【 2015年01月】

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未年に羊の顔が現れた?


 2015年未年(ひつじどし)。

 ということで、羊の顔です。

 といっても本当の羊でないのは、見ての通り。



謎の羊の顔
謎の羊の顔




 これは、植物に出来た羊の顔。

 霊的な作用で出来た人面疽(じんめんそ)、じゃなくて羊面疽。
 ではありません。

 樹木の葉が落ちた跡、葉痕(ようこん)です。

 それが羊っぽい模様に。



斜めでも羊の顔
斜めでも羊の顔




 この樹木はオニグルミ。

 クルミ目 クルミ科 クルミ属の落葉高木。

 そう、高く成長するので、もちろん葉がつくのは上の方。

 ちょっと見にくいのです。

 写真は大阪府河内長野市の植物園、花の文化園のオニグルミ。
 新聞に載っていました。

 まだ植えられて間がないようで、高さも2メートルをちょっとこえたくらい?

 なので葉痕を目線の高さで、そして近くで見ることができます。



オニグルミの葉痕
オニグルミの葉痕




 オニグルミは植物園では珍しい樹木ではないと思いますが、羊の葉痕を間近で見ることができるのは、珍しいかも?

 もしかして、樹木の葉痕をさがしてみると、十二支がそろったりして?



タグ♦ 花の文化園 

■参考外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト


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タグ: オニグルミ葉痕ヒツジ花の文化園

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下赤阪の棚田の2014年 11月下旬の黄色い花編


 いろいろあってかなり時期がずれてしまいましたが、11月の下赤阪の棚田ビオトープの生き物です。

 暦(こよみ)の上では初冬、稲刈りも終わって棚田は冬眠のようになってしまいましたが、まだまだ生き物たちは活動しています。




稲刈りも終わってすっかり寂しくなった11月の下赤阪の棚田




すでに紹介している生き物については、一部画像や説明等を省いていますので、
画像や説明等のあるページへのリンクをつけています。
タグ:11月の下赤阪の棚田の植物



植物界
黄色い花・橙色の花
被子植物門 双子葉植物綱
キク目

コセンダングサ(小栴檀草)Bidens pilosa var. pilosa

キク目 キク科 センダングサ属
一年草
北アメリカ原産
タグ:コセンダングサ
果実は細長い系ひっつきむし。

花びらがない管状花でできているのでちょっと地味に見えます。

アイノコセンダングサ(合の子栴檀草)
Bidens pilosa var. intermedia

キク目 キク科 センダングサ属
一年草
コシロノセンダングサとコセンダングサの雑種とされる
タグ:アイノコセンダングサ
こちらも細長い系ひっつきむし。
コセンダングサによく似ているのは、コセンダングサとコシロノセンダングサの雑種だから。

一見黄色い管状花だけのようですが、小さく白い花びらが見えるのが特徴。

カンサイタンポポ(関西蒲公英)Taraxacum japonicum

キク目 キク科 タンポポ属
多年草
タグ:カンサイタンポポ

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)Taraxacum officinale

キク キク科 タンポポ属
多年草
ヨーロッパ原産
日本生態学会 日本の侵略的外来種ワースト100
タグ:セイヨウタンポポ
日本のタンポポとセイヨウタンポポの見分け方は、花の根元の総苞片(そうほうへん)が反り返っているかどうか。
ところが、近縁種の上に同じようなところで育つため交雑がすすみ、反り返っていなくても遺伝的にはセイヨウタンポポ系というのもあるそうです。

ということで、厳密には総苞片の反り返り方では見分けられないということ。
でも遺伝子を調べるわけにも行きませんので、総苞片の剃り方で決めました。

オニノゲシ(鬼野芥子)Sonchus asper

キク目 キク科 ノゲシ属
越年草
ヨーロッパ原産
タグ:オニノゲシ

アキノノゲシ(秋の野芥子)Lactuca indica

キク目 キク科 アキノノゲシ属
二年草
タグ:アキノノゲシ

花が集まる円錐花序。

管状花(かんじょうか)だけできたコセンダングサとちがい、こちらは花びらがついた舌状花(ぜつじょうか)だけでできています。

管状花と舌状花はキク科の花の特徴です。

オオジシバリ(大地縛り)Ixeris debilis

キク目 キク科 ニガナ属
多年草
タグ:オオジシバリ
名前の由来は地面を這うように茎が伸びる姿から。
でも実際は丈が低く、あまり地面を縛っているような感じは受けません。

コウゾリナ(剃刀菜)
Picris hieracioides
ssp. japonica

キク目
キク科
コウゾリナ属
越年草
タグ:コウゾリナ

ヤクシソウ(薬師草)Youngia denticulata

キク目 キク科 オニタビラコ属
越年草
別名:ニガミグサ
タグ:ヤクシソウ

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)
Solidago canadensis var. scabra

キク目 キク科 アキノキリンソウ属
多年草
北アメリカ原産
タグ:セイタカアワダチソウ

マリーゴールド(英:marigold)Tagetes

キク目 キク科 コウオウソウ属
一年草
メキシコ原産のコウオウソウ属の園芸植物の総称
タグ:マリーゴールド
キク目
黄色い花 被子植物門 双子葉植物綱
その他の目

コナスビ(小茄子)Lysimachia japonica

ツツジ目 サクラソウ科 オカトラノオ属
多年草
タグ:コナスビ
ちょっと小ぶりの花かなと思ったら、5ミリあるかないかの小さな花。
そして草丈も数セチ程度なので咲いていても見逃してしまいそうです。

カタバミ(酢漿草,片喰)Oxalis corniculata

カタバミ目 カタバミ科 カタバミ属
多年草
タグ:カタバミ

コマツヨイグサ(小待宵草)Oenothera laciniata

フトモモ目 アカバナ科 マツヨイグサ属
多年草
北アメリカ原産
重点対策外来種
タグ:コマツヨイグサ
その他の目
被子植物門 双子葉植物綱
黄色い花
植物界



 さすが黄色い花となるとキク科が圧倒的。

 白い花はどれだけキク科が多いか。

 お楽しみに。



タグ♦ 下赤阪の棚田の2014年 下赤阪の棚田

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会
ACRES_棚田の主な役割と「百選」の選定方法
一般社団法人 地域環境資源センター 農村環境部


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タグ: 下赤阪の棚田の2014年下赤阪の棚田20141111月の下赤阪の棚田の植物セイヨウタンポポコナスビコセンダングサアイノコセンダングサオオジシバリコウゾリナ黄色い花

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いきなり質問。これはなんの草? その2


いきなり質問です
 これはなんの草でしょう?



これはなんの草でしょう?
これはなんの草でしょう?




 といっても、特徴がなさそうな単子葉植物を思わせる線形の葉。

 見当がつかないかもしれません。

 ということで。



ヒント1
 見ての通り単子葉植物で、線形の葉を地面から生やす根出葉。



ヒント2
 緑の葉を茂らせたまま冬を越しますが、春には花もさかさずに枯れてしまいます。



ヒント3
 都市部では見かけないかもしれませんが、郊外の住宅地や田園地では珍しくないと思います。



ヒント4
 秋に咲く花が有名です。



冬。こんな感じでまとまって生えていました
冬。こんな感じでまとまって生えていました




こたえ
 ヒガンバナです。

 普通イメージするヒガンバナは花だけ。

 花の枯れた後、このような葉が生えてきて、秋から冬の間に栄養を土の中の鱗茎にためます。

 土の中から葉を出さずにいきなり花を咲かせる面白い植物です。

 ヒガンバナの花は見たことがあっても、ヒガンバナの葉を見たことがある人は少ないかもしれません。

 毎年ヒガンバナが咲くところなら、冬の間はこのような葉が茂っているはずです。



秋。上の画像と同じ所で咲いていたヒガンバナ
秋。上の画像と同じ所で咲いていたヒガンバナ




 冬に機会があれば、ヒガンバナが咲いていた場所に立ち寄ってください。

 濃い緑の細長い葉がたくさん生えているはずです。



タグ♦ いきなり質問 ヒガンバナ

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タグ: いきなり質問ヒガンバナ

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錦織公園で春の七種さがし


 1月7日。

 人日(じんじつ)の節句(せっく)。

 七草粥(ななくさがゆ)の日。

 この日に7種類の野菜・山菜のはいったおかゆを食べると、無病息災になるといわれる伝統的な習慣です。

 発祥は古代の中国ですが、今のような形になったのは江戸時代の日本と言われています。



 ということで、毎年恒例になっている大阪の南河内地方にある府営の錦織公園の河内の里に行ってきました。

 ここでは年末から年始にかけての間だけ、春の七種を展示しています。




錦織公園の河内の里の里の家の前に並ぶ春の七種




 春の七種を覚える言葉があります。

 まずはそれから。



  せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ 

  これぞななくさ



和名:セリ(芹)
セリ目 セリ科 セリ属
多年草 丈.20-50cm 冬.常緑
分布:北海道~九州
適地:湿地や畦道
水分の多い土壌や水の流れがゆるやかな浅瀬などを好む水田雑草。
道端のような乾燥気味のところには生えませんが、田んぼの用水路のようなところに生えていたりします。
近くに田んぼがあったら、探してみてください。
生えているかもしれません。

和名:ナズナ(薺)
アブラナ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草 丈.10-50cm 冬.ロゼット
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
田んぼの畦などにも生える水田雑草。
道端や畑にも生える。
根出葉は頭大羽状鋸歯。

空き地のようなちょっと乾燥気味のところにも生えます。
住宅街の空き地や公園の草地など探してみると、生えているかもしれません。

和名:ハハコグサ(母子草)
キク目 キク科 ハハコグサ属
越年草 丈.10-30cm 冬.ロゼット
分布:北海道~沖縄
適地:人里の道端、田の畦
全体が綿毛に覆われ白っぽく見える。
果実には冠毛があり風で舞う。
多くは晩春から初夏に咲くが秋に咲くものもある。
街路樹の根本など乾燥気味のところにも生えます。
人間の生活圏によく生える雑草です。

和名:コハコベ(小繁縷)
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草 丈.10-20cm 冬.常緑
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
5枚の花弁は深く切れ込み10枚のように見える。
花柱3個,雄蕊1~7本。
史前帰化植物?
ツル植物のように地面を這うように広がります。
田んぼや畑などを好むようです。

和名:コオニタビラコ(小鬼田平子)
キク目 キク科 ヤブタビラコ属
越年草 丈.5-25cm 冬.ロゼット
分布:本州~九州
適地:湿地を好む
水田雑草。
ロゼットを仏像の台座に見立てたのが由来といわれる。
キク科に似たような種類が多いので、春の七種のなかでは見つけるのが難しいほうかもしれません。

和名:カブ(蕪)
アブラナ目 アブラナ科 アブラナ属
越年草 丈.20-60cm 冬.ロゼット
分布:アフガニスタン原産
適地:代表的な野菜
ロゼット状態のまま茎は大きく成長しない。
食用部分は胚軸。
花はアブラナに似る。
日本の気候風土に合わないのか、それとも花が咲く前に収穫してしまうためか、野生化しているのはみかけません。
ということで、畑にしかないでしょう。

和名:ダイコン(大根)
アブラナ目 アブラナ科 ダイコン属
越年草 丈.50-100cm 冬.ロゼット
分布:地中海原産
適地:代表的な野菜
通常は栽培のため花期がずれることもある。
ロゼット状態のまま茎は大きく成長しない。
食用部分は胚軸と根の一部。
こちらも野生化している話は聞きません。
畑以外で野生化しているダイコンがあったら、きっと最近まで畑だったところにちがいありません?




 分布を見ればわかるように7種中5種類は雑草。
 2種類は野菜。

 ちょっと違和感がある組み合わせですが、伝統的な習慣のものですから、「そういうもの」なのでしょう。

 「すずな」「すずしろ」は江戸時代以前の室町時代の文献に見られるようなので、カブもダイコンもかなり早い時期に日本に入ってきていたようです。



 錦織公園の春の七草の展示はこの時期に限ってのことなので、タイミングがずれるともうおいてないかもしれません。

 でも、里の家の周りをじっくり探してみると、自生しているもの、栽培されているものがきっとみつかるでしょう。



タグ♦ 春の七種

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園


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タグ: 春の七種春の七草セリナズナハハコグサコハコベコオニタビラコカブダイコン錦織公園

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冬の狭山池の鳥たち 2014.3 水面や浅瀬にいた鳥編


 日本一古いダム式の溜池(ためいけ)と言われる狭山池。

 大阪の南河内地方の大阪狭山市にある大きな池です。



 そんな狭山池。

 2014年11月21日に国の文化審議会が、国の史跡に指定するよう文部科学大臣に答申しました。

 まだ決定はされていませんが、国の史跡に指定される予定です。



 この指定、日本最古のダム式の溜池としてなのですが、水鳥と出会える貴重な池として、このブログでは度々取り上げてきました。

 ということで、国の史跡指定(予定)を記念して、冬の狭山池で出会った鳥達を紹介します。

 といっても、この冬はまだ行っていないので、一つ前の冬、2014年の3月の鳥たちです。

 ちなみに、3月は十分に春(仲春)なのですが、池にいるのは冬鳥たちですので、お許し下さい。




北側から見た狭山池




水面にいた鳥
動物界 脊索動物門 鳥綱
カモ目
カモ目 カモ科 マガモ属
カラスくらい
冬鳥
水面採餌:主に植物食,他昆虫・魚等小動物
大型のカモ。
上がオスで下がメス。

オナガガモと同じように水面に逆立ちするようにして水中のものを食べます。
水面を泳ぐカモは大きく分けると、潜るカモと潜らないカモに分けることができます。

水面に浮かんでいるとき、潜るカモは尾が垂れて水面についています。

潜らないカモは尾がピンと後ろに伸びています。

ちょうど、潜水艦と水上艦艇船舶の艦尾船尾の違いと思えばわかりやすいかも?

ということで、オカヨシガモは潜らないカモです。

カモ目 カモ科 マガモ属
ハトより大きい
冬鳥
水面・地面採餌:植物食
名前の通り小型のカモ。

左の2羽がオスで、右の1羽がメス。

メスの羽に見える緑がかった青い部分は、構造色の翼鏡(よくきょう)と呼ばれる部分。
きれいです。

カモ目 カモ科 ハジロ属
ハトくらい
冬鳥
潜水採餌:雑食,貝類・魚類・昆虫・水生植物等
うまく同じようなポーズの写真がありました。

上がオスで、下がメス。

わかりやすいちがいは、胴の部分に真っ白なところがあるのがオス、ないのがメス。

わかりにくいちがいは、後頭部のちょろっとした毛(アホ毛)が長いのがオス、短いのがメス。
カモ目
水面にいた鳥 動物界 脊索動物門 鳥綱
ツル目
ツル目 クイナ科 オオバン属
ハトより大きい
漂鳥
潜水・逆立採餌:主に植物食,他魚類・昆虫等
黒い体に白くて縦に長いクチバシが特徴。

縦に長いようにみえるのは、クチバシの上に肉質の額板(がくばん)と呼ばれるもの。
実はクチバシではありません。

泳いでいるとカモのようですが、陸上での立ち姿はクイナ風。

クイナの仲間ですから脚に水かきはありません。
かわりに趾(あしゆび)の左右に広がった膜(弁足)で水をかきます。

ツル目 クイナ科 バン属
ハトくらい
留鳥
歩行採餌:雑食,種子・昆虫・甲殻類等
オオバンよりも小柄なバン。

形は似ていますが、体が茶色がかっていること、たたんだ羽に白い部分がること、クチバシと額板が赤いことがちがいます。

さらに脚に弁足がありません。

カモのようによく水に浮かんでいるオオバンとちがい、立つことができる浅いところや、草地でよく見かけますが、時折このように泳いでいます。

ツル目
水面にいた鳥 動物界 脊索動物門 鳥綱
カイツブリ目
カイツブリ目 カイツブリ科 カンムリカイツブリ属
カラスくらい
冬鳥
潜水採餌:動物食,魚類・両生類・水生昆虫等
カイツブリ科ですが、長めの首とスマートな体で遠目にはカワウっぽく見えます。

カイツブリ目 カイツブリ科 カイツブリ属
ハトより小さい
留鳥
潜水採餌:動物食,魚類・両生類・水生昆虫等
カンムリカイツブリとちがって小さくてコロコロした感じのかわいい水鳥。
でも、目つきはちょっと怖いかも。

人影に敏感に反応し、すぐ潜ります。

身近な鳥ですが、意外と間近で見られない鳥です。

カイツブリ目
動物界 脊索動物門 鳥綱
水面にいた鳥



浅瀬に立っていた鳥
動物界 脊索動物門 鳥綱
カモ目・ツル目
カモ目 カモ科 マガモ属
カラスくらい
冬鳥
水面・地面採餌:主に植物食,種子・プランクトン・昆虫・魚類等
この角度ではわかりませんが、長く伸びたクチバシが平たくなっているカモ。

シルエットでもすぐわかります。

上にいるのがオス、下の2羽がメス、真ん中がバン。

バンは歩いていますが、ハシビロガモは浮かんでいるだけかもしれません。

ツル目 クイナ科 バン属
ハトくらい
留鳥
食性:雑食,種子・昆虫・甲殻類等
泳いでいるのは移動するときのようで、食べ物を探すときはこのように歩きまわります。

カモ目・ツル目
動物界 脊索動物門 鳥綱
浅瀬に立っていた鳥



 まだまだ狭山池の鳥はいます。

 大きいだけでなく、周りに遊歩道が巡り、駐車場があり、トイレもあり、まわりにはレストランもあり、駅からもそんなに遠くない。

 池の周りは浅いところや岩場や茅場もあり、水鳥を見るにはなかなかいいところかもしれません。



タグ♦ 狭山池の鳥

■参考外部リンク■
狭山池が国の史跡に指定されます/大阪狭山市ホームページ
大阪府/狭山池ダム


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タグ: 狭山池の鳥2014/03狭山池水鳥冬鳥狭山池の鳥コガモキンクロハジロオオバンバンカイツブリ

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お正月の門松 神様も明治新政府にはかなわなかった?


 お正月のおめでたい飾り系の植物には、数種類の植物をまとめたものもあります。

 その代表的なものが、門松(かどまつ)。



 門松は、お正月の前後に、家の門の左右に飾るものです。

 年神(としがみ)様を家に迎えるための依代(よりしろ)という意味合いがあります。

 「依代」は、神や霊魂などが一時的に乗り移るもののことで、日頃は見えなく存在も感じない神様も、その間だけは形があるもののようにお祀(まつ)りできるようになります。

 そういう意味では、門松は縁起物とはちょっとちがうかもしれませんが。



錦織公園の河内の里の門松
錦織公園の河内の里の門松




 「門松」というのに中央に竹があって「門竹」としか言いようがないようですが、竹の後ろや左右にちゃんと松があります。

 もちろんこの松こそが「門松」本体。

 そして松と斜めに切られた3本の竹が門松の基本。

 神は緑の植物を好むと考えられるので、松と竹以外に常緑の植物がつかわれますが、地域によってかわります。



左の門松
左の門松
右の門松
右の門松
大阪では葉牡丹が使われます



 12月中ごろから1月15日の小正月まで飾るところが多いようです。

 もちろん、明治以前からある古い習慣。

 つまり、本来門松を飾るのは旧暦の正月、今の2月初旬前後のこと。

 神様も明治の改暦には、かなわなかったのでしょうか。

 いやいや、神様はそんなちっちゃなことは気にしてないでしょう。

 きっと。



タグ♦ 縁起物

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園


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タグ: 門松正月縁起物葉牡丹錦織公園河内の里

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お正月を彩るお目出度い千両の謎は謎のまま?


 お正月。

 新しい一年の始まりです。

 ということで、お目出度いものが特に尊ばれる時期でもあります。

 お正月向けの縁起のいい生き物は何種類もあります。

 植物の場合、食べるものと飾るものにわかれます。



 そんなお目出度い飾り系植物の一つがセンリョウ。

 漢字では「千両」。

 コショウ目 センリョウ科 センリョウ属の被子植物の古い形を残した植物です。

 大阪では、ホームセンターからスーパーまで年末の店先を彩っています。



緑の葉に赤い実が映えるセンリョウ(花の文化園)
緑の葉に赤い実が映えるセンリョウ(花の文化園)




 名前に「両」がついた赤い実がなる縁起物の植物は、一両・十両・百両とあり、千両の上には万両・億両と続きます。

 ただ、「両」が正式な名前(標準和名)になっているのは千両と万両だけ。
 ほかはそれぞれ別の名前を持っています。

 一両がアリドオシ、十両がヤブコウジ、百両がカラタチバナ、そして億両がミヤマシキミ



 十両や百両はともかく、万両よりも尊ばれるのはどうしてでしょうか。

 理由はわかりませんが、一両から万両まで赤い実は下向きになりますが、千両は上向き。

 しかも木の先端に。

 飾りとしてよく映えます。



花の少ない冬の赤い実は目を楽しませてくれます(花の文化園)
花の少ない冬の赤い実は目を楽しませてくれます(花の文化園)




 でも、実は億両も実が木の先端になります。

 どうして億両でなく千両なのか。

 この理由も定かではありませんが、億両がとてもマイナーだからかもしれません。



タグ♦ 小判シリーズ

■参考外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト


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タグ: 千両センリョウ小判シリーズ縁起物赤い実

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羊(ひつじ)が山にいったら山羊(やぎ)になるの? 中国の「山羊年」の謎


 2015年です。

 ということで、毎年恒例の干支関係を。



 今年の干支(えと)は未(ひつじ)。

 ひつじの年です。

 この「ひつじ年」、日本ではあまり気になりませんが、干支の本家中国に行くと、ちょっと違和感を感じることがあります。

 中国の「羊」は、スリムな体にサラサラの毛、顔にはあごひげ。
 なんかヘンです。

 「ヒツジ」と聞いてイメージされるのは、くるくるとカタツムリのようにまるまった角と、温かそうなもふもふした毛。

 あごひげは?



角はないけど羊らいいヒツジ(天王寺動物園)
角はないけど羊らいいヒツジ(天王寺動物園)




 あごひげの動物というとヤギ。

 「ヤギ」は真直ぐとんがった角に、もふもふしてない毛に、あごひげ。

 そう、中国の「未(ひつじ)」の絵は、ヤギなのです。



角はないけど山羊らしいヤギ(六甲山牧場)
角はないけど山羊らしいヤギ(六甲山牧場)




 でも、ここで新たな疑問が生まれます。

 そもそも「ヒツジ」と「ヤギ」はちがうのでしょうか?

 名前がちがうのですからちがういきものなのでしょうが、「ヤギ」は「ヒツジ」の一種なのか、それとも「ヒツジ」が「ヤギ」の一種なのか。

 はたまたまったくちがう生き物なのでしょうか。



 はじめに結論を言ってしまえば。

 染色体の数はヒツジが54個(野生種は58個等)に対してヤギが60個。

 生物学的にはちがう生き物と言えます。

 しかし分類では、ヒツジは、哺乳綱-鯨偶蹄目-ウシ科-ヤギ亜科-ヒツジ属。

 ヤギは、哺乳綱-鯨偶蹄目-ウシ科-ヤギ亜科-ヤギ属。

 亜科まで同じですから、おおざっぱに「同じ種類」と言ってもいいと思います。



草を食べてるヒツジ(六甲山牧場)
草を食べてるヒツジ(六甲山牧場)




 それにどちらも家畜としての歴史が数千年あり、特にヒツジは品種改良がすすんでいるので、外見でヤギと区別するのが難しいものもあります。

 つまり、染色体を調べることができるようになるまでは、ちがう生き物として区別するかしないかは、何をポイントにするか次第ということ。

 手元の国語辞典で調べてみると、「羊」については、渦巻き型の角や縮れた毛などのヒツジらしい特徴が書かれています。

 「山羊」についても同じようにヤギらしい特徴が書かれています。

 そして羊と山羊は区別されているようです。



 同じように十二支の本場の中国の辞典(漢語詞典)で調べてみると。

 「羊(yang/ヤン)」は、「哺乳動物。反芻動物。綿羊(羊毛をとる羊)、山羊(やぎ)、羚羊(れいよう/インパラやガゼル等)、黄羊(モウコガゼル)などの種類がある」というようなことが書かれています。

 「山羊(shanyang/シャヌヤン)」は、「羊の一種。形は綿羊に似ていて体は小さい……」など見た目の特徴が書かれています。

 つまり中国ではヤギやヒツジなどを含めたウシ科のいくつかのグループをまとめて「羊」と呼んでいるようです。

 ですからヤギが未年の絵に使われるのは、不思議でない。というこです。

 しかし、どうしてもふもふのヒツジではなくヤギばかりが使われるのでしょうか。



 あくまで想像ですが、草のみを食べるヒツジは、中国では漢民族圏の周辺の樹木の少ない草原地帯の少数民族圏でよく飼われています。

 それに対して樹木もある漢民族圏では、草よりも木の葉を好むヤギのほうが身近な動物なのかもしれません。

 ただ、漢民族圏ではヒツジやヤギよりもブタやスイギュウのほうが身近な動物ですが。



 ヒツジとヤギ。

 生物学的にはちがう生き物です。

 でも、同じ生き物と考えるのか、ちがう生き物と考えるのかは、時と場合と時代と文化で変わるようです。



タグ♦ 干支

■参考外部リンク■
天王寺動物園HOMEPAGE
六甲山牧場 - 人と動物と自然とのふれあいの場 -


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タグ: ヒツジヤギ干支

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二十四節気・七十二候
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Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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