山でヘビに出会いました。一度に2種類も
東海自然歩道。
大阪の
その奈良県部分は、
並行している春日奥山遊歩道は春日山の山腹に、車が走れるように広く平らにならされた林道。
東海自然歩道は川沿いにぐにゃぐにゃでこぼこの歩道が続いています。
この部分の東海自然歩道は、剣豪
遊歩道とはまた違った趣です。

柳生街道の東海自然歩道
道の端を流れる水の近くを動くものが。
ヘビです。
陰になっていて見えにくいですが、なんだか黄色か黄緑色のようです。
どんなヘビだろうと家に帰って調べてみると、ピタリと合うヘビは見つかりません。
いろいろとヘビの画像を見ていると、どうやらヤマカガシ(山楝蛇)のようです。
ヤマカガシ(山楝蛇) ナミヘビ科 ヤマカガシ属 好む環境:低地から山地,水辺, 日本での分布:本州,四国,九州,※日本固有種 |
![]() 多分水辺が好きなヤマカガシ |
猛毒動物 最強50:25位 毒の投与形態:噴出,噛みつき, ※毒牙は口の奥にあり、毒が注入されることは稀。 首から噴出される毒は50cmも飛ぶことがあり、目に入ったり粘膜に触れると危険。 |
ヤマカガシというと、黒地に黄色と赤が散った日本のヘビとしては派手な色です。
ただ色の変異が多く、必ずしもこの取り合わせではないようです。
よく見ると、ヤマカガシ標準型から赤を取って黒を薄くすると……
という感じです。
腹が黄色いタイプは近畿地方でよく見かけるタイプだそうです。

多分ヤマカガシの頭
しばらく歩いていくと谷から水が染み出してくる所に別のヘビが。
こちらを意識しつつも逃げる素振りは見せずマイペースで進んでいます。
それほど大きくなく、また長くもありません。
背中には黒っぽい小判型の模様。
そう、マムシです。
ただ日本での学問的な名前は「ニホンマムシ(日本蝮)」。
図鑑などの索引で調べるときは「マ行」ではなく「ナ行」になります。
ニホンマムシ(日本蝮) クサリヘビ科 マムシ属 好む環境:低地から山地の水辺や湿気の多い所, 日本での分布:北海道,本州,四国,九州,※日本固有種 |
![]() コケの上のニホンマムシ |
猛毒動物 最強50:35位 毒の投与形態:噛みつき, |
マムシというと北海道から九州までは恐ろしい毒蛇として有名です。
と言っても自分から人間を襲いに来ることはなく、不意に間近で出会って驚かさなければ、
ということで、しばらく写真を撮った後は、そのままどこかへ行きました。

結構こわいニホンマムシの頭
こんな短い間に2種類の蛇と出会うとは、流石へび年です。
どちらも毒蛇ですが、日本には人間を食べるヘビはいません。
つまり、ヘビが人間に噛みつくのは自分を守るため。
無理やりつかまえようとしなければ、向こうから噛み付きにやってくることはめったに無いそうです。
ですから、道端でヘビを見かけても近づかず、怖がらずにそっとその場を離れるのが一番のようです。

タグ: ヤマカガシ ニホンマムシ ヘビ 春日山原始林 東海自然歩道 毒蛇 春日山原始林の生き物

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