【 2014年11月】

[カテゴリ リスト] 【表示記事リスト】
ビオトープ
┃《ビオトープとは
山・森・里山
川・湖・池
海岸・干潟・海
公園・緑地・田畑
都市
野鳥・鳥
モズ
哺乳類
爬虫類・両生類
恐竜と化石爬虫類

節足動物
甲虫
昆虫(甲虫以外)
甲殻類
虫(節足動物以外)
その他の海の動物
草花
野菜・食用作物
お茶
樹木
花木
紅葉・黄葉・褐葉
果物・実
コケ・シダ
その他植物について
微生物・菌類・細菌 等
地衣類
博物館・植物園・催事 等
季節
本・DVD・物語・伝承
架空・神話・創作
語彙集
フィールドワーク
リンク
ブログのご利用について


〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

錦織公園で鏡紅葉


 大阪の南河内地域にある錦織公園(にしこおりこうえん)。

 ちょっと紅葉を見に行きました。

 ここは甲子園球場の16倍という、野球に興味が無い者にとっては具体的な広さをイメージできないほど広い公園です。

 しかもほとんどが林になっています。



 ということでさぞきれいな紅葉が!

 と思いますが、意外と紅葉ポイントは多くありません。

 たとえば子どもたちが遊ぶ遊具があるやんちゃの里と水辺の里には、モミジバフウをはじめ紅葉や黄葉する樹木が植えられていて、とてもきれいです。



やんちゃの里のモミジバフウ
やんちゃの里のモミジバフウ




 でもせっかく木が多いのですから、広場にぽつんとある紅葉よりも、木々の中で真っ赤に燃える紅葉を見てみたいと思うのは当然のこと。

 しかし、河内地方の里山を模したこの公園では落葉樹のコナラが中心で、ハゼノキなど紅葉するものはあるものの、まとまって生えているというところは、なかなかありません。



 そんな錦織公園のちょっと変わった紅葉の見方。

 それは、鏡紅葉。

 里山として利用され、田んぼもあった錦織公園では池が何箇所もあります。

 そんな池に写った小さな紅葉です。



水辺の里の南浦谷池
水辺の里の南浦谷池




きつつきの森の堤池
きつつきの森の堤池




池畔の径から見た奥の池
池畔の径から見た奥の池




 池の周囲はあまり人が立ち入らない所。

 ということで、このあたり本来の自然な植生、常緑樹が多いようです。



タグ♦ 紅葉 初冬の錦織公園

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園


››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 紅葉錦織公園初冬の錦織公園鏡紅葉

関連記事
スポンサーサイト



theme : 樹木・花木
genre : 趣味・実用

七十二候 第五十九候「朔風払葉」を前に今年の“顔おちば”


 一年を72等分して、それぞれの季節に応じた変化を言葉にした七十二候(しちじゅうにこう)。

 「朔風払葉(きたかぜ このはをはらう)」は冬になって落葉を吹き飛ばすような北風が吹くような季節になったことを表します。

 ということで、今年もこの時期限定?の顔のような形になった虫喰い葉の“顔おちば”です。



紅葉したサクラの葉
紅葉したサクラの葉
黄葉したサクラの葉
黄葉したサクラの葉
子供みたいなサクラの葉
子供みたいなサクラの葉
大人のようなサクラの葉
大人のようなサクラの葉
宇宙人のようなナンキンハゼの葉
宇宙人のようなナンキンハゼの葉
顔じゃないけどサクラの葉
顔じゃないけどサクラの葉



 “顔おちば”が多いソメイヨシノもそろそろおわり。

 今年は去年よりもちょっと“顔おちば”は少ないような。

 夏にの天気が悪かったから?

 もうしばらくがんばってみましょう。



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 顔おちば七十二候朔風払葉落ち葉ソメイヨシノナンキンハゼ紅葉黄葉

関連記事

theme : 樹木・花木
genre : 趣味・実用

いきなり質問。これはなんの葉?


いきなり質問です
 茂っているこの葉はを持つのは何でしょう。

 いつもと同じように、身近な野菜です。



葉先がとがり葉脚が切れ込む心形のよくありそうな形の葉
葉先がとがり葉脚が切れ込む心形のよくありそうな形の葉




 あまり特徴のない、よくあるような心形の葉です。

 ツル植物ですが、キュウリやニガウリのように上に行かず、地面を這うような形で栽培します。

 野菜ですが、同じ属には有毒の植物もあります。

 食べる部分は大きくなった根。



このように葉先がとがっていない葉もありました このように葉先がとがっていない葉もありました




こたえ
 サツマイモの葉。

 赤紫色のイモの葉はこのような形をしています。

 南米原産と考えられるナス目 ヒルガオ科 サツマイモ属の一年草。

 「ナス目」ということで、野菜と有毒植物が混在しているのもなんとなく納得。




 観葉植物として歴史のある植物です。

 実はサツマイモの花はアサガオにそっくり。

 でも、日本で咲くことはめったにないそうです。



 野菜の中では育てるのが簡単ということで、小学校や幼稚園などで育てたことがある人も少なくないかもしれません。

 春にはホームセンターでもよく苗を見かけます。

 テレビで紹介されたこともあって、茎も食べられることが知られてきました。

 苗の植え付け時期は5月から6月。

 一度試してみるのもおもしろいかもしれません。



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: サツマイモ野菜いきなり質問

関連記事

theme : 家庭菜園
genre : 趣味・実用

数百兆円のおめでたい木があった!和泉葛城山


 大阪と和歌山にまたがる和泉葛城山。

 山頂から大阪側には天然記念物のブナ林が広がります。



 初冬の葛城山。

 山頂ブナ林とヒノキ植林帯の境あたり。

 薄暗い斜面に赤いものが。

 丈の低い常緑樹のてっぺんに赤い実がいくつもなっています。

 それが林床一面に。



林床に広がる赤い実の小さな木
林床に広がる赤い実の小さな木




 赤い実の小さな木は、金剛山でも出会ったミヤマシキミ(深山樒)

 ムクロジ目ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木。

 別名「億両(おくりょう)」。

 ツツジ目サクラソウ科ヤブコウジ属のマンリョウ(万両)の1万倍。



ミヤマシキミ
ミヤマシキミ




 マンリョウは縁起物の木として好まれますが、その1万倍。

 しかも数十株、いや100株を超えるような大群落。

 百億両!

 「両」は江戸時代のお金の単位。

 今のお金に換算すると6万円とも言われます。

 とすると、なんと600,000,000,000,000円!

 600兆円!

 とてつもなくお目出度い縁起物を見ることができました!



縁起物ですが実は……
縁起物ですが実は……




 ちなみに、全体が有毒。
 もちろん赤い実も。

 じゃあ、何のために目立つ実をつけているのか?

 ふしぎな木です。



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: ミヤマシキミ赤い実冬の実小判シリーズ縁起物和泉葛城山億両

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

天然記念物はギリギリのブナの森 特別展「和泉葛城山のブナ林」きしわだ自然資料館


 大阪泉州地域にある、きしわだ自然資料館で特別展「和泉葛城山のブナ林」がはじまりました。

 「ブナ」というと、日本で数少ない世界自然遺産のひとつ、白神山地が有名です。

 白神山地は青森県と秋田県にまたがる東北地方の山。

 そう。
 ブナは寒いところに育つ落葉樹なのです。



特別展入口のプレート
特別展入口のプレート




 それがどうして白神山地よりはるか南の大阪で行われるのかというと。

 あるのです。

 大阪にもブナが。

 しかも国の天然記念物。



ブナの標本
ブナの標本




 標高も低く、人里に近く、車で行くことができるところにあるブナ林。

 白神山地とまるで正反対のブナ林は、ブナ林が維持されるきるギリギリの環境にあります。

 ということは、ちょっとした事で大きなダメージを受けてしまいます。

 そのため長い間、調査や保護活動が続けられてきたのです。



 いくつも展示されているブナの切り株は、年輪がぎっちと詰まっていて、ブナの成長がとてもゆっくりなのかがわかります。

 ほかにもブナの特性や、日本中のブナの分布や比較など、和泉葛城山だけでなく日本中のブナについて知ることができます。



年輪がわからないほどぎっちり詰まったブナ
年輪がわからないほどぎっちり詰まったブナ




 この博物館は生きている状態の生体展示を積極的に行っています。

 さすがに生きているブナの巨木を展示するわけには行きませんが、ブナ林の生き物、中でもキセルガイなどカタツムリの仲間が生体展示されています。



 水を蓄えると言われるブナ林なので、和泉葛城山には多くのカタツムリがいます。

 カタツムリは遠くへ移動することが苦手で、同じ種でも地域によってちがいが出ることがあります。

 ということは、カタツムリは、生きていける環境が持続しなければいなくなってしまうということ。

 中には大阪で絶滅危惧種に指定されているものもいます。

 そういったカタツムリを絶滅させないためには、ブナ林を維持していかなければなりません。



生体展示のオオギセル
生体展示のオオギセル
RDB環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)
大阪府カテゴリ:絶滅危惧I類(CR+EN)




 もちろん、ブナ林だけが多くの生き物を育むわけではありません。

 しかし、大阪では限られたところにしかないブナ林は、大阪では限られたところにしかいない貴重な生き物がいる場所でもあります。

 「ブナ展」ですが、ブナだけにとどまらない、いろんな生き物がいるブナ林ビオトープを教えてくれる特別展になっています。

 2015年2月1日まで開催中。



 そして特別展の後には2階の常設展も。

 ブナをはじめとする和泉葛城山の自然や地理の解説があります。



■参考外部リンク■
きしわだ自然資料館 - 大阪府岸和田市公式ウェブサイト:祭都きしわだ


››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 「和泉葛城山のブナ林」ブナ和泉葛城山きしわだ自然資料館オオギセル

関連記事

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

晩秋の万葉に山の金色の花 オオハナワラビ


 立冬直前、晩秋の二上山(にじょうざん)。

 大阪と奈良の境にある、万葉集にも詠われた低山です。



 西面の日当たりのいいところで、金色の花が咲いていました。

 ハナワラビ。

 好きな植物です。



金色の花が咲いているようなハナワラビ
金色の花が咲いているようなハナワラビ




 ハナワラビはハナワラビ属のシダ植物のこと。

 ですから、これは花ではありません。

 胞子が詰まった胞子嚢(ほうしのう)。



ハナワラビの金色の胞子嚢
ハナワラビの金色の胞子嚢




 ハナワラビにはいくも種類がありますが、これはおそらくオオハナワラビ亜属のオオハナワラビかフユノハナワラビ。

 葉の鋸歯(縁のギザギザ)が細かく、葉先がとがっているので、多分オオハナワラビ。




オオハナワラビの葉




 高野山や岩湧山など山でよく見かけますが、京都府立植物園や春日大社萬葉植物園のような平地でも見かけますので、自然の豊かな環境なら生えるようです。



 近くの低山での思わぬ出会いでした。



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: オオハナワラビハナワラビ二上山二上山の植物シダ

関連記事

theme : 山野草
genre : 趣味・実用

立冬を 待たずに舞い降る 雪の虫


 立冬直前の錦織公園(にしこおりこうえん)。

 大阪の南河内地域にある里山公園。

 晩秋です。

 公園の中を縦横に走る尾根道を歩いていると白いものがふわふわ飛んでいました。

 雪虫。

 今年はちょっと早めの出会いです。



晩秋の錦織公園の雪虫
晩秋の錦織公園の雪虫




 雪虫はアブラムシ(カメムシ目 アブラムシ科)の仲間で、体に白い蝋(ろう)物質をつけてゆらゆら飛ぶ姿が雪のように見えます。

 そして北海道では雪虫が飛ぶと初雪が降ると言われていることも、名前に関係しているでしょう。

 雪虫はいくつもの種があります。

 有名なのはトドノネオオワタムシですが、名前のようにトドマツの根に寄生するそうです。

 トドマツはモミの仲間で、北海道より北に分布します。

 つまり、大阪の錦織公園にはありません。



トドノネオオワタムシじゃないワタムシ
トドノネオオワタムシじゃないワタムシ




 この公園に生えている木から考えると、トウネズミモチハマキワタムシ、ヒイラギオオワタムシ、ケヤキヒトスジワタムシでしょうか。

 ケヤキ以外のネズミモチもヒイラギも常緑広葉樹。
 温帯の木。

 ですから錦織公園で雪虫を見ても、初雪はまだまだ先のこと。

 そういう意味では「雪虫」というよりも、和名の「綿虫」のほうが似合うかもしれません。

 でもやっぱり、ふわふわと飛ぶ白くて小さい姿は、「雪虫」ですね。



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 雪虫アブラムシ錦織公園錦織公園の虫

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

金剛山で出会ったものすご~く縁起がいい(にちがいない)木


 秋の金剛山。

 標高差1000m、7km以上続く長い道。

 桐山・二河原辺(にがらべ)道が青崩(あおげ)道に合流するちょっと前。

 縁起物の植物と出会いました。



多くが針葉樹の植林の中を通る二河原辺道
多くが針葉樹の植林の中を通る二河原辺道




 枝分かれせず真っ直ぐ伸びた、でも腰までもない低い木。

 葉は先が尖った長楕円形。
 厚ぼったい濃い緑色は、ひと目で常緑樹とわかります。

 そして木の天辺には空に向かった赤い実が幾つもついています。



見るからに「縁起物」っぽい木
見るからに「縁起物」っぽい木




 常緑樹の低木、赤い実というと「縁起物の木 小判シリーズ」。

 有名なのはマンリョウ(万両/ツツジ目サクラソウ科ヤブコウジ属)。
 そしてセンリョウ(千両/センリョウ目センリョウ科センリョウ属)。

 ほかにもヒャクリョウ(百両/カラタチバナ ツツジ目サクラソウ科ヤブコウジ属)、ジュウリョウ(十両/ヤブコウジ ツツジ目サクラソウ科ヤブコウジ属)、イチリョウ(一両/アリドオシ リンドウ目アカネ科アリドオシ属)があります。

 この中で低木で木の上に実がなるのはセンリョウだけ。

 でも、センリョウの葉の縁にはギザギザの鋸歯(きょし)があります。

 でもこれは鋸歯がない全縁(ぜんえん)。



 実は、これはどれよりも縁起がいい(にちがいない)植物。

 オクリョウ(億両)です。

 標準和名は「ミヤマシキミ(深山樒)」。

 なんと、よく植えられているマンリョウの10,000倍!
 センリョウの100,000倍!!
 イチリョウだと100,000,000倍!!!

 それだけ縁起がいい(にちがいない)植物。



ミヤマシキミ(深山樒)Skimmia japonica
ムクロジ目 ミカン科 ミヤマシキミ属





 でも、どんないいことがあったのか、いまだにわかりません……



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 億両ミヤマシキミ小判シリーズ金剛山の植物二河原辺道赤い実秋の赤い実縁起物オクリョウ

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

秋の二上山で白い薬草と再会しました。


 大阪と奈良の境にある二上山。

 名前の通り三角の山が二つ並んだ姿は、山が連なる葛城山や生駒山とはちがい、よく目立ちます。

 円錐形の形から想像できるように、二上山は火山。

 だったと考えられています。

 しかし、噴火していたのは1000万年以上前。
 まだ人類は登場していません。

 そのため、サヌカイト(安山岩)や凝灰岩など火山で作られる石や地層はあるものの、形以外に火山らしい風景はありません。



石川から見た秋の二上山
石川から見た秋の二上山




 そんな二上山の日当たりのいい登山道を歩いていると、白くて小さな花と出会いました。



白くて短剣のような花弁の野草
白くて短剣のような花弁の野草




 花弁は5枚。
 短剣のような形をしています。

 少し前に錦織公園で見たアケボノソウによく似ています。

 アケボノソウはリンドウ科センブリ属。

 そう。

 センブリ。



センブリの花
センブリの花




 何年ぶりの再会でしょうか。

 センブリは乾燥させて胃腸の薬に使われる、民間薬の代表的なもの。

 ということは、昔は珍しい野草ではなかったのでしょうが、もう長い間見ていません。

 身近で意外な場所での再会でした。



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: センブリ二上山の花秋の花二上山白い花薬草

関連記事

theme : 山野草
genre : 趣味・実用

二十四節気・七十二候
プロフィール

ノート

Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

検索フォーム
カレンダー
10 | 2014/11 | 12
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
BLOG & NEWS | 動物プロダクション SCIENCE FACTORY ltd.
けろんの100円で昆虫採集!
相生山からのメッセージ
ななこの『生き物のお世話』ブログ
雑記帳~身の回りの出来事やら自然やら~
とある昆虫研究者のメモ
ACTOW
徳川広和・恐竜・古生物・模型・フィギュア作品ギャラリー
コトラ&ミーのこんにちは ご近所さん
すみれ奏へようこそ
そぞろ歩き
デジカメ・昆虫・写真
くろねこのチラシの裏
どくだみ荘日乗
故郷の廃家
とらログ
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
インターネットミュージアム
いきもの を ぱちり!
管理画面
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS