数百兆円のおめでたい木があった!和泉葛城山
大阪と和歌山にまたがる和泉葛城山。
山頂から大阪側には天然記念物のブナ林が広がります。
初冬の葛城山。
山頂ブナ林とヒノキ植林帯の境あたり。
薄暗い斜面に赤いものが。
丈の低い常緑樹のてっぺんに赤い実がいくつもなっています。
それが林床一面に。

林床に広がる赤い実の小さな木
赤い実の小さな木は、金剛山でも出会ったミヤマシキミ(深山樒)。
ムクロジ目ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木。
別名「億両(おくりょう)」。
ツツジ目サクラソウ科ヤブコウジ属のマンリョウ(万両)の1万倍。

ミヤマシキミ
マンリョウは縁起物の木として好まれますが、その1万倍。
しかも数十株、いや100株を超えるような大群落。
百億両!
「両」は江戸時代のお金の単位。
今のお金に換算すると6万円とも言われます。
とすると、なんと600,000,000,000,000円!
600兆円!
とてつもなくお目出度い縁起物を見ることができました!

縁起物ですが実は……
ちなみに、全体が有毒。
もちろん赤い実も。
じゃあ、何のために目立つ実をつけているのか?
ふしぎな木です。

タグ: ミヤマシキミ 赤い実 冬の実 小判シリーズ 縁起物 和泉葛城山 億両

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