2014年 今年の金剛山のブナの実の異変?
大阪と奈良の境にある金剛山。
地元では馴染み深い山ですが、日本海軍の戦艦、海上自衛隊のイージス艦の艦名に使われるくらいですから、決してマイナーな山ではないでしょう。
きっと。
金剛山の山頂付近にはこの辺りでは珍しいブナ林が広がります。
ブナは和泉葛城山と大和葛城山にもあり、特に和泉葛城山のブナ林は国の天然記念物にも指定されていますが、木の大きさや数、林の広さでは金剛山にはかないません。

金剛山のブナの巨樹
毎年6月から7月にかけて、金剛山のブナ林では大量のどんぐりが落ちます。
本来ブナのドングリが落ちるのは秋。
どうして季節はずれに落ちるのかわりませんが、落ちているドングリに緑色のものが少なくないことに意味がありそうです。

2012年6月下旬に落ちていたブナのドングリ
ナラやカシのどんぐりとちがってトゲトゲの殻斗(かくと)に
覆われているのがブナの特徴
東北などでは野生動物の貴重な食べ物になるブナの実ですが、数年に一度豊作になるというサイクルでドングリがなるそうです。
つまり不作なのが基本。
ということは、不作の年には熟す前にドングリを落とすのでしょうか。

若いブナのドングリ
ドングリも三角形なのがブナの特徴
金剛山へ行くようになって数年。
6月から7月にかけてはかならず大量のドングリが落ちていました。
ところが今年、2014年。
6月下旬の金剛山に登りましたが、ブナ林ではまったくドングリを見かけません。
ということは、ブナのドングリはブナについたまま?
もしかすると、今年の金剛山は、ブナドングリの豊作の年かもしれません。


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