【 2014年04月】

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苔玉トウカイコモウセンゴケは一進一退


 モウセンゴケの苔玉をつくろうと、苔玉に種をまいて数ヶ月。

 コケが成長して、麻ひももすっかり隠れました。

 しかし、種から育てる実生(みしょう)にしたためにモウセンゴケの成長は今ひとつ。

 花が咲くにはもう1年かかるでしょう。



半年ほどすぎたトウカイコモウセンゴケ用苔玉
半年ほどすぎたトウカイコモウセンゴケ用苔玉




 実生の最大の欠点は、発芽が今ひとつコントロールできないこと。

 芽が出るのに2ヶ月位かかった上に、発芽率も決してよくありません。

 種が死んでしまっているのではなく、あえてバラバラのタイミングで発芽するようになっているのでしょう。

 それは全滅を避けるための仕組みだと思います。



4ヶ月ほどでやっとこの大きさの実生のトウカイコモウセンゴケ
4ヶ月ほどでやっとこの大きさの実生のトウカイコモウセンゴケ




 日当たりと湿り気という相反する条件がずっと続くところでないとトウカイコモウセンゴケは成長していけません。

 湿り気があったから一斉に芽を出したとしても、乾燥してしまったら全滅してしまいます。

 そこで、芽を出すのもそれなりの時間湿り気と明るさがある程度続いてからになるのでしょう。

 それでもまだ芽を出さない慎重な種ばかりですが。



 今年の苔玉は、芽が出るのがもっと確実な葉挿し(葉伏せ)でやってみようかな、と考えています。



苔玉のコケは植木鉢に勝手に生えていたのを育てたもの
苔玉のコケは植木鉢に勝手に生えていたのを育てたもの
ヒョウタンゴケの仲間?




 このコモウセンゴケはしっかり育てたいので、冬の間は水槽の中に入れて、寒い日はフタをしています。

 大阪平野部程度の冬なら、雪と風がしのげれば枯れはしませんが、念の為に。



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特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」で でっかいティラノサウルスを見上げる![大阪市立自然史博物館]


 大阪市の南部にある長居公園内の大阪市立自然史博物館で開催れている特別展。

 「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス-知られざる大陸ララミディアでの攻防-」。

 タイトルにあるようにトリケラトプの恐竜展です。



桜をバックに特別展恒例の幟
桜をバックに特別展恒例の幟




 名前の通り、入り口ででっかいトリケラトプスの頭が迎えてくれます。

 そして数多くのトリケラトプスのご先祖様と親戚たちが、これでもか! これでもか! と並んでいます。

 大きな頭に大きな角。

 重戦車のような強そうなトリケラトプスは圧巻。



ずらっと並んだトリケラトプスの親戚たち
ずらっと並んだトリケラトプスの親戚たち




 それでも恐竜展と言ったら忘れてはならないのが、肉食の恐竜。

 もちろん、います。

 まずはヴェロキラプトル。

 白亜紀後期のカンパニアンの今のモンゴルのあたり出身の獣脚類ドロマエオサウルス科の恐竜。

 ちょうどララミディア大陸でケラトプシア類が多様化していった頃です。

 アジアに残ったケラトプシア類(トリケラトプスの仲間)のプロトケラトプスと戦った状態で化石になったと言われる「格闘化石」で有名です。

 ただ、今回はありません。

 残念。



意外と小さいヴェロキラプトル
意外と小さいヴェロキラプトル




 しかしヴェロキラプトルはかっこいいですが、ちょっと小さい。

 映画「ジュラシックパーク」シリーズでは人間よりも大きかったのですが、実際は中型犬くらいの大きさ。

 もっと大きな肉食恐竜が見たくなります。

 と思っていると出てくるのがテラトフォネウス。

 知名度は落ちてしまいますが、ティラノサウルス科の獣脚類恐竜。



プチT-Rexって感じのテラトフォネウス
プチT-Rexって感じのテラトフォネウス




 ヴェロキラプトルと同じ白亜紀後期のカンパニアン出身ですが、こちらはケラトプシア類が大きくなっていったララミディア大陸にいました。

 巨大化していったケラトプシア類に合わせてかヴェロキラプトルよりも大きいですが、せいぜいポニーか牛くらいの大きさ。

 当時のケラトプシア類にはもうかなわなかったかもしれません。



 そして後半に登場するのがトリケラトプス本人。

 でっかい!

 ヴェロキラプトルはもちろんのこと、テラトフォネウスでも勝てそうにありません。



人とくらべたらよくわかるでっかいトリケラトプス
人とくらべたらよくわかるでっかいトリケラトプス




 そして、その奥にでっかいのがそびえ立っています!

 そう。

 ティラノサウルス。

 説明の必要がないほど有名な最大級の肉食恐竜。

 恐竜と言ったらティラノサウルス!という人ばかりじゃないかなと思うくらい人気があります。

 しかしここはトリケラトプス展。

 人気のあるティラノサウルスでお客を呼ぼうというのでしょうか?



トリケラトプスを見ているティラノサウルス
トリケラトプスを見ているティラノサウルス




 いえいえそうではありません、と勝手に言ってしまいましょう。

 なぜなら、ティラノサウルスは、白亜紀後期マーストリヒチアンのララミディア大陸出身。
 トリケラトプスと同じです。

 トリケラトプスの化石からティラノサウルスの歯の跡が見つかっていますので、「食べられる-食べる」の関係にあったようです。

 そう、トリケラトプスと並べても違和感がない、いや、並べる意味がある肉食恐竜なのです。

 そしてトリケラトプスに引けを取らない大きさ!



 トリケラトプスのように360°から見ることができる、というわけにはいきませんが、かなりの向きから見ることができます。

 そして、なんと、下から見上げることもできるのです!

 トリケラトプスだけでなくティラのサウルスの見せ方にも凝っています。



でっかいティラノサウルスを見上げる!
でっかいティラノサウルスを見上げる!




 ということで、ティラノサウルスが好きな人にもおすすめできる「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」。

 特に、ティラノサウルスの下にある、化石に残された傷から推測したティラのサウルの「トリケラトプスを食べるときのお食事マナー」はおすすめ!

 なんかいかにも的な力技のお食事マナーがCGで描かれています。

 動画でないのが残念!



タグ♦ 恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ティラノサウルス

■参考外部リンク■
特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ


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タグ: 恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプスティラノサウルスヴェロキラプトルテラトフォネウス大阪市立自然史博物館裸子植物白亜紀Ceratopsia

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特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」で 恐竜時代の植物に会う![大阪市立自然史博物館]


 大阪市立自然史博物館ではじまった「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス-知られざる大陸ララミディアでの攻防-」。

 人気恐竜のトリケラトプスを主人公とした恐竜展です。



南西入り口から真っ直ぐ行くとある案内板
南西入り口から真っ直ぐ行くとある案内板
矢印のように長距離走路右側に歩いていきます。




 今回の展示の特徴の一つに、植物があります。

 恐竜展での植物化石展示は珍しくはありませんが、多くの場合、最後の方で展示されている恐竜と同時代の化石が申し訳程度に展示されているだけ。

 ところが、今回はケラトプシア類(トリケラトプスの仲間)の進化と合わせるように、同時代の同地域か関連のある地域の植物化石が展示されています。

 すごい!



 ケラトプシア類を含む鳥盤類(ちょうばんるい)の恐竜は、恐竜が生きていた中生代の最後の白亜紀に繁栄します。

 この白亜紀は、被子植物(ひししょくぶつ)が誕生した時代でもあります。

 そこで、鳥盤類の繁栄は新しく誕生した被子植物に対応していったため、とも言われています。

 恐竜とはまったく別の生き物ですが、実は恐竜のことを知るために植物は大切なのです。

 動物は動物だけでは生きていけません。

 動物を始めとする様々な生き物が複雑に関係しあってビオトープをつくっているからこそ、動物も生きていけるのです。

 もちろん恐竜も。



額の2本の角よりもフリルが大きくなったカスモサウルス
額の2本の角よりもフリルが大きくなったカスモサウルス




 中生代はペルム紀末の大絶滅の後に恐竜が現れ大繁栄し、白亜紀末の大絶滅で滅んでしまう劇的な時代だったことは有名ですが、植物にとっても繁栄と衰退が繰り返され、入れ替わっていった時代です。

 植物は、水中にいた光合成生物の緑藻(りょくそう)が進化して誕生、今から5億年ほど前の古生代オルドビス紀には陸上で生活するようになっていたようです。

 といって今のコケのように地面に張り付くような小さな植物だったようですが。



 そして地面から吸いあげた水や体で作った栄養を送る管の維管束(いかんそく)を持つシダ植物が現れ、どんどん大型化していきます。

 巨大化したシダ植物は繁栄し、腐らずに地面に埋もれていったものが石炭。

 大繁栄したシダ植物が大気中の炭素(二酸化炭素)を地面に閉じ込めた(石炭になった)ため、二酸化炭素濃度が大きく下がったと言われています。



三畳紀の裸子植物イチョウの仲間のギンゴイテスの葉
三畳紀の裸子植物イチョウの仲間のギンゴイテスの葉




 ただシダ植物は胞子で増えるため乾燥が苦手だったと考えられます。

 現在も乾燥気味のところではシダの種類は少なくなります。
 古生代の後期には種子(しゅし)(タネのこと)で増えることができる裸子植物(らししょくぶつ)が現れ、シダ植物と入れ替わるように繁栄していきます。

 裸子植物は、種子になる胚珠(はいしゅ)がむき出しになっている植物。

 現在では種(しゅ)の数はシダ植物よりもずっと少なく、圧倒的な少数派になっていますが、中生代にはシダに代わって大森林をつくるようになっていたようです。

 裸子植物の中でも特に数が多かったのが球果植物(きゅうかしょくぶつ)。
 今も残っている裸子植物の中では「針葉樹」と呼ばれます。



ジュラ紀の裸子植物(球果植物)アロウカリアの球果
ジュラ紀の裸子植物(球果植物)アロウカリアの球果
これだけ大きいと恐竜も食べてたかもしれません?




 現在の裸子植物は目立つような花は咲かず、種子も実に覆われないものがほとんど。

 受粉は風まかせ、種子も下に落ちるにまかせるという動物を必要としない植物です。

 それに対して受粉や種の拡散に積極的に動物を利用するのが被子植物(ひししょくぶつ)。
 種子になる胚珠が実になる子房に覆われている植物で、目立つ花を咲かせるのも特徴です。

 特に受粉については昆虫を利用するものが数多くあります。

 そこで昆虫も新しく現れた被子植物と共存するために多様化し、被子植物もまた昆虫を利用するために多様化していったとも考えられています。



トリケラトプと同じ時代同じ場所で見つかった被子植物の葉
トリケラトプと同じ時代同じ場所で見つかった被子植物の葉
分類不明だそうですが網目状の葉脈が今の広葉樹とかわりません。




 このように中生代では恐竜だけでなく、植物の種類もいろいろと入れ替わっているいるのです。

 恐竜の出現と繁栄と絶滅という興亡(こうぼう)が中生代という期間に区切られているように、植物の興亡に合わせても時代が区切られています。

 裸子植物が繁栄したペルム紀後期から白亜紀前期までが「中植代」、白亜紀後期から現在に至るまで被子植物が繁栄した時代を「新植代」と呼びます。

 その境目が、白亜紀の前期と後期の間。

 現在の北アメリカの西側に当たるララミディア大陸でケラトプシア類が繁栄を始めた時代が被子植物の時代になります。



ジュラ紀の裸子植物(キカデオイデア類)ザミテスの葉
ジュラ紀の裸子植物(キカデオイデア類)ザミテスの葉
キカデオイデアの仲間は白亜紀末に絶滅していましいまはいません。




白亜紀前期のシダ植物スフェノプテリスの葉
白亜紀前期のシダ植物スフェノプテリスの葉
展示されている数少ないシダ植物の一つ。拡大鏡で見るほど小さい。




白亜紀後期の被子植物コルノフィルムの葉
白亜紀後期の被子植物コルノフィルムの葉
葉脈がミズキ属の葉に似ています。
多くの被子植物の化石が展示されてますがほとんどが白亜紀後期のもの。


葉脈が特徴的な現在のミズキ属ハナミズキの紅葉
葉脈が特徴的な現在のミズキ属ハナミズキの紅葉
※会場では展示されていません。




 ということで、「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」の植物ウオッチングのポイントの一つは、球果植物から被子植物への移り変わり。

 裸子植物の多様化もポイント。

 そして恐竜が生活する中生代のビオトープを想像してみましょう。

 それらをケラトプシア類の変化を合わせてみると、なにか面白い発見があるかもしれません。



■参考外部リンク■
特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ


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下赤阪の棚田の2014年 3月下旬のアブラナ科・ナデシコ科の植物編


 立春を過ぎた下赤阪(しもあかさか)の棚田。

 大阪の南河内(みなみがわち)にある日本の棚田百選にも選ばれた棚田です。

 3月にもなると咲いている花も増え、春の装いにかわってきています。



 そんな3月下旬の棚田で出会った生きものの、アブラナ科とナデシコ科の植物編です。




田起こしが進んだ3月下旬の下赤阪の棚田




植物界 被子植物門 双子葉植物綱
フウチョウソウ目
アブラナ科菜の花の仲間 花弁が4枚
タネツケバナ(種漬花)
フウチョウソウ目 アブラナ科 タネツケバナ属
越年草

4枚の花びらが2枚ずつペアになって平たい感じの花が特徴。

ほかのタネツケバナ属の植物とよく似ていますが、水気の多いところに生えます。
複葉の先の葉が3つに別れ、途中の葉は2つに分かれているのがタネツケバナの特徴。

下赤阪の棚田では、水路の中や水かしみだしているところでよく見かけます。

ミチタネツケバナ(道種漬花)
フウチョウソウ目 アブラナ科 タネツケバナ属
越年草

名前にあるようにタネツケバナより乾燥気味のところを好みます。

田んぼの雑草と言われるタネツケバナに対して、こちらは畑の雑草。

下赤阪の棚田では、水路から離れたところによくはえています。

ナズナ(薺)
フウチョウソウ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草


春の七草の一つ。

タネツケバナとよく似ている花ですが、種がハート形になるのが特徴。
タネツケバナは細長い棒状になります。

ハクサイ(白菜)?
フウチョウソウ目 アブラナ科 アブラナ属
越年草
中国原産と考えられる食用作物

相変わらず自信はありませんが、葉っぱがしわくちゃなのを根拠としています。

アブラナ科
フウチョウソウ目
植物界 被子植物門 双子葉植物綱
ナデシコ目
ナデシコ科ナデシコやハコベの仲間 花弁が5枚
ミドリハコベ(緑繁縷)
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草


名前のように茎が緑色です。
花弁が10枚のように見えますが、真ん中が深く切れこんが花弁が5枚です。

こちらも春の七草の一つ。
ナズナもハコベも今が花期で、正月には花が咲いていません。

七草粥は、春一番に花を咲かせるために成長していたの若芽などを食べます。
コハコベ (小繁縷)
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草


こちらも春の七草の「はこべら」。

ミドリハコベとはちがう種ですが、見た目がよく似ていてどちらも食用になることから、両方合わせて「ハコベ」としていたようです。

茎が赤みがかっているところがミドリハコベとのちがいです。
オランダミミナグサ(和蘭耳菜草)
ナデシコ目 ナデシコ科 ミミナグサ属
一年草


外来種ですが、道端から田畑まで広い範囲で見かけます。

冬の間はロゼットで過ごし、暖かくなると同時に成長して花を咲かせるところはほかのロゼット植物と同じです。

ハコベ属のように花弁が大きく切れ込んでいないので、まったくちがう種類の花のように見えます。
ナデシコ科?の植物
ナデシコ目 ナデシコ科


中央が切れ込んだ5枚の花弁や、蕾の形などからミミナグサの仲間のように感じます。

根本が緑色になっている特徴的な花弁ですが、名前を見つけることができませんでした。

ということで、ナデシコ科ではない可能性もあります。
ナデシコ科
植物界 被子植物門 双子葉植物綱 ナデシコ目
タデ科花弁と萼の区別がつかない小さな花
スイバ(蓚,酸い葉)
ナデシコ目 タデ科 スイバ属
多年草
別名:スカンポ

ギシギシに似ていますが、葉の付け根の切れ込みが深く、反り返っているのが特徴。

花を咲かせようと花穂(かすい)を伸ばしはじめているのもありました。
赤く見えますので雌花(めばな)のようです。 雄花(おばな)は白っぽい緑色です。
一つの株には雌花か雄花しか咲かない雌雄異株(しゆういしゅ)です。

タデ科
ナデシコ目
植物界 被子植物門 双子葉植物綱



 2月とちがって花の種類が増えた春の棚田。

 まずは花の種類が多かったアブラナ科とナデシコ科。

 花の紹介はまだ続きます。



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タグ: 3月の下赤阪の棚田の植物タネツケバナミチタネツケバナナズナミドリハコベコハコベオランダミミナグサ下赤阪の棚田の2014年下赤阪の棚田201403春の花

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サソリと「萬」とミクソプテルス


 先日、ある書道家の作品を見て気づきました。
 その作品は古代の甲骨文(こうこつぶん)甲骨文字(こうこつもじ))と呼ばれる今わかっている中で最も古い漢字を使った作品です。



この記事にはサソリ虫の化石の画像があります。





 先がちょっと尖った楕円形の中には模様のような×印。

 下には伸びた線は、シッポのように先が曲がっています。

 楕円の先からは左右にカニのハサミのように線が飛び出し先は内側に向かって何本も線が生えています。

 全体の雰囲気はサソリですが、手の爪が二本のサソリに対してまるでクシのようで、サソリというにはちょっと違和感があります。



ダイオウサソリの拡大模型 橿原市昆虫館常設展示(2011年)
ダイオウサソリの拡大模型 橿原市昆虫館常設展示(2011年)




 サソリのようでちょっとサソリとちがう生き物は、います。
 いや、いました。

 そうです。

 ウミサソリ。



ウミサソリのユーリプテルス(OCEAN! 海はモンスターでいっぱい2012年)
ウミサソリのユーリプテルス(OCEAN! 海はモンスターでいっぱい2012年)




 ウミサソリはいまから4億年くらいから2億年くらい前の古生代の海にいた節足動物の仲間です。
 名前に「サソリ」とついていますが、サソリの先祖というわけでもないようで、古生代に絶滅していまい、今はいません。

 そのウミサソリの中でも人間よりも大きい大型の種類の一つ。

 ミクソプテルスにそっくりです。



人間くらい大きいウミサソリのミクソプテルス(OCEAN! 海はモンスターでいっぱい2012年)
人間くらい大きいウミサソリのミクソプテルス
(OCEAN! 海はモンスターでいっぱい2012年)




 甲骨文(甲骨文字)というのは、百年くらいまえに見つかった数千年前の中国で使われていた文字で、今私達が使っている漢字の祖先です。

 甲骨文は2000年前の漢の時代にはすでに存在が忘れられていたことは間違いなく、失われていた文字です。

 古代エジプトのヒエログリフとよく似ていますが、ロゼッタストーンが見つかるまで数百年の間まったく解読できなかったヒエログリフに対して、見つかってわずか20年くらいで解読できるようになったのは、現在の漢字につながる文字だったから。

 形こそまるで絵のようですが、すでに漢字と同じ構造を持っていた立派な文字なのです。

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 よく漢字は「象形文字(しょうけいもじ)」と言われます。

 これは「六書(りくしょ)」と言われる漢字の分類のひとつですが、実は正しくなく、漢字のほとんどが複数の漢字パーツを組み合わせてできた形成文字(けいせいもじ)や会意文字(かいいもじ)で、象形文字はそれほど多くありません。

 それでも物の形を象った象形文字は漢字の基本。

 甲骨文ですらすでに「絵」というにはかなり簡略化されていますが、まだまだ元の形の雰囲気を残しています。



 そこで巨大ウミサソリのミクソプテルスそっくりの甲骨文です。

 もしかすると、実は2億年前に絶滅したと思われたウミサソリが4000年前の中国で生きていたのでしょうか!

 なんと漢字はオーパーツだったのでしょうか?!



甲骨文の「萬」殷(商)時代その1
甲骨文の「萬」殷(商)時代その1
甲骨文の「萬」殷(商)時代その2
甲骨文の「萬」殷(商)時代その2
殷(いん)は今から3000年以上前の中国の王朝です。
現在確認されている中で最も古い中国王朝になります。
中国では「商(しょう)」とされます。
甲骨文字は王朝の吉凶の占いなどに使われたシカの骨やカメの甲羅に刻まれていました。
※甲骨文字は四川辞書出版社の『甲金篆隷大字典』を参考にしました。



 この文字は「萬(まん)」。「万」の旧字。
 残念ながらサソリを象った象形文字と考えられています。

 草冠の「艸(そう)」は草のことではなく、サソリのハサミを表していたのです。

 実は「屮(さ)」は象形文字で、それが並んだ「艸」は両手をかざしている状態になります。

 それが時間を経て字体が変わっていくうちに草冠と同じ形になってしまったのです。

 草と関係がなさそうなのに草冠が付いている文字は、手を表していることもあります。



 ということで「萬」はウミサソリではなく、普通のサソリ。

 ウミサソリは中国ができるはるか以前に絶滅していたようです。



◆タグ ウミサソリ ミクソプテルス 六書 ◆

■参考外部リンク■
橿原市/橿原市昆虫館


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タグ: 甲骨文字ウミサソリサソリダイオウサソリミクソプテルスユーリプテルス六書象形文字

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今年もタルサトイモがはじまります! タルサトイモ2014


 桜の花も終わって今年もタルサトイモの季節がやって来ました。

 もともと家庭菜園で作っていたのですが、閉鎖にともなって漬物樽をベランダにおいて作ってみると思っていたい以上によくつくれました。
 タルサトイモのはじまりです。

 サトイモは種でなく芋で増やしますので、親の性質がそのまま受け継がれます。
 同じように育てたら、同じ味になります。

 もちろん「理屈では」ですが、種で育てる植物よりも性質が安定しているのは明らかです。



 半年寒さに耐えてきた種芋は、早く植えろとばかりに芽を伸ばしはじめています。

 ということで、去年よりちょっと早く植え付け。



もう芽をのばしはじめているタルサトイモの種芋
もう芽をのばしはじめているタルサトイモの種芋




 サトイモは連作障害(毎年同じ土で作ると野菜が育たなくなること)が出やすいので去年の土は半分取り出し、野菜用の栽培用土と入れ替えます。

 サトイモの土は冬の間に水菜を育てたのでもちろん肥料も。

 取り出した土は、ほかのプランターで使いますが、サトイモの土にはたくさんミミズが住んでいるので、見つけ次第樽の中へ戻します。



 種芋は芽を上にして、すべてが土に隠れるまでちょっと深めに埋めます。

 まだ朝晩冷え込む可能性があるので、樽の上に透明なビニールをかけます。

 サトイモは暖かい地域の植物なので、寒さに弱いのです。

 あとは土が乾かないようにときどき水をかけるだけ。



新しい土に埋める前の種芋
新しい土に埋める前の種芋




 サトイモは冬が苦手。

 種芋は収穫から翌年の春までうまく冬を越させることが大切。

 サトイモは親芋小芋についていた部分から腐りやすいので、できるだけまとまったまま残します。

 箱のなかに籾殻(もみがら)か、なければおが屑(くず)をいれ、その中に種芋を埋めて、直射日光の当たらないところで保管します。

 寒いのが苦手だからと暖かくし過ぎると芽が育ってしまいますので、手頃な温度が必要。

 気温が氷点下まで下がることがほとんどないので、毎年屋外に箱をおいています。



腐らずに冬を越した親芋
腐らずに冬を越した親芋
このあとスタッフがおいしくいただきました。




 それでも春までの間にはいくつか腐ることを覚悟して、植えるよりも多めにとっておいて、残った種芋はおいしく食べるつもりくらいがちょうどいいかもしれません。

 いつもなら種芋は子芋孫芋を使うのですが、去年は不作。

 親芋に子芋をつけたまま残していました。

 親芋はたくさん小芋がついているのでどうしても腐りやすくなります。

 去年は不作で芋が少なかったので、親芋ごと残したのですが、ほぼまるごとだったので腐らなかったようです。



 ということで、これから半年間、タルサトイモを育てます。



タグ♦ タルサトイモ2014 タルサトイモ サトイモ

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2014年3月のひとりぼっちのヤドリギはちょっと復活


 ヤドリギ。

 他の樹木から栄養をもらう寄生植物です。
 ただ葉緑素を持っていて自分で栄養をつくることもできるので、半寄生植物ともいわれています。

 ポプラにとりついてまるまると茂っていた近所のヤドリギ

 ヤドリギは雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)がある雌雄異株(しゆういしゅ)の植物。

 でもこのヤドリギはたったひとつだけ。

 最も近いヤドリギまで直線距離でも500m。
 途中山あり谷あり建物ありで、見ることはできません。

 ということで、「ひとりぼっちのヤドリギ」です。



まるまると茂っていた2011年2月のヤドリギ
まるまると茂っていた2011年2月のヤドリギ




 ところがこのヤドリギ。
 急にやせてしまったのです。

 原因は謎。
 その年は寄生されている(宿主(しゅくしゅ)の)ポプラが葉を茂らせていなかったので、それと関係がありそう。



まるで伐採されたかのような2011年12月のヤドリギ
まるで伐採されたかのような2011年12月のヤドリギ




 そのままヤドリギは枯れてしまうのでしょうか。

 と思っていたら、その年のポプラは少し茂り、ヤドリギも少し復活したようです。



ポプラと同じように少し復活した2012年10月のヤドリギ
ポプラと同じように少し復活した2012年10月のヤドリギ




 そして2014年。

 まだまだまるまるとしていたころには及びませんが、ヤドリギも復活してきたようです。



少し復活した2014年3月のヤドリギ
少し復活した2014年3月のヤドリギ




 ヤドリギがしぼんでしまった時は、ポプラも葉が減ってしまいました。

 ポプラの葉が増えると、ヤドリギも枝が増えてきたようです。

 ポプラが先かヤドリギが先かわかりませんが、ヤドリギの成長と宿主のポプラの成長は関係があるのは確かなようです。

 丸々としたヤドリギがどうしてしぼんでしまったのかかりませんが、その原因はいつまでも続くものではなかったようです。



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シハイスミレもいろいろと思ったら本当にいろいろなスミレがありました。花の文化園の遊歩道


 大阪府河内長野市の丘陵地帯にある植物園、花の文化園。

 里山の一部を利用した植物園です。

 里山部分が残る東斜面にには遊歩道があり、様々な大阪の里山の樹木を見ることができます。

 桜の季節になると、あちこちでスミレが咲きはじめます。




花の文化園の遊歩道から見た桜




 濃いものから薄いものまで様々な紫色の小さな花。

 葉は先の部分がとがって葉柄の付け根が切れ込んでいるハート形。

 茎は見えなく、地面から直接柄を伸ばし花や葉を広げています。

 すみれは種類が多いだけでなく、一つの種の中でも特徴のばらつきがあり、見分けるのが難しい植物の一つ。

 園のホームページなどでは遊歩道で咲くのは「シハイスミレ」となっています。



シハイスミレ(紫背菫)
被子植物門 双子葉植物綱 スミレ目 スミレ科 スミレ属
多年草




 ものすごく色の差が大きいので、いくつも写真を撮ってみました。

 ところが、拡大して見てみると花びらの内側(側弁基部)に毛が生えているものがあります。

 それに上の2枚の花びら(上弁)が大きく反り返っているものと、あまり反り返っていないものもあります。

 シハイスミレは上の花びらが反り返って内側に毛がないのが特徴。

 ちがう種類のようです。

 シハイスミレに似ていて側弁基部に毛があって大阪にもあるスミレ。

 探してみるとヒナスミレの可能性がありそうです。



 ということで、側弁基部に毛が無いのをシハイスミレ、毛があるのをヒナスミレとして色ごとに並べてみました。



シハイスミレ(紫背菫)?
スミレ科 スミレ属
多年草
ヒナスミレ(雛菫)?
スミレ科 スミレ属
多年草

側弁基部に毛がない

側弁基部に毛がある






 園内にはほかにも数種類のスミレが自生しているようですが、今回シハイスミレと外見がよく似たスミレが一緒に生えていることがわかりました。

 調べてみると、面白そうです。

 今年はスミレが咲いている間に花の文化園には行けそうにないので、来年の宿題にしたいと思います。



タグ♦ スミレ 花の文化園 春の花

■参考外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト


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タグ: スミレシハイスミレヒナスミレ花の文化園春の花紫色の花

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冬の池の赤潮? 実は……ちょっとややこしいシダ


 冬。

 溜池の水面が真っ赤に染まっていることがあります。

 水が真っ赤に染まるというと、イメージするのが赤潮。

 プランクトンが異常発生して海に赤い帯ができ、養殖の魚などが大量に死んでしまいう現象です。
 原因のひとつは海の栄養が増えすぎたため、と言われています。

 周りから隔てられた小さな池。
 田畑の肥料などが流れ込んで栄養が増え、赤潮が発生したのでしょうか。



真っ赤に染まった池(花の文化園のひょうたん池)
真っ赤に染まった池(花の文化園のひょうたん池)




 しかしよく見ると表面が鱗のようにでこぼこザラザラしているようで、プランクトンよりももっと大きいもののようです。



よく見ると水面がザラザラしています
よく見ると水面がザラザラしています




 実は、これはプランクトンではなくて、植物。

 水面に浮かんでいるアカウキクサの仲間。

 ウキクサはサトイモ科に属する花が咲いて種ができる被子植物。

 ところがこれはシダ。
 名前には「ウキクサ」とありますが、ウキクサではありません。

 花も咲きませんし種もできません。



 アカウキクサとウキクサの分類を比べてみるとこんな感じです。

 表は下に向かって大きな分類にまとまっていきます。

ワラビ(参考)アカウキクサウキクサイネ(参考)
ワラビ属アカウキクサ属ウキクサ属イネ属
コバノイシカグマ科アカウキクサ科サトイモ科イネ科
シダ目サンショウモ目オモダカ目イネ目
シダ綱単子葉植物綱
シダ植物門被子植物門
植物界



シダには見えないアカウキクサの仲間
シダには見えないアカウキクサの仲間


種子植物のアオウキクサ
種子植物のアオウキクサ




 似たような生活をしていますが、見ての通り1番大きな分類の「植物界」以外共通しているところはありません。

 まったくちがう植物です。



 シダ植物のアカウキクサには「アカウキクサ」や「オオアカウキクサ」などの種があります。

 ところが大阪では「アカウキクサ」は絶滅。自然の状態では見ることができない植物。
 「オオアカウキクサ」は絶滅危惧 II 類。めったに目にできない植物。

 ところが大阪で冬の赤い池は珍しくはありません。

 それは「アメリカオオアカウキクサ」「ニシノオオアカウキクサ」またはこの雑種と思われます。

 これらは名前のように外来種で、アメリカオオアカウキクサは外来生物法で規制・防除の対象になる「特定外来生物」に指定されています。



アップにしたアカウキクサの仲間
アップにしたアカウキクサの仲間
重なりあったうろこ状の葉が意外ときれい。

植物園の池でしたので通路から観察することができました。
溜池などでは立入禁止になり、水面まで急角度の斜面になっていることがあります。
接近しての観察は禁止されていない安全な場所で。




 在来種のアカウキクサ、オオアカウキクサの減少と外来種のアメリカオオアカウキクサの増加がどのように関係しているのかわかりません。

 外来種のアカウキクサは有機的農法の一つのアイガモ農法とともに広がったという経緯もあり、賛否両論あるようです。

 残念ながら、生き物の関係というのはとても複雑なもので、専門家といえどもわかるのはその中のほんの少しだけ。
 それも正しいかどうかもあやふやだったりします。
 専門家の方は立場上そういうことを言わない人も少なくありませんが。

 このアカウキクサの問題もそういうことの一つのようです。



 アカウキクサの仲間は、見た目の生きている環境もよく似ていて区別が難しいこともあり、全てまとめて学術的な属名の「アゾラ」と呼ばれることもあります。



タグ♦ シダ アオウキクサ

■参考外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト
日本のレッドデータ検索システム


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春の陶器山の鳥たちは花味見


 河内国(かわちのくに)と和泉国(いずみのくに)を分ける陶器山(とうきやま)丘陵の尾根道、天野街道(あまのかいどう)。

 現在の大阪狭山市と堺市南区の境界になります。

 堺から高野山への参詣道、西高野街道と途中で別れ、河内長野市の天野山金剛寺への参詣道。

 金剛寺は平安時代に行基(ぎょうき)が開き、空海(くうかい)も修行したと言われる歴史の古いお寺です。



天野街道の陶器山部分(金剛山から)
天野街道の陶器山部分(金剛山から)
中央の横に続く緑地が天野街道
※画像スライドできます ⇒⇒


 天野街道の大阪狭山市の部分は、街道にある標高149mの陶器山にちなんで、「陶器山」と呼ばれています。

 街道の左右にはコナラが多く、街道は里山ビオトープの中を通っています。

 大阪狭山市南端近くの西山霊園には桜が植えられ、この辺りでは名所の一つ。

 陶器山トンネルあたりまでの街道にも桜が植えられ、ウオーキングしながら花を楽しむことができます。



西山霊園の桜
西山霊園の桜
※画像スライドできます ⇒⇒


 ほとんど標高差のない街道を歩いていると、人間だけでなく鳥も桜の花に集まっていました。

 よく見ていると、鳥は枝から枝へと渡りながら盛んに花の中に顔を突っ込んでいます。



桜の花といえば常連のメジロ
桜の花といえば常連のメジロ


こちらも常連のヒヨドリ
こちらも常連のヒヨドリ


意外だったのはコゲラ
意外だったのはコゲラ
キツツキですので虫が主食ですが、
今は虫を探すよりも花の蜜を食べるほうがいいようです。

この日は桜の花の常連のスズメと出会うことはできませんでした。




 花見といいつつ花も見ないで宴会ばかりしている「花より団子派」も少なくない人間ですが、鳥はどうやら「花より団子派」ばかりのようです。



タグ♦ 陶器山  メジロ ヒヨドリ コゲラ

■参考外部リンク■
陶器山の森


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タグ: 陶器山メジロヒヨドリコゲラ天野街道

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