バケツ稲の小さなビオトープは今年もたいへん!
今年もはじまったバケツ稲。
それと同時にはじまったのがバケツ稲“プチ”ビオトープ。
イネを育てるバケツやプランターでカブトエビやカイエビなどの田んぼの動物を育てようというもの。
と書くと簡単そうですが、これがなかなか難しい。
なかなかうまく育ってくれなくて、毎年思うようにいきません。
ところが、今年はそれどころではありません。
水を張ってすぐ田植えをしたのですが、生まれません。
カブトエビも、カイエビも、ホウネンエビも。
泳いでいるのは名前もわからないような小さな点にしか見えないプランクトンだけ。
去年の土をそのまま使っていますので、卵はあるはず。
なにより今まではかならず生まれ、ホウネンエビは2世代目まで生まれていました。
しかし、今年は生まれたての幼生すらみかけません。

田植え後のバケツ稲
同じ土をエビ伝説の容器に少しだけ入れたものでは、ちゃんとカイエビは生まれていました。
卵が原因ではないようです。
理由はわかりませんが、ひとつ気になることが。
肥料の混ぜ方が悪かったのか、肥料がいくつも表面に出てきていました。
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そしてあっという間に藻類が大繁殖。
水が濁ってしまいます。
おそらくは水の富栄養化。
カブトエビなどは水の中の肥料分が多くなり富栄養化しすぎると、生きていけません。
そういう状態になったので、卵は孵らなかったのか、孵るとすぐ死んでしまったのかもしれません。
ともあれ、同じ所の田んぼでも、場所によってカブトエビの多いところ、カイエビの多いところ、オタマジャクシの多いところといろいろなパターンがあります。
同じ水を引いているのですから、同じ結果のように思いますが、これだけ差があるのも、カブトエビなどは水質に敏感な生き物だからかもしれません。

エビ伝説水槽のカイエビ
今年のプチビオトープは早々に失敗に終わりました。
しかし、失敗は成功のためのステップです。
来年は成功のために肥料の量を減らし、バケツやプランターの底の方に入れるようにしようかな、と考えています。
川の水を使うのならば肥料なしということもできると思いますが、水道水ではそういうわけにもいかないでしょう。
量をどれくらいにするのかは来年の宿題です。
と鬼に笑われながら、今年も地主さんところへ行って田んぼからカブトエビをもらってくることにしました。
バケツ稲のように水たまったところにはチョウバエの幼虫などが発生しますが、カブトエビがいると食べてくれるようでまったく見かけなくなります。
家のすぐそばで育てるバケツ稲には、カブトエビはいて欲しい生き物。
来年こそはもらって来なくても大丈夫なように、プチビオトープを成功させたいと思います。

タグ: バケツ稲プチビオトープ バケツ稲ビオトープ バケツ稲2014 カイエビ

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