絶滅危惧種のセツブンソウが見頃になっていました。2月下旬の花の文化園
大阪の南河内地域にある植物園の花の文化園。
名前のように園芸植物を中心としてはじまった植物園ですが、現在は大阪や日本の絶滅危惧種など貴重なな植物を栽培し展示しています。
キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草です。
名前の由来は節分の頃に咲くことから。
花の文化園では今年も節分の頃に咲きはじめました。
そして梅が咲きはじめた2月下旬。

たくさん咲いているセツブンソウ
時期ははずれていないので日蝕みはいないはずです。
本州の関東以西の落葉広葉樹林で石灰岩質のところを好むという結構自生地が限られそうな植物。
日本のレッドデータ検索システムで調べてみると15府県で準絶滅危惧種以上のランクに指定されています。

小さな花と2枚の葉と短い茎のセツブンソウ
驚いたのは、大阪で絶滅危惧 I 類に指定されていること。
もちろん絶滅の一つ手前のランクということもありますが、レッドデータブックに記載されているということは、自生地があるということです。
それに驚きました。

キンポウゲ科らしく光が当たるときれいなセツブンソウの花
IWO(いきもの は おもしろい!)の基本フィールドになっている南大阪は、花崗岩、火山岩、砂岩泥岩とそれらが風化してたまったもの。
そして山林は広い範囲で人の手が入った里山やスギ・ヒノキの植林地帯。
落葉広葉樹があるのは里山か山地の標高の高いところの一部。
ちょっとセツブンソウが自生するような環境とは思えません。
大阪府のページで調べてみると、やはり大阪北部のようです。

二つの花が重なって八重咲のように見えます
そんな大阪でセツブンソウを見ることができる数少ない場所が花の文化園。
植えられているのは梅林の中。
梅を見に来た時には足下にも目をやって、セツブンソウの小さな花も見てください。
![]() フクジュソウも咲きはじめました |
![]() 場所によっては咲いていません |
花の文化園ではフクジュソウのほうがちょっと遅れて咲きます。 |

タグ: セツブンソウ 春の花 白い花 花の文化園 フクジュソウ 黄色い花 萼の花 キンポウゲ科の花

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