【 2013年11月】

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大阪南港野鳥園はこれからどうなるのしょうか? ビオトープで考えてみる


 大阪湾の埋立地にある大阪南港野鳥園。
 財政難の大阪市の改革のため廃止が検討されています。

 ここは国際的なシギ・チドリネットワークに登録され、環境省の「日本の重要湿地500」にも選ばれている人工の干潟です。

 貴重な鳥もやってきますので大阪市も干潟をなくすのではなく、展望塔と管理者の常駐の廃止を検討しているようです。

 展望塔がなくなると鳥達を観察できなくなりますし、常駐者がいなくなると干潟への侵入者が現れるなどして干潟が壊される可能性もあります。

 もちろん野鳥愛好家の方たちが中心となって野鳥園を守る活動が行われています。



大阪南港野鳥園の入り口
大阪南港野鳥園の入り口




 ビオトープ好きの視点から見ると、もちろん廃止は反対ですが今の野鳥園にも不満はあります。

 それは干潟から遠いところからしか見ることができないこと。

 干潟に鳥が集まるということは、干潟には鳥の餌になる小さな生き物たちがいっぱいいることの証。

 しかしそういう小さな生き物たちを見ることはできません。

 ここは干潟の野鳥園であって、残念ながら干潟のビオトープ園ではないのです。



大阪南港野鳥園の北池
大阪南港野鳥園の北池




 人が干潟に入って行くと鳥は逃げてしまうのはわかります。

 しかしここは池が3つもあるような干潟です。

 その一部で干潟まで降りることができ、干潟の小さな生き物を観察できるようにしても、干潟全体に影響があるとは思えません。

 野鳥観察用の壁で囲むなどすれば、野鳥を近くで観察することもできてむしろ一石二鳥ではないでしょうか。



野鳥園の北にある淀川河口の矢倉干潟のハクセンシオマネキ
野鳥園の北にある淀川河口の矢倉干潟のハクセンシオマネキ

見ることはできませんが野鳥園にもこんな生き物がいっぱいいるはずです。




 大阪南港野鳥園は廃止にならないでほしいと思います。

 といっても、それは野鳥のためだけではありません。

 展望塔には望遠鏡のような大きなレンズを付けたカメラで撮影している人がいつもいます。

 でもそんなカメラでも写すことができない小さな生き物たちもいっぱいいます。

 そんな生き物たちを間近で見ることができれば、この干潟の大切さももっとよくわかってもらえるのではないでしょうか。



 現在の野鳥園の存続だけでなく、たとえば野鳥も含めた干潟のビオトープについて学習するための「ビオトープ園」としての再出発もありじゃないかな、と思います。



◆タグ 大阪南港野鳥園 ◆

■参考外部リンク■
大阪南港野鳥園

大阪市市政 大阪南港野鳥園の見直し


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タグ: 大阪南港野鳥園  野鳥園  干潟 

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やっと脱穀。プランター稲・バケツ稲・ペットボトル稲2013


 「やっと」がやたらとつく今年のバケツ稲。

 ついに脱穀(だっこく)までやってきまいた。



 稲穂(いなほ)からお米が入った籾(もみ)をはずす脱穀は、いつもの通りガラスコップを使用。

 コップでしごくようにして稲穂から籾をこそぎとっていきます。

 量が少ないバケツ稲だからできる技です。



プランター稲のガラスコップ脱穀
プランター稲のガラスコップ脱穀




 今年は化成肥料を使ったおかげで稲の成長もよく……と思っていたら、穂が出る直前に病気に

 薬を使わず病変を切り取るという古典的対症療法で何とか乗り越え、ちょっと丈は低かったのですが、なんとか去年よりいっぱい収穫することが出来ました。



 2012年は有機肥料を使ったために水が悪くなり、稲の成長に大きく影響しました。
 そのため収穫できた籾はプランター稲で30g、バケツ稲で11g、ペットボトル稲は量るほどもありませんでした。

 それに対して今年、2013年はプランター稲で150g、バケツ稲で90g、ペットボトル稲で20g。

 やっぱり田んぼとは比べられなほど小さなプランターでは、肥料は化成肥料のほうがいいようです。

 それでもはじめてつくった2011年にはプランターで250gとれましたので、病気の影響は少なくないようです。



脱穀前のプランター稲
脱穀前のプランター稲




 来年はプランター稲ビオトープの方に力を入れようと思っています。

 カブトエビたちの酸欠防止のために植える苗の数を大幅に減らす予定なので、来年は病気にかからなくても収穫量はもっと減るかもしれません。

 それもちょっとさみしいので、あと半年の間に来年のプランター稲・バケツ稲の予定をじっくり考えます。



◆タグ プランター稲 プランター稲201320122011 バケツ稲 ◆

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七十二候 第五十九候「朔風払葉」で北風にとばされた“顔おちば”


 七十二候(しちじゅうにこう)の第五十九候「朔風払葉」。

 よみは「きたかぜ このはをはらう」。

 二十四節気「小雪」の2つ目の候です。



 「朔風(さくふう)」は北風のこと。

 落葉を飛ばす程の強い北風が吹きはじめる季節がやって来ました。

 冬のはじまりに吹く強い北風というと、木枯(こが)らし。

 気象用語としての「木枯らし」は、10月半ばから11月末にかけて西高東低の冬型の気圧配置になった時に吹く、北よりの風速8メートル以上の風のこと。

 風速8メートルの風というと傘がさせないような「強い風」ではありませんが、落ち葉を吹き飛ばすくらいの強さはある風です。



 ということで、風で飛ばされた落ち葉の中でちょっと顔っぽいものを集めてみました。



端正な“顔”
端正な“顔”
ソメイヨシノ
宇宙人ぽい“顔”
宇宙人ぽい“顔”
ソメイヨシノ
ザラブ星人っぽい“顔”
ザラブ星人っぽい“顔”
黄色いソメイヨシノ
ちょっととぼけた“顔”
ちょっととぼけた“顔”
茶色になったソメイヨシノ
デニム地の上のなかよし“顔”
デニム地の上のなかよし“顔”
ソメイヨシノと先のほうが欠けた茶色くなったソメイヨシノ



 顔みたいな虫食い跡のある落ち葉。

 インターネットで探してみたのですが、呼び名を見つけることができなかったので、「顔おちば(顔落ち葉)」と勝手に決めました。



 落ち葉の穴はイモムシが開けたものだと思います。

 食べることが仕事のようなイモムシが、まるで目のように対照的な位置にだけ開けた穴。

 偶然だと思いますが、芸術的なイモムシもいるのかもしれません。

 ただ才能のあるイモムシはとても少ないようで、海のような落ち葉の中から「顔おちば」を探すのは、なかなかむずかしいものがあります。

 だからその分面白さがあるのかもしれません。



◆タグ 七十二候 紅葉 ◆

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タグ: 顔おちば  七十二候  朔風払葉  落ち葉  ソメイヨシノ  紅葉 

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なんとか間に合った? 錦織公園の紅葉2013


 大阪の南河内(みなみかわち)地域にある府営の公園、錦織公園(にしこおりこうえん)。

 11月最後の日曜日にちょっと遅れた紅葉(こうよう)を見に行ってきました。



木に覆われた錦織公園
 この公園は里山を利用したものですので、基本はコナラやクヌギの黄葉(おうよう,こうよう)と、ヤマザクラの紅葉です。
 残念ながらモミジやカエデの類は多くありません。

 あとはエノキ、ソメイヨシノ、ハゼノキやツタ、メタセコイアにモミジバフウなどがあちこちにあります。
 もちろん、場所は限られますが、ヤマモミジもあります。



 まずはわかりやすい紅葉ポイント。

 子供が遊ぶ遊具がいっぱいの水辺の里とやんちゃの里。

 どちらにもモミジバフウが植えられています。
 どの木よりも早く紅葉をはじめ、結構長続きします。



土日限定の駐車場がある水辺の里のモミジバフウ
土日限定の駐車場がある水辺の里のモミジバフウ




 そしてやんちゃの里にはメタセコイアとナンキンハゼ、ケヤキもあります。

 メタセコイアはまだ緑が残っているので、見頃はもう少し先のようです。



公園の駐車場からは遠いやんちゃの里のケヤキ
公園の駐車場からは遠いやんちゃの里のケヤキ




 やっぱり紅葉といえばモミジ。

 錦織公園での数少ないモミジの見どころは。

 そのひとつは南入口にある石水苑(石畳の里)。

 水が流れる庭が作られ、里山の錦織公園ではちょっと雰囲気がちがう場所。



ちょっと趣がちがう石水苑のモミジ
ちょっと趣がちがう石水苑のモミジ




 もう一つは公園の真ん中あたりにある、じゅんさい池。

 ここはカワセミがやってくることでよく知られている池です。



小さいじゅんさい池の小さいヤマモミジ
小さいじゅんさい池の小さいヤマモミジ



 以上は、植えられた樹木です。

 次は里山時代からと思われる紅葉。



 最初は大クヌギのツタ。

 峠のつり橋から直接北入口の方へ下りる坂道の右手の丘の上に生えています。

 多くの人が通る道ですが、上の方にあるので意外と知られていないのかもしれません。



つり橋近くの大クヌギのツタ
つり橋近くの大クヌギのツタ




 近くの峠のつり橋もポイント。

 つり橋からは黄葉している小さなクヌギ林と紅葉しているモミジバフウと、二上山を一緒に見ることができます。



峠のつり橋から見た水辺の里と紅葉
峠のつり橋から見た水辺の里と紅葉




 黄葉がきれいなのは梅の里の一番高い場所の梅の里峰(仮)のエノキとカキ。

 他の場所のカキノキはみんな葉を落としているのに、ここのはどういうわけかエノキに合わせるようにまだ黄葉が残っていました。



黄葉している梅の里峰(仮)のエノキとわかりにくいけどカキノキ
黄葉している梅の里峰(仮)のエノキとわかりにくいけどカキノキ



 そして錦織公園では池もポイントの一つ。

 山にかこまれているため波もなく、池に映った紅葉や空も楽しめます。

 池畔の径の途中にある奥の池では、展望台の下に広がる森の紅葉したハゼノキ、黄葉や褐葉した葉が池に映ってきれいです。



奥の池から見た池に映る紅葉
奥の池から見た池に映る紅葉




 そして水辺の里の奥にある南浦谷池も、池に映る紅葉がきれいな場所です。

 紅葉は多分ハゼノキ。
 黄葉は、ヤマザクラのように見えますが、なんでしょうか。



南浦谷池の静かな紅葉
南浦谷池の静かな紅葉




 そして、あちこちで目を引くのはヤマザクラの紅葉。

 錦織公園のヤマザクラは元から生えていたもののようで、園内のあちこちに生えています。

 まとまって紅葉しているようなところはありませんが、園内を歩くとかならず目に入ってくるのがヤマザクラ。



展望台から見たヤマザクラの紅葉と大和葛城山
展望台から見たヤマザクラの紅葉と大和葛城山



 ほかにも桜木の里にはソメイヨシノが何本も植えられていますが、こちらはすでに葉を全部落としていました。



 このように里山中心の錦織公園では、モミジ以外が見どころの紅葉シーズンです。

 まだ少しは間に合うかもしれません。



◆タグ 紅葉 黄葉 褐葉 錦織公園 ◆

■参考外部リンク■
大阪府営 錦織公園

京都・滋賀の紅葉情報 2013:京都新聞
2013全国紅葉最前線|全国旅そうだん
紅葉特集2013 - Yahoo! JAPAN
紅葉情報2013 - じゃらんnet
紅葉特集2013 - 全国の紅葉の名所と見ごろ情報 - MAPPLE 観光ガイド
紅葉とれたて便2013 - 全国の紅葉・もみじ狩り情報:るるぶ.com


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立冬の大阪城 もう冬鳥のカモがいっぱい!


 紅葉を見に行った大阪城公園。

 お城ですからお堀があります。

 お堀ですから、水があります(水のない空堀もあるけど)。

 水があるなら、カモがいるはず。

 ということで、立冬の大阪城公園のお堀のカモたちです。




大阪城のお堀




 お堀で見かけたのは、マガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ。

 これらの鳥に共通しているのは、カモ科の鳥ということと、大阪では冬鳥ということです。

 「冬鳥」は冬の間だけ日本にやってくる渡り鳥のこと。

 「渡り鳥」は季節によって住むところを替えるため、長い距離を移動する鳥のこと。
 日本では外国と行き来する鳥を指すことが多いようです。

 ただ渡り鳥とされる鳥でも、気候環境によっては渡りをしないで同じ所にする鳥もいます。

 また、季節で住むところを変えますが、山と里のように、狭い範囲の場合は「漂鳥(ひょうちょう)」。
 一年中同じ所に住む鳥は「留鳥(りゅうちょう)」といいます。



カラスより大きい鳥
(全長が55cmよりも大きい)
鳥綱 カモ目 カモ科 マガモ属


マガモのオス(左)と♀(右)
このマガモのメスはちょっと色が白いようです。
最初はちがう種類のカモかと思いましたが、模様のパターンはマガモのメスのようです。


いろいろなカモの群れ
右下の大きいのがマガモ。
真ん中ちょい左の紅い頭がホシハジロ。
ほかはキンクロハジロ。
マガモがいかに大きいかがよくわかります。




カラスくらいの鳥
(全長が55cmくらい)
鳥綱 カモ目 カモ科 マガモ属


ハシビロガモのメス

ハシビロガモの若いオス
ハシビロガモのオスの成鳥は、構造色の濃い緑色の頭に白い胸に濃い灰色の羽ともっと派手な色をしています。

ここでは換羽(かんう)が終わった成鳥のオスを見かけることはありませんでした。




カラスより小さい鳥
(全長が55cmよりも小さい)
鳥綱 カモ目 カモ科 マガモ属


ヒドリガモのオス

ヒドリガモのオス(左)とメス(右)
大きさや色使いがホシハジロのオスと似ていますが、頭の中央に白い帯があるのがヒドリガモのオス。


ヒドリガモの若いオス(またはエクリプス)
カモ類のオスは羽の生え変わる時、一時的にメスのような地味な色になります。
これは風切羽の生え変わりの最中は飛ぶことができないので、目立たないようにしているためと言われています。
この時の羽を「エクリプス」といいます。

ただヒドリガモの場合、若いオスとエクリプスの区別は難しいようです。


ヒドリガモの若いオス(またはエクリプス)とメス(右の2羽)
羽はメスのようですが頭には白い帯があります。

右上のカモはホシハジロ。


鳥綱 カモ目 カモ科 ハジロ属


ホシハジロのオス
この画像ではわかりませんが、オスの目が赤いのが特徴。

ヒドリガモのオスと似ていますが、頭の白い帯がないことと尾羽根が下を向いているところがちがいます。
ヒドリガモのオスは上を向いています。

ホシハジロのオスは1羽だけほかのカモの群れに混ざっているのをよくみかけます。




ハトくらいの鳥
(全長が30cmくらい)
鳥綱 カモ目 カモ科 ハジロ属


後頭部にちょろと出た「アホ毛」が特徴のキンクロハジロのオス

「アホ毛」が小さいキンクロハジロのメス
旗艦ホシハジロを先頭に行くキンクロハジロ機動艦隊

一番前を行くのはキンクロハジロですが、みんながついて行っているのはホシハジロのようです。

先頭部分の拡大画像



 鳥の「全長」は、背中をまっすぐに伸ばした時の嘴の先から尾の先までの長さのこと。

 しかし実際は首を曲げていますから全長なんてわかりませんので、どこにでもいるような鳥のスズメ、ハト、カラスの大きさの感覚をつかめるようにするのがいいと思います。



 暦(こよみ)の上で冬の始まりを表す立冬を迎えた大阪城公園。

 季節と同じように冬の鳥もやってきていました。



◆タグ 冬鳥 冬の鳥 水鳥 大阪城公園 ◆

■参考外部リンク■
大阪城公園


カモ判別に参考にした図鑑など

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金剛山が育む棚田の生き物 下赤阪の棚田2013年10月上旬 その3 動物編


 稲刈りが始まった10月の下赤阪(しもあかさか)の棚田で出会った生き物たちのその3の動物編です。



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掲載ページ数は文一総合出版『ポケット図鑑 田んぼの生き物400』初版第1刷のものです。




ここから先の記事にはの画像がたくさんあります。






別角度から見た稲刈りがはじまった10月の下赤阪の棚田




動物界
節足動物門
昆虫綱
バッタ目
クルマバッタ(車飛蝗)
バッタ科

仮面ライダーっぽい横顔から胸部にかけての白い三角のラインと、背中側の盛り上がりが特徴
緑色の個体はもっと仮面ライダーぽくなります。


クルマバッタモドキ(車飛蝗擬)
バッタ科

一見クルマバッタのようですが、胸部の背中側の左右に「› ‹」の白い模様が入っているので、クルマバッタモドキです。


コバネイナゴ(小翅稲子)
バッタ科 イナゴ属
掲載:P111

目から胸部にかけての濃いラインと、折り曲げられた後脚と変わらない短い翅(はね)なので、コバネイナゴ。
翅が長いとハネナガイナゴ。


チョウ目
チャミノガ(茶蓑蛾)
ミノガ科

ミノムシの一種。
小枝が目立つミノですので、チャノミガとしました。


ヒョウモンチョウ(豹紋蝶)の仲間?の幼虫
タテハチョウ科 ヒョウモンチョウ属

体の色とトゲの雰囲気からヒョウモンチョウの仲間の幼虫ではないかと思います。

サナギになる場所を見つけたようです。


その他の目
キイロスズメバチ(黄色雀蜂)
ハチ目 スズメバチ科 スズメバチ属

体はオオスズメバチよりも小さいですが、気の荒さはスズメバチ一と言われています。


クロウリハムシ(黒瓜葉虫)
甲虫目 カブトムシ亜目 ハムシ科  ウリハムシ属

ウリハムシに似ていますが、体が黒いのが特徴。
ウリハムシは全体が濃いオレンジ色です。


ナミアメンボ
アメンボ科

ポピュラーなアメンボ。
翅があって飛ぶことができるので、水の淀みがあるとどこにでもいます。
水の中に住む生き物ではなく、水に落ちてきた生き物を食べるので、浮くことができれば水の中に生き物がいてもいなくてもかまわないようです。



クモ綱
クモ目
ジョロウグモ(女郎蜘蛛)
ジョロウグモ科 ジョロウグモ属
掲載:P116

身近なクモの一つ。

中央の大きいのがメスで、その上の小さいのが恐らくオス。
ジョロウグモやコガネグモは大きなメスに対してオスが極端に小さい種類です。
交尾の時期になると、オスがメスの巣に「居候」をはじめます。
時には数匹のオスグモが「同居」することもあります。


キクヅキコモリグモ(菊月子守蜘蛛)
コモリグモ科 オオアシコモリグモ属

「コモリグモ」はメスが卵や幼虫をお腹で守る習性を持つことが名前の由来。
コモリグモの中で水田によくいるのがこの種類。


フノジグモ(不の字蜘蛛)
カニグモ科 フノジグモ属

漢字の名前を見ればわかるように、腹部の背中側に「不」の文字のような模様があるのが特徴です。
「不」の字には個体差があるようで、本当に「不」に見えるものもいます。




エビ綱
エビ目
サワガニ(沢蟹)
サワガニ科 サワガニ属
掲載:P142

海と縁を切った珍しいカニ。
淡水に住むカニも幼生のころは海で生活しますが、サワガニは卵から生まれた時にはすでにカニの形をしています。

このカニはもう死んでいるようでした。
流れがなくなったので水の質が悪くなったためでしょうか。




『ポケット図鑑 田んぼの生き物400』以外に参考にした本など

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脊索動物門
条鰭綱
コイ目
カワムツ(川※)
コイ科 カワムツ属
掲載:P71

今回は斜めからの画像がありますので、ツイッターでの指摘を元に稚魚の画像検索をしました。
ところが稚魚の画像は少なく、なかなか分かりやすのを見つけることができません。
それでも体に黒い線があり、金剛山系にも住んでいるということで、カワムツとしました。


小魚が生き残っていた用水路のたまり
用水路の水が止められてから魚が残った場所は三箇所。
そのうち今まで魚が残っていたのは斜面の途中のたまり1箇所のみ。
ほかはきれいにいなくなっていたので、サギに食べられたのでしょう。

※「ムツ」は魚偏に陸の旁




両生綱
カエル目
ツチガエル(土蛙)?
アカガエル科 アカガエル属
掲載:P34

棚田常連のカエルです。
ヌマガエルかもしれません。


ニホンアマガエル(日本雨蛙)
アマガエル科 アマガエル属
掲載:P26

こちらは田んぼのまわりの雑草域の常連カエルです。
あざやかな黄緑色の保護色を生かすため、いつも葉っぱの上にいます。



鳥綱
スズメ目
セグロセキレイ(背黒鶺鴒)
セキレイ科 セキレイ属
掲載:P171

よく見かける3セキレイのひとつ。

一応、水辺の鳥ですが、町中のアスファルトの上にいたりします。
よく2羽以上で行動しています。


ハクセキレイ(白鶺鴒)
セキレイ科 セキレイ属
掲載:P170

こちらも3セキレイの一つ。

セグロセキレイと同じように町中にもいます。
「ハクセキレイ」といいつつ、背中は灰色。
さらに黒い種類もいて、セグロセキレイに見間違えそうになります。
ポイントは顔。
白い顔に過眼線(かがんせん)(目のところの黒い線)があればハクセキレイ。
顔が黒く目の上が眉のように白くなっていればセグロセキレイ。

こちらも2羽以上で行動することが多いようです。


キセキレイ(黄鶺鴒)
セキレイ科 セキレイ属

3セキレイの一つですが、ハクセキレイやセグロセキレイほど見かけません。

行動は大抵1羽で、ハクセキレイやセグロセキレイとちがい積極的群れようとはしません。
今まで見かけたことがあったのは池や川で、水のないところで見たのはこれが初めてです。

セグロセキレイ、ハクセキレイよりも小さく、お腹が黄色いのが特徴です。

稲刈り後の田んぼで3セキレイがそろって落穂をついばんでいました。


モズ(百舌,百舌鳥,鵙)
モズ科 モズ属

スズメ目ですが、上の嘴(くちばし)の先が下向きに鋭く曲がった猛禽(もうきん)型の嘴を持ちます。
肉食らしくオスは暇があれば縄張りを主張(さえずり)をします。
下赤阪の棚田ではいつも数羽のモズがさえずっていました。

水辺と関係ない鳥ですが、虫や小動物が多く開けている田んぼや畑は好きなようです。


ハシボソガラス(嘴細烏)
カラス科 カラス属
掲載:P174

身近なカラスは2種類。
ハシボソガラスとハシブトガラス。
嘴から頭にかけてのラインがなだらかなのがハシボソガラス。
ほかに「カァカァ」と濁らないで鳴いたらハシブトガラスですが、ハシブトガラスも「ガァガァ」と鳴くので「カァカァ」でなければわかりません。
また都市部に多いのがハシブトガラス、田畑に多いのがハシボソガラスと言われています。


タカ目
ノスリ(※)
タカ科 ノスリ属

言わずとしれた猛禽。
猛禽というとウサギなどの哺乳類をかるイメージが強いですが、魚や昆虫やトカゲなどを狩る種類も少なくありません。
ノスリもネズミやカエル、ヘビなどを食べます。
ということで、稲刈り後の田んぼはお食事場でしょう。

食べ物はモズとかぶりますが、さて、どちらが強いでしょうか。
体の大きさはスズメより大きいくらいのモズに対して、ノスリはカラスくらい。
ノスリの方が圧倒的に大きいですが、少なくとも、下赤阪の棚田で見かける数はモズのほうが圧倒的、というかノスリはこの時上空を舞っているの見た1回のみ。
ケンカは好きでないのかもしれません。

※「のすり」の漢字は鳥脚に狂(「鳥」の上に「狂」)



哺乳綱
ネコ目
ホンドテン(本土貂)の糞
イタチ科 テン属

イタチの可能性もありますが、9月の足跡はテンのもののようなので、テンとしました。

雑食でトカゲやカエル、虫やカニなどを食べるので、水がある間の田んぼは食べ物だらけだったと思います。
稲刈りが終わったあとも棚田にやってくるでしょうか。




 これで10月の下赤阪の棚田の生き物は終わりです。

 用水路の水も止められた稲刈り中の田んぼ。
 この後は水も稲も無くなる冬。

 棚田の生き物たちはどうなるでしょうか。

 もちろん冬になっても棚田に生き物に会いに行きます。



◆タグ 下赤阪の棚田 田んぼ ビオトープ 田んぼの生き物 ◆

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田(11月にはライトアップ)千早赤阪村ホームページ
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会
ACRES_棚田の主な役割と「百選」の選定方法
一般社団法人 地域環境資源センター 農村環境部


『ポケット図鑑 田んぼの生き物400』以外に参考にした本など

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大阪城の立冬の紅葉・黄葉・褐葉


 北海道や沖縄などを除き、日本中の多くの地域で見頃になっている紅葉(こうよう)。

 大阪にも紅葉の名所はありますが、多くは山の手になります。
 数少ない平野部の名所と言われる大阪城公園へ行ってきました。



大阪城の刻印石広場から見た天守閣
大阪城の刻印石広場から見た天守閣




 大阪の中央で南北に連なる上町台地(うえまちだいち)。

 旧淀川(現在の大川)から新大和川を超えて泉北丘陵(せんぼくきゅうりょう)につながっています。

 瀬戸内海と京都をつなぐ流通の要衝の淀川を見下ろすような形になっていたのが大阪城。

 豊臣秀吉がつくった城です。

 現在では一部が官庁街などになっているものの、城の縄張りにはグラウンドやホールなどの施設の他に、庭園や公園などがあります。



黄葉している銀杏と紅葉している桜と鉄筋コンクリートの天守閣
黄葉している銀杏と紅葉している桜と鉄筋コンクリートの天守閣




 大阪城公園には梅林、桃園、桜並木などがありますが、残念ながらモミジやカエデ園のようなものはないようです。

 奈良の春日大社(かすがたいしゃ)の原始林を観てもわかるように、ほっておけば常緑広葉樹(じょうりょくこうようじゅ)に覆われていまう大阪平野・丘陵部。

 モミジやカエデがきれいに紅葉するのが難しい環境なのかもしれません。



褐葉しているケヤキ
褐葉しているケヤキ



 そんな中できれいに色づいているのは外堀の東側にある道路のイチョウ並木。

 まだ少し早かったのか、若干緑色が残っているものもありますが、黄色に染まっています。

 ただ並木が作られて間がないようで、小さい木ばかりなのがちょっと残念。



まだ小さいイチョウの並木
まだ小さいイチョウの並木




 桜も紅葉していますが、よく目につくのはハゼノキ。



本丸の広場のハゼノキ
本丸の広場のハゼノキ




 石垣にも生えていました。

 草のように小さいハゼノキですが、いずれ陸上自衛隊の隊員に抜かれてしまうことでしょう。



内堀の石垣のハゼノキ
内堀の石垣のハゼノキ




 いつまでも暑いと思っていたら、もう冬。

 そしていつの間にか紅葉も終わってしまいそうです。



◆タグ 大阪城公園 紅葉 黄葉 褐葉 ◆

■参考外部リンク■
大阪城公園

2013全国紅葉最前線|全国旅そうだん
紅葉情報2013 - じゃらんnet
紅葉特集2013 - 全国の紅葉の名所と見ごろ情報 - MAPPLE 観光ガイド
紅葉とれたて便2013 - 全国の紅葉・もみじ狩り情報:るるぶ.com


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七十二候第五十七候「金盞香」。「金盞」ってキンセンカではありません?


 暦(こよみ)の上では冬が始まり、山に雪が降り始めるようになる二十四節気(にじゅうしせっき)の小雪(しょうせつ)の直前です。

 立春(りっしゅん)から数えて57番目の七十二候(しちじゅうにこう)、「金盞香」。

 よみは「きんせんか さく」。
 または「きんせんか こうばし」。



 「金盞」つまり「金盞花(キンセンカ)」は地中海原産のキク科の観賞用植物です。
 別名「カレンデュラ」。

 花期は品種によって変わりますが3月から6月まで。

 冬には咲きません。



キンセンカ「ドワーフ・アリスオレンジ」の花(京都府立植物園2011年3月)
キンセンカ「ドワーフ・アリスオレンジ」の花(京都府立植物園2011年3月)




 ふしぎに思っていると、この「金盞」はスイセンのこと。

 「きんさん」とも読みます。

 「盞(さん)」は玉(ぎょく)製の小さな杯(さかづき,はい)のこと。
 細かいことを表す「戔(さん)」と器を表す「皿」を合わせた形声文字(けいせいもじ)。

 スイセンは冬に咲く花。

 たしかに咲く時期はキンセンカよりもスイセンのほうがピッタリです。



「ニホンズイセン」の花(錦織公園2013年2月)
「ニホンズイセン」の花(錦織公園2013年2月)




 スイセンは地中海原産のヒガンバナ科の観賞用植物。

 特に原種のスイセンは、園芸種ではよく目立つ6枚の花被片が細く糸状。
 真ん中のオシベとメシベを囲む副花冠の方が目立ちますので、杯のように見えます。



「金盞」にぴったりの原種スイセン「ナルキサス ロミエウキシイ(種名)アトラスゴールド(園芸品種名)」(花の文化園2011年3月)
「金盞」にぴったりの原種スイセン
「ナルキサス ロミエウキシイ(種名)アトラスゴールド(園芸品種名)」
(花の文化園2011年3月)



 花の少ない冬に咲く植物としてあちこちに植えられていますが、大阪平野部でもスイセンが咲くのはもう少し先のようです。

 今回も少しフライング気味の七十二候でした。



まだ葉だけの「金盞香」の頃のスイセン(大阪城公園2013年11月)
まだ葉だけの「金盞香」の頃のスイセン(大阪城公園2013年11月)
この頃のスイセンは野菜のニラに間違われることがあります。
スイセンは食べると毒がありますのでご注意ください。
食べなければさわっても問題ありません。



 ちなみにスイセンは室町時代以前に中国から入ってきたと考えられています。

 ただ、中国では「金盞花(ジヌジャヌファ)」はキンセンカのこと。
 そして「金盞子(ジヌジャヌズ)」はタンポポのこと。

 スイセンは日本と同じ「水仙(シュィシャヌ)」です。

 ですから「金盞香」は日本オリジナル。

 実際中国の第五十七候は「野鶏入水為蜃(イェジルシュィウェィシェヌ/やけいみずにいり おおはまぐりとなる)」になります。

 ただ、鳥のキジが海に入って貝の大きな蛤(蜃)になるというふしぎな意味です。



中国にいるキジのコウライキジの亜種ニホンキジ(下赤阪の棚田)
中国にいるキジのコウライキジの亜種ニホンキジ(下赤阪の棚田)




 実際に無いものが見える自然現象の「蜃気楼(しんきろう)」。

 これは大蛤()がを吐いて幻の閣を作り出すと思われていたことが由来です。

 古代の中国では、陸上の鳥が神秘的な力を持った貝になると考えられていたのでしょう。

 富山湾などで見られる蜃気楼は、冬の風物詩になっていますので、寒くなる季節を表しています。

 とはいえ、この七十二候ができた時の中国の都の長安は海から1000キロも離れた内陸。

 言い伝えだけで考えだされたものなのでしょう。



◆タグ 七十二候 スイセン キジ 六書 ◆

■参考外部リンク■
京都府立植物園/京都府ホームページ
大阪府営 錦織公園
大阪府立花の文化園公式サイト
大阪城公園
下赤阪の棚田(11月にはライトアップ)


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タグ: 金盞香  七十二候  形声文字  六書  スイセン  キンセンカ  キジ 

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迷探偵は地衣類の汚名を雪げるのか? その2


 間が開いてしまいましたが、【迷探偵は地衣類の汚名を雪げるのか?】の続きです。



 インターネットでいまだよく目にするのが「地衣類(ちいるい)が木を枯らす」という冤罪。
 ひどいものになると地衣類が樹木に「寄生」していると書いてあるものもあります。

 そんなことはありません。
 地衣類は樹木の表面にひっついていますが、少なくとも寄生はしていません。



梅の木についている奈良公園のウメノキゴケ
梅の木についている奈良公園のウメノキゴケ




 「地衣類」というのは、見た目はコケに似ているようですが、コケとはまったくちがう生き物です。

 「コケ」は大きくなれませんが葉緑体で光合成をする植物です。

 地衣類はちょっとややこしい生き物。

 なぜなら体はカビと同じ菌類(きんるい)。
 それが光合成を行う藻類(そうるい)をとりこんだもの。

 つまり二つのちがう生き物が合体した生き物。



 藻類に住むところを世話してあげる代わりに藻類が光合成した栄養をもらうのです。
 カビのように何かを溶かして食べるのではありません。

 ですから、菌類でも寄生はしないのです。

 ただ場所を借りてひっついているだけ。
 着生しているのです。

 このように地衣類や生き物に対する知識不足が、地衣類が樹木に寄生するというような冤罪を引き起こしているようです。



 ただ木を枯らさないはずの地衣類が木を枯らす稀な例としてあげられるのが、ウメノキゴケとツツジです。

 葉を落とした冬のツツジを見ていると、ときおり枯れた小枝の先にウメノキゴケが覆うようについているものがあります。

 この小枝を枯らしたのが、ウメノキゴケだというのです。



ツツジの小枝を枯らしているように見える高野山のウメノキゴケの仲間
ツツジの小枝を枯らしているように見える高野山のウメノキゴケの仲間




 たしかに地衣類のウメノキゴケがツツジの新芽を覆って枯らしているように見えます。

 しかし見れば見るほど違和感があります。

 平たいウメノキゴケは小枝に巻きつかず、覆うと言うよりものっかているように見えることです。

 小枝を枯らしているのではなく、小枝では足場が不安定で困っているようにも見えます。



ツツジの枯れた小枝にしがみついている錦織公園のナミガタウメノキゴケ
ツツジの枯れた小枝にしがみついている錦織公園のナミガタウメノキゴケ




 そしてもっと不思議なのが、ツツジとウメノキゴケの成長速度の差です。

 地衣類は成長がとても遅いので有名ですが、柏谷博之著『地衣類のふしぎ』のよるとウメノキゴケの成長は直径で年5.4mm。

 つまり、ウメノキゴケの端っこは1年たってもたった3mmも伸びないことにないます。

 ツツジの成長速度はわかりませんが、どう考えても年間ミリレベルとは思えません。

 どうしてツツジよりもはるかに成長が遅い地衣類がツツジの新芽を覆うことができるのでしょうか。

 つまり、ツツジが成長を止めたので地衣類が覆ったのです。
 それも時間をかけて。



 ただ成長の遅い地衣類は、自分より早いコケに勝つために成長を阻害する物質(地衣物質)を作り出している可能性があるそうです。

 とはいえ、地衣類のまわりでコケが広い範囲で枯れているのは見たことがないので、その地衣物質もそれほど強力なものではないでしょう。

 そもそも地衣類の成長速度からすると、そんなに大量に作れないはずです。



ツツジだけでなく自分も枯れてしまった金剛山のウメノキゴケの仲間
ツツジだけでなく自分も枯れてしまった金剛山のウメノキゴケの仲間




 もしかするとウメノキゴケの地衣物質が意図せずツツジの新芽の成長を止め、そのまま枯らしてしまった可能性もあるかもしれません。

 たまたまウメノキゴケがついた部分が何らかの理由で枯れてしまったのですが、ウメノキゴケはそのまま成長していたという可能性も十分ありえます。

 そもそもツツジが枯れて直射日光がガンガン当たるようになると、ウメノキゴケもいずれ枯れてしまうでしょう。
 または枝が折れて地面に落ちてしまうかもしれません。

 どちらにしてもウメノキゴケにとってひっついているツツジが枯れると得があるとは思えません。



 最後にウメノキゴケがツツジに寄生、つまりツツジから栄養や水を盗んだり、ツツジの体を分解して食べたりしていることは、ありません。

 ですから「地衣類がツツジに寄生している」という人は、地衣類のことを理解していないので、ご注意を。



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七十二候第五十六候「地始凍」なのに雪も降っていません。


 1年を72に分けてその時期を象徴する言葉で表す七十二候(しちじゅうにこう)。

 その立春から数えて56番目、「地始凍」。
 よみは「ち はじめてこおる」。

 地面が凍るほど寒くなってきたことを表します。

 秋の猛暑が嘘のように冷たい空気がやってきて、東北や北海道では数十センチも雪がつもりました。

 ところが、大阪で最も標高が高い金剛山でも、まだ氷点下にはなっていないようです。



 「地面が凍る」というと、日本では雪が積もって白くなるようなイメージがあります。

 しかし大阪ではそこまで雪がつもるのは数年に一度くらい。

 大阪で最も高い場所の金剛山の千早園地でも、せっかく積もった雪もちょっと暖かくなっただけで簡単にとけてしまいます。

 七十二候が改定された江戸があった東京も、長期間雪が積もることはありません。

 まったく実感がわかない七十二候です。



「地が凍る」イメージの大阪最高地点のちはや園地(1月下旬)
「地が凍る」イメージの大阪最高地点のちはや園地(1月下旬)




 七十二候の発祥の地、中国でも第五十六候は「地始凍」。同じです。

 中国の場合、高緯度の内陸部に首都が置かれていましたから、今頃地面が凍っていたのでしょうか。

 日本が参考にした大衍暦(たいえんれき)宣明暦(せんみょうれき)は唐の時代の暦(こよみ)です。

 唐の都があった現在の西安の今の気温は、最低気温が氷点下に届くかどうか。
 地面が凍るほどではないような気がします。

 唐の時代にはもっと寒かったのでしょうか。
 これは地球温暖化のため?

 ちょっと疑問が残る七十二候です。



 ともあれ、寒さも本番になる時期というのは、今も昔も、北も南も、日本国内ならかわりはないようです。



◆タグ 七十二候 ちはや園地 ◆

■参考外部リンク■
ちはや園地 - 大阪府民の森


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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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