大阪と和歌山にまたがる和泉(いずみ)山脈。
府県境が大阪湾と紀伊水道の分水嶺になる尾根を通ります。
河内長野市のあたりで尾根は北に分かれ、岩湧山になります。
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和泉山脈から金剛山地にかけては修験道(しゅげんどう)の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)の修行場で、縁(ゆかり)のある経塚や寺院があります。
岩湧山北側の中腹にある岩湧寺(いわわきじ)も役行者縁のお寺です。
岩湧寺は岩湧山の登山口の一つで、キャンプ場もある「四季彩館」があります。
四季彩館のセンターハウスからキャンプ場へ下りていく木製階段の途中に、大きな木が。
ホオノキです。

見下ろしても大きい四季彩館のウッドデッキの朴の木
四方八方に平たい葉を伸ばした大きな葉は、トチノキのようです。
ですがトチノキのようにひとつの葉が分かれた複葉ではなく、葉が放射状に生えたもの。
ですから、葉がついているのは枝。
葉が落ちても、落ちません。
トチノキは、葉はまとまって落ち、そこには柄がついています。元が1枚の葉ですから。
同じように見えても、実は葉のつくりはちがっているのです。
岩湧山の岩湧寺の四季彩館のウッドデッキの朴の木(2014年10月)
ホオノキはトチノキと同じように大きく育ちます。
大きすぎて山の中では意外と目立ちません。
大きな落葉を見てはじめて気付くことがありますが、四季彩館ではまわりに木はなくよく目立ちます。
そしてホオノキの前にはウッドデッキが。
じっくり見上げることができます。
このように似ているところはありますが、ホオノキはモクレン目モクレン科。
トチノキはムクロジ目ムクロジ科(トチノキ科)。結構縁遠い樹木です。
モクレン目は原始的な花が咲く被子植物。
登場は恐竜の時代。
大きくなるのも、恐竜に合わせたからかもしれません?
「巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
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