【 2014年01月】

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七十二候 第七十候「款冬華」すぎて山菜顔を出す


 1月中旬、最後の二十四節気(にじゅうしせっき)「大寒(だいかん)」の初候(しょこう)。

 七十二候(しちじゅうにこう)「款冬華」。

 よみは「ふきのはな さく」または「かんとう はなさく」。

 「款冬」は山菜のフキのこと。

 意味は「フキの花が咲くころ」ではなく、「フキノトウがそっと顔をのぞかせるころ」。

 フキノトウ(蕗の薹)は、フキの蕾(つぼみ)。

 てんぷらにして食べるあのフキノトウです。



 山菜といいつつ、近所に自生地の心当たりはありません。

 ということで、「款冬華」がすぎた河内長野市の植物園、花の文化園へ。

 ここの球根園にフキが植えられています。

 しかしその一角は何も植わっていないように見えます。

 ちょっと早すぎたかな、と思いながら顔を近づけてみると、七十ニ候の通りフキノトウが顔を覗かせていました。



落ち葉の下から顔をのぞかせたふきのとう
落ち葉の下から顔をのぞかせたふきのとう




 食べごろにはまだちょっと早そうなフキノトウがあちこち顔を覗かせています。



緑色の蕾が顔をのぞかせています
緑色の蕾が顔をのぞかせています




 いつもはずれていますが、今回はさすが七十二候。

 ぴったりです。



まだまだ小さいふきのとう
まだまだ小さいふきのとう




 もちろんここは植物園。

 どんなにおいしそうに見えても、見るだけです。



◆タグ 款冬華 七十二候 フキノトウ 花の文化園 ◆

■参考外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト


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タグ: 七十二候款冬華フキノトウ花の文化園フキ山菜

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七十二候 第七十一候「水沢腹堅」沢の水が厚く凍りつきます。


 1月下旬。

 二十四節気(にじゅうしせっき)の大寒(だいかん)

 一年で1番寒い時期。

 ということで七十二候(しちじゅうにこう)も「水沢腹堅」。

 よみは「すいたく ふくけん」または「さわみず こおりつめる」。

 沢の水が厚く凍りつくくらい寒いことを表します。



 といっても、大阪の平野部の冬は水が凍っても「厚く」というには程遠い寒さ。

 厚く凍ると言っているのは沢。

 小さい川、狭い川のことです。

 普通「沢」と言われれば山の源流部に近い小さな川をイメージするのではないでしょうか。



 ということで、大阪の沢があるところの一つ、金剛山へ。
 よく行く山です。

 標高がたった1125mしかない山ですが、冬には沢にある滝が凍ります。



2013年の台風18号でできたモミジ谷の倒木と氷
2013年の台風18号でできたモミジ谷の倒木と氷




 最近は完全凍結することはほとんどありませんが、むかしはアイスクライミングができるほど凍ったこともあったそうです。

 そんな凍る滝のひとつが、モミジ谷本流の第六堰堤(えんてい)。

 自然の滝と堰堤(小さな砂防ダム)の滝が凍ります。



 1月下旬「水沢腹堅」のころ。

 2013年の台風18号の影響がまだ残っていますが、ほとんど手が付けられていなかった10月とちがい、道が付けられ、じゃまになる木のいくつかが切られていました。

 第六堰堤の滝の全面が凍るにはまだまだですが、飛沫がかかるところは厚い氷が覆っていました。



2014年「水沢腹堅」のころのモミジ谷第六堰堤
2014年「水沢腹堅」のころのモミジ谷第六堰堤




 そしてここはどういうわけか右側の壁が滝よりも厚い氷に覆われます。

 氷の下にはコケやスゲが閉じ込められています。

 「水沢腹堅」らしい景色です。

 ただし、このあたりは大阪府ではなく奈良県ですが。



厚い氷が覆っている第六堰堤右壁
厚い氷が覆っている第六堰堤右壁




 金剛山で滝が1番凍るのは2月に入ってから。

 今年はどこまで凍るのが楽しみです。



金剛山のモミジ谷は道も狭く手すりもなく岩も多い登山道です。
冬は道が凍結していることもあります。
雪山の準備をして、ご注意ください。



◆別館【いきもの を ぱちり!】【冬の金剛山】にも写真があります◆

◆タグ 氷瀑 モミジ谷 冬の金剛山 金剛山 ◆

■参考外部リンク■
金剛山積雪情報
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)


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タグ: 七十二候水沢腹堅冬の金剛山金剛山氷瀑モミジ谷(金剛山)台風18号(2013)

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金剛山の樹氷は西からやってくる


 金剛山の山頂付近が白くなることがある冬。

 山頂には雪がつもり、木々が樹氷に覆われます。

 冷やされた空気中の水蒸気が、木などにあたって氷に変わったものを「霧氷(むひょう)」といいます。

 その中で風で吹きつけられた水蒸気が凍って白くなったものが「樹氷(じゅひょう)」。
 ですから風が吹いてくる方に向かって成長していきます。

 金剛山は阪神地域でも霧氷を見に行きやすい場所の一つとして有名で、冬が一年で最も登山者が多くなる時期、と言われています。



 この日は北側の水越峠(みずこしとうげ)からのアプローチ。

 2月には滝が凍るモミジ谷本流から山頂へ向かいます。

 凍る第六堰堤(だいろくえんてい)を経て、源流アタックをしないで尾根道へ。

 道にはまだまだ雪が残っていますが、霧氷はないようです。



モミジ谷から尾根道を登りきったあたり
モミジ谷から尾根道を登りきったあたり
雪は積もっていますが霧氷はなさそう




 真冬でも少し暖かくなると気温が0℃を超えてしまうことがある金剛山山頂では、霧氷が見られるかどうかは、その時の気象状況によって変わります。

 ちょっとガッカリしながら金剛山で一番高い葛木岳(かつらぎだけ)をぐるりとまわる登山道にでました。

 木が白くなっているところもありますが、それは霧氷ではなく雪が積もったもの。
 吹きつけたようにべったりとついてます。



 しかし葛木岳を迂回して西側の転法輪寺に近づくと、様子が変わりました。

 真っ白。

 霧氷です。



林床の低木にまで霧氷がついてる転法輪寺裏
林床の低木にまで霧氷がついてる転法輪寺裏




 背の高いスギはもちろん、下生えの低い木まで真っ白です。

 それほど標高は変わらないのに、別世界。



霧氷がびっしりついた山頂のスギその1
霧氷がびっしりついた山頂のスギその1




霧氷がびっしりついた山頂のスギその2
霧氷がびっしりついた山頂のスギその2




 冬は北西の風が吹きます。

 そして金剛山の北西には大阪湾があります。

 霧氷は冷たいだけでなく、水蒸気を含んだ風でなければできません。

 ということで、西側に霧氷がたくさんできたのでしょう。



◆別館の【いきもの を ぱちり!】【冬の金剛山】にも写真があります◆

◆タグ 樹氷 霧氷 冬の金剛山 ◆

■参考外部リンク■
金剛山積雪情報
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金剛山が育む棚田の生き物 下赤阪の棚田2013年12月下旬 その2 動物編


 大阪の南東部にある下赤阪の棚田。

 年末には花も減って、動物も減ってきました。

 そんな棚田ビオトープで出会った鳥たちを集めてみました。




稲刈りも終わって動物も減ってきた年末の下赤阪の棚田




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動物界 脊索動物門 鳥綱
スズメ目
モズ(百舌,百舌鳥,鵙)
スズメ目 モズ科 モズ属
スズメより大きい
漂鳥


スズメ目ですが、上の嘴(くちばし)の先が下向きに鋭く曲がった猛禽(もうきん)型の嘴を持ちます。

自分とたいして変わらない大きさのスズメなどを狩ることもあります。
猛禽類を形態と採餌方法で分類するのなら、スズメ目ですが立派な猛禽といえるでしょう。

セグロセキレイ(背黒鶺鴒)
スズメ目 セキレイ科 セキレイ属
スズメより大きい
漂鳥
掲載:P171


よく見かける3セキレイ(三鶺鴒)のひとつ。

正面から顔を見ると黒い過眼線(かがんせん)で黒いハクセキレイのようですが、眉毛のように見える白い眉斑(びはん)がつながっているためそのように見えるだけです。

ハシボソガラス(嘴細烏)
スズメ目 カラス科 カラス属
全長50cm程度
留鳥
掲載:P174


この棚田で見かけるのはいつもハシボソガラス。

都市部を好むハシブトガラスと田園部を好むハシボソガラスということで、この角度ではわかりにくいですがハシボソガラスだと思います。

タカ目
ノスリ(※鵟)
タカ目 タカ科 ノスリ属
カラスくらい
漂鳥


言わずとしれた猛禽。

ちょっと頭が白いようですが、体の色と模様、以前もここで見かけたことから、ノスリとしました。

ネズミやカエル、ヘビなどを食べるノスリにとっては棚田はいいところだと思います。
しかしそういった動物たちが冬ごもりを始めた棚田で何をしているのでしょうか。

「※鵟」の漢字は鳥脚に狂(「鳥」の上に「狂」)

動物を狩る猛禽ということで、獰猛なイメージですが、カラスに威嚇されていました。
特にカラスを怖がっているようには見えませんが、鬱陶しいのか、離れたところへ飛んでいっていきました。

左上がカラスで右下がノスリ
カラスは気が強いことで有名で、自分より大きな鳥を威嚇しているところをよく目にします。
南港野鳥園でもカラスが自分より大きいミサゴを威嚇していました。
カラス恐るべし。


キジ目
キジ(雉子,雉)
キジ目 キジ科 キジ属
カラスより大きい
留鳥
掲載:P166

日本の国鳥。

あまり飛ばないので藪の中を歩いている姿は小型の竜脚類恐竜のようです。

この時は、はじめにメスのキジを見つけ、写真を撮ろうとしていると目についたのがこのオス。
オスの写真をとっている間にメスはどこかに行ってしまいました。

ペアで行動する鳥は、このように片方が囮(おとり)となって注意をひきつけている間に片方を逃すという行動をとることがあります。




 このように爬虫類、両生類、昆虫は姿を消していました。

 実際は、小さなカの仲間やハエの仲間が飛んではいましたが、11月までは見かけていたバッタ類はもう見かけません。

 さらに毎月のように見かけていたテンと思われる糞も目にしません。
 それだけ食べ物がへってきているのでしょう。

 カワムツの稚魚がいたたまりも水は残っていましたがダンボールが沈んでいるだけで姿を見かけません。

 ダンボールの下でじっとしているのかもしれませんが、環境を乱したくないのでダンボールには手を触れませんでした。

 稲がなくなると同時に、動物にはちょっとさみしい季節になりました。



◆タグ 下赤阪の棚田 田んぼ ビオトープ 田んぼの生き物 ◆

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田(11月にはライトアップ)千早赤阪村ホームページ
ACRES_棚田の主な役割と「百選」の選定方法
一般社団法人 地域環境資源センター 農村環境部


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タグ: 12月の下赤阪の棚田の動物田んぼの生き物モズセグロセキレイノスリキジ下赤阪の棚田2013下赤阪の棚田201312鳥/SA-tanada

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寒い冬 フィールドワークに温かいスイーツを スープポット


 冬には温かいお弁当箱にも使えるスープポット。

 またはスープジャー、フードコンテナー。
 呼び名はいろいろありますが、みんな同じ真空二重構造で液体ももれない密閉保温・保冷容器です。

 もちろん温かいスイーツにも使えます。



 日本の伝統的な温かいスイーツと言えば、ぜんざい。

 雪を見ながら温かいぜんざいというのも、いいものです。



 作り方は簡単。

 市販のレトルトぜんざいや小豆缶を使い、砂糖や水で濃度と味を調節、あとは電子レンジでチン。

 時間は量にもよりますが、2~3分くらいでしょうか。

 それでぜんざいの主役のお餅ですが、もちろんそのまま温めたぜんざいの中に入れてもいいですが、それではちょっと固めになってしまうでしょう。

 ということで、ぜんざいを温めるときに一緒に温めてもいいですし、焼いてもいいでしょう。
 それか水の中にいれて2分ほどレンジで温めてから、ぜんざいと一緒にスープポットの中に。



スープポットを使って雪の中であたたかいぜんざいを
スープポットを使って雪の中であたたかいぜんざいを




 何時間も温かいぜんざいの中に入れっぱなしだと、うっかり鍋で煮てしまった時のようにお餅がとけないか気になります。

 今まで何度もそうやって食べましたが、スープポットに入れて数時間でとけることはありません。

 ただちょっと柔らかめになりますから、表面を焼くとか一口大サイズに切るほうが食べやすいかもしれません。

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 冷やしぜんざいに使った白玉だんごも試してみましたが、温かいぜんざいに数時間入れておいたら表面がざらついた感じになっていました。

 味は変わりませんが、白玉だんごのぷるっとした食感がちょっと変わってしまいます。

 白玉だんごよりもお餅のほうが向いていると思いますが、どれに挑戦するかは、お好みで。



 寒い間の野外での活動。

 ちょっと一息に温かいスイーツを食べれば、元気に活動を続けることができるでしょう。



◆タグ フードコンテナ フィールドワーク ◆

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タグ: ぜんざいスープポットスープジャーフードコンテナーフィールドワーク食事

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近くでいろんな鳥が見られます。冬の金剛山


 大阪と奈良の府県境にある金剛山。

 たった1000メートルちょっとの低山ですが、山頂にはブナ林が広がり、冬には霧氷ができ、滝も凍るという大阪近辺ではほかにはない山です。

 それだけ自然が豊富なので野鳥もいっぱいいます。

 冬になると姿を消してしまう昆虫や、めったに姿を現してくれない哺乳動物とちがい、木が葉を落とす冬こそ野鳥を見るにはいい季節。



 冬が野鳥の季節というにはほかにも理由があります。

 それは食べ物。

 植物の種は雪の下。
 もちろん虫もいません。

 食べ物を探すのが大変な鳥たちは、自然と餌場に集まってきます。



神社裏の餌場の近くの山道
神社裏の餌場の近くの山道




 そんな餌場の一つが山頂の葛木神社の裏。

 そこで2013年の年末に出会った鳥たちです。



コガラ(小雀)
スズメ シジュウカラ科 シジュウカラ属
スズメより小さい
留鳥

コガラ(小雀)
コガラ(小雀)
よく似た鳥にシジュウカラヒガラがいます。
シジュウカラは羽に黄緑色の部分がありネクタイのような黒い模様があります。
ヒガラはクチバシの下の黒い部分が三角に広がっています。
羽が灰色でクチバシの下の黒い部分があごひげのようなのがコガラ。

この3種類はどれも金剛山ではよく見かける鳥なので、区別がつくと鳥を見るのがもっと楽しくなるでしょう。




ゴジュウカラ(五十雀)
スズメ目 ゴジュウカラ科 ゴジュウカラ属
スズメくらい
留鳥

ゴジュウカラ(五十雀)
一見コガラに似ているようですが、クチバシの下に黒い部分がないことと、アメコミのヒーローのような黒い過眼線(かがんせん)(目のところを通る線)で見分けられます。

ゴジュウカラも金剛山ではよく見かける鳥です。




キジバト(雉鳩)
ハト目 ハト科 キジバト属
全長約35cm
留鳥
別名:ヤマバト

キジバト(雉鳩)
「ハト」と呼ばれる身近な鳥は2種類。
ひとつは「カワラバト(ドバト)」。
もう一つがこの「キジバト」。

キジバトは町中でもみかけることがありますが、金剛山ではカワラバトを見かけることはありません。



 冬の金剛山。

 夏の間はほとんど近寄ってこない野鳥を間近で観察できる貴重な機会です。



◆タグ 金剛山の鳥 冬の鳥 野鳥 冬の金剛山 ◆

■参考外部リンク■
金剛山積雪情報
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)


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タグ: 金剛山の鳥冬の鳥野鳥コガラゴジュウカラキジバト金剛山冬の金剛山霧氷

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初冬の赤い木の実2013 落葉樹編


 冬になって植物が葉を落とすと目立ってくるのが、赤い実。

 植物園はもちろん、公園や街路まであちこちで目につきます。

 春夏秋とまったく目にとめなかったような木が、急に気になってきます。

 そうなるとなんという名前の木が知りたくなってきます。



 そこで身近な冬の赤い木の実を集めてみました

 その落葉樹編です。

 ただ、初冬に出会ったものですから、まだ葉が残されています。




極楽橋から見た大阪城天守閣




落葉高木(樹高5m以上)
ハナミズキ(花水木)
ミズキ目 ミズキ科 ミズキ属
アメリカ原産
別名:アメリカヤマボウシ
互生


秋には紅葉するので実が目立ちませんが、葉が落ちるとよく目立ちます。

わりとはやく実はなくなりますので、鳥にとってはそこそこ美味しいのでしょう。

街路や公園によく植えられています。
11月中旬 大阪城公園
11月中旬 大阪城公園 11月中旬 大阪城公園



落葉低木(樹高3m以下)
ウメモドキ(梅擬)
モチノキ目 モチノキ科 モチノキ属
互生


本州から九州にかけての落葉広葉樹林帯に自生しています。

名前の由来は、葉や花が梅ににているから、と言われています。
確かに葉は梅のようですが、花は小さく似ているような、似ていないような。

ということで、花より赤い実を楽しむために庭木に選ばれます。
11月下旬 錦織公園(里山)
12月上旬 花の文化園(植物園) 12月上旬 花の文化園(植物園)

ガマズミ(莢※)
マツムシソウ目 スイカズラ科 ガマズミ属
対生

11月上旬 金剛山550m付近 11月上旬 花の文化園(植物園)
12月上旬 花の文化園(植物園) 12月上旬 花の文化園(植物園)
北海道から九州までの山地に自生します。
植物園でもわりと定番の植物のような気がします。

花は小さいですがまとまって咲くので、ヤマアジサイの両性花のようです。

※草冠に迷


マユミ(檀,真弓,檀弓)
ニシキギ目 ニシキギ科 ニシキギ属
別名:ヤマニシキギ
対生

11月上旬 金剛山550m付近 12月上旬 花の文化園(植物園)
北海道から九州までの低山などに自生。

花は地味ですが、ピンク色の実がかわいいのが特徴。
割れて中の赤い種が見えたところもなかなかかわいい木です。


ロウヤガキ(老鴉柿)
カキノキ目 カキノキ科 カキノキ属
中国原産
別名:ツクバネガキ(衝羽根柿)
互生


中国原産ですが、日本に入ってきたのは最近で昭和になってから。

盆栽に使われます。
実は柿よりもずっと小さいですが、盆栽にするにはちょうどいい大きさなのかもしれません。
12月上旬 花の文化園(植物園)



 落葉樹で赤い実というとヤマボウシがありますが、人間が食べても美味しい実は鳥にとってもおいしいのか、あまり実を見たことがありません。

 大阪で出会ったからでしょうか、外来の植物が多いような気がします。

 近畿地方の平野・丘陵・低山部は、自然の状態ならカシやシイの常緑樹林になります。
 自然の森が落葉樹中心になる北の地方なら、ナナカマドなどもっと多くの種類の在来落葉樹の赤い実と出会うこともできるでしょう。



◆タグ 初冬の赤い木の実 赤い実 冬の実 ◆

■参考外部リンク■
大阪城公園
大阪府営 錦織公園
大阪府立花の文化園公式サイト


ハナミズキ 苗木 ジュニアミス ピンク 接木ポット苗 庭木 落葉樹 シンボルツリー

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蟲師 特別篇「日蝕む翳」の美しい花 節分草


 「蟲師」。

 明治か大正か昭和初期か定かでない時代の日本のどこかを舞台とした、変わった“生き物”の「蟲(むし)」とその専門家の「蟲師(むしし)」と人々の物語。

 漆原友紀(うるしばら ゆき)さんの作品です。



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「蟲」と「蟲師」

 「蟲」について、1巻の冒頭にこうあります。

およそ遠しと
されしもの

下等で奇怪
見慣れた動植物とは
まるで違うと
おぼしきモノ達

それら異形の一群を
ヒトは古くから
畏れを含み いつしか
総じて「蟲」と呼んだ


 「蟲」とは目に見えない、この世のあらゆる生命よりも命の源流に近いもの、とされます。

 ときに人に害を与えることがあり、それを治したり防いだりするのが「蟲師」。

 主人公の蟲師ギンコが日本を旅しながら蟲で困る人々と出会っていきます。

 日本らしい自然と不思議な生き物の「蟲」が織りなす美しく時には悲しい物語。



 2005年から2006年にかけてアニメーション化、2007年には実写映画化もされました。
 2008年に第10巻が出版され、現在最終巻となっています。

 それから5年と少し、2014年1月に新作とそのアニメーション化された作品が公開されました。

 それが「日蝕む翳(ひはむかげ)」。



「日蝕む翳」

 日食が起こり日が陰ると無数の蟲が現れます。

 「日蝕み(ひはみ)」という蟲も空に現れ、小さな蟲を取り込みます。

 ところが日蝕みは日食が終わっても空で太陽を隠したまま。
 日食と思って現れた蟲を取り込み続けます。

 日蝕みは直接人間に何かをするわけではありません。

 しかし、太陽を隠されると農業はもちろん日常生活にも支障が出てきます。



 日蝕みの退治方法は、地面の下に残った“根”に光を当てること。

 “根”は地面の下に隠れていますが、その場所には異変が起き、本来その時期には咲かない花が咲いていたりします。

 そして見つかったのが林の中で季節外れの花が咲く場所。

 薄暗い林の中で小さくて白くてきれいな花が一面咲いています。

 そこを掘り返すと、果たして日蝕みの“根”が見つかりました。

 日蝕み退治と、日蝕みの亜種の月蝕みによって特異体質になってしまった双子の姉妹の話を折込みながら、物語は進んでいきます。



節分草

 日蝕みの“根”の上で咲いていた季節外れのきれいな白い花。

 これは架空の花ではないようです。

 おそらくセツブンソウ(節分草)。

 キンポウゲ科の多年草。



花の文化園のセツブンソウの花
花の文化園のセツブンソウの花




 春先、落葉広葉樹の林床で咲きます。

 樹木が葉を伸ばす前、太陽光が林床に届く間に葉で栄養を作り花を咲かせようという作戦です。

 ちょうど節分の頃に咲くことが名前の由来と言われていますが、地域によって節分から離れた時期に咲くことも少なくありません。



 「日蝕む翳」は、服装から温かい季節の話のようです。

 セツブンソウが咲いているのも葉が茂って薄暗くなっている林の中。

 もちろん本当ならばセツブンソウは花も葉も枯れ、地面の上には何も残っていない時期です。



たくさん咲いている花の文化園のセツブンソウ
たくさん咲いている花の文化園のセツブンソウ




 セツブンソウは関東以西の本州の落葉広葉樹林で石灰岩を好むということで、生息場所が限られる植物。

 見た目の美しさから盗採が後を絶たず、そのうえ開発による環境の変化などで減少、環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧種。
 まだ絶滅の指定はないものの、西本州の15府県で何かのカテゴリーに指定されています。

 ただ条件を整えれば栽培はできるようで、栽培している植物園も少なくはないようです。



 アニメーションの中では、白い花弁(はなびら)がおぼろげに光を発しているようでした。

 実際のセツブンソウは残念ながら蛍光は発しませんが、キンポウゲ科の花らしく太陽の光を受け光っているように見えます。

 白い透き通るような花弁は、実は萼(がく)。

 本来の花弁は退化して、先に蜜腺(みつせん)をつけオシベやメシベと並んでいます。
 先が黄色くなっているオシベのようなのが、花弁が変化した蜜腺です。



日蝕みがいなくてもおぼろげに光っているような花
日蝕みがいなくてもおぼろげに光っているような花




花の文化園

 大阪南東部の植物園、花の文化園ではちょうど節分の頃から咲き始めます。

 場所は梅園の中。

 梅の花の季節まで咲いていることも珍しくはありません。

 花の文化園は毎月第3日曜日にコスプレの日を設け、コスプレイヤーに更衣室の無料開放などを行っています。

 2月にも開催されれば、ちょうどセツブンソウの花の時期と合うかもしれません。

 蟲師レイヤーは狙い目かも。

 ただしかなり寒いと思いますので防寒対策は必須でしょう。



■外部リンク■
催し物の開催予定:大阪府立花の文化園
大阪府立花の文化園 - コスプレイヤーズアーカイブ




セツブンソウが咲く花の文化園の梅園
セツブンソウが咲く花の文化園の梅園




◆タグ セツブンソウ 花の文化園 ◆

■参考外部リンク■
アニメ『蟲師』特別篇「日蝕む翳」公式サイト
TVアニメ『蟲師 続章』公式サイト
蟲師 / 漆原友紀 - アフタヌーン公式サイト - モアイ

大阪府立花の文化園公式サイト
日本のレッドデータ検索システム


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タグ: 蟲師セツブンソウ漆原友紀花の文化園日蝕む翳日蝕み

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冬の植物園でもいろいろ咲いています。花の文化園


 1月。

 暦(こよみ)の上でも感覚的にも、冬。

 そして植物園も、冬。



 大阪の南東部にある植物園、花の文化園。

 ここは日本でも有数のクリスマスローズガーデンを誇ります。
 名前の通り冬に咲く花で、冬の花の文化園のみどころの一つです。



クリスマスローズガーデンでいっぱい咲いているヘレボルス・ニゲル
クリスマスローズガーデンでいっぱい咲いているヘレボルス・ニゲル
本来「クリスマスローズ」はこの種のことを指していました。




 もちろん、それ以外にも咲いている花があります。

 ロウバイ(蝋梅)。

 ここで咲いているのはソシンロウバイ(素心蝋梅)という品種。
 中国原産の落葉低木で、花期はちょうど今頃から。

 花の中心が暗い色になっているロウバイに対して、花の中心まで薄い黄色なのがソシンロウバイ。

 花の文化園では奥のアジサイ園に多く植えられています。



薄い花びらのソシンロウバイ
薄い花びらのソシンロウバイ




 花の文化園ではまだ咲き始めという感じで、木によってはまだまだ蕾(つぼみ)がかたそうなものもあります。

 ロウバイの花の特徴は、透き通るような薄い黄色の花弁(はなびら)と、香り。

 スッキリとした花の香です。

 花はまだまだこれからですが、香りを楽しむことはもうできます。



まだ葉が残っていたアジサイ園のソシンロウバイ
まだ葉が残っていたアジサイ園のソシンロウバイ




 そして、冬の間中咲いているのがジュウガツザクラ(十月桜)。

 アジサイ園の向かい側、階建を下りて行ったところにあります。



八重のジュウガツザクラの花
八重のジュウガツザクラの花




 サクラの園芸品種で、名前の由来は10月に咲くことから。

 実際は10月以降にも花をつけ、大阪の平野部では3月近くまで咲いていることがあります。

 ジュウガツザクラの特徴の一つは、1本の木で長い間花が続くこと。
 ソメイヨシノなど他の桜とはちがうところです。



 クレマチスガーデンでは2本の八重のジュウガツザクラがありますが、冬の間いつ行っても咲いています。

 ただ、花の多い少ないはあり、お正月の花の文化園では、ちょうど満開のように木全体で咲いていました。



木全体で咲いている1月のジュウガツザクラ
木全体で咲いている1月のジュウガツザクラ




 まるでピラミッドのように三角の形をしている大温室では、季節に関係なく多くの花が咲いています。

 お正月にはマッソニアという珍しい植物の花が咲いていました。

 南アフリカに咲くキジカクシ科の球根植物。

 2枚広げた葉の真ん中に花が咲きます。

 オシベとメシベばかりが目立つ花は、まるで熱帯のイソギンチャクのようです。



イソギンチャクのようなマッソニア・プスツラタ
イソギンチャクのようなマッソニア・プスツラタ




 真冬でもいろんな花がさいている花の文化園は、12月と1月はいつもの4割引きの入場料です(2014年1月現在)。
 ただ開園時間が短くなりますのでご注意ください。



◆タグ 冬の花 ソシンロウバイ 十月桜 花の文化園 冬の植物園 ◆

■参考外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト


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巨樹・古樹・老樹 その15 大阪市立大学理学部附属植物園の外国産針葉樹木園のメタセコイア


 大阪の北東部の交野市(かたのし)私市(きさいち)。
 ちょうど生駒山地(いこまさんち)が始まるところにあるのが大阪市立大学理学部附属植物園。

 名前の通り大学の研究施設ですが、一般に公開されています。

 植物園の入口付近には芝の広場などがあり、天気が良ければ、緑に囲まれ都会の喧騒から離れれて、お弁当を広げるのにはちょうどいい場所です。



 そこに植えられている天をつくような鋭い三角形の樹木。

 初春に訪れると、木は2種類あることがわかります。

 ひとつは常緑針葉樹のセコイア。

 そしてもうひとつは落葉の針葉樹。
 30mを超える高さと言われるメタセコイア。



大阪市立大学理学部附属植物園のメタセコイアとセコイア
大阪市立大学理学部附属植物園のメタセコイアとセコイア




 メタセコイアは日本に生えていたスギの仲間です。

 といっても、いまから300万年くらい前の話です。

 この頃は世界的に気温が下がる寒冷化で、日本でも針葉樹と落葉広葉樹の混交林が発達します。

 メタセコイアもそうした針葉樹の一つでした。

 その後の温暖化で常緑広葉樹の林が発達。

 それを繰り返して70万年くらい前に日本のメタセコイアは絶滅しました。

 そのメタセコイアの化石を見つけた三木博士が園長だったのが、この植物園。



外国産針葉樹木園のメタセコイア(2013年4月)
外国産針葉樹木園のメタセコイア(2013年4月)




 植物園に縁のメタセコイアの生きた樹木。

 もちろん、「ジュラシックパーク」のように化石の中からDNAを取り出し、ラクウショウの胚(はい)の中に入れてつくりだしたもの、ではありません。

 1945年に中国で見つかった、現在まで生き残っていたメタセコイアを増やしたものです。

 ここには日本で二番目に古い苗木があります。

 ただそれを知ったのは帰ってから、このときは生駒山地縦走がメインだったので植物園の下調べが不十分でした。

 しっぱい。

 また次回。



巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木




◆タグ メタセコイア 大阪市立大学理学部附属植物園 ◆

■参考外部リンク■
公立大学法人 大阪市立大学 理学部附属植物園

日本地質学会 - 地質系統・年代の日本語記述ガイドライン
ICS - Chart/Time Scale


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