないようですので、カブ畑以外では見つからないでしょう。

ところが冬野菜として河内の里の畑では毎年育てられていますので、見ることができました。

蘿蔔(すずしろ)
和名:ダイコン(大根)
アブラナ目 アブラナ科 ダイコン属
越年草 丈.50-100cm 冬.ロゼット
分布:地中海原産
適地:代表的な野菜
食用部分は胚軸と根の一部。
タグ:ダイコン
こちらも外来種の野菜です。

一部には野生種があるようですが、普通はみかけません。

こちらも冬野菜として畑で栽培されているので、見ることができました。




 ということで、7種類揃えることはできませんでした。

 でも、ここの田畑は擬似的な小さなもの。

 普通の田畑だったら、カブとダイコン以外はきっと見つかったことでしょう。

 機会があれば、探してみたいと思います。

 でも、むやみに田畑に入ることはお勧めできることではありませんので、機会はいつやってくるか……



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タグ: 春の七種春の七草セリナズナハハコグサコハコベコオニタビラコカブダイコン錦織公園

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苔生す谷 金剛山のひとつの顔


 大阪と奈良の境にある大阪で一番高いところがある金剛山。

 登山ルートはいろいろあります。

 個人的に好きなのは谷道。

 大阪湾を越えて水分を含んだ風が当たるからでしょうか。

 苔生(こけむ)した場所がところどころにあります。

 そのひとつはすでに紹介しましたモミジ谷支流の「萌黄の谷」



北側なら登山道から山頂を望める金剛山
北側なら登山道から山頂を望める金剛山




 そういったところ以外にもよく目につくのが、苔生した倒木。

 谷筋の登山道は、大雨の時などに山が崩れ、倒木が道を塞ぐことがときおりあります。

 そういった場合は、登山道だけは確保して、他は現状維持が基本のようです。

 残された倒木はそのまま朽ちるに任せ、苔生していきます。

 そんな苔生した倒木の一つ。



カヤンボ谷の苔生した倒木
カヤンボ谷の苔生した倒木




 同じパターンに何度も分かれたフラクタルな葉はシダのよう。

 ということで、おそらくシノブゴケ。

 金剛山の谷ではよく目にするコケです。



シノブゴケの中からひっそりとスギが生えています
シノブゴケの中からひっそりとスギが生えています




 大阪の周囲には多くの低山があります。

 その中で金剛山の特徴は、唯一1000mを超えるその高さと、湿潤なこと。

 特に北側の谷筋では、そころどころで苔生した石や倒木を見ることができます。

 苔生す谷。

 金剛山のいくつもある顔の一つです。



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タグ: カヤンボ谷コケシノブゴケ金剛山金剛山のコケ

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春の日の錦織公園の もふもふ


 大阪の河内地方の里山を残した公園、錦織公園。

 2月下旬になってだんだん春の装いにかわってきました。



 錦織公園の中には河内地方の農家を模した河内の里があります。

 ここには数多くの花木や山野草、野菜に果樹が植えられています。



この門をくぐると河内の里
この門をくぐると河内の里




 河内の里では早春の花が次々と咲きはじめています。

 そんな花の一つ、ネコヤナギ。
 漢字だと「猫柳」。



 落葉樹で、葉が出るより先に花が咲きます。

 つぼみは「芽鱗(がりん)」という硬いカバーに覆われています。



芽鱗に覆われたネコヤナギのつぼみ
芽鱗に覆われたネコヤナギのつぼみ




 春になると芽鱗がせり上がっていき、なかから「もふもふ」の物体がでてきます。

 この「もふもふ」が猫の尾に似ていることが名前の由来です。



芽鱗がせり上がっていくと中からもふもふが
芽鱗がせり上がっていくと中からもふもふが




 「もふもふ」は小さは花が集まった花穂(かすい)。

 このような花は「穂状花序(すいじょうかじょ)」といいます。

 花びらはなく、オシベやメシベと綿毛があるだけの小さい花が並んでいるだけ。

 穂状花序の花にはドクダミがありますが、ドクダミには花穂の根本に花びらのような白い総苞片(そうほうへん〉がありますので、全体で一つの花のように見えます。

 でもネコヤナギは、もふもふの猫のしっぽだけ。



もふもふが並んでいます!
もふもふが並んでいます!




 でも花です。

 ちなみに、このもふもふの状態は、オシベやメシベが隠れている状態。

 ですからじつは、まだつぼみ。



 ネコヤナギは雄株と雌株が分かれた雌雄異株(しゆういしゅ)。

 このネコヤナギはどちらでしょう。



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タグ: ネコヤナギ春の花錦織公園春の錦織公園河内の里もふもふ

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金剛山の凍った滝の氷漬けの植物の5 モミジ谷第六堰堤2015


 立春を過ぎた2月の金剛山。

 大阪と奈良の間にある標高1000メートル余の低山です。

 この時期限定の見どころができます。

 氷瀑(ひょうばく)。

 滝が凍ります。



 もちろん北国ではあたりまえのことでしょうし、もっとすごい氷瀑もあるでしょう。

 でも、よほどのことがなければ真冬日(最高気温が0度未満)にならず、郊外に行っても高山がない大阪では、滝が凍るところはほとんどありません。

 ですから、貴重な場所なのです。



 金剛山の氷瀑で有名な場所の一つ、北面のモミジ谷本流第六堰堤(えんてい)。



雪が少ないので氷が強調されたモミジ谷第六堰堤氷瀑
雪が少ないので氷が強調されたモミジ谷第六堰堤氷瀑




 今年の金剛山は、雪が少ないだけでなく、時々雨が降って雪がなくなってしまいます。

 1月末から何とかとけずに残っているのですが、温かい日ばかり。

 それを考えると、なかなか凍っているのかもしれません。



 滝だけでなく一面氷に覆われています。

 1000メートルあまりの金剛山には森林限界はありません。

 もちろん氷の下には植物が。

 花崗岩(かこうがん)の岩場なのでコケやスゲの仲間が中心ですが、毎年氷漬けになっても生きています。



意外と厚い氷でコケもスゲも見えません
意外と厚い氷でコケもスゲも見えません




 冬。

 植物は凍らないように糖分を増やします。

 寒くなると野菜や果物が甘くなることがあるのも、このため。

 ということは、ここのコケやスゲはおもいっきり甘くなっている?

 試したくありません……



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タグ: モミジ谷(金剛山)氷瀑初春の金剛山金剛山

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金剛山のヒヨドリはかっこいい!?


 金剛山にもたくさんのヒヨドリがいます。

 しかし、常に薮の中、木々の枝の中にいるので、なかなか姿をはっきりと見ることはできません。

 ヒヨドリはこのように低山に棲む鳥ですが、住宅地にも住んでいます。

 日常的に目にする鳥の一つですが、山では「声はすれども姿は見えず」な鳥です。

 ということで、たくさんいるのになかなかちゃんとした写真が撮れないことはウグイス以上かもしれません。

 そんな金剛山のヒヨドリの写真です。



しっかりとこっちを意識している金剛山のヒヨドリ
しっかりとこっちを意識している金剛山のヒヨドリ




 写した場所は野鳥を餌付けしているちはや園地。

 特に冬には数種類の鳥が集まってきます。

 それでもヒヨドリは1羽しかいないのは、それだけ人を怖がっているのでしょうか。



 ヒヨドリを間近に見た子供さんが一言。

 「かっこいい!」

 ヒヨドリというと野鳥マンガ「とりぱん」のイメージが強いので、勢いがあって、ちょっと抜けてて、憎めない暴れん坊という感じ。

 どう考えてもかっこよくはありません。

 でも、もう一度よく見てみると。

 たしかにかっこいい! かも?



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タグ: ヒヨドリ金剛山の鳥金剛山の脊椎動物ちはや園地

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今年も小さな小さな節分草がさきはじめました。花の文化園


 2015年2月3日は節分(せつぶん)です。

 節分は二十四節気以外の季節の区切りを表す雑節(ざっせつ)の一つ。

 本来は四季の始まりの立春・夏至・秋分・冬至それぞれの前日のことですが、今では立春の前日のことを指します。

節分草

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 ということで、今年も節分の頃に咲き始める節分草です。

 キンポウゲ科センツブンソウ属の多年草。

 多年草と言っても、春先に芽を出し、花を咲かせ、夏が始まる前に枯れて、次の春まで地面の下でじっと待っている春植物(スプリング・エフェメラル)。

 ですから出会えるのは春先のわずかな間だけ。



 西日本の石灰岩地帯にしか生えないと言われる珍しい植物です。

 大阪では絶滅危惧 I 類。
 絶滅の危機に瀕しています。



 そんな節分草を簡単に見ることができる場所の一つが、大阪府河内長野市の植物園、花の文化園。

 今年も節分を前にして咲きはじめていました。



花を咲かせるためだけのような小さな節分草
花を咲かせるためだけのような小さな節分草




咲きかけのつぼみと
咲きかけのつぼみと




蟲師のように光っているように見えます
「蟲師」のように光っているように見えます




 花の文化園の節分草の見頃は2月後半。

 狭い範囲ですが、一面咲いている姿を見ることができるのは、もう少し先。

 そうなったら、きっとホームページで教えてくれるでしょう。



タグ♦ 節分草 花の文化園

■参考外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト


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タグ: セツブンソウ節分花の文化園冬の花白い花キンポウゲ科の花絶滅危惧種大阪CR+ENNT

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