【 2013年06月】

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バケツ稲・プランター稲で小さなビオトープ


 小さな田んぼで稲を育てるバケツ稲やプランター稲。

 田んぼに住んでいるカブトエビやカイエビも一緒にバケツやプランターで育てることが出来れば、小さなビオトープになるかもしれません。

 ということで地主さんの田んぼからカブトエビやカイエビを頂いて、バケツやプランターに入れていました。

 それが2年前。



この記事にはいろいろなエビの画像があります。




 去年のプランターやバケツでは、カブトエビやホウネンエビが孵化しましたが、大きくなる前に全滅してしまいました。

 そのためまたカブトエビなどを貰ってくることになりました。

 そして3年目。

 カブトエビなど田んぼの甲殻類の成長をよく見るためにバケツだけ早めに水を張りました。



バケツ田んぼの入水
バケツ田んぼの入水




 入水して濁りが落ち着くと、ところどころに小さくて褐色の丸いものが浮かんでいます。
 多分カブトエビの卵でしょう。

 カブトエビの卵は土や泥にひっつくような仕組みになっていますが、こうして離れることも多いようです。



バケツの縁に浮かんでいる卵
バケツの縁に浮かんでいる卵
大きいほうがカブトエビ(多分)で小さいほうがカイエビ(恐らく)
カブトエビの卵だとすると大きい方は約0.5mm



 入水二日目に動くものを発見。

 このバケツにはカブトエビとカイエビとホウネンエビの3種類を育てていました。

 数はカイエビが一番多く、次がカブトエビ、ホウネンエビは少しですので、単純に言うとカイエビかカブトエビのどちらか。

 卵はカイエビのほうが小さいし、何度も見ているちょっとオレンジがかった色もからしてカブトエビの生まれたてのノープリウス幼生でまちがいないでしょう。

 夜に光を当てて見てみると、カブトエビよりもずっと小さな点がいっぱい動いているので、こちらがカイエビにちがいありません。



多分カブトエビのノープリウス幼生(左上と右下)
多分カブトエビのノープリウス幼生(左上と右下)
なかなかピントをあわせるのが難しい




 幼生を見かけてから3日で小さいながらもカブトエビ型になっていまし。

 カブトエビは生まれた時から大きいだけでなく、早く成長して弱肉強食の田んぼで有利な立場になろうという戦略かもしれません。

 その戦略が功を奏したのか、あれだけいっぱいいた幼生の中、確実に大きくなっているのはカブトエビだけ。

 一度だけ小さなホウネンエビを見かけましたが、それっきり。
 ミジンコみたいな小さなカイエビも1匹見ただけ。

 他の甲殻類から襲われない体の大きさと背甲(甲羅)の上に共食いも辞さない雑食性でバケツビオトープの王者にカブトエビは君臨したようです。



5日目ですでにカブトエビの形に
5日目ですでにカブトエビの形に
5日目だけどまだ小さいカイエビ
5日目だけどまだ小さいカイエビ
下の青い線の幅は約0.5mm



 といいつつ、たくさんいたカブトエビの幼生も大きくなったのは2匹だけ。

 水が合わないのか、水温が合わないのか、餌が足りないのか、それとも共食いしたのか、理由はわかりません。



 そして、生まれて2週間で2匹のカブトエビも死んでしまいました。
 1ヶ月半から2ヶ月生きるといわれるカブトエビですから、何か合わないことがあったのでしょう。

 田んぼで毎年大発生するカブトエビですが、小さなバケツでは田んぼのようにはいかないようです。

 バケツのビオトープは難しいようです。



死ぬ前日のカブトエビ
死ぬ前日のカブトエビ
毎日2回は脱皮しているはずなのに藻がついているような緑色が
これが死ぬ原因?



 と思っていたら、バケツのビオトープが思わぬ方向へ……



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タグ: バケツ稲ビオトープカブトエビカイエビバケツ稲ビオトープバケツ稲ビオトープ2013

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藤を見かけたら「ミ」か「彡」か。ヤマフジは「彡」


 周辺から多くの道が山頂を目指す金剛山。

 その中でも距離・標高差ともに大きい道の一つが、千早赤阪村(ちはやあかさかむら)役場近くから山頂を目指す二河原辺(にがらべ)水分(すいぶん)道と、桐山(きりやま)・二河原辺道。

 距離は約8km、標高差は約1000mと、低山とはいえ侮れない道です。


杉林の中に続いている二河原辺・水分道
杉林の中に続いている二河原辺・水分道



 どちらの道もバスで来る場合は森屋(もりや)のバス停、車の場合は道の駅・くすのきホールの駐車場がスタートになるでしょう。

 標高150mからスタート。
 しばらく集落の中を歩いて行くと、次は里山。

 5月下旬のこの辺りは、里山らしくいろいろな花が咲いています。



花が二個一のスイカズラ
花が二個一のスイカズラ
良い香りのウンシュウミカン
良い香りのウンシュウミカン
5枚花弁のマルバウツギ
5枚花弁のマルバウツギ
アジサイのようなガマズミ
アジサイのようなガマズミ



 小一時間歩いて休場(やすんば)でいよいよ二河原辺・水分道も本番です。

 都市に近い山です。
 黒栂谷(くろとがだに)道が合流するセトまで2時間ばかり杉の植林が続きますが、ところどころに広葉樹林があります。

 標高660mほどのちょうど中間くらいの場所。
 鉄塔204の足元に、藤が咲いていました。



鉄塔204の藤の花
鉄塔204の藤の花




 藤というと、公園などに植えられているノダフジと、山などに自生しているヤマフジ。
 わかりやすいちがいが(つる)の巻き方。
 ノダフジは右巻き、ヤマフジは左巻まき。

 といってもこの「右巻き」と「左巻き」はわかるようでわかりません。

 右へ行くのが右巻き?
 右から行くのが右巻き?



 ということで、いろいろと「右巻き」「左巻き」を調べてみると、わかりやすい表現をみつけました。

 「ミ」は右巻き。

 木や柱を伝って登っていく蔓を横からみたとき、「ミ」のように左側が上がっている(右側からはじまっている)様に見えるのが、右巻き。
 逆に「(さん)」のように右側が上がっている(左側からはじまっている)様に見えるのが、左巻き。



 そこで鉄塔204の藤の蔓を横からみてみると……



鉄塔204の「彡」の藤
鉄塔204の「彡」の藤




 「彡」です。

 これは左巻き。

 ということで、この藤はヤマフジです。



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タグ: ヤマフジ金剛山の花紫色の花初夏の花二河原辺道スイカズラウンシュウミカンマルバウツギガマズミ

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橿原市昆虫館のオオムラサキをよくみてみよう!


 大和三山の一つ天香久山(あまのかぐやま)の麓にある橿原市(かしはらし)昆虫館。

 大きな温室には一年中蝶が飛び交っています。

 6月になるとゲンジボタルの成虫の展示が始まりますが、そのころ温室ではオオムラサキが飛びはじめます。


この記事にはの画像があります。





橿原市昆虫館の放蝶温室
橿原市昆虫館の放蝶温室



 オオムラサキはタテハチョウ科の日本の在来種で、日本を象徴する蝶、国蝶です。
 開張(かいちょう)(はね)を広げた時の幅)が10センチにもなるという日本では大きい蝶。

 クヌギやコナラなどの樹液にあつまるのですが、人間を殺すこともあるスズメバチですら押しのけるほど“強い”蝶です。



オオムラサキ(大紫)
タテハチョウ科 オオムラサキ属
棲息環境:広い雑木林,
幼虫の食草・食樹:エノキ等,
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,
日本の国蝶

羽が紫色のオオムラサキのオス
羽が紫色のオオムラサキのオス
羽が黒いオオムラサキのメス
羽が黒いオオムラサキのメス




 だからでしょうか、人間が近寄ってもまったく逃げようとしません。

 放蝶温室の蝶たちは天敵のいない昆虫館で生まれ育ったためかわりと逃げないのですが、それでもカメラを近づけていけば逃げていきます。

 しかしオオムラサキはマクロ撮影できるほど近づいても逃げません。
 触ってみたいところですが、当然禁止されているのでそれはガマン。

 生きた蝶を観察するいい機会です。

 ということで、接写をしました。



 オオムラサキをじっくり見ていると、なんか、足に違和感があります。
 よくみてみると4本しかありません。

 蝶は昆虫ですから6本のはずです。

 もしかしたら2本欠けてしまったかもしれないと思いましたが、どのオオムラサキも4本です。

 退化、それとも進化したのでしょうか。



足が4本(2対)?に見えるオオムラサキ
足が4本(2対)?に見えるオオムラサキ




 その謎も近づいて見ればわかります。

 前脚の2本が折りたたまれて胸にひっついているのです。

 多少短くなっているようですが、まだなくなってはいません。

 前脚が足としては退化しているのはタテハチョウ科の特徴です。

 しかし味を見る機能は残っているので、短いながらも残っているのでしょう。



前脚を折りたたんでいたオオムラサキ
前脚を折りたたんでいたオオムラサキ




 日頃は見ることができない蝶を生きている状態で間近に見ることができ、発見があった、橿原市昆虫館の放蝶温室です。



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タグ: オオムラサキ橿原市昆虫館

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人がいっぱいいる絶壁の鳥


 大阪と奈良を分ける生駒山地(いこまさんち)の北にあるのがほしだ園地。

 山の起伏を利用し、全長280mの吊り橋「星のブランコ」などがある大きな公園です。

 公園案内所の向かいには大きな壁があり、そこによじ登っている人がいました。

 ほしだ園地のクライミングウォール。
 登るためのコースを作った人工の壁です。


ほしだ園地のクライミングウォール
ほしだ園地のクライミングウォール




 その前に望遠鏡のようなレンズをつけたカメラマンがたくさん集まっています。

 有名人が壁を登っているのか、と思ったのですが、カメラの向きが人工の壁じゃなくて、その横の天然の壁に向かっています。

 これは何かあると、急いで高倍率のカメラを取り出し最大倍率にして壁に向けると……

 1羽の鳥が岩のとび出たところにとまっています。



クライミングウォールの横の壁に止まっている鳥
クライミングウォールの横の壁に止まっている鳥




 黒い翼と背中。
 お腹には(うろこ)のような模様があります。

 ハヤブサ(隼)です。



 環境省RDBをはじめ全都道府県のレッドデータブックには何かのカテゴリに登録されています。

 大阪は「要注目(統一では「その他」)」となっているので、見かけることがまだできたのかもしれません。



 しかしそんな鳥が人間がよじ登っている壁の横にどうしているのでしょうか。

 よくわかりませんが、都市のビルに巣を作ることもあるといいます。


 もしかしたらハヤブサは、モズ以上に人間の近くでも平気なのかもしれません。



ハヤブサ(隼)
ハヤブサ(隼)
ヤブサ目 ハヤブサ科 ハヤブサ属
留鳥
カラスより小さい




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タグ: ハヤブサほしだ園地生駒山地猛禽カラスより小さい鳥留鳥野鳥レッドデータ

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2013年の橿原市昆虫館のゲンジボタルは七十二候「腐草為蛍」から展示されています。


 奈良盆地の南の橿原市(かしはらし)にあるにある橿原市昆虫館。

 毎年初夏にはゲンジボタル(源氏蛍)の昼間展示を行なっています。

 2013年も6月11日、七十二候(しちじゅうにこう)第二十六候の「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」から展示をはじめています。

 「腐草為蛍」はホタルの成虫が光りながら飛び交い始める季節がやってきたことを表します。

 展示は「腐草為蛍」が終わっても続き、6月30日までの予定。
 ただ成虫の寿命が短いゲンジボタルですから、早いほうがいいかもしれません。


奥にズド~ンと広がる橿原市昆虫館
奥にズド~ンと広がる橿原市昆虫館




 今年は去年と同じように1階の標本展示室と生態展示室の間にある「夜の昆虫たち」コーナー。
 昼間でも真っ暗になる部屋です。

 部屋の奥に水槽を並べて、そこでゲンジボタルを飼育しているようです。



2013年のゲンジボタル展示
2013年のゲンジボタル展示
ストロボが使えないのでこんな感じ。ホタルが光っています。




 展示としては、やはり2011年の本館2階展示室に作られた人工ビオトープが一番インパクトがあります。

 しかし昼間に光るホタルを見るためには、今回のようにコンパクトにまとまっている方が管理もしやすくいいかもしれません。

 でも小さな水槽よりも、まるでホタルが住む場所へ行ったかのような大きな人工ビオトープでの展示が、バージョンアップして復活することを願っています。



第6腹節の光が透けている?第7腹節
第6腹節の光が透けている?第7腹節
腹節ごとに独立して光らせることができるようです。




 ゲンジボタルはオスもメスも光ります。

 ただオスは第6腹節と第7腹節が光りますが、メスはは第6腹節だけ。
 ですからお腹を見れはオスメスがわかります。

 光る理由はわからないことも多いようですが、少なくとも同じ種類のホタル同士のコミュニケーションに使われるようです。

 もちろんオスとメスの合図もありますが、オス同士が一斉に同じタイミングで光ることもあります。



左のホタル♂が光っているときは右のホタル♂は暗く
左のホタル♂が光っているときは右のホタル♂は暗く

右のホタル♂が光っているときは左のホタル♂はほとんど光らない
右のホタル♂が光っているときは左のホタル♂はほとんど光らない

でも光るタイミングは同じ




 なかなかホタルの光は複雑なようです。



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タグ: ゲンジボタルホタル腐草為蛍橿原市昆虫館昆虫館七十二候

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正体はウツボグサ?「乃東枯」〈七十二候 第二十八候〉


 二十四節気の夏至。

 一年で太陽が最も高く昇り、昼が最も長くなる日。

 七十二候では「乃東枯」。

 読みは「だいとうかるる」「ないとうかるる」、または「なつかれくさかるる」。


 「乃東」は「夏枯草(かこそう)」の古い呼び名で、利尿や消炎の作用がある漢方薬の一つです。

 「夏枯草」はウツボグサの花の枯れたもので、ウツボグサ自身の呼び名でもあります。



ウツボグサ(靫草)
シソ科 ウツボグサ属

多年草
対生
生育環境山野の日当たりの良い草地,道端,
日本での分布北海道,本州,四国,九州,沖縄,
別名カコソウ,

夏至一週間前の下赤阪の棚田で咲いていたウツボグサ
夏至一週間前の下赤阪の棚田で咲いていたウツボグサ
「ウツボグサ」の「ウツボ(靫)」は、矢を入れるための背負う筒で、円筒形の花の集まりの花穂(かすい)を見立てたもの。



 ウツボグサは田畑などの周りに生え、6月ごろ花がさきはじめ、咲き終わると枯れてしまいます。

 植物が成長する夏に枯れるので「夏枯草」と呼ばれるようになったようです。

 ウツボグサの花は8月ころまで続きます。
 夏至の時期だけに咲くのではありません。


 ということで、「乃東」はウツボグサではないととする説もあります。

 ではなんでしょうか。

 七十二候発祥の中国には「乃東枯」はありません。
 第二十八候は「鹿角解(ルジァォジェ/しかのつのおつ」。

 「乃東枯」は日本オリジナルのようです。



まとまって咲いている下赤阪の棚田のウツボグサ
まとまって咲いている下赤阪の棚田のウツボグサ



 中国で「夏枯草(シァクツァォ)」というとウツボグサのこと。

 ちょうど夏至の頃に花が咲き始め、枯れるので「夏枯草=ウツボグサ」でも悪くはないと思います。



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タグ: 乃東枯七十二候ウツボグサ夏の花紫色の花下赤阪の棚田下赤阪の棚田の生き物下赤阪の棚田の植物下赤阪の棚田2013下赤阪の棚田201306

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金剛山が育む棚田の田植え 下赤阪の棚田2013年6月


 5月下旬に水を入れた千早赤阪村(ちはやあかさかむら)の下赤阪の棚田。
 日本の棚田百選に選ばれた棚田です。

 6月中旬には田植えが終わっていました。


田植えが終わった6月の下赤阪の棚田
田植えが終わった6月の下赤阪の棚田




 ここの棚田は250枚。
 それを42戸の農家が守っています。

 田植えが終わってまだ日が浅いようで、稲はまだまだ小さいまま。
 田んぼは水面がよく見えます。

 近くからみると、空の雲が映っていました。



空が映る6月の下赤阪の棚田
空が映る6月の下赤阪の棚田




 この棚田を見下ろすところに楠木正成(くすのきまさしげ)が作っ下赤坂城(しもあかさかじょう)の石碑が立っています。

 本丸は少し北、村役場の裏手あたりだそうですが、このあたりを歩いてみると、ここに城を作ったことにうなづけます。

 決して高くはないものの、山と谷の連続で、平らなところどころか斜面すらないようなところ。

 その中で尾根から始まる谷筋を切り開いて作られているのが下赤阪の棚田のようです。



6月の下赤阪の棚田
6月の下赤阪の棚田
※画像スライドできます ⇒⇒


 そんなところに田んぼがあるのも、千早赤阪村には平地がほとんど無いから。
 河南町との境の国道309号線バイパスのあたりを除き、田んぼは自然と棚田になります。

 ですから下赤阪以外にも、個性的な棚田があちこちにあります。

 そういった棚田も、同じように田植えが終わっていることでしょう。



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花が遅かった梅も実が熟してます。「梅子黄」〈七十二候 第二十七候〉


 北回帰線より北では一年の内でもっとも太陽が高く登り昼の時間が長くなる夏至(げし)の直前の七十二候(しちじゅうにこう)
 第二十七候「梅子黄」。

 読みは「うめのこきばむ」。

 梅の実が黄色く熟す時期です。




 春の冷え込みで開花が遅れた今年の梅ですが、実の方は順調に熟してきているようです。



まだ青い(緑色の)甲州小梅(花の文化園)
まだ青い(緑色の)甲州小梅(花の文化園)




大分黄色くなってきた月影垂れ(花の文化園)
大分黄色くなってきた月影垂れ(花の文化園)




もう黄色の月影垂れの下に落ちていた実(花の文化園)
もう黄色の月影垂れの下に落ちていた実(花の文化園)



 黄色くなった梅の実は梅酒には向きませんが、梅干しには大丈夫。

 もちろん所有者の許可無く持ち帰るのはよくありませんが、公営の公園などでは収穫体験や実を分けてくれることがあります。

 近所の梅園のある公園をチェックすれば、まだ間に合うかも?



 「梅子黄」の次は、いよいよ夏至です。



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プランター稲、バケツ稲の土の準備。バケツ稲2013


 バケツ稲、苗代ですくすく育っています。

 その間に稲を育てるプランター田んぼとバケツ田んぼの準備です。

 稲は連作障害が出ないということで、基本的に去年のまま。




 ただ、豊作だった一昨年とちがい、去年は不作でした。

 有機肥料を使ったので水が悪い状態になったためと推測しました。

 ということで、今年は化成肥料を使うことにしました。

 しかしその前にプランターに残っているかもしれない有機肥料を何とかしなければなりません。
 ということで、冬の間に水菜を育てました。



間引きながら食べていたちょっと撒きすぎた京水菜
間引きながら食べていたちょっと撒きすぎた京水菜




 春になって水菜は全て抜き、土を乾かしてから粗めのふるいにかけて残ったわらくずや根を取り除いて、化成肥料を混ぜます。

 肥料の量については、1年目の豊作の年に使った水稲用の土の割合を参考にしました。

 肥料の基本はチッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の3種類。
 肥料にはたいていこの3種類の割合が書かれています。



 水稲用の土の肥料は、

チッ素(N)-1.2g
リン酸(P)-3.2g
カリ(K)-2.5g

 これは稲の育苗箱1個分の用土3.5Lの量です。



肥料を合わせた3年目の水稲用の土
肥料を合わせた3年目の水稲用の土




 プランターの土の量は計算でおそよ20L。

 ということで、これを5.7倍したら、

チッ素(N)-6.8g
リン酸(P)-18.2g
カリ(K)-14.3g

になりました。

 これにピッタリの肥料はないでしょうから、複数の肥料をブレンドしてこれに近い割合にします。

 リン酸が多めの化成肥料に、リン酸とカリの肥料合わせて調整しました。

 もちろん、野菜に使える化成肥料です。

 バケツ稲も同じように容量に合わせた肥料を用意します。



育ってるプラ苗代の稲
育ってるプラ苗代の稲




 現在、苗代で育苗中。

 まわりの田んぼではそろそろ代かきが始まり、早い所では田植えが済んでいます。

 プランター稲もそろそろ田植えの時期になりそうです。



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どんどんそだっています! タルサトイモ2013


 樽で育てるタルサトイモ。

 4月下旬に樽に種芋を植えて20日ほどで芽を出した途端、みるみる成長をしていきます。

 芽は4つ。

 植えたサトイモは3つでしたら、1つだけ小さな孫芋がついていたので、そこから芽が出たようです。




植え付け3週間後のタルサトイモ
植え付け3週間後のタルサトイモ




 畑時代から通して得たサトイモ栽培のコツは、水やりはたっぷり、追肥を忘れず、真夏の直射日光はあまり良くない。

 畑時代にはゴーヤーの覆いを日除けにしていました。
 今は(ひさし)のあるベランダですから日除けは必要ないでしょう。
 庇のないバルコニーだったら、なにか日除けがあったほうがいいかもしれません。

 あとは毎日の水やり。

 一日1回でいいから樽の底から水が漏れるくらいたっぷり上げます。
 といっても水が漏れすぎると肥料も流れていってしまうので、漏れるギリギリの量が理想ですが。



植え付け5週間後のタルサトイモ
植え付け5週間後のタルサトイモ




 肥料も大切ですが、畑時代から大切なのは水やり。

 どんどん大きくなるように水やりを忘れないように。
 そして時々肥料。

 収穫は11月。

 楽しみです。



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