【 2014年06月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

バケツ稲の小さなビオトープは今年もたいへん!


 今年もはじまったバケツ稲。

 それと同時にはじまったのがバケツ稲“プチ”ビオトープ。

 イネを育てるバケツやプランターでカブトエビやカイエビなどの田んぼの動物を育てようというもの。



 と書くと簡単そうですが、これがなかなか難しい。

 なかなかうまく育ってくれなくて、毎年思うようにいきません。

 ところが、今年はそれどころではありません。



 水を張ってすぐ田植えをしたのですが、生まれません。

 カブトエビも、カイエビも、ホウネンエビも。

 泳いでいるのは名前もわからないような小さな点にしか見えないプランクトンだけ。

 去年の土をそのまま使っていますので、卵はあるはず。

 なにより今まではかならず生まれ、ホウネンエビは2世代目まで生まれていました。

 しかし、今年は生まれたての幼生すらみかけません。




田植え後のバケツ稲




 同じ土をエビ伝説の容器に少しだけ入れたものでは、ちゃんとカイエビは生まれていました。
 卵が原因ではないようです。

 理由はわかりませんが、ひとつ気になることが。

 肥料の混ぜ方が悪かったのか、肥料がいくつも表面に出てきていました。

 化成肥料ですから、水をかけるとすぐ壊れます。

 そしてあっという間に藻類が大繁殖。

 水が濁ってしまいます。

 おそらくは水の富栄養化。



 カブトエビなどは水の中の肥料分が多くなり富栄養化しすぎると、生きていけません。

 そういう状態になったので、卵は孵らなかったのか、孵るとすぐ死んでしまったのかもしれません。

 ともあれ、同じ所の田んぼでも、場所によってカブトエビの多いところ、カイエビの多いところ、オタマジャクシの多いところといろいろなパターンがあります。

 同じ水を引いているのですから、同じ結果のように思いますが、これだけ差があるのも、カブトエビなどは水質に敏感な生き物だからかもしれません。




エビ伝説水槽のカイエビ




 今年のプチビオトープは早々に失敗に終わりました。

 しかし、失敗は成功のためのステップです。

 来年は成功のために肥料の量を減らし、バケツやプランターの底の方に入れるようにしようかな、と考えています。

 川の水を使うのならば肥料なしということもできると思いますが、水道水ではそういうわけにもいかないでしょう。

 量をどれくらいにするのかは来年の宿題です。



 と鬼に笑われながら、今年も地主さんところへ行って田んぼからカブトエビをもらってくることにしました。

 バケツ稲のように水たまったところにはチョウバエの幼虫などが発生しますが、カブトエビがいると食べてくれるようでまったく見かけなくなります。

 家のすぐそばで育てるバケツ稲には、カブトエビはいて欲しい生き物。

 来年こそはもらって来なくても大丈夫なように、プチビオトープを成功させたいと思います。



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巨樹・古樹・老樹 その18 金剛山山頂転法輪寺のしだれ桜


 奈良県と大阪府の境にある金剛山。

 役行者(えんのぎょうじゃ)が開いたと言われ、山頂には神社とお寺があります。

 葛木神社(かつらぎじんじゃ)と転法輪寺(てんぽうりんじ)。

 神社は山頂をご神体にしているかのように一番高いところに、お寺はそのすぐ下の広場にあります。



金剛山山頂が桜の季節は新緑の季節でもあります
金剛山山頂が桜の季節は新緑の季節でもあります




 拝所と社殿だけのシンプルな神社とちがい、お寺の境内にはいろいろな木が植えられています。

 その一つが、大きな枝垂桜。

 特に名前はついていないようですが、見上げるような高さから、境内を覆うように枝を広げています。

 立てられている案内板では樹齢は300年以上。

 確かにそれくらいの年にも見えます。

 この桜が咲くのはゴールデンウイークの頃。

 標高1000mを超えるところですから、平地よりも1ヶ月ほど遅れます。



金剛山山頂転法輪寺のしだれ桜(2014年5月)
金剛山山頂転法輪寺のしだれ桜(2014年5月)




 あまりに大きすぎ、花が高いところにしか咲かないためか、それとも年老いて花の色が薄くなっているのか、咲いていてもあまり目立ちません。

 この日も、山頂には大勢いましたが、桜を見上げている人は一人もいませんでした。

 しかし、そんなことなど意に介していないように、大きな桜は咲いていました。



ちょっと離れてみるとこんなにきれいに見えます
ちょっと離れてみるとこんなにきれいに見えます




 1年の半分も葉をつけていない金剛山の桜。

 あと何百年ここで咲き続けるのでしょうか。



巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木




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夏至 乃東枯 の下赤阪の棚田


 一年で最も昼間が長い夏至(げし)。

 10番目の二十四節気。

 その最初の七十二候が「乃東枯」。

 よみは「ないとう かるる」「なつかれくさ かるる」。

 この「乃東」は「夏枯草(なつかれくさ/かこそう)」のことで、「夏枯草」はシソ科のウツボグサのことと言われています。



乃東枯のころが花期の下赤阪の棚田のウツボクサ
乃東枯のころが花期の下赤阪の棚田のウツボクサ




 花が終わると枯れてしまうウツボグサですが、今はちょうど花期。

 枯れるにはちょっと早いような気もします。

 諸説ありますが、中国語では「夏枯草(シァクツァォ/かこそう)」は「ウツボグサ」のことということなので、「夏枯草」=「ウツボグサ」説がよくとられているようです。



乃東枯のころの下赤阪の棚田のウツボグサ
乃東枯のころの下赤阪の棚田のウツボグサ




 ウツボグサが咲いている下赤阪の棚田は、田植えも終わり、水を張った田んぼに空や山が映っています。

 棚田が美しい時のひとつ。



景色が映る乃東枯のころの下赤阪の棚田
景色が映る乃東枯のころの下赤阪の棚田




 同時に棚田中に水がまわっていろいろな動物たちの生活の証があちこちに。

 田んぼに命があふれる季節がはじまりました



緑にかこまれた乃東枯のころの下赤阪の棚田
緑にかこまれた乃東枯のころの下赤阪の棚田




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ちょっとかわった杉?の森 マイクロフォレスト5


 里山の道を歩いていると、ちょっとかわった杉林と出会いました。

 いや、杉というにはちょっと変です。

 下生えの平たい草の中からすっくと天を突くように伸び上がった姿は杉ですが、枝葉があるように見えません。

 緑色ですから、幹に沿わして枝を張る新種の杉でしょうか。



ちょっとかわった杉の林
ちょっとかわった杉の林




 というのが真っ赤なウソなのは、言うまでもないでしょう。

 この“杉”の高さは数センチ。
 5センチもありません。

 生き物ですが、植物ではありません。
 もちろん動物でもありません。

 それは、地衣類(ちいるい)。



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 地衣類はカビと藻類(そうるい)がひとつになったもので、藻類が光合成して作った栄養でカビは生きています。

 カビが藻類に住むところを提供して、家賃で生活しているようなもの。

 ですから、共生している藻類がいなくなると地衣類のカビは生きていけません。

 二つの生き物ですが、一つの生き物のようになっているのが地衣類の特徴。



実はちっちゃな地衣類の林
実はちっちゃな地衣類の林




 ちょっとかわっているようですが、人間も腸の中にもいろいろな微生物がいて、その力を借りて生きています。
 そういった微生物がいなくなると、人間は病気になってしまいます。

 ですから、生き物の中ではあたりまえのことなのかもしれません。



 地衣類の説明は閑話休題。

 この枝のような地衣類はヤリノホゴケのようです。

 名前に「コケ」とついていますが、もちろんコケではありません。

 コケは自分で光合成ができる植物です。

 ヤリノホゴケは山地から里山のわりと日当たりがいい倒木や土の上に生えます。

 根本の鱗(うろこ)のようなものは基本葉体(きほんようたい)と呼ばれ、これもヤリノホゴケ。
 ニョキッと生えている方は子柄(しへい)といって、胞子が入った子器(しき)をつけます。



ヤリノホゴケ(槍穂苔)
真核生物 菌界 子嚢菌門(ここまではカビやキノコも含みます)
チャシブゴケ菌綱 チャシブゴケ目 ハナゴケ科 ハナゴケ属

ヤリノホゴケ(槍穂苔)



 よく見ると、変なヤリノホゴケがあります。

 先が枝分かれして、赤くて丸いものが付いているものもあります。

 色もちょっと灰色がかっているようにも見えます。

 根本の鱗のような基本葉体も小さいようです。



変なヤリノホゴケ?
変なヤリノホゴケ?




 こちらはコアカミゴケのようです。

 ヤリノホゴケと同じハナゴケ属ですが、ちがう種類。



コアカミゴケ(小赤実木毛)
真核生物 菌界 子嚢菌門(ここまではカビやキノコも含みます)
チャシブゴケ菌綱 チャシブゴケ目 ハナゴケ科 ハナゴケ属

コアカミゴケ(小赤実木毛)



 緑色に見える地面も近くからじっくり見てみれば、小さな大森林が広がっているかもしれません。



地衣類が生えていたのはこんなところ
地衣類が生えていたのはこんなところ




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初夏の金剛山 赤と黄色のお花畑 クリンソウとヤマブキソウ


 5月下旬の金剛山の二つのお花畑。

 ひとつはクリンソウ。
 漢字で書くと「九輪草」。

 サクラソウ科の濃いピンク色の花。

 花がいくつもまとまって咲く輪生花序(りんせいかじょ)。

 「九」という文字には、「ちょっと多め」くらいの意味があります。

 「九輪草」はイチリンソウ(一輪草)やニリンソウ(二輪草)とちがって「花が9輪咲く」という意味ではないようです。



クリンソウの谷
クリンソウの谷




 山頂近く、カトラ谷の源流部で咲いています。

 ニリンソウのお花畑とは隣同士。

 ニリンソウの谷と分かれ、木に覆われた狭い谷を登ると、すぐ先に現れます。



クリンソウの花
クリンソウの花




 聞いた話では、ここは人の手によって作られたお花畑。

 しかも管理が代々引き継がれているとか。

 歴史が古く、信仰の対象にもなり、登山者も多い金剛山ならでは。



たくさん咲いているクリンソウの花
たくさん咲いているクリンソウの花




 そしてこの時期にできるもう一つのお花畑。

 ヤマブキソウ(山吹草)。

 ケシ科の黄色い花です。



ヤマブキソウの花
ヤマブキソウの花




 山頂広場から青崩(あおげ)道につながる道を下ってすぐ。

 林床が黄色く染まっています。



ヤマブキソウで黄色く染まる林床
ヤマブキソウで黄色く染まる林床




 ここも誰かが種をまいてできたお花畑と聞きます。

 金剛山ならではのお花畑です。



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ちょっと気の早いギンリョウソウと一期一会


 5月下旬。

 梅雨入り前の金剛山で、ちょっと気の早い白い花が咲いていました。

 真っ白な花はギンリョウソウ(銀竜草)。

 梅雨に咲く花です。

 花だけでなく全体が真っ白。

 葉緑体がないのです。



梅雨前のギンリョウソウ
梅雨前のギンリョウソウ




 葉緑体がないということは、光合成をしません。

 ですから林の中、光が当たらない薄暗いところで咲いています。

 光合成をしないので寄生植物のようですが、普通イメージする寄生植物とはちがいます。

 今は腐生植物(ふせいしょくぶつ)と言われています。



 地下には目に見えない菌類のネットワークあります。

 地面の下に広がった菌類は、樹木から栄養をもらい、水や栄養の素を木にお返しします。
 共生です。

 その菌類のネットワークからギンリョウソウは栄養をもらっているのです。

 しかし、ギンリョウソウ自体は菌類になにもお返しをしないようですから、寄生ということになります。



うつむいて咲くギンリョウソウの花
うつむいて咲くギンリョウソウの花




 光合成をしないので、花を咲かせて実が熟せばもう枯れてしまいます。

 しかし多年草ですから地面の下で来年のためにじっとしていることでしょう。

 環境が変わらなければ、また来年の梅雨には同じ所からギンリョウソウが顔を出すはずです。


 でもこのギンリョウソウが生えていたのはケモノ道に迷い込んでしまった笹薮。

 もう二度と出会うことはないでしょう。



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いよいよ田植え バケツ稲プチビオトープ2014


 5月下旬。

 籾を育苗ポットにまいて(播種(はしゅ))1ヶ月。

 葉も伸び、株も分かれ(分蘖(ぶんげつ))、育苗ポットでは狭そうです。

 ということで、田植え、いやプランター植え、バケツ植え、そしてペットボトル植えをしました。



育苗ポットが狭くなるほど成長した1ヶ月目の稲
育苗ポットが狭くなるほど成長した1ヶ月目の稲




 苗の根本を持って抜き、3株まとめて植えます。

 今年はプチビオトープのことを考えて、水中が酸欠になりにくいように株数を減らしました。

 20cm×55cmのプランターに2箇所、それぞれ3株ずつ。

 といっても、稲の適正間隔をこのプランターに当てはめると、これくらいが適当なのですが。



プランター植え終了
プランター植え終了




 さあ、プランターやバケツに水を張っていよいよプランター稲・バケツ稲と、プチビオトープがはじまります!

 と思ったらさっそく予想外の出来事が!

 そして起きてほしくなかったことが!

 それらは、また次回。



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タルサトイモ大きくなっています。 タルサトイモ2014


 ベランダに置いた樽で育てるサトイモ。

 タルサトイモ。

 1株で畑並みに収穫あります。

 4月上旬に植えた種芋は、およそ1ヶ月で土のうえに芽を出しました。



やっと芽を出したサトイモ
やっと芽を出したサトイモ
単子葉植物ですから双葉はありません。




 樽に植えたときにはすでに芽がでていましたが、それが成長して土のうえに出るまでにはこれくらい時間が必要です。

 それだけ4月はサトイモにとってはまだ寒いということかもしれません。



一つずつ葉を伸ばすサトイモ
一つずつ葉を伸ばすサトイモ
単子葉植物らしい成長です。




 そしておよそ2ヶ月。

 こんなに大きくなりました。



大きくなったサトイモ
大きくなったサトイモ
茎がないので大きな葉に長い葉柄をのばします。




 といってもサトイモは収穫までおよそ半年。

 日焼けとハダニに襲われる暑い夏が待っています。

 そして花が咲いてもまだまだ収穫は先。

 水が大好きで、暑いところ出身のくせに強い日光が苦手なサトイモの世話はまだまだ続きます。



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ヤマツツジ色に染まる大和葛城山の小さな花たち


 5月下旬の大和葛城山。

 ヤマツツジ満開。

 山頂の南斜面一帯がヤマツツジ色に染まります。



右後ろの山は金剛山
右後ろの山は金剛山

ちょっと遅目だったので緑が目立っています
ちょっと遅目だったので緑が目立っています




 今年はちょっと遅目立ったので、満開は過ぎていましたが、遠目にはまだまだヤマツツジ色。



ヤマツツジ(山躑躅)Rhododendron kaempferi
被子植物門 双子葉植物綱 ツツジ目 ツツジ科 ツツジ属
半落葉低木





 ツツジの中の遊歩道を歩きながら、ふと目線を上げると尾根筋の展望台には多くの人々が。



尾根筋の展望台には多くの人々が




 そして、ツツジの下、見て回る人々の足下にも花は咲いています。



ニョイスミレ(如意菫)Viola verecunda
被子植物門 双子葉植物綱 スミレ目 スミレ科 スミレ属
多年草
別名:ツボスミレ

ニョイスミレ(如意菫)
ニガナ(苦菜)Ixeris dentata
被子植物門 双子葉植物綱 キク目 キク科 ニガナ属
多年草

ニガナ(苦菜)
タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)Veronica arvensis
シソ目 オオバコ科 クワガタソウ属
越年草
ヨーロッパ・アフリカ原産の帰化植物

タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)Veronica persica
シソ目 オオバコ科 クワガタソウ属
越年草
ヨーロッパ原産の帰化植物

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)



 一年ももっとも葛城山を訪れる人が多い季節。

 ヤマツツジ以外にもいろいろな野草が咲いていました。



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二酸化炭素はぐるぐるまわる その1「地球温暖化と二酸化炭素」


 だんだん耳にする回数が多くなってきたように感じる言葉が「地球温暖化」。

 そしてセットになって聞くのが「二酸化炭素」。

 ものすごく簡単にまとめると。

 最近、地球の気温が高くなってきて人間を含めて生き物たちが困っているのが「地球温暖化」。

 地球が暖かくなるのは「二酸化炭素」の量が増えているから。



温暖化が進むと見られなくなる金剛山の霧氷
温暖化が進むと見られなくなる金剛山の霧氷
大阪の低山では今でもちょっとした事で霧氷はとけてしまいます




 地球は太陽の核反応でつくられた熱エネルギーを受けて暖められています。

 地球のとなりの月は、太陽に暖められると100℃を超え、逆に太陽の光が当たらなくなると-170℃まで下がります。

 その差はおよそ300℃。

 地球ではありえない温度。

 太陽からの距離が地球と同じなのにどうしてこんなに極端な差があるのかというと、それは自転と空気のちがいです。



身近な二酸化炭素の炭酸飲料
身近な二酸化炭素の炭酸飲料
日本のサイダーのルーツは有馬の炭酸泉といわれています




 月は自転と公転の関係で昼間が15日間続きます。

 暖められ続けているのでどんどん温度が上がっていきます。

 それが昼。

 月の夜が極端に低温なのは、地面がどんどん熱を逃していって冷めていくから。

 それが15日も続くので、極端な低温になってしまうのです。



 地球が月ほど温度が下がらないのは、およそ半日で昼と夜が入れ替わることもありますが、ほかには空気があるから。

 空気が地面の熱もらって温められ、寒いところへその熱を運んでいきます。

 もちろん空気は地面の熱で暖められるだけではなく、太陽の熱でも暖められます。
 月は空気がないのですべての熱が地面まで届きます。

 太陽に暖められた空気も流れて寒いところへ運ばれます。

 つまり、空気がうごいて太陽の熱が地球のあちこちに配られていくのです。

 こういった空気の動きは、天気予報の解説などで知ることができます。



身近な二酸化炭素のドライアイス
身近な二酸化炭素のドライアイス
スーパーで冷凍食品を買うと保冷剤としてもらえるところもあります




 そして二酸化炭素のような「温室効果ガス」は、受けた熱を貯めこむ性質を持っているのです。

 冷えにくいのです。

 地球の大気に温暖化効果がなかったとすると、平均気温は-18℃になるといわれています。
 そう、凍ってしまいます。

 実際、地球は温室効果ガスの二酸化炭素の量が今よりもはるかに多かった時代にも全体が凍ったことがあると言われています。
 全球凍結。

 つまり何かのきっかけがあれば、全体が凍ってしまうほど寒い環境に地球があり、全体が凍らないのは温室効果ガスがあるから、と言えます。

 そして月は温室効果ガスどころか空気がないので夜になるとどんどん熱が逃げていくのです。

 たとえば地球の北極や南極は15日どころか数ヶ月の間太陽が出ませんが、温室効果ガスを含む空気があるから-170℃どころか-100℃になることすらないのです。



タクラマカン砂漠の砂丘
タクラマカン砂漠の砂丘
温暖化が進むと砂漠が増える?




 しかし地球の気温を決める要素は複雑で、大陸の配置、海流、自転速度、太陽との距離、太陽の明るさ、太陽活動、もちろん温室効果ガスも。

 太陽活動や大陸の移動は人間の力ではどうにもできませんが、温室効果ガスの二酸化炭素については、人間によってコントロールができる部分もあります。

 ただし二酸化炭素もコントロールができるのは人間が作り出しているものだけ、火山などから噴出される二酸化炭素はなにもできません。



 地球温暖化と二酸化炭素。

 直接関係するようなイメージで報道されますが、地球の長い歴史から見てみると、深く関係があるものの、必ずしも二酸化炭素の濃度だけで単純に地球温暖化が決まるわけではないのです。



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