とっても小さな体にきっと秘密がいっぱい ナンバンギセルの種
9月に咲いていたナンバンギセル。
10月下旬になってもまだ咲いていました。

10月下旬の花は丈が低くなっています
そして9月に咲いていた花はには種ができていました。
花の根元が大きく膨らんでいます。
中には裂けて種が見えているものもあります。

種が出来上がったナンバンギセルの実
中にたくさん詰まっているホコリのようなものが種。
大きさは数分の1ミリ。
とても小さな種です。
ちょっと触っただけふわふわと飛んでいきます。
ヤドリギのように鳥を使うのではなく、風まかせなので、数を多くして確率の低さを補おうというのでしょう。
ナンバンギセルは自分で栄養をつくれない全寄生植物。
寄生する(宿主となる)単子葉植物がないと生きていけません。

黄色い小さな粒がナンバンギセルの種
気になるのは種がとてもとても小さいこと。
これでは中身は胚だけで、成長するための栄養はまったくないでしょう。
種が落ちた所に寄生に適した単子葉植物がなければ発芽もできないにちがいありません。
となると、発芽するのは宿主がいるとはっきりした時だけ。
とりあえず芽を出して探している余裕はないはず。
宿主が出す物質を感じて発芽するそうですが、それでも1ミリにも満たない種で宿主にたどりつけるのでしょうか。
よくわかりませんが、きっと何か想像を超えるような秘密があるにちがいありません。
タグ♦ ナンバンギセル ヤドリギ 寄生植物
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