【 2013年10月】

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「ぐあーっ!! 甘塩っぺーっ!!」アニメーション「銀の匙 Silver Spoon」第1期全11話


 アニメーション「銀の匙 Silver Spoon」の第1期全11話の放送が終わりました。

 映画にもなった「鋼の錬金術師」の作者の荒川弘(あらかわ ひろむ)さんの現在進行中の作品を原作としたものです。
ここから話は始まります

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 本土とはスケールがちがう北海道の農業高校に入学した主人公の八軒勇吾(はちけん ゆうご)。

 実家の農業を継ぐために入学してきたクラスメートばかりの中で、農業とは縁がないサラリーマン家庭で育った八軒は、一年の間は全寮制という農業漬けの中でカルチャーギャップを感じながら、成長していく物語です。


 マンガ第1巻の紹介はこちら。
【「その子に名前つけちゃダメだよ?」荒川弘『銀の匙 Silver Spoon』第1巻】



八軒勇吾 豚丼と出会う

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 第1期のテーマは「豚丼」。
 原作エピソードの順番を入れ替えて、11話でまとまるようにしています。

 「豚丼」は入学したての八軒が実習で出会った子豚の名前です。

 兄弟との乳房の取り合いに負け、一番乳の出の悪い乳房で育ったためほかより小さい豚に、自分を重ね合わせて思わず名前をつけてしまいます。

 しかし農業高校の実習でペットの豚を育てるわけはありません。
 食肉にするための豚です。

 農家出身のクラスメートに別れにくくなるから名前を付けないようにと言われながら、どうせなら食べ物の名前をつければ、ということで決まったのが「豚丼」。



 八軒は豚丼を他の豚に負けないくらい大きく育てます。

 そして出荷される時がきました。

 悩んだ八軒は、夏休みのバイト代で豚丼の肉を買うことを決心するのです。

 そして51キログラムの肉になって帰ってきた豚丼。

 八軒はそれを様々に加工して食べます。

 この間の八軒の葛藤は、アニメや原作のマンガをご覧ください。



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 自分が世話をした家畜を食べるというのは、現代社会ではめったにあることではないと思いますが、数十年前の農家では、それほど珍しいことではありませんでした。

 もちろん家畜は大切に育てられますが、やはりペットではありません。

 大切に育てて、食べる。

 家畜を飼っていない現代人にとっては、家庭菜園で野菜を育てることが一番近いかもしれません。
 それでもなかり遠いところにあると思いますが。



 動物を食べるということは、日常的に行っていることですが、野菜のように育てて収穫して、下処理して、食べ物に調理するという過程をすべて経験することは、今ではまれなことになています。

 豚丼も八軒は食肉加工は専門業者に任せています。

 しかし、マンガでもアニメでも簡単に流されていますが、八軒は夏休みにとても重要な経験をしています。

 夜間車で移動している時に運悪く轢いてしまった鹿を、八軒が解体したのです。


八軒勇吾 鹿を解体する

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 目の前に力なく横たわる鹿は目立った外傷もなくまるで生きているようです。

 そこに包丁を立て、腹を裂き、内蔵を取り出し、関節を外し、筋肉を取り、皮を剥ぐ。

 マンガでもアニメでもあっという間に終わってしまいますが、実際は解剖学的知識のない八軒にとっては簡単ではなく、時間もかかって力もいる大変な作業だったはずです。
 もちろん心理的にも。

 本来ならば、徐々に肉になっているシカの様子を、それに向い合う八軒の顔も合わせてじっくりと描いてほしいところです。

 作者はどう考えたかはわかりませんが、掲載されている週刊少年マンガ雑誌では、さり気なく流すことが限界だったのでしょう。
 アニメもそれに倣っているようです。



 哺乳類の動物を殺して食べることに嫌悪感を持つ人がいます。

 確かに生きている哺乳動物を殺せと言われればためらうのは当然で、解体されていく哺乳動物を見るのは辛いことと思います。

 しかし、寒冷だったり、乾燥してたりして農作物を作ることが困難な地域では、遊牧して動物を食べる習慣を持った人々がいます。

 そういう地域では子供の頃から哺乳動物の解体方法を学びます。
 それだけでなく、解体した哺乳動物の大切な扱い方も学びます。

 そういう人たちの文化に触れていると、動物を食べるということが悪いことには思えません。

八軒勇吾 豚丼と別れる

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 たとえば日本で人気のある松阪牛も、解体ショーを行えば人は集まらず、苦情が出るかもしれません。

 しかしそれがマグロの解体ショーなら人が集まり、苦情も来ないでしょう。

 どちらも同じ動物。
 人間と同じで切れば赤い血が流れる骨を持った脊椎動物です。

 生き物として違いがあるとは思えません。

 これは習慣の違い、文化の違いなのではないでしょうか。

 個人の価値観として哺乳動物の肉食を避けるのは尊重されなければならないと思います。

 それと同じように、動物を食べることも尊重されなければならないところはあると思います。
 もちろん、不必要な殺生はやめるべきだと思いますが。



八軒勇吾
みんなと豚丼を食べる

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 「ぐあーっ!! 甘塩っぺーっ!!」

 八軒が一緒に生活をする高校の仲間とともに「豚丼」を食べた時の言葉です。
 アニメでは八軒の声でしたが、マンガでは誰のものかはわかりません。

 きっと八軒の言葉であり、みんなの言葉なのでしょう。

 八軒は葛藤を覚えながらも、豚丼も鹿もおいしそうに平らげます。

 これがすべての答えとは思いませんが、ひとつの答えのような気がします。

 そういう意味で八軒の鹿の解体はもっときっちりと描いて欲しかったと思います。
 マンガだからできることですから。


 まさかBD特典映像になったりして……



 アニメの「銀の匙 Silver Spoon」第2期は2014年1月から放送の予定です。



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二十四節気でも七十二候でも霜が降りる季節なんですが……


 10月後半になり、1年を24に分けて季節の移り変わりを表した二十四節気(にじゅうしせっき)では18番目の「霜降(そうこう)」。

 1年を72に分けて季節を表した七十二候(しちじゅうにこう)では第五十二項の「霜始降(しもはじめてふる)」。

 どちらも霜が降り始めるほど寒くなってきたことを表します。



窓ガラスについた霜
窓ガラスについた霜




 「霜」は空気中の水蒸気が物の表面で氷になること。
 霜がつくものの温度が0℃以下になっていなくてはならなく、普通は気温が5℃位から下がった時に起きる現象です。

 いくら冷え込んできたからといって、近畿の平野部では最低気温が10℃よりもまだまだ上。
 まだまだ霜には縁遠く感じます。



 ちょうどこの頃に白い花を咲かせるのがシモバシラ。

 漢字で書くと「霜柱」。
 冬に現れる霜柱そのものが由来です。

 シモバシラが咲くので「霜」の二十四節気や七十二候が現れたのでしょうか。



シモバシラの花(花の文化園)
シモバシラの花(花の文化園)




 植物のシモバシラの由来は、冬になると枯れた茎に大きな霜柱ができるからで、「霜降」や「霜始降」とは関係無さそうです。

 それに霜柱は地面に中の水分が凍って地面の上に飛び出してきたもので、霜とはちょっとでき方がちがいます。



 結局、「霜降」「霜始降」の由来はわかりませんが、もしかしたら二十四節気が考えられた頃の中国は寒冷期だったのかもしれません。

 なにしろ中国の首都は基本的に北方の内陸部にありましたので、今頃なら時には霜が降りることがあったのかもしれません。

 もっとも七十二候は日本で何度か改定されていますから、江戸時代に寒冷化して大飢饉を迎えた時に改定したままになっているのでしょうか。



長く成長した霜柱
長く成長した霜柱




 もちろん北の地域や標高の高いところではすでに霜が降りていることもあるでしょう。

 逆に南の地域では一年中霜が降りることがない地域もあります。
 その補正を行った七十二候に「暦の会」の「現代七十二候」があります。

 それによると「霜始降」は次のようになります。


おおよその
期間
七十二候 暦の会の現代七十二候
北日本 中部日本 西日本
10月24日
  ~28日
霜始降 初雪 サザンカ開花 ガン渡来



 「中部日本」「西日本」という区分がわかりにくく、残念ながら南西諸島が含まれていませんが、参考にしたものが古いので今では改良されているかもしれません。


 二十四節気や七十二候は万能ではありませんが、各地の気候に合わせて補正すれば、日々身近に季節の移り変わりを感じることができるかもしれません。



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猛禽も気になる棚田の稲刈り 下赤阪の棚田とノスリ


 稲刈り中の下赤阪(しもあかさか)の棚田。

 大阪南東部の金剛山の麓の棚田です。



稲刈りが進む下赤阪の棚田
稲刈りが進む下赤阪の棚田




 ふと空を見上げると大きな鳥が気流に乗って飛んでいます。

 白くありませんし羽ばたいていないのでサギの類ではありません。

 こういう鳥を見た時にまずチェックするのはカラスかどうか。

 色は黒くないのでカラスではありません。

 次はトビかどうか。

 広げた尾羽(おばね)は扇型(円尾(えんび))なのでトビではありません。
 トビは真ん中がへこんだ凹型(凹尾(おうび))。



棚田の空を舞う猛禽と思われる鳥
棚田の空を舞う猛禽と思われる鳥




 軽く空を舞っている鳥の翼の裏は白い色。

 そして少し角度がついたところに斑(まだら)の模様が。

 よく見ると翼の後の風切羽(かざきりばね)と尾羽に特徴的な縞模様があります。



 これらの特徴を合わせてみると。

 どうやら、ノスリのようです。

 翼の斑模様は「ノスリ斑(はん)」とも呼ばれます。



ノスリ(※)

鳥綱 タカ目 タカ科 ノスリ属
漂鳥
カラスくらい

ノスリ
※「のすり」の漢字は鳥脚に狂(「鳥」の上に「狂」)




 ノスリは渡りはしないけど季節で住む所替える漂鳥(ひょうちょう)、田畑の近くにもやってくる猛禽(もうきん)です。

 猛禽というと小さな鳥を刈るイメージがありますが、ノスリが食べるのはネズミやトカゲヘビなどの小さな脊椎動物(せきついどうぶつ)。

 ですから田畑のような開けた所にやってくるのでしょう。



 見ているとくるくると空を回りながら林の向こうに消えていき、戻ってくることはありませんでした。

 この日も棚田に食べ物を探しに来たところ、稲刈りで人間が多かったのであきらめて別の田んぼに向かったのかもしれません。


 それとも、ノスリも棚田の稲刈りを見に来たのでしょうか。



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タグ: ノスリカラスくらいの鳥猛禽下赤阪の棚田漂鳥下赤阪の棚田2013下赤阪の棚田201310棚田の動物1310

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誰がどの鳥を狩ったのか? 岩湧山でプロファイリング


 大阪の河内長野市にある滝畑ダムから岩湧山(いわわきさん)に向かってダイヤモンドトレールを歩いているとき。

 山頂の茅場(かやば)手前のヒノキ(檜)林を歩いているとき。

 ヒノキの落ち葉の上に大量の羽毛が散らばっていました。



岩湧山の檜林の現場
岩湧山の檜林の現場




 錦織公園(にしこおりこうえん)で時折見かける風景です。

 錦織公園の場合は、野良猫がカワラバトを狩った跡のフィールドサイン。

 ネコは鳥を捕まえた場所で毛をむしってから、どこか人目のないところへ持って行って食べるようです。
 今まで鳥の羽毛が散らばっているのは何度も見たことが有りますが、食べ残しや骨を見たことはありません。



翼系の羽毛は濃いグレーと暗い黄緑色
翼系の羽毛は濃いグレーと暗い黄緑色




 ここ、岩湧山の現場では大きな疑問が二つ。

 ひとつは、誰の狩り跡か。

 もう一つは、誰が狩られたのか。



フワフワ系の羽毛は白いものが目立つ
フワフワ系の羽毛は白いものが目立つ



 ここは集落から2時間ばかり歩いた山の中。
 イエネコは考えられないでしょう。

 岩湧山にいそうな肉食の哺乳類は、テン

 姿は見たことがありませんが、糞(ふん)は見たことがあります。

 夜行性で姿を見せないくせに登山道などの目立つところに糞をする習性があるのがテン。

 ということで狩ったのはテン。



以前岩湧山登山道で見かけたテンのものと思われる糞
以前岩湧山登山道で見かけたテンのものと思われる糞
これは植物を多く食べていたよう




 次は狩られたのは誰か。

 散っている羽毛しか手がかりはありません。

 フワフワした羽毛は白いものが多いようです。
 つまり腹が白い鳥。

 翼になる羽毛は、濃いグレーと、暗い黄緑色。

 この取り合わせで、山にいる鳥は……

 シジュウカラ。



狩られたと思われるシジュウカラ
狩られたと思われるシジュウカラ




 さあ、真実は?



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九頭竜川と氾濫といきもの


 福井駅から恐竜博物館がある勝山まで向かうえちぜん鉄道の勝山永平寺(かつやまえいへいじ)線。

 そのほとんどは九頭竜川(くずりゅうがわ)と並んでいます。



 福井県北部を流れる九頭竜川。

 「九頭の竜の川」とも「九つの頭の竜の川」とも読める名前の川です。

 えちぜん鉄道の車内アナウンスでは、よく氾濫(はんらん)するので「崩れ川」が由来となった、とか。

 歴史を見ても、この九頭竜川を治水するということは、とても重要なことだったようです。

 実際、勝山に向かう途中でも、広い河原が広がるところがあります。

 角のとれた大きな石が転がるところと畑にも田んぼに使われていない木に覆われたところがあり、堤防の内側で時折川が氾濫することを思わせます。



えちぜん鉄道福井駅のベンチの恐竜?
えちぜん鉄道福井駅のベンチの恐竜?




 「九頭竜」という字を見ると一つ少ない「八岐(やまた)の大蛇(おろち)」を連想してしまいます。
 これも島根県の斐伊川(ひいがわ)の氾濫を表しているという説もあります。

 また「くずりゅう」から「クトゥルー」を連想したときは、関係ないはずです。
 多分。



 今でこそ洪水になることが特別の事のように思われていますが、昔は川は洪水を起こすものでした。

 都市を作るためには平らで広い土地(平野)が必要です。

 平野にはかならずある川。
 いや、川があるからこそ平野ができるともいえます。

 そして川が平野を作るために必要なのが氾濫。

 昔から都市を維持することは洪水との戦い。
 都市を作るためには川の氾濫を止める治水の技術が必要でした。



えちぜん鉄道の列車から見た九頭竜川その1
えちぜん鉄道の列車から見た九頭竜川その1




 治水が進んだ今でも川が氾濫し、時には人命を失うほどの大きな被害をもたらすことがあります。

 川の氾濫を異常気象のせいにするのも間違いではないと思いますが、そもそも川は氾濫するものだ、という意識は持ち続けるほうがいいように思います。

 そして気象の変化のサイクルは、時には人間の一生を大きく超えます。

 お年寄りが「生まれて初めて」の災害でも、その土地では当たり前のことかもしれません。



えちぜん鉄道の列車から見た九頭竜川その2
えちぜん鉄道の列車から見た九頭竜川その2
右端で銀色に光っているのが恐竜博物館?




 地球にとってはよくあることでも生き物にとってはめったにないこと。

 氾濫で根こそぎ持っていかれたとしても時間がたてばこのように生き物が復活するのかもしれません。

 とはいえそのような場所に生える植物は水辺が好きな植物。
 木も水辺が好きなハンノキやヤナギの仲間。
 草も栄養が乏しいところでも平気なものばかり。
 山に生える植物とは少しちがいます。

 いくら植物が育ったといっても、時おり起こる氾濫で大きな森になることは無いでしょう。

 しかし、長い時間が流れ、地形が変わって、川の氾濫が起きなくなると、どんどん植物が入れ替わっていき、最後は大きな森になるかもしれません。



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やっと稲刈り。プランター稲・バケツ稲・ペットボトル稲2013


 下赤阪(しもあかさか)の棚田ばかりに気を取られている間に、自分の田んぼのほうがおろそかになってしまいました。

 だいぶ遅れましたが、やっと稲刈りです。
 いや、園芸バサミで切りましたから、稲切りです。



稲切り前のプランター稲
稲切り前のプランター稲




 去年とちがい今年はそこそこ実りました。

 ちょうど穂ができるくらいの時期に病気になったため、丈もちょっと低く1年目のような豊作とはいきませんが、ここまで実るとは思っていませんでした。

 去年は不作で、原因は有機肥料のせいで水の質が変わってしまったためではないかと思っていましたが、どうやらそのようです。

 やっぱりプランターやバケツのような小さな環境では、有機肥料ではなく化成肥料のほうがいいようです。



垂れるプランター稲の稲穂
垂れるプランター稲の稲穂




 籾(もみ)が黄色くなり、葉も黄色くなり始めた頃から水を減らしていき……そのままになっていました。

 稲切りは簡単。

 分げつして増えた稲株をむんずとつかみ、ハサミでじょきり。

 そのあとはビニール紐できつく縛って、100円ショップで売ってるS字フックをかけて、物干し竿へ。



組み立ての必要のない稲架(はさ) 別名「物干し竿」
組み立ての必要のない稲架(はさ) 別名「物干し竿」




 スズメ対策の網を巻きつけて、雨がかからないようにして、1ヶ月ほど干したら、いよいよ脱穀(だっこく)籾摺(もみす)りです。



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《ビオトープとは その4》水槽に水草とメダカを入れたらビオトープでしょうか?


 インターネットショッピングで「ビオトープ」を検索してみると、よく水槽と水草のセットが出てきます。

 水槽に水草とメダカを入れるとビオトープの出来上がり、のようです。



「ビオトープ」のはじまり

 「ビオトープ」という言葉はドイツで生まれました。

 発展していくドイツで、自然を開発から守るために考えだされたものです。

 日本語の漢字では「生物生息空間」などと書きます。

 もうちょっとだけわかりやすく書くと、動物や植物など様々な生き物が一緒に暮らすひとまとまりになる場所のことです。

 つまり、場所という視点で生き物をみることです。



都会の中のビオトープの新梅田シティの新・里山
都会の中のビオトープの新梅田シティの新・里山




なにがビオトープ?

 例えば森の中の池。

 自然の池は浅いところや深いところがあり、それぞれの深さに応じた植物が生え、浅いところには葦が茂っていたりします。

 池の周りにもいろいろな植物が生え、その周りには水辺でも平気な樹木が生えます。

 池の中には昆虫から魚までいろいろな動物がいます。

 水辺の植物や池の周りの木々にもいろいろな動物がいるでしょう。

 池があるところとその周辺にはそれぞれの環境に応じた様々な生き物がいます。



 そして池から離れてしまうと、池とは関係のない森の植物が育つことになります。

 つまり、池とその周りには水が好きな生き物、水が多いほうがいい生き物などいろいろな水辺に関係する生き物たちが多様性を保ち、周囲の森とはちょっとちがう集まりを作っています。

 これが池のビオトープなのです。



まわりが住宅街の池のビオトープの久米田池
まわりが住宅街の池のビオトープの久米田池




 となると、ビオトープとは人間が手を加えていない自然のことを言うのでしょうか。

 そうではありません。

 自然というのは常に移り変わっていくもので、特に人間が一度手を加えたものは手入れを怠るとすぐ違う形に変わっていこうとします。

 例えばきれいな庭もなにもしなければあっという間に雑草だらけになるでしょう。

 それはビオトープも同じ。
 生き物の多様性を取り戻すために人工的に作ったビオトープも、手入れを怠ると崩壊してしまい、場合によっては生き物の多様性を失ってしまいます。

 ビオトープは場合によっては人間が管理をするものでもあります。

 もともと「ビオトープ」は人工的に生き物の多様性を戻すため、または維持するために考えだされたものです。



「水槽+水草+メダカ」を考える

 そこで「水槽+水草+メダカ」に戻ります。

 上の説明を見ると、どうやらこれもビオトープっぽく感じます。

 しかし、恐らくこのような組み合わせだと、餌を毎日与え、ときおり水を換え、たまに水槽を洗わなければならないでしょう。

 ビオトープの管理とは、手取り足取り行うものではなく、自然の移り変わりを調整して、生き物の多様性を守ることです。

 そして出来るだけのその場所に元からいた生き物を集めること。



 ということで、「水槽+水草+メダカ」もメダカが住むところにいるいろいろな種類の生き物を集め、水槽の大きさも考え、餌をやらなくても、水もしょっちゅう換えなくてもいいのなら、小さなビオトープかもしれません。

 しかし、餌を毎日あげたり水をよく換えたりしなければならないのなら、ビオトープとは言えなさそうです。



田んぼも立派なビオトープの下赤阪の棚田
田んぼも立派なビオトープの下赤阪の棚田




ビオトープのポイント

 ビオトープのポイント。

 動物や植物などいろいろな種類の生き物が一緒にいる。
 それが地域の生き物で構成されていること。

 人間が管理をしても環境を整えるだけで、餌やりなど積極的な飼育や栽培はおこなわない。

 そしてそれらの生き物が関係する一つの環境としてのまとまり。



 ビオトープとして大切なことは生物の多様性。
 いろいろな種類の生き物がいること。
 これが「ビオ」の部分。

 そして、もう一つ大切なことがつながりのあるひとまとまりの場所。
 これが「トープ」の部分。


 つまり、色々な生き物が共存できる関係のあるひとまとまりの場所が、ビオトープなのです。



人工的に作られた河原も時間がたてばビオトープの淀川のわんど
人工的に作られた河原も時間がたてばビオトープの淀川のわんど




 小さな水槽はビオトープと呼ぶのはちょっと難しいかもしれません。

 しかしビオトープを意識して生き物を育てるということは、いろいろな生き物がいる自然について考えるききっかけになるでしょう。

 まずは小さな水槽、ひとつの植木鉢からビオトープを感じてみると、生き物と環境、それがひとつになった自然について新しいことが見えてくるかもしれません。



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天王寺動物園に行って昼間に夜行性動物を見ちゃいました!


 日本で3番目に古く、日本で2番目に総入場者が1億人を超え、毎年百数十万から二百万人の入園者がある日本でもトップクラスの動物園。

 大阪市の天王寺(てんのうじ)動物園。




天王寺動物園新世界ゲート




 動物が住む環境を再現した生態展示が特徴の動物園です。

 アフリカのサバンナを再現したアフリカサバンナゾーンやゾウがいるアジア熱帯雨林ゾーンなどがあります。

 まわりを大きな木で囲み、周囲のビルなどが見えなくしているので、現地にいるような感じがしてきます。
 あべのハルカスができるまでは。




アジア熱帯雨林の奥に立つ300mのあべのハルカス




 動物園の新世界ゲートと天王寺公園の美術館下ゲートをつなぐ通路があります。
 新世界から動物園へ入らずに上を通って天王寺方面へ行く通路です。

 ちょうど動物園を南北に分けるような形になっていますが、下は自由に行き来することができます。

 ベンチがあったりゲームコーナーがあったりしますが、その奥にひっそりとあるのが夜行性動物舎。




入り口がちょっと目立たない夜行性動物舎




 中はもちろん真っ暗、ではなく、薄明かりがついているので、目が慣れれば足元も動物の姿も見ることができます。

 キウイのような外国の動物もいますが、日本の里山に住んでいるような身近な動物もいます。

 身近であっても夜行性なのでなかなか目にすることがない動物たちです。




おしりを向けていたら何かわからないキウイ




カヤネズミ(萱鼠)
ネズミ目 ネズミ科 カヤネズミ属
棲息環境:低地から山地までのススキなど背丈の高い草原,
日本での分布:東北南部の本州,四国,九州,


目が大きいカヤネズミ

カヤネズミの巣
[レッドデータブック]
 環境省RDB:記載なし
 絶滅:東京都,
 絶滅危惧II類:群馬県,長野県,愛知県,福岡県,鹿児島県,
 準絶滅危惧種:茨城県,埼玉県,千葉県,神奈川県,石川県,
  岐阜県,静岡県,滋賀県,京都府,奈良県,岡山県,山口県,
  佐賀県,長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,
 情報不足:山形県,福島県,富山県,
 その他:宮城県,栃木県,山梨県,大阪府,





ホンシュウモモンガ(本州摸摸具和)
ネズミ目 リス科 モモンガ属
棲息環境:山地の森林,
日本での分布:本州,
別名:ニホンモモンガ,ホンドモモンガ,モモンガ,


丸まっていたホンシュウモモンガ
[レッドデータブック]
 環境省RDB:記載なし
 絶滅:東京都,
 絶滅危惧I類:愛知県,三重県,滋賀県,岡山県,福岡県,
  熊本県,宮崎県,
 絶滅危惧II類:秋田県,山形県, 神奈川県,京都府,兵庫県,
  奈良県,鳥取県,島根県,山口県,愛媛県,
 準絶滅危惧種:青森県,岩手県,群馬県,埼玉県,富山県 ,
  石川県,福井県,山梨県,長野県,岐阜県,和歌山県,
  広島県,高知県,
 情報不足:静岡県,大分県,
 その他:福島県,栃木県,





ホンドタヌキ(本土狸)
ネコ目 イヌ科 タヌキ属
棲息環境:平地の公園や住宅街から山地まで,
日本での分布:本州,四国,九州,


こっちむいてくれないホンドタヌキ
[レッドデータブック]
 環境省RDB:記載なし
 その他:埼玉県,鹿児島県,





テン(貂,黄鼬)
ネコ目 イタチ科 テン属
棲息環境:山地の森林,
日本での分布(ホンドテン):北海道(移入種)本州、四国、九州,
日本での分布(ツシマテン):対馬,


丸まっているテン
[レッドデータブック]
 環境省RDB:記載なし
 準絶滅危惧種:群馬県,千葉県,愛知県,
 その他:埼玉県,鹿児島県,





アライグマ(洗熊,浣熊)
ネコ目 アライグマ科 アライグマ属
棲息環境:水辺,
原産地:北アメリカ,,


イメージの割りに結構狂暴なアライグマ
特定外来生物





  • 絶滅(EX):我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
  • 野生絶滅(EW):飼育・栽培下でのみ存続している種
  • 絶滅危惧I類(CR+EN):絶滅の危機に瀕している種
  • 絶滅危惧II類(VU):絶滅の危険が増大している種
  • 準絶滅危惧(NT):現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
  • 情報不足(DD):評価するだけの情報が不足している種




 天王寺動物園の夜行性動物舎。

 夜行性の動物を見ることができる貴重な展示室です。



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暑い暑いと思っていたらいつの間にか秋がやってきていました。


 大阪では10月になって夏のように30℃を超える日が続いています。

 いつまでも夏が続いているようですが、二十四節気で秋の始まりの立春は、今年は8月7日。
 秋の真ん中の秋分は9月23日。

 もうすぐ冬です。



 一体秋はどこに行ったのだろうと、秋を探しに休日の錦織公園(にしこおりこうえん)へ。
 大阪南西部にある里山を利用した大きな公園です。

 公園には山を切り開いて作った遊具がいっぱいある広場があります。

 そこには秋に紅葉する落葉樹が植えられています。



木も遊具もいっぱいの錦織公園のやんちゃの里
木も遊具もいっぱいの錦織公園のやんちゃの里




 その中で、モミジバフウが紅葉をはじめていました。

 まだまだ緑色の木もるのですが、気の早い木はもう葉を落としています。




いつの間にか赤くなっていたモミジバフウ




 きれいに紅葉する条件は、大きな寒暖の差ですが、それは夜の間に植物が盛んに呼吸しないほど低い気温になることです。

 どう考えてもそこまで気温が低いとは思えません。

 それでも結構赤く染まっていました。



名前に「モミジ」がついていますがモミジ(カエデ(楓))の仲間ではなく「フウ(楓)」の仲間
名前に「モミジ」がついていますが
モミジ(カエデ(楓))の仲間ではなく「フウ(楓)」の仲間




モミジのように葉が分かれていますが葉の縁がまっすぐなのでなんとなく違和感がある葉
モミジのように葉が分かれていますが
葉の縁がまっすぐなのでなんとなく違和感がある葉




 近くにはケヤキがあります。

 家の近くのケヤキは黄色く色づいていますが、公園ではもう葉を落としているものもあります。

 となりではほんのりと黄緑色になっているケヤキが。



となりはまだ緑色なのに葉を落としたケヤキ
となりはまだ緑色なのに葉を落としたケヤキ




 暑い暑いと言いつついつの間にか秋になってきていましたが、モミジバフウもケヤキもいつまでも続く暑さにちょっと困っているようにも見えました。



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タグ: 紅葉モミジバフウケヤキ褐葉錦織公園

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金剛山が育む棚田の生き物 下赤阪の棚田2013年9月 その2 植物編の1


 日本の棚田100選にえらばれた棚田がある大阪府千早赤阪村。

 その棚田が黄色く色付きはじめる9月に出会った生き物たち。

 その植物編の1つ目です。




ほのかに黄色く色付いてきた9月中旬の下赤阪の棚田




田んぼの生き物400 (ポケット図鑑)

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掲載ページ数は文一総合出版『ポケット図鑑 田んぼの生き物400』初版第1刷のものです。


 「出会った時期」は写真を撮ることができた時期のことで、その時期以外にはなかったということではありません。



被子植物門
双子葉植物綱
キク目

ハハコグサ(秋の母子草)

キク目 キク科 ハハコグサ属
一年草
出会った時期:下旬


全部蕾のようですが、これでもちゃんと咲いているものもあります。多分。

本来ハハコグサが咲くのは春で、秋に咲くのはアキノハハコグサ。

アキノハハコグサは葉の付け根が茎をまくようになること、そして環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されるほど希少種になること、そしてハハコグサでも秋に咲くものがあること。

ということで秋ですがハハコグサ。

ヒメジョオン(姫女苑)

キク目 キク科 ムカシヨモギ属
一年草
掲載:P302
出会った時期:中旬


住宅街の公園にも生えるようなよくある雑草。
よく似た植物がありますが、葉の付け根が茎に巻きつかないのが特徴。

アメリカセンダングサ(あめりか栴檀草)

キク目 キク科 センダングサ属
一年草
掲載:P298
出会った時期:中旬

北アメリカ原産の外来種。
種はひっつき虫になります。


ヨメナ(嫁菜)

キク目 

キク科 

シオン属
多年草
出会った時期:中旬・下旬

持っているデジカメではどうしてもノコンギクパープルを再現できません。
実物はきれいな薄紫色をしています。


ヨシノアザミ(吉野薊)?

キク目 キク科 アザミ属
多年草
花期:9~11月
出会った時期:中旬


コウゾリナ(剃刀菜)?

キク目 キク科 コウゾリナ属
二年草
出会った時期:中旬・下旬


ちょっと自信がありませんが、硬そうな毛が生えた茎、葉柄がない披針形の葉なのでコウゾリナかな、と思います。
5月ころから10月ころまで咲いている開花期の長い花です。

ヒマワリ(向日葵)

キク目 キク科  ヒマワリ属
一年草
出会った時期:上旬

空いた棚田に植えられていました。
棚田を見に来た人のために植えられているのでしょう。


オオハルシャギク(大春車菊)

キク目 キク科 コスモス属
一年草
出会った時期:下旬

コスモスの和名。
ただし「コスモス」はコスモス属の総称ですが、「オオハルシャギク」はこのタイプのコスモスのことです。
メキシコが原産地の外来種。
中学校の近くの斜面にたくさん植えられています。




シソ目

キツネノマゴ(狐の孫)

シソ目 キツネノマゴ科 キツネノマゴ属
一年草
掲載:P290
出会った時期:上旬・中旬・下旬

下唇ばかり目立つのでシソ科でないように感じますが、よく見ると上唇もありシソ科の花の形をしているのがわかります。
花穂にたくさんついているのですが、なぜか一つが二つくらいしか咲いていません。
そのため長い間咲いています。


シソ(紫蘇)

シソ目 シソ科 シソ属
一年草
出会った時期:中旬

中国からの史前帰化と考えられています。
恐らく以前栽培していたシソの種がこぼれて育ったものでしょう。
シソは雑草のようによく育ちます。


アキノタムラソウ(秋の田村草)

シソ目 シソ科 アキギリ属
多年草
出会った時期:上旬・中旬・下旬

秋になるといつ行っても棚田のどこかで咲いています。




マメ目

クズ(葛)

マメ目 マメ科 クズ属
蔓性多年草
出会った時期:中旬・下旬

駆除の難しい雑草王ですので、棚田の中には生えていません。
上の棚田との間に生えています。


ノアズキ(野小豆)

マメ目 マメ科
蔓性多年草
出会った時期:上旬・中旬・下旬

これも花期の長い植物で秋にはいつ行っても咲いています。


コマツナギ(駒繋)

マメ目 マメ科 コマツナギ属
落葉小低木
掲載:P241
出会った時期:上旬

草のように見えますが、小さくて細い木です。
馬を繋げるくらいしっかりしているというのが由来だそうです。




タデ目

イヌタデ

タデ目 タデ科 ソバカズラ属
一年草
掲載:P256
出会った時期:下旬

この画像では咲いているものはひとつもありません。
咲くと5枚の花びらが広がります。


イタドリ

タデ目 タデ科 ソバカズラ属
多年草
出会った時期:上旬・中旬


春の若芽は山菜になります。
棚田の周りの色んな所に生えています。



その他の目

オオニシキソウ(大錦草)

キントラノオ目 トウダイグサ科 トウダイグサ属
一年草
出会った時期:中旬

アメリカからやって来た外来種。


アレチウリ

ウリ目 ウリ科 アレチウリ属
蔓性一年草
出会った時期:上旬


北米原産の外来種。
日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。

ユウゲショウ(夕化粧)

フトモモ目 アカバナ科 マツヨイグサ属
多年草
出会った時期:上旬・中旬

アメリカ原産の外来種。
住宅街の道端などでもよく見かけます。


ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)

ナデシコ目 ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属
多年草
出会った時期:上旬

アメリが原産の外来種。
実も含めて全体に毒があるので食べないように。
果汁は服につくととれないのでハイキングの時などは注意が必要です。


カタバミ

カタバミ目 カタバミ科 カタバミ属
多年草
掲載:P248
出会った時期:上旬・下旬

花は綺麗ですが、小さな雑草王。
種を四方八方へ飛ばし、球根はパラパラとすぐ崩れてしまうので畑ではなかなか厄介な雑草です。


カラスウリ(烏瓜)

ウリ目 ウリ科 カラスウリ属
蔓性多年草
出会った時期:上旬・下旬


あちこちで実がが熟していましたが、まだ咲いている花がありました。
結構花期が長いようです。

 棚田はきれいに手入れをされていますので大きな雑草は生えていませんが、その隙間や棚田の周りにいろいろな植物が生えています。

 在来種に混じって外来種も少なくないのは人里に近い証拠なのでしょう。



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タグ: 9月の下赤阪の棚田の植物果実/SA-tanadaヨウシュヤマゴボウアメリカセンダングサユウゲショウシソオオニシキソウ下赤阪の棚田2013下赤阪の棚田201309棚田の植物1309

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