【 2013年12月】

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金剛山に霧氷の季節がやって来ました。青空と逆光


 年末に寒波が日本を覆った時、大阪と奈良の境にある金剛山(こんごうざん)にも雪がつもりました。

 たった1000mちょっとしかない山ですが、阪神間では一番高い山。

 メイン登山道の千早本道は五合目をまたずして真っ白。



千早本道六合目付近
千早本道六合目付近




 スギやブナに覆われた山頂付近では見事な霧氷(むひょう)が。

 寒い地方の人にとってはなんでもないかもしれません。
 それどころかもっとすごいものを日常的に見ているかもしれません。

 しかし雪がめったにつもらず、つもっても数日でとけてしまうようなところに住んでいると、これでもすごいもの。
 日常の生活では目にすることのない景色なのです。



スポーツ公園から見た金剛山山頂付近
スポーツ公園から見た金剛山山頂付近
山の輪郭をなぞるようにあるのがスギでその下の菱型のところがブナ林




 金剛山の霧氷のきれいなところの一つは千早本道の八合目と九合目の間。

 千早本道の登りの参考時間は一合約10分。
 ほかの道から登ってきても山頂から見に行くこともできます。

 八合目で道は二手に分かれるのですが、杉林の中をまっすぐに登る道ではなく、山腹を回っていくと道はブナ林の中に入り、大きなブナの大木が立ち並んでいます。



大きなブナが中心の八合目の森
大きなブナが中心の八合目の森




 ブナだけの森ではありません。

 ところどころ植林されたスギやミズナラもありますが、大きな木だなと思ってみると、たいていブナ。

 やっぱりブナの森です。



常緑のスギについた霧氷もきれい
常緑のスギについた霧氷もきれい




 高木の中心はやっぱりブナですが、目線を下げるとヤマモミジやツツジなどいろいろあります。

 初夏には新緑、秋には横葉、そして冬には霧氷と目を楽しませてくれる巨ブナの森。



空を覆うブナの巨木
空を覆うブナの巨木




 ブナは冬には葉を落とす落葉樹。

 寒いところを好みます。

 氷河期に日本に広がりましたが、現代の近畿では標高900mくらいから上でしかみることができません。



霧氷には青空と逆光が勝利
霧氷には青空と逆光が勝利




 1000mに満たない低山が多い京阪市では一部の山の山頂付近にかろうじて残っているだけ。

 しかも山が都市に近く、スギの植林や里山として利用されたため、ブナが多く残っているのは標高が高く信仰を集める寺社や祠があったところくらい。



霧氷がこんもりしているところはヤドリギ
霧氷がこんもりしているところはヤドリギ




 中でも標高が高く歴史の古い寺社がある金剛山は周りの山では見られないほど大きなブナが数多く残っているところです。



◆タグ 霧氷 冬の金剛山 ブナ ◆

■参考外部リンク■
金剛山積雪情報
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)


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タグ: 樹氷霧氷冬の金剛山ブナ金剛山金剛山のブナブナの樹氷

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七十二候第六十五候「麋角解」 冬に角を落とす大きな鹿ってどんな鹿?


 一年で一番昼間が短い冬至(とうじ)
 二十四節気(にじゅうしせっき)ではおよそ15日間のことになります。

 その6日目から10日目あたりが七十二候(しちじゅうにこう)の65番目の「麋角解」。
 よみは「さわしかのつの おつる」。

 大きな鹿の角が落ちる季節ということです。

 鹿は牛と同じように頭に角がありますが、鹿は牛とちがって毎年生え変わります。
 それが晩秋や初冬。



 「さわしか」の由来はよくわかりませんが、「麋(び)」はオオシカのことで、今の呼び名では「ヘラジカ」になります。

 ヘラジカは日本在来種のニホンジカよりもはるかに大きく、角の大きさは2メートル、肩までの高さが2メートルを超えるものもいます。
 巨大な馬(「北斗の拳」の黒王)のような鹿です。

 分布は現在の北アメリカや中国東北部にシベリアから北ヨーロッパの北部ユーラシア。
 日本にはいません。

 七十二候の本家中国でも同じ「麋角解(ミジャォジェ)」。

 中国では一般的ではなくても、その存在は知られていたでしょうし、絶大な権力を持った乾隆帝(けんりゅうてい)のような皇帝なら飼っていたかもしれません。




ニホンジカの角は細くてとんがっています(奈良公園)




 しかし江戸時代の日本人がどのように認識していたのでしょうか。

 おそらく本草学で扱う想像上の動物に近い感覚ではなかったかと思います。

 ともあれ、日本に実在しない動物を持ちだして季節の移り変わりを表すというのは奇妙です。

 ということで、イメージしていたのは日本在来種のニホンジカの事だったのかもしれません。

 ただ、冬至というのはニホンジカの角が落ちる時期としてはちょっと遅いような気もします。

 日本風の七十二候を考えきれず、江戸文化によくある勢いで乗り切ったのかな、とも思います。



 ヘラジカは寒い地域の生き物で体も大きいから日本での飼育が難しいのでしょうか。
 2013年8月に神奈川県の夢見ケ崎動物公園のヘラジカが亡くなり、現在日本にはいないそうです。



◆タグ 七十二候 ニホンジカ ◆

■外部リンク■
川崎市:夢見ケ崎動物公園
奈良公園へようこそ - 奈良公園ガイド・東大寺、春日大社、若草山の観光スポットや国宝指定・世界遺産案内


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タグ: 七十二候麋角解ヘラジカニホンジカ冬至

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錦織公園で大阪の里山の樹木を考えてみました。[キーワード編]


 大阪南部にある府営の錦織公園(にしこおりこうえん)。

 河内(かわち)地方の里山(さとやま)を利用した公園です。

 園内には2箇所に様々な遊具を設置した広場がありますが、それ以外の場所の多くに河内地方の里山のビオトープが残されています。

 そんな錦織公園の里山ビオトープに生える木を調べてみました。



 といっても錦織公園は広すぎて全体を調べるにはものすごい時間がかかります。
 というか、個人でやるのは現実的に無理です。

 そこで、河内地方の伝統的農家を再現した「河内の里」にある里山を通る道の「山辺の道」で調べてみました。

 調べるといっても本格的にやるほど時間もありませんし、許可も必要になるでしょう。

 ということで、道沿いにある木のみを対象としました。



 錦織公園の里山の植物の紹介はこちらになります。
【錦織公園で大阪の里山の樹木を考えてみました。[樹木編]】



子どもたちが喜ぶ遊具がいっぱいの水辺の里
子どもたちが喜ぶ遊具がいっぱいの水辺の里




 まず里山を知るためのキーワードをいくつか紹介します。


里山

 「里山」は、簡単にいえば人の手が入った山や丘陵の林のことです。

 自然というのは常にその場所で最終的に安定した状態の「極相(きょくそう)」に向かって変化していきます。
 変化に応じて生える植物も住む動物も変わっていきます。

 それを人間にとって都合のいい状態に留めるように手入れを行っているものが「里山」です。


 地域によって利用方法は変わると思いますが、近畿ではシイタケのホダ木や炭の材料に薪(まき)、落ち葉は肥料に利用されています。
 もちろん、山菜を収穫する場所としても使われています。


 農業から離れる人が増え、肥料も量産されるものを使いはじめるようになった現在、里山には人の手が入らなくなってきました。

 そういう里山は、その場所で安定した植物が茂る極相(きょくそう)に向かって変化していきます。

 このように里山が自然の状態に近づいていくことは、普通「山が荒れる」といわれます。

 しかし自然の視点で見れば、変化を止められている里山のほうが「山が荒れている」と言えるかもしれません。



池あり山ありの錦織公園
池あり山ありの錦織公園




植物群落

 そして自然の山であっても、人工的な里山であっても、草原などからいきなり森林がはじまるわけではありません。

 様々な段階のビオトープが連なって変化していきます。
 その隣り合った環境(ビオトープ)の変化していく境界のことを「エコトーン」といいます。

 草原は木が生えず草ばかりの場所です。

 それに対して森や林の中は高い樹木が枝葉を広げ、光は地面に届かず草もあまり生えません。
 草原とはまったくちがう環境です。


 森林のまわりの草原との境目あたり(エコトーン)には、低い木が生え蔓(つる)植物などが覆い、光や風が森林の中に入りにくいようにして、森林の中の乾燥を防いでいます。

 そういった部分を「マント群落」といいます。

 マント群落のまわりにはもっと丈の低い草を中心とした植物が茂り、マント群落の足元を固めています。
 これは「ソデ(袖)群落」といいます。


 低山をよく歩く人なら、ちょっとマイナーな道などで、登山口のまわりが低木や蔓植物などに覆われ、まるでバリケードのように中が見えなくなっていた経験があると思います。

 でも、そのバリケードを超えて中に入ると、背の高い木が並び、低木も蔓植物もなくなり、見通しが良くなります。

 このバリケードが森林を守っているマント群落。

 このようにマント群落とソデ群落で森林の中に必要以上の光や風が入ることを防ぎ、安定した環境が守られているのです。

 ですから森林の入り口と中とでは植物の種類が変わってきます。



河内の里のマント群落・ソデ群落(西側入り口)
河内の里のマント群落・ソデ群落(西側入り口)




陽樹と陰樹

 森を作る樹木は「陽樹(ようじゅ)」と「陰樹(いんじゅ)」に分けることができます。

 「陽樹」は発芽してから大きく育つまで明るい光を必要とする樹木です。

 ですから森が出来る前、まだ草原だったころに生え、大きく育ちます。
 ただ一度森ができてしまって地面に太陽に光が届かなくなると、種から育つことができなくなってしまいます。

 「陰樹」は発芽してから大きく育つまでは陽樹ほど光を必要としません。

 陽樹が育つことができないような薄暗いところで育つことができますが、大きくなるためには光が必要ですので、大きな木が倒れるなどして隙間ができるのを待つことになります。

 また直射日光が当たらなくても、明るい日陰程度で育つことができる陽樹と陰樹の中間のような性質を持つものが「半陰樹」です。


公園の代表的陽樹のコナラ
公園の代表的陽樹のコナラ



 ですから、森林は陽樹からはじまり、極相になるころには陰樹ばかりになります。

 陽樹が多いのはまだ新しい森林、陰樹が多いのは極相に近い森林ということができます。

 ただしどの場合でも陰樹中心になるわけではありません。
 環境によって変わってきます。

 日本の里山の場合、普通は陽樹中心になりますので、長い間手入れをしなければ陰樹が多くなり、“荒れて”いきます。



 次は、錦織公園河内の里の里山にある山辺の道の簡単な説明です。


出入口(マント群落)

 山と山でない場所の境目には、山の中に必要以上の風や光が入らないように丈の低い木などが生えています(マント群落)。

 河内の里では刈り込まれた草の場所から、丈の低い木と草が生え、地面の上から覆うように葉を茂らせています。
 高くならない低木が多く、高木になる木も若くてまだ低い木が多い部分です。



河内の里の里山への入り口(東側)
河内の里の里山への入り口(東側)




途中の下と上

 里山のメインとなるところで、もちろん一番広い範囲になりますので、上と下に分けました。

 「下」はマント群落に繋がる部分、「上」は開けた頂上に繋がる部分です。

 この部分の木々は光を求めて上へ上へと伸び、天井のように葉を茂らせますので、地面には光はほとんど届きません。
 そのため常緑樹・落葉樹とも高木ばかりで、種類としてはコナラが飛び抜けて多くなります。

 コナラはクヌギと並んで西日本の里山で好まれる樹木で、薪やシイタケのホダ木、木炭の材料などに使われ、落ち葉は腐葉土にして肥料になります。

 つまりコナラが異様に多いのは、里山の証拠になります。



コナラの木に覆われた山辺の道の途中
コナラの木に覆われた山辺の道の途中




頂上

 「頂上」といっても標高差わずか10mほど。

 展望台から「展望台東峰(仮称)」につながるので、地形的には尾根になります。

 この部分は平らになっていて草が短く刈られているので小さな広場になっています。
 つまり日当たりが良い場所。

 頂上部分は開けているので本来ならマント群落が発達すると思うのですが、斜面に丈が低い木が生えることでマント群落のかわりになっているようです。



開けた頂上部分
開けた頂上部分




 ということで、錦織公園の里山の植物の紹介はこちらになります。
【錦織公園で大阪の里山の樹木を考えてみました。[樹木編]】



◆タグ 里山 錦織公園 ◆

■参考外部リンク■
大阪府営 錦織公園


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タグ: 里山錦織公園陽樹半陰樹陰樹マント群落ソデ群落

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錦織公園で大阪の里山の樹木を考えてみました。[樹木編]


 錦織公園(にしこおりこうえん)は大阪の河内地方の丘陵地帯に残された里山を利用した府営の公園です。

 里山というのは、人間がつくりだした林のビオトープ
 自然の姿ではありません。

 「人間がつくりだした林」。
 気になります。

 そこで錦織公園の中でも河内地方の農家と里山をイメージした「河内の里」にある標高差10mもないような小さな丘のビオトープ、その中を通る山辺の道沿いに生えている樹木を調べてみました。




豆畑と河内の里の里山




 方法は、簡単でちょっといいかげん。

 出入口は2つ。
 「山頂」を通った1本道の山辺の道を歩きながら、遊歩道に近い木、手が届きそうな木の種類をチェックしていきます。

 また目立つ大きな木が生えている場合は少し離れていてもカウントしました。
 もちろん、その手前に木がない場合に限りますが。



 ちょっと耳慣れない単語が出てくるかもしれませんが、その説明はこの記事に。
【錦織公園で大阪の里山の樹木を考えてみました。[キーワード編]】



錦織公園河内の里の里山の樹木(IWO勝手調べ)

常緑樹 落葉樹
高木(5m以上) 低木(3m以下) 高木 低木
頂上 クスノキ 1

クサギ 1

ヒサカキ 1

コナラ 2

ヤマモモ 1

イヌブナ 1

途中上 クロガネモチ 3 イヌツゲ 1 コナラ 4

ヒサカキ 2

ネジキ 4

アカマツ 1

クサギ 1

ネズ 1





途中下

イヌツゲ 1 コナラ 8





ヤマザクラ 7

出入口 ヤブツバキ 1 イヌツゲ 3 コナラ 1

アカマツ 2 ホンシャクナゲ 1 ヤマザクラ 1


陽樹 半陰樹 陰樹

「陽樹」「半陰樹」「陰樹」の判別は下記のサイトを参考にさせていただきました。

雑木林の遊歩道~小さき者へ~

A Small Garden

「陽樹」「陰樹」の判別はまだ確定されていないようですので、資料によって変わります。

※これは「いきもの は おもしろい!」が勝手に調べたもので、錦織公園や関連機関等とは関係ありません。



 このように圧倒的にコナラが多いのは里山の証拠。

 樹高5mを超える高木ばかりになっていますが、林間を覆うほど茂っているのはコナラとヤマザクラくらい。
 ほかの陽樹は細く隙間に割り込んでいるようで、半陰樹や陰樹は低木状態のまま隙間があくのを虎視眈々と狙っているようでした。



植物の紹介

15本
コナラ(小楢)
被子植物門 双子葉植物綱 ブナ目 ブナ科 コナラ属
落葉高木
陽樹
別名:ホウソ

関東以西の里山ではクヌギと並んでポピュラーな樹木。
当然錦織公園でもいたるところに生えています。

クヌギ同様シイタケの榾木(ほだぎ)や木炭の原料、また薪にも使われていましたので、とても大切な樹木でした。

近くの金剛山や葛城山でもポピュラーな樹木のひとつです。
山ではミズナラやブナと一緒に生えていますが、標高の低いところに生えるのはコナラだけです。

ミズナラと同じようにコナラも陰樹とする資料もありましたが、今回は陽樹として扱いました。

錦織公園ではクヌギも少なくないのですが、ここではみかけませんでした。




8本
ヤマザクラ(山桜)
被子植物門 双子葉植物綱 バラ目 バラ科 サクラ属
落葉高木
陽樹

日本に自生する桜の一つ。
江戸後期にソメイヨシノが作られる前には「桜」といえはこのヤマザクラだったと考えられています。
錦織公園では里山部分の至る所に生えています。
この河内の里の山辺の道でもあちこちに生えていました。




5本
イヌツゲ(犬黄楊)
被子植物門 双子葉植物綱 ニシキギ目 モチノキ科 モチノキ属
常緑低木~高木
陰樹

名前に「ツゲ」とありますが、ツゲはトウダイグサ目。
目(もく)からちがいますのでまったくちがう植物です。
ツゲに似ていてもツゲのように使えないから「“イヌ”ツゲ」なのでしょう。
低木が基本ですが、時折高く育つものもあります。




4本
ネジキ(捩木)
被子植物門 双子葉植物綱 ツツジ目 ツツジ科 ネジキ属
落葉小高木
陽樹

樹皮がねじれているように斜めに筋が入っているのが名前の由来。
ツツジ科らしく花は小さな壺状のものがたくさん並んでつきます。

山の木々の切れ目の日のあたりのいいところによく生えています。
ツツジ科らしく酸性土壌にも強いことが特徴です。




3本
アカマツ(赤松)
裸子植物門 マツ綱 マツ目 マツ科 マツ属
常緑高木
陽樹
別名:メマツ(雌松)

樹皮が赤味がかっているいことが名前の由来。
明るく乾燥して痩せた土地を好みますので、木の伐採が繰り返されて土地が乾燥して痩せてくるとアカマツが目立つようになります。
その後松葉が積もって肥沃になると広葉樹も育つようになり、アカマツは競争に負けて減っていきます。
里山でアカマツが多いというのは、激しく伐採された名残で、アカマツが少ないとあまり激しく伐採されていないことになります。

アカマツはマツタケが採れるので有名ですが、それは土が肥沃になり過ぎないように手入れをすることでアカマツ林が維持されているわけで、手入れをされないと次第に広葉樹林に変わっていき、マツタケも採れなくなってしまいます。


クロガネモチ(黒鉄黐)
被子植物門 双子葉植物綱 モチノキ目 モチノキ科 モチノキ属
常緑高木
半陰樹

温かいところを好む樹木。
火災を防ぐために家の周りに植えられることもありました。
街路や公園に植えられることもあり、身近な樹木の一つです。


ヒサカキ(姫榊)
被子植物門 双子葉植物綱 ツバキ目 ツバキ科 ヒサカキ属
常緑小高木
半陰樹

山地に自生しますが、垣根などに使われることもあります。
神社の神事などに使われるサカキの仲間で、サカキよりも小さいことから「姫榊」が訛(なま)ってヒサカキになった、という説もあります。
乾燥に強く、里山から照葉樹の極相林まで幅広く生えます。




2本
クサギ(臭木)
被子植物門  双子葉植物綱 シソ目 シソ科 クサギ属
落葉小高木
陽樹

名前の由来は葉がくさい臭がするかららしいので、確認しなければ。

他の木が生えていないところにも生えるパイオニア植物の一つ。
ということは、この辺りは結構大きなコナラが生えている場所ですから、このクサギは消えていく運命なのかもしれません。




1本
ネズ(杜松)
裸子植物門 マツ綱 マツ目 ヒノキ科 ビャクシン属
常緑高木
陽樹

名前の由来は葉が固くネズミも避けて通ると言われることから。
針葉樹らしく痩せた乾燥地に生えます。
日当たりのいいところを好む陽樹ですが、コナラに負けているようです。

錦織公園の表示では「ネズミサシ」になっています。


クスノキ(樟,楠)
被子植物門 双子葉植物綱 クスノキ目 クスノキ科 ニッケイ属
常緑高木
半陰樹

関東以西では街路樹や神社など人の生活の範囲ではよく目にしますが、山の中ではみかけません。
そのため史前帰化植物ではと言われます。
虫よけになる樟脳の成分が含まれ、材木にも防虫作用があるということで、色々利用されていたようです。

クスノキがあるのは里山の証になるかもしれません。


ヤマモモ(山桃)
被子植物門 双子葉植物綱 ヤマモモ目 ヤマモモ科 ヤマモモ属
常緑高木
半陰樹

名前に「桃」がつきますが、モモはバラ目バラ科モモ属。

乾燥にはあまり強くありませんが、窒素固定菌と共生しているため栄養のすくいないところでも育ちます。
そのため里山はもちろん街路樹や庭木によく使われ、身近な樹木の一つです。

錦織公園でもあちこちで見かけます。


イヌブナ(犬※ぶな)?
被子植物門 双子葉植物綱 ブナ目 ブナ科 ブナ属
落葉高木
陰樹

ブナとよく似ていますが、ブナよりも低いところから生えます。
大阪では金剛山などの山の中腹くらいから生えますが、どうしてこのような低いところに生えているのかよくわかりません。
間違っている可能性のほうが高そうです。

※「ぶな」の漢字は手偏に「無」


ヤブツバキ(藪椿)
被子植物  双子葉類 ツツジ目 ツバキ科 ツバキ属
常緑高木
陰樹

いろいろ品種改良されているツバキですが、その元になった野生種のツバキがヤブツバキです。
照葉樹林を代表する樹木の一つです。


ホンシャクナゲ (本石楠花)
被子植物門 双子葉植物綱 ツツジ目 ツツジ科 ツツジ属
常緑低木
半陰樹


ツクシシャクナゲの一種で、外国に日本のシャクナゲとして最初に紹介されたので「ホンシャックナゲ」と呼ばれます。
日本は多くの種類のシャクナゲが自生していますが、ホンシャクナゲは中部地方以西の本州と四国の山地に自生します。

これは自生していたものか植えられたものかはわかりません。



 ちょっと耳慣れない単語が出てきたかもしれませんが、その説明はこの記事に。
【錦織公園で大阪の里山の樹木を考えてみました。[キーワード編]】



■参考外部リンク■
大阪府営 錦織公園


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干さなかったら吊るし柿? 予想通りに熟柿になりました。 干し柿2013


 吊るしておよそ半月。

 皮をむいた干し柿は、もう十分食べることができそうです。

 皮をむいていない柿もやわらかくなってきて、トマトみたいな感じになっています。
 熟柿(じゅくし,ずくし)のようです。



9日目

全部皮をむいた干し柿
全部皮をむいた干し柿
半分皮をむいた渋柿
半分皮をむいた渋柿
皮をむかない渋柿
皮をむかない渋柿



15日目

全部皮をむいた干し柿
全部皮をむいた干し柿
半分皮をむいた渋柿
半分皮をむいた渋柿
皮をむかない渋柿
皮をむかない渋柿


 ためしに皮をむいた干し柿をちょっと切り取って食べてみると、十分甘くなっています。

 ただかすかに渋みが残っています。
 この柿の渋はちょっと手強いようです。



 いよいよ吊るし柿を食べましょう。

 まずはヘタを切り落としました。

 中もトマトのようにやわらかく、みずみずしくなっています。

 どうやって皮をむこうかと思っていると、手で簡単にむくことができました。

 全部皮をむいたら、中から出てきたのはいつも見ている柿とちがったやわらかくて濃いオレンジ色のくだもの。



 熟柿になった吊るし柿を切り分け、食べました。

 干し柿と同じようにちょっとだけ渋が残っていましたが、甘くて美味しい!

 味は干し柿と同じですが、みずみずしさがちがいます。
 とろりとした舌触りと、口の中に広がる甘い果汁。

 干し柿はもちろん、甘柿ともちがいます。



みずみずしくて美味しい熟柿になった15日目
みずみずしくて美味しい熟柿になった15日目




 柿のように果肉が多い実は、動物にやわらかい果肉を食べてもらい、かたくて食べられない種をばらまいてもらうことが目的と考えられます。

 そうすると、渋柿はまだ種が完成していないので果肉を食べられないほど渋くしている状態。
 種が完成すると食べてもらえるように渋くなくなる。

 そう考えると、ぴったり。
 渋柿は食べてもらいたくなると自然に甘くなるのです。



 柿はもともと渋柿で、甘柿は日本で発見された突然変異を増やしたものと言われるのも納得できます。

 つまり干し柿は甘くするために干すのではなく、長い間保存できるよう水分を抜くために干すのです。

 今ではそのまま食べられる甘柿や、渋を抜く加工をしたかたい柿を食べるのが普通になっていますが、昔は自然に渋を抜いたやわらかい熟柿を食べることもありました。



 自然に渋が抜けた熟柿。

 水分が多いだけに干し柿よりも日持ちはしないでしょうが、美味しい柿の食べ方にはちがいありません。

 まだ吊し柿は残っていますので、もう少し吊るしてから食べたいと思います。



◆タグ 干し柿2013 干し柿 ◆

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タグ: 干し柿渋柿干し柿2013熟柿

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ちょっとかわった魚の使い方 実は“いきもの”がいっぱい!国立民族学博物館


 世界中に住む人々の文化が展示されている大阪の万博(ばんぱく)記念公園の国立民族学博物館。

 東アジア北部の民俗展示コーナーにはユニークな服が展示されています。
 革の服です。



万博記念公園の国立民族学博物館通称「民博」
万博記念公園の国立民族学博物館通称「民博」




 もちろん、牛や馬のようによく使われる革でも、ミンクやウサギなどの毛皮でもありません。
 当然、ヘビやワニの革でもありません。

 もっとユニークな革の服です。



 それは日本人にとっては馴染み深いもの。

 魚の革です。

 魚もそんなに珍しい種類ではありません。

 日本のどこにでもいるわけではありませんが、だれでも食べたことはあるような魚です。



民博に展示されている謎の革の服
民博に展示されている謎の革の服




 それは。

 サケ。

 塩鮭、新巻鮭のサケです。

 昔の北海道は魚の皮で服を作らなければならないほど獣(けもの)の皮が不足していたのでしょうか。

 それはわかりませんが、サケが季節が限られますが手に入れやすい大きな生き物であること、そして皮が丈夫で衣服に使えるからなのでしょう。

 展示されているものは見た目も丈夫そうで、立派な外套(アウター)になりそうです。
 実際サハリンアイヌは雨や雪を防ぐために使ったそうです。

 今でもサケの皮はいろいろなものに加工されて使われています。



サケの革で作られたサハリンアイヌの服のアップ
サケの革で作られたサハリンアイヌの服のアップ



 鮭というと北海道のイメージが強いですが、川を遡上するのは日本海側では島根県、太平洋側では千葉県が南限とされます。

 関東を流れる利根川(とねがわ)などは今でも風物詩となっていて、京阪神よりも身近な生き物だったのでしょう。

 一年を72等分して日本の季節の移り変わりを表す七十二候でも、12月の下旬、冬至の直前が「鱖魚群(さけのうお むらがる)」。
 「*鱖」はサケのこと。読みは「けい」。

 淡水魚を表し、近畿ではポピュラーなオイカワのこととする説もあります。
 ただ現在の七十二候は江戸時代に作られたものですので、サケと考えたほうがしっくりするでしょう。

 ともあれ、サケは北海道だけでなく、日本の多くの場所で初冬に恵みをもたらす生き物だったようです。

*鱖:魚偏に厥[魚厥]



 サケは川で産卵して寿命を終えますが、一生のほとんどは海で生活をします。

 つまり、海のものを川の上流に運んでいく役割を担っています。

 陸上で生活する人間もその恩恵を受ける生き物のひとつ。

 鮭の革の服もそう言う海の賜物(たまもの)のひとつなのです。



◆タグ 民族学博物館 七十二候 ◆

■参考外部リンク■
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構|国立民族学博物館


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タグ: 国立民族学博物館アイヌサケ鮭魚群七十二候非生物系muse.人文社会muse.

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標高差のない長い尾根道をトレッキング 天野街道陶器山


 大阪南部の泉州(せんしゅう)と河内(かわち)を分けるようにある泉北丘陵(せんぼくきゅうりょう)。

 その泉北丘陵の中で大阪狭山市と堺市の境になっているのが陶器山(とうきやま)から南に伸びる尾根。

 そこには古来、河内長野市にある天野山金剛寺(あまのさんこんごうじ)への参詣道として利用された尾根伝いの道があります。

 今も天野街道として整備され、ウォーキングなどに使われています。



木々に覆われてるけど明るい街道
木々に覆われてるけど明るい街道
大阪の里山っぽくコナラが多い




 天野街道の陶器山付近は泉北ニュータウンと狭山ニュータウンの二つの住宅エリアに挟まれる形で、林は街道沿いにかろうじて残っているだけ。

 しかし人家が近いということは逆に言えばエスケープルートがいっぱいあるということで、標高差がほとんどない整備された道は比較的安全に歩くことができます。

 ということで、ウォーキングの人、遊ぶ子供、散歩する人、多くの人と出会います。




陶器山トンネルの休憩所
トイレもあります




 この日はロケハンを兼ねて道を知ることをメインにしましたので、じっくり観察できませんでした。

 幅が狭いとはいえ、延々数キロも続いている森は、様々な植物が茂り、鳥もいろいろ訪れるようです。
 ということは、虫もいろいろいるということになります。

 住宅地に開発されてきた泉北丘陵東地域としては貴重なビオトープにちがいありません。

 そしてほとんどアップダウンのない道は、自然を観察しながら歩くビオトープトレッキングにはピッタリの道です。



陶器山(149m)の位置
南北にのびる細い緑地が天野街道 陶器山の右側にあるのが狭山池




 また日を改めて、じっくりとビオトープトレッキングをしてみたいと思います。



◆タグ ビオトープトレッキング ビオトープ ◆

■参考外部リンク■
天野街道コース|南海電鉄
泉北ぐるりんウォーキング|陶器山パノラマコース


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タグ: 天野街道陶器山ビオトープビオトープトレッキングトレッキング

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七十二候第六十ニ候「熊蟄穴」 クマも冬眠するほど寒くなってきました。


 七十二候の第六十ニ候「熊蟄穴」。

 12月の初旬、冬至のおよそ10日前からはじまる候。

 よみは「くま あなにこもる」。

 クマが冬眠(とうみん)を始めるころ、です。



 クマは恒温動物(こうおんどうぶつ)。

 気温と関係なく、体温を一定に保つ生き物。
 人間と同じ哺乳類(ほにゅうるい)と鳥類が含まれます。

 体温が気温の影響を受けて変化しやすいのが変温動物(へんおんどうぶつ)です。
 哺乳類と鳥類以外の動物になります。



日本の本州と四国にいるニホンツキノワグマ(みさき公園)
日本の本州と四国にいるニホンツキノワグマ(みさき公園)




 恒温動物は寒い冬でも自由に動き回ることができますが、体温を維持するために大量の食べ物が必要になります。

 しかし、冬には植物が葉を落とし、木の実もなくなり、草食動物の食べ物がなくなってしまいます。

 ということは、肉食動物にとっても食べ物がなくなるということです。

 冬にも自由に動けても食べ物がなくなってしまえばたいへんです。



 ところが、一部の恒温動物は体温を下げ、エネルギーを使わないようにすることができます。

 それが冬眠です。

 冬眠することで食べ物の少ない時期を、なにも食べないで過ごすことができます。

 寝ているのではありませんのでその間は動くどころかおしっこもうんちもしません。

 もちろん動けないうちに襲われないように穴の中などに隠れます。



木にだって登れる機動力の高さ(みさき公園)
木にだって登れる機動力の高さ(みさき公園)




 すべての哺乳類が冬眠を行うわけではありません。
 寒いところに住んでいても冬眠をしない哺乳類もたくさんいます。

 しかし様々な種類が冬眠を行うので、哺乳類の共通の祖先が持っていた能力かもしれません。

 哺乳類の登場は恐竜と同じくらい古いのですが、今のように繁栄するようになったのは恐竜が絶滅してから。

 恐竜が滅んでからの新生代(しんせいだい)は、寒い冬があり、一年中溶けない氷がある、「氷河期」の時代がはじまります。

 恐竜が一度も体験しなかったような寒さをくぐり抜け、今の哺乳類の繁栄があるのです。



 緯度の高い地域に住み、体が大きいクマにとっては冬眠は冬を乗り切る大切な方法に違いありません。

 それと同時に、冬眠が七十二候に使われるほどクマは身近な存在だったようです。



◆タグ 七十二候 みさき公園 ◆

■参考外部リンク■
みさき公園


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タグ: 七十二候熊蟄穴クマ冬眠みさき公園

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海遊館のリニューアル その1 見上げればワモンアザラシ


 2013年の7月に一部リニューアルした海遊館。

 生物多様性をコンセプトにした、「新・体感エリア」が新しくできたのです。

 ちょっと時間がたちましたが、見に行ってきました。



いっぱい人がやってくる海遊館
いっぱい人がやってくる海遊館




 いつものようにエスカレーターで8階まで上がり、新しいエリアはどこかなと思いながら回っていきますが、なかなかありません。

 大水槽が終わってクラゲ館も終わって、エントランスビルに移動したところにやっとありました。

 天井から氷山のようなものが飛び出ている廊下を通って入った部屋は、天井の真ん中にドーム状の水槽があり、そこにアザラシがやってくるのです。

 体中に模様があるのでゴマフアザラシのようですが、よく見ると模様は丸い輪になっています。

 そう、ワモンアザラシ(輪紋海豹)です。

 なんかゴマフアザラシに似てるなぁ、と思っていたら、同じゴマフアザラシ属でした。



気持ちよさそう
気持ちよさそう




 アザラシは入れ替わりにやってきて、目を閉じてドーム水槽の下にへばりついています。

 そしてどういうわけか目を閉じ、それが笑っているように見えます。

 よく見るとアザラシは足のヒレを動かし泳いでいます。

 止まっているように見えるのは、ドームに沿うように水の流れと同じ早さで泳いでいるからのようです。

 ですからどのアザラシも同じ方向に顔を向けます。



入れ代わり立ち代わりやってきます
入れ代わり立ち代わりやってきます



 入れ替わり立ち代りアザラシがやってくることからすると、この場所が気持ちいいのでしょうす。

 そして目を閉じるのも、なにか水の流れと関係がありそうです。

 ドームの底にやってくるアザラシ。
 なぜか目を閉じるアザラシ。

 半球になったアクリルガラス越しに見るためか笑っているように見えます。

 よく考えてデザインされています。



笑うワモンアザラシ
笑うワモンアザラシ




 アザラシを間近に見ることができるのはおもしろいことです。
 しかも下から見上げるのは、めったにないことでしょう。



 大水槽ブームの火付け役になり、海遊館を超える大水槽の水族館がどんどんできる中、水族館トップクラスの人気を20年以上持ち続け、日本中からリピーターがやってくる海遊館。

 リニューアルで新しい魅力が増えました。

 もちろん、リニューアルはこれだけではありません。

 それはまた次回!



◆タグ 海遊館 水族館 ◆

■参考外部リンク■
世界最大級の水族館 海遊館


Koesen/ケーセン社 ぬいぐるみ ワモンアザラシの赤ちゃん / RINGED SEAL BABY

価格:7,140円
(2013/12/6 20:41時点)


海の仲間たちぬいぐるみ【ワモンアザラシ】

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タグ: 海遊館ワモンアザラシアザラシ水族館

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身近だけど希少な植物の裸子植物を植物園で見てみましょう。花の文化園


 植物が地上に現れたのは4億5千万年のオルドビス紀といわれています。

 もちろん当時の植物と今の植物は違っています。

 まだまだ地面に張り付くようなコケみたいな植物で、木が登場するのは1億年くらいすぎたデボン紀後期になると考えられています。

 ただこの頃の木は今とちがっていて、シダ植物です。



 その後進化した種ができる裸子植物(らししょくぶつ)が現れ、恐竜時代の中生代には、裸子植物の森が現れ繁栄していきます。

 繁栄を極めた裸子植物も中生代の終わり頃には花咲かせる被子植物に追い上げられ、恐竜絶滅後には逆転されてしまいます。

 今の植物の大半を占める被子植物が25万種。
 シダ植物が1万種。
 それに対して裸子植物は750種。

 種の数ではシダ植物にも負けてしまいます。






 身近にたくさんありながらも実は希少な裸子植物。

 でも、裸子植物ってどんなのでしょうか。

 裸子植物というのは、その名前の通り種が子房(しぼう)に覆われていない裸(はだか)の種(たね)の植物のことです。

 なんですが、イチョウの実のようにどうみても種が実に覆われているようにしか見えないものもあります。

 じつはイチョウの実は種の皮の部分が大きくなったもの、子房ではないので裸子植物なのです。

 と言われてもよくわかりません。




身近な裸子植物のメタセコイア(花の文化園)




 ということで、今も生きている裸子植物をひとつの「門(もん)」に分類した時のすべての「綱(こう)」が揃っている大阪府河内長野市の植物園の花の文化園にある被子植物を並べてみました。

 実際の裸子植物を見て、理屈よりまずは実感しましょう。




大きなテラコッタドールが迎えてくれる花の文化園




マツ綱
「針葉樹」と言われるもの。
「まつぼっくり」のように種子が丸いものに入っているので「球果植物(きゅうかしょくぶつ)」とも呼ばれます。
マツ、スギ、ヒノキ、メタセコイアなど日本では一番身近な裸子植物でしょう。

数多くの種類が日本に自生していましたが、木材として利用されるためあちこちに植林され、野生の針葉樹の状況がわからなくなってきています。
花の文化園にはたくさんのマツ綱の植物がありますが、見かける機会が多そうな高い木を中心に集めました。

マツ目
マツ科
アカマツ(赤松)
マツ属
常緑高木針葉樹

松茸ができるので有名ですが、アカマツがあるからといってかならず松茸ができるわけではありません。


ヒノキ科
ヒノキ(檜)
ヒノキ属
常緑高木針葉樹


幹や皮が使われますので、よく植林されています。
たいていスギの植林と一緒にあるので、うっかりすると見落としてしまいます。
葉はまったく違うので、落ち葉などを見ればヒノキ林かスギ林かすぐわかります。

スギ(杉)
スギ属
常緑高木針葉樹

日本中の多くの山に植林されています。
明治時代の強引な増産の結果、日本の山は杉の植林だらけになってしまい、花粉症の原因として悪者のイメージが強い部分もあります。


メタセコイア
メタセコイア属
落葉高木針葉樹
別名:曙杉(あけぼのすぎ)

中国奥地で自生していた木ですが、日本にも昔は生えていました。
現在日本に植えられているものは中国のメタセコイアを増やしたものです。
見た目はラクウショウによく似ていますが、葉の順番(葉序)が対生(たいせい)なので見分けがつきます。


ラクウショウ(落羽松)
ヌマスギ属
落葉高木針葉樹
別名:沼杉(ヌマスギ)

メタセコイア同様日本に自生していない種類ですが、公園などあちこちによく植えられています。
水辺を好むので、池の周りなどはメタセコイアでなくラクウショウのことがよくあります。
葉序(ようじょ)が互生(ごせい)のことと、幹の周りに気根と言われる根が塔のように生えているのでメタセコイアと区別できます。


セコイア
セコイア属
常緑高木針葉樹


北アメリカ原産の植物で、中には100mを超える高さにまで成長しているものもあり、地球上最大の生物と言われています。
日本の気候にはあまり合わないのか、近畿では植物園以外ではあまり目にしません。



ソテツ綱
こちらも日本に自生する種類ですが、分布は暖かい地域限られます。
ただし、太平洋側の平地などに植えられ、広い範囲で日常的に目にするようになっています。

見た目はヤシに似てないこともありませんが、ヤシは被子植物でまったくちがう種類です。

ソテツ(蘇鉄)
ソテツ目 ソテツ科 ソテツ属
常緑低木

有毒植物ですが、新芽などはデンプンに富み毒抜きをすれば食べる事ができます。
大正末期から昭和初期にかけて恐慌が起こった時、沖縄で食糧不足が起りソテツが食料にされましたが、毒を抜ききれず多くの人がなくなりました。
沖縄では「ソテツ地獄」と呼ばれています。




イチョウ鋼
中生代や新生代の初期に大繁栄した裸子植物ですが、今は中国の奥地にただ1種のみ生き残っているだけ。
それがイチョウです。
今では日本中に植えられていて、とても日常的な樹木になっていますが、1綱1目1属1種ととても貴重な植物なのです。

イチョウ(銀杏,公孫樹,鴨脚樹)
イチョウ目 イチョウ科 イチョウ属
落葉高木


日本に入ってきたのは古く、数百年から千年くらい前と考えられています。
そのため樹齢数百年のイチョウも各地にあります。

針葉樹とちがい葉が平たいので被子植物の広葉樹のようですが、葉をよく見ると葉脈が放射状に走っていて、枝分かれする広葉樹の葉とはちがっていることがわかります。



グネツム綱
1目3科しかないイチョウほどではないですが希少な植物。
日本には自生していません。
ただ温室のある植物園では、ウェルウィッチア科のウェルウィッチア(別名:奇想天外,サバクオモト)が展示されているのをよく見かけます。

奇想天外(キソウテンガイ)
グネツム目 ウェルウィッチア科 ウェルウィッチア属
別名:ウェルウィッチア,砂漠万年青(サバクオモト),


1属1種の植物です。

たった2枚の葉しか伸ばさない変わった植物。
しかも葉の根元から成長していくので、どんどん伸びていきます。
そして先のほうがかならず枯れますが、枯れたからといって切ってしまうと、残った部分が枯れていってしまうそうです。
長生きで知られ、1000年以上生きると言われています。
雄株雌株と分かれますが、花が咲くまでわからないのですが、その花もめったに咲かないようです。



 このように決して珍しくない、日常的な裸子植物ですが、そのほとんどが植樹されたもの。

 種の数からするととても貴重な植物たちです。

 球果植物のように、種を見てわかりやすいものもありますが、イチョウのようにわかりにくいものもあります。

 また被子植物でもモミジのように松の実と見た目がよく似ているものもあります。

 裸子植物は見た目ではなく、まずは理屈で覚えていくしかなさそうです。



■参考外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト


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タグ: 裸子植物花の文化園アカマツヒノキソテツ奇想天外イチョウメタセコイアセコイア

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